今週1月21日から27日の1週間、おすすめ映画をテレビ地上波の放送からご紹介します。
「ちょっと気楽に“ながらで映画”を楽しみたい」
「休息の時間にお金をかけず良い映画を見たい」etc…
どれも似たり寄ったりのバラエティ番組に、もう、あきあきしてしまったような、テレビでの映像に飢えたあなたに贈るおすすめ映画3本とは?
CONTENTS
1.ジョディ・フォスター主演『ブレイブワン』(2007)
テレビ東京:午後のロードショー
1月22日(月)13:35-15:40 *吹替
映画『ブレイブワン』のあらすじ
エリカ・ベインはラジオ番組のDJとしてパーソナリティを務めていました。
彼女は番組で流すために、ニューヨークの喧騒を録音しながらまわるのが日常の仕事の一つでした。
またプライベートでは婚約者もおり、幸福な日々を過ごしていました。
ある夜、婚約者と犬の散歩に出たところ、暴漢によって襲われてしまいます。
エリカの婚約者は帰らぬ人となり、突然に幸せを奪われてしまった彼女も重傷を受けます。
大都会の持つ危険を自身の肌身で知ってしまったエリカの精神的に受けたダメージは大きなものでした。
親しみを持ち安全だと信じていたニューヨークの街並みが、これまでとは違うものに見えてしまうエリカは、護身用に銃を携帯します。
そんなある日、コンビニで殺人現場に遭遇したエリカは、犯人に向けて銃を発砲してしまいます。
彼女は殺人者となり、戻れない一歩を踏み出してしまう…。
映画『ブレイブワン』の解説
ご存知の映画『告発の行方』や『羊たちの沈黙』で知られるアカデミー女優のジョディ・フォスターを主演に迎えた、孤独な復讐のために殺人に手を染めるサスペンス・ドラマです。
共演は映画『ハッスル&フロウ』や『クラッシュ』で知られるテレンス・ハワード。
演出は『狼の血族』『クライング・ゲーム』『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』の異才ニール・ジョーダン監督が務めています。
見どころは何といっても、ジョディの演技につきますが、このあらすじを聞いて思い浮かべる作品というか、あの俳優がいますよね?
映画ファンのあなたならお気付きでしょう、そう、チャールズ・ブロンソンです!
1974年に公開された『狼よさらば』からはじまる、チャールズが俳優人生をかけた生涯の“愛妻”がテーマである「Death Wish」シリーズ5部作。
1984年の『ロサンゼルス』、1985年の『スーパー・マグナム』、1987年の『バトルガンM‐16』、1994年の『狼よさらば 地獄のリベンジャー』。
つまりはストーリーは、このようにバリエーションが効くほど、いたって単純です。
そこで本作『ブレイブワン』では、ジュディがどのような演技を見せるのか。またオスカー女優とはどのような表情の豊かさを血で演じのけるのか。それを楽しむ作品といえますね。
そこがチャールズ作品とは大きく違うので、比較するためにも必見ですよ。(もちろんチャールズの場合は表情なくてOK俳優です!)
またジョディの演技のディテールを活かした、演出のニール・ジョーダン監督の手腕にも酔いしれたいですね。お見逃しなく!
『ブレイブワン』を月曜日はじまりに、午後のロードショーでは、「美女サスペンス&アクション特集」。
2018/01/22(月)『ブレイブワン』
2018/01/23(火)『ジキル&ハイド』
2018/01/24(水)『フェア・ゲーム』
2018/01/25(木)『沈黙のジェラシー』などもお忘れなく!
2.今夜はブリティシュでキマる!『パイレーツ・ロック』(2009)
日本テレビ:映画天国(字幕)
・1月23日(火)1:59~3:59(月曜深夜)
映画『パイレーツ・ロック』のあらすじ
1966年のイギリスでは、ポピュラー・ミュージックでさえBBCラジオで流れる曲に制限されていました。
高校を退学になった少年カールは、母親に更生のため“ある船”に預けられます。
その船は海の上から24時間中、ロックを流し続ける海賊ラジオ局でした。
船から流れる過激なDJやロック・ミュージックは、イギリス国内の人たちを夢中にさせます。
型破りな8人のDJと乗組員たちが自由を謳歌する、まさに船上の楽園です。
カールは自分の生き方にもがいていたが、彼らのロックへの愛情、ロックにより結ばれた絆に感化されて行きます。
彼にとって最高の居場所である海賊ラジオ局を取り締まろうとする、頭の固い役人が法案を成立させようと現れますが…。
映画『パイレーツ・ロック』の解説
ビートルズやローリング・ストーンズが人気を博したブリティッシュ・ロックの全盛時代。
熱狂的に支持された海賊ラジオ局を舞台に、ポップ・ミュージックに情熱を注ぐDJたちと、彼らとともに暮らす人たちの群像劇です。
監督・脚本は2003年の『ラブ・アクチュアリー』や2013年の『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』のリチャード・カーティス監督。
リチャード監督は、脚本家として手腕が素晴らしく、テレビシリーズ『Mr.ビーン』(1989)、映画『ノッティングヒルの恋人』(1999)なども執筆しています。
近年では2011年に公開された『戦火の馬』や2014年の『トラッシュ!-この街が輝く日まで-』などがあります・
女性の映画ファンのあなたなら、きっとどれかは知っていらっしゃるのではないですか。
個性的なDJに扮して出演しているなかには、2005年公開の『カポーティ』でアカデミー主演男優賞を獲得したフィリップ・シーモア・ホフマンや、2009年公開の『ミスター・ノーバディ』でネモの父親役を演じたリス・エバンスも出演していますよ。
深夜にブリティシュ・ロックでシビレてみませんか〜?
3.真実のピーターパンの秘話『ネバーランド』
TOKYO MX:夜キネマ
・2018/01/27(土) 19:00〜21:00
映画『ネバーランド』のあらすじ
1903年のイギリス・ロンドン。
夢見る少年のような心を持ち続ける劇作家のジェームズ・マシュー・バリ。
彼は新作の舞台が上演されましたが、観客の反応が今ひとつ…、翌朝の新聞でも評論家から酷評されてしまいます。
ジェームズは気分転換にロンドンにあるケンジントン公園に出掛けました。
そこで彼は夫を亡くして、息子4人と一緒に暮らしているシルヴィアと出会います。
少年のようなジェームズは彼女の子どもたちとすぐに友だちになりますが、唯一、心を閉ざした男の子ペーターがいます。
彼は父親を亡くしたことで精神的に深い傷を負い、心を閉ざしてしまったのです…。
映画『ネバーランド』の解説
この映画は実在した作家ジェームズ・M・バリを主人公に描いた作品です。
本作『ネバーランド』ですぐにお分かりになるとは思いますが、ジェームズとは名作『ピーター・パン』を書いた作者です。
彼がピーターパンの執筆に至るまでを背景にエピソードが組まれています。
演出は2002年に公開された映画『チョコレート』、2009年の『007 慰めの報酬』、2013年の『ワールド・ウォーZ』などで知られるマーク・フォースター監督が務めた作品です。
ジェームズ役を演じたジョニー・デップですが、彼の推薦で三男の少年ピーターを演じたフレディ・ハイモアは、その後にティム・バートン監督の『チョコレート工場の秘密』にチャーリー・バケット役で出演を果たしました。
近年2013〜17年のテレビドラマの「ベイツ・モーテル」シリーズで、ノーマン・ベイツ役を演じたことでも知られています。
若かりし頃のジョニー・デップを見たいファンや、美少年フレディ・ハイモアのファンのあなたは必見ですよ。
まとめ
今週のイチオシは、午後のロードショーから演技派女優で知られるジョディ・フォスターの『ブレイブワン』。
これからハリウッド映画界のご意見番になるだろう彼女の佳作です。
まだご覧になったことのない方は、吹き替えの地上波でも、まずは観てみるのも良いですよ。
深夜にゆっくりと観られる時間帯には、脚本家や監督としても評価の高いリチャード・カーティス監督の『パイレーツ・ロック』。
また、美しき男性好きや、美少年を愛好するあなたには、ジョニー・デップとフレディ・ハイモアの『ネバーランド』をご覧ください!
あなたの映画ライフに、地上波の各放送局で放送される作品もお見逃しなく!