ハンサムでスラリと背が高く、気品があふれるイギリスの人気俳優、コリン・ファース。
『恋におちたシェイクスピア』、『ブリジット・ジョーンズの日記』、『ラブ・アクチュアリー』など数多くの映画に出演。2010年の映画『英国王のスピーチ』では吃音に悩むジョージ6世を演じ、アカデミー賞主演男優賞を受賞し高い評価を得ました。
いまや映画界に欠かすことのできない俳優の一人と言えるでしょう。
今回は、そんな大人の魅力あふれるコリン・ファースの出演映画の中からおすすめの5作品をピックアップしてご紹介します!
CONTENTS
1.こんなコリン・ファース見たことない!『キングスマン』(2014)
『キングスマン』の作品概要
2014年イギリス映画。「キック・アス」のマシュー・ボーン監督とマーク・ミラー原作によるスパイアクション。出演は、コリン・ファース、マイケル・ケイン、サミュエル・L・ジャクソンほか。
『キングスマン』のあらすじ
ロンドンにある高級スーツ店「キングスマン」は、実はいかなる国の干渉も受けない屈指のエリートスパイ集団。
ブリティッシュスーツを小粋に着こなす紳士ハリーもその一人で、日々極秘任務の遂行に務めていました。
ある日、組織の一員が何者かに殺されてしまい、ハリーは、かつて命を助けてもらった恩人の息子でエグジーを新人としてスカウトすることに…。
『キングスマン』のおすすめポイント
これまでアクション映画のイメージの全くなかったコリン・ファースですが、この映画ではビシッとスーツを着こなして、キレの良いカッコいいアクションを披露しています!
彼の落ち着いたクールな演技にはドキドキ・ワクワクさせられ、男も女もきっと惚れてしまうはず。
ストーリーも分かりやすいですし、テンポも良いのであっという間に感じられます。
紳士的でクールなコリン・ファース、華麗なアクション、スタイリッシュな映像、音楽の使い方も見事で見どころ満載のスパイ映画です。
2.人気シリーズの第3弾『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』(2016)
『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』の作品概要
2016年イギリス映画。監督は、シリーズ第1作目を手掛けたシャロン・マグワイア。出演は、レニー・ゼルウィガー、コリン・ファース、パトリック・デンプシーほか。
『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』のあらすじ
アラフォーになったブリジットはテレビ局の敏腕プロデューサーとして活躍するも、私生活では未だ独身のまま。
かつて愛したダニエルは事故で亡くなってしまい、恋人だったマークは他の女性と結婚していました。
ある日、ブリジットはハンサムで性格も良いIT企業の社長ジャックと運命的な出会いを果たしますが、その一方でマークとも再会し、2人の男性の間で揺れ動きますが…。
『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』のおすすめポイント
恋や仕事に奮闘する独身女性の日常を描き大ヒットした『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズ第3弾。
12年ぶりに描かれるブリジットのその後が違和感なく描かれていて、ブリジットに愛着のあるファンにとってはとても愛おしさがこみ上げる作品ですね。
コリン・ファースはシリーズ通して不器用だけど真面目で優しい弁護士マークを演じています。彼はブリジットがどん底の時に決まって彼女の前に現れてくる、王子様のようで女性なら誰もがときめいてしまいますよね。
ちなみに、前作までは手書きだったブリジットの日記も、今作ではiPadに。…進化していますね。
3.内気な王を演じ、オスカー受賞!『英国王のスピーチ』(2010)
『英国王のスピーチ』の作品概要
2010年イギリス・オーストラリア合作映画。監督は、「くたばれ!ユナイテッド」のトム・フーバー。出演は、コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム・カーターほか。
第83回米アカデミー賞で作品、監督、主演男優、脚本賞を受賞するなど、世界各国の映画祭で話題を独占。
『英国王のスピーチ』のあらすじ
幼少から吃音(きつおん)障害を抱えてきた内気なジョージ6世。
厳格な英国王ジョージ5世はそんな息子を許さず、さまざまな式典でスピーチを命じます。
ジョージの妻エリザベスは、言語療法士のもとへ夫を連れていくことに…。
周囲の助けを借りながら障害を克服し、国民に愛される王になるまでを実話に基づいて描いた作品。
『英国王のスピーチ』のおすすめポイント
コリン・ファースがジョージ6世を演じた、実話に基づく感動の人間ドラマです。
コリン・ファースは今回の役柄は王としての風格がありながら、吃音に悩む内向的な性格を繊細に演じています。
ジョージ6世は完全に吃音を克服できたわけではなかったのですが、それがまたリアリティありました。
大事なことは逃げずに立ち向かっていくことで、それがきっと自信につながっていくのでしょう。
言語療法士や妻、家族などジョージ6世の周りの人々の愛情が感じられて、温かい気持ちになれますよ。
4.悲しく切ない愛の結末は…?『シングルマン』(2009)
『シングルマン』の作品概要
2009年アメリカ映画。監督は、世界的ファッション・デザイナーとして活躍するトム・フォードの長編デビュー作。出演は、コリン・ファース、ジュリアン・ムーア、マシュー・グードほか。コリン・ファースは、アカデミー主演男優賞に初ノミネート。
『シングルマン』のあらすじ
1962年11月30日。長年の同性愛の恋人だったジムを8ヶ月前に交通事故で失い、生きる価値を見失っていたイギリス人の大学教授ジョージは大学のデスクを片付け、弾丸を購入、着々と自殺する準備を整えていました。
しかし大学での講義で珍しく熱くなったジョージは、学生ケニーと親しくなったり、いつもなら鬱陶しい隣の少女との会話に喜びを抱くようになるなど、いざ死のうと思うと日常が愛おしく喜びすら感じるジョージ。
そして遺書を書き上げたジョージに、かつての恋人チャーリーから電話が入り食事やダンスを楽しみますが、誰にも理解されない孤独に苦しみ、家を出て行ってしまいます。
『シングルマン』のおすすめポイント
ファッション・デザイナーのトム・フォードが初めてメガホンをとった人間ドラマです。
さすがファッション・デザイナーだけあって、映像は息をのむほどの美しさ。
主人公の心情に合わせた色彩や音楽の使い方、家の中や服装のセンス…、そしてそれに負けていないコリン・ファースの繊細な演技!
愛する人を亡くし、ああでもないこうでもないと自殺の準備をしているジョージでしたが、生きる意欲を取り戻したころには…。人生は残酷なものです。
映像、俳優の演技、悲しい愛の結末…、静かに心に残る作品です。
5.ウディ・アレンの描く軽妙なラブストーリー『マジック・イン・ムーンライト』(2014)
『マジック・イン・ムーンライト』の作品概要
2014年アメリカ・イギリス合作映画。監督は、『ミッドナイト・イン・パリ』など数々の名作を手掛けてきた名匠ウディ・アレン。出演は、コリン・ファース、エマ・ストーンほか。
『マジック・イン・ムーンライト』のあらすじ
超能力など全く信じない皮肉屋のマジシャン、スタンリーは、幼なじみのハワードから、ある大富豪をとりこにしている米国人占い師の正体を暴いてほしいと依頼されます。
スタンリーは、ペテンを見抜いてやろうと自信満々で占い師ソフィのもとへ乗り込みます。
しかし、彼女の透視能力を目の当たりにし、それまでの人生観を揺さぶられることに…。
さらには、可憐な容姿と明るい性格の彼女にほれ込んでしまいます。
『マジック・イン・ムーンライト』のおすすめポイント
皮肉たっぷりで融通の利かないマジシャンと明るくチャーミングな占い師の恋の模様を描いたラブストーリーです。二人の掛け合いがおもしろい、いかにもウディ・アレンらしい作品になっています。
スタンリーは、頑固で毒舌ばかり吐いているけれど、次第に素直な気持ちを不器用ながらソフィに伝えるシーンは、キュンとしてしまいますね。
占い師を演じたエマ・ストーンも、相変わらずかわいらしいです。また、音楽も1920年代の雰囲気が出ていて素敵です!
まとめ
コリン・ファースの出演映画の中からおすすめの5作品をピックアップしてお届けしました。
王、弁護士、マジシャン、スパイ…どんな役をやっても様になる本当にかっこいい俳優さんですよね。セリフだけでなく表情やしぐさ、目の動きなどで心情を繊細に表現するのが本当にうまいと思います。
2017年3月には、コリン・ファースがプロデューサーとして製作に携わった『ラビング 愛という名前のふたり』が公開されます!
俳優以外でも活躍しているコリン・ファース。次はどんな作品で映画ファンを楽しませてくれるのか…今後の活躍にもますます期待できますね。