イギリス出身の人気イケメン俳優、ジュード・ロウ。主演でも脇役でもどんな役もこなし、作品の中でしっかりと存在感を魅せつけている実力派俳優です。また彼は「最もセクシーな男性」に選ばれたこともあり、演技のみならず見た目のカッコ良さでも世界中のファンを虜にしています。
ジュード・ロウは、94年に『ショッピング』で映画デビューし、99年の『リプリー』でアカデミー助演男優賞、03年には『コールド・マウンテン』で同主演男優賞のノミネートを果たしました。
ユアン・マクレガーらと共同で製作会社を設立し、『スカイ・キャプテン』ではプロデュース業も務めました。その他の出演作に、『クローサー』『ホリデイ』『シャーロック・ホームズ』などがあります。
今回は、そんなジュード・ロウが出演した映画の中から厳選した5作品をピックアップしてお届けします!
CONTENTS
1.シャーロック・ホームズとのコンビが魅力!『シャーロック・ホームズ』(2009)
『シャーロック・ホームズ』の作品概要
2009年のアメリカ・イギリス合作映画。監督は、『スナッチ』のガイ・リッチー。出演は、ロバート・ダウニー・Jr.、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムス、マーク・ストロング、エディ・マーサンほか。
第67回ゴールデングローブ賞最優秀主演男優賞(コメディ・ミュージカル)受賞(ロバート・ダウニー・Jr.)
2011年に続編『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』が公開されています。
『シャーロック・ホームズ』のあらすじ
19世紀末のロンドン。探偵のシャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr.)と医師ジョン・ワトソン(ジュード・ロウ)の2人は、怪しい黒魔術の儀式を行い、5人の若い女性を次々と殺害したブラックウッド卿(マーク・ストロング)を逮捕します。しかし、処刑されたはずのブラックウッドが蘇り、再び殺人事件が発生し…。
『シャーロック・ホームズ』のおすすめポイント
コナン・ドイルの名作推理小説に、ガイ・リッチー監督によるスタイリッシュな格闘シーン演出や新キャラクターを加えたアクション・ミステリー映画です。
テレビドラマなどで幾度となく映像化されてきた推理小説ですが、この作品のシャーロック・ホームズは他とは一味違います。ロバート・ダウニー・Jr.が従来の紳士的なホームズの印象をがらりと変え、頭脳明晰かつマッチョな名探偵を軽妙に演じています。
ジュード・ロウは、彼をサポートする医師のワトソンを演じており、この2人のコンビがぴったりとハマっています。
シャーロック・ホームズのファンでない方も、斬新なシャーロック・ホームズを楽しめると思いますし、ホームズのファンも従来の作品と見比べてみるのも面白いと思いますよ。
2.マット・デイモンと共演!大富豪のイケメンがハマり役『リプリー』(1999)
『リプリー』の作品概要
1999年のアメリカ映画。監督は、『イングリッシュ・ペイシェント』のアンソニー・ミンゲラ。出演は、マット・デイモン、グウィネス・パルトロウ、ジュード・ロウ、ケイト・ブランシェット、フィリップ・シーモア・ホフマンほか。
第72回アカデミー賞助演男優賞ノミネート(ジュード・ロウ)。他、脚色賞など4部門にノミネート。第57回ゴールデングローブ賞最優秀作品賞、最優秀主演男優賞(マット・デイモン)、最優秀助演男優賞(ジュード・ロウ)などにノミネート。
『リプリー』のあらすじ
1950年代のニューヨーク。貧しく孤独な青年トム・リプリー(マット・デイモン)は、パーティで大富豪のグリーンリーフ(ジェームズ・レブホーン)に息子のディッキー(ジュード・ロウ)と同じ大学の卒業生と間違われ、とっさにディッキーの友人を装います。
グリーンリーフにすっかり気に入られたトムは、富豪の放蕩息子ディッキーを連れ戻す役目を負って、イタリアに渡ります。贅沢だが刺激のない日々を送るディッキーは、下層階級のトムを物珍しがり、ジャズクラブやセーリングに連れ回します。
ディッキーの自由奔放な人柄と優雅な生活に魅せられたトムは、イタリアで彼との間に強い絆が結ばれたと思い込み、憧れ以上の愛情を抱き始めます。
『リプリー』のおすすめポイント
1960年に公開された、アラン・ドロン主演『太陽がいっぱい』と原作を同じくする作品です。
ジュード・ロウは、マット・デイモン演じるトムが憧れる、お金持ちのイケメンを演じています。この時のジュード・ロウはカッコ良くて存在感抜群。この役が本当によく似合っていますね。
アラン・ドロンの『太陽がいっぱい』と比べると別作品のような印象がありますが、マット・デイモン演じる主人公の繊細さや気弱さ、不気味さが出ていて、最後までドキドキしながらも引き込まれる作品です。
またケイト・ブランシェットなど素敵な女優さんたちも出演しているのも見どころです。
3.近未来SFヒューマンドラマの最高傑作!『ガタカ』(1997)
『ガタカ』の作品概要
1997年のアメリカ映画。監督は『ターミナル』のアンドリュー・ニコル。本作が映画初監督。出演は、イーサン・ホーク、ジュード・ロウ、ユマ・サーマン、ゴア・ビダル、アラン・アーキンほか。
第70回アカデミー賞美術賞ノミネート。第55回ゴールデングローブ賞最優秀作曲賞ノミネート(マイケル・ナイマン)。
『ガタカ』のあらすじ
遺伝子操作により、優れた知能と体力と外見を持った「適正者」が数多く存在する近未来。宇宙飛行士を夢見る青年ヴィンセント(イーサン・ホーク)は、「不適正者」の遺伝子のため、希望の無い生活を送っていました。
ある日、ヴィンセントは闇業者の手配により、事故により身障者となった優秀な遺伝子をもつ元水泳選手、ジェローム(ジュード・ロウ)に成りすます偽装の契約を結びます。
そうして、ジェロームの遺伝子を借りてエリートとなったヴィンセントは、宇宙飛行施設“ガタカ”に潜り込みます。しかし、そんな中、彼の正体に疑いを持っていた上司の殺人事件が起こり、ヴィンセントは窮地に追い込まれます。
『ガタカ』のおすすめポイント
遺伝子操作で優れた人間として生み出される「適正者」と、自然出産で生まれた「非適正者」というランク付けが定められた世界で、宇宙飛行士を夢見る「非適正者」ヴィンセントのSFヒューマンドラマです。
ジュード・ロウは、「適正者」でありながら事故に遭って人生を閉ざされ、ヴィンセントに自分の身分証明を提供する男ジェロームを演じています。
遺伝子情報で差別されてしまう…、しかも目標達成のために努力や運も必要。そんな社会は本当に嫌なものですが、主人公のイーサン・ホークは熱意をもって立ち向かっていきます。ジュード・ロウのナイーブで繊細な演技も印象的です。
派手なSFもいいですが、この作品は緊張感あふれる知的な大人のSFといった感じで、夢や目標のある人にぜひ見てほしい作品です。
ちなみにタイトルの「Gattaca」は、DNAの基本塩基なのだそう。
4.豪華キャストで贈るロマンチック・コメディ『ホリデイ』(2006)
『ホリデイ』の作品概要
2006年のアメリカ映画。監督は、『恋愛適齢期』『マイ・インターン』のナンシー・メイヤーズ。出演は、キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、ジャック・ブラック、イーライ・ウォラックほか。
『ホリデイ』のあらすじ
ロンドンの新聞社に勤めるアイリス(ケイト・ウィンスレット)と、ロサンゼルスに住むアマンダ(キャメロン・ディアス)はお互いに失恋したばかり。
二人は、ウェブサイトで休暇中にお互いの家や車などを交換する「ホーム・エクスチェンジ」のサイトを見つけ、早速お互いの家を交換することにして旅立ちます。
そこで、アマンダはアイリスの兄グレアム(ジュード・ロウ)と、アイリスはイーサンの友人で映画音楽の作曲をしているマイルズ(ジャック・ブラック)、近所のアーサー(イーライ・ウォラック)たちと出会い人生の新たな一歩を踏み出していきます。
『ホリデイ』のおすすめポイント
休暇中にお互いの家を交換する「ホーム・エクスチェンジ」を題材にした、ナンシー・マイヤーズ監督によるロマンティック・コメディです。
ジュード・ロウは、ケイト・ウィンスレット演じるアイリスの兄グレアムを演じています。カッコいいジュード・ロウとキュートなキャメロン・ディアスがとても似合っていますよね。
対照的な女性2人がどちらも魅力的ですし、それぞれのストーリーが面白くて、心をじんわりと温めてくれるラブ・ストーリーです。
5.絵本のようなアートな世界観にハマる!『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)
『グランド・ブダペスト・ホテル』の作品概要
2014年のアメリカ映画。監督は、『ムーンライズ・キングダム』『ダージリン急行』のウェス・アンダーソン。出演は、レイフ・ファインズ、F・マーレイ・エイブラハム、マチュー・アマルリック、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォー、ジュード・ロウ、ビル・マーレイ、エドワード・ノートンほか。
第87回アカデミー賞では作品賞ほか同年最多タイの9部門でノミネートされ、美術、衣装デザインなど4部門を制した。
『グランド・ブダペスト・ホテル』のあらすじ
1932年、気品漂う高級ホテル「グランド・ブダペスト・ホテル」を取り仕切り、名コンシェルジュのグスタヴ・H(レイフ・ファインズ)は、究極のおもてなしを信条とし、宿泊客のマダムたちの夜のお相手もこなしていました。
ある夜、常連客のマダムD(ティルダ・スウィントン)が何者かに殺害されてしまいます。マダムDの遺産をめぐる騒動に巻き込まれたグスタヴ・Hは、ホテルの威信を守る維持するため、信頼するベルボーイのゼロ(トニー・レボロリ)を伴い、ヨーロッパを駆けめぐります。
『グランド・ブダペスト・ホテル』のおすすめポイント
1932年当時にホテル“グランド・ブダペスト・ホテル”で起きた「マダムD殺人事件」にまつわるエピソードを回想していくというスタイルで進行していく群像ミステリー・コメディ映画です。
ジュード・ロウは、ホテルの出来事を綴る本を執筆した「若き日の作家」を演じています。
アンダーソン監督らしい、まるで絵本の中に入ったかのような独特の世界観で、ファッションや小物など細かいセットにもかなりこだわりが感じられて、飽きることがありません。
また、チョイ役が豪華なので、見ていてなんだかうれしくなります。
ぜひ、コンシェルジュのグスタヴ・Hとベルボーイのゼロになり切ってヨーロッパを駆け巡った気持ちを味わってみて下さい。
まとめ
美貌と高い演技力を兼ね備えた俳優、ジュード・ロウの出演映画から厳選した5作品をお届けしました。
どんな俳優と共演しても、主役を引き立てつつ、彼自身の存在感や魅力も出せる素晴らしい俳優だと思います。
ジュード・ロウが出演する最新作、ガイ・リッチー監督の『キング・アーサー 聖剣無双』は、2017年6月17日に公開されます。こちらも楽しみですね!