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Entry 2026/02/14
Update

【ネタバレ】禍禍女|あらすじ感想評価と結末考察。ゆりやんレトリィバァが映画監督として狂気をまとめた怪作!

  • Writer :
  • 菅浪瑛子

お笑い芸人のゆりやんレトリィバァが映画監督に初挑戦した怪作

お笑い芸人のゆりやんレトリィバァによる初監督作!恐ろしくてエネルギッシュ!そしてユーモラスな『禍禍女』。

「禍禍女って知ってる?」「好きになられたら終わり」。

美大生の上原早苗(南沙良)は、同じ大学に通う宏(前田旺志郎)に片想いをしていますが、宏には他に好きな人がいました。そんな宏は、正体不明の女性に付き纏われていると感じていましたが……。

ゆりやんレトリィバァ自身の恋愛経験をベースに『ミスミソウ』(2018)、『許された子どもたち』(2020)の内藤瑛亮が脚本を手がけました。

主演を務めたのは、『愛されなくても別に』(2025)の南沙良。その他『山田くんとLv999の恋をする』(2025)の前田旺志郎、『PERFECT DAYS』(2023)に出演したパフォーミングアーティストのアオイヤマダ、「ベイビーわるきゅーれ」シリーズの髙石あかり等が出演。

映画『禍禍女』の作品情報


(C)K2P

【日本公開】
2026年(日本映画)

【監督】
ゆりやんレトリィバァ

【脚本】
内藤瑛亮

【音楽】
yonkey

【キャスト】
南沙良、前田旺志郎、アオイヤマダ、髙石あかり、九条ジョー、鈴木福、前原瑞樹、水島麻理奈、本島純政、平田敦子、平原テツ、斎藤工、田中麗奈、清水崇、好井まさお、唐田えりか、白石和彌

【作品概要】
お笑い芸人であり、Netflixドラマ「極悪女王」シリーズなどで女優としても活躍するゆりやんレトリィバァが映画監督デビュー!

脚本は『ミスミソウ』(2018)の内藤瑛亮が担当し、FANTASTICS from EXILE TRIBE、ももいろクローバーZ、Ayumu Imazu、山本彩等の数々のアーティストの楽曲をプロデュースしたyonkeyが実写映画の音楽を初めて担当しました。

主演は、『愛されなくても別に』(2025)の南沙良。その他のキャストに『山田くんとLv999の恋をする』(2025)の前田旺志郎、『PERFECT DAYS』(2023)に出演したパフォーミングアーティストのアオイヤマダ、「ベイビーわるきゅーれ」シリーズの髙石あかり、お笑い芸人の九条ジョー、『ヒグマ!!』(2026)の鈴木福らが顔を揃えました。

映画『禍禍女』のあらすじとネタバレ


(C)K2P

しゅんすけ

高校生のしゅんすけは、自分だけに見える謎の女に怯えて、日々よく眠れずにいました。

そんなしゅんすけの話を信じていない友人が冗談まじりに「はっきり断ればいいんだよ、好きじゃないって」と言い、しゅんすけはその言葉の通りに「禍禍女、俺は好きじゃない、あっち行け」と言います。

すると、禍禍女は見えなくなりました。ほっとして友人らとトイレで小便をしていたしゅんすけでしたが、突然怯えて何者かに襲われているようなおかしな動きをします。

友人らが「どうしたんだ」と驚いているとしゅんすけは叫んだまま倒れ、動かなくなりました。

恐る恐るのぞき込むと、しゅんすけは目をくり抜かれて亡くなっていたのでした。

ひろし


(C)K2P

美大に通う早苗は、同じ大学の宏に好意を寄せていましたが、宏は瑠美に思いを寄せていました。

宏は展覧会に、瑠美をモデルにした彫刻を出品しますが、裸体の彫刻の胸を見て瑠美は「最低」と言い会場を飛び出してしまいます。

その夜、家に帰った宏ですが、宏は何日も誰かに付き纏われていると感じていました。

カレーを食べていたら、違和感を覚え吐き出すと大量の髪が出てきました。驚いた宏は吐いてしまいます。

そんな時、誰かが玄関を叩く音が聞こえます。「誰ですか、警察を呼びますよ」と言うと静かになりましたが、しばらくして玄関の鍵を開けようとします。

宏は慌ててチェーンをかけます。その時、電話が鳴り驚きながら表示を見ると瑠美でした。

宏は瑠美と楽しく話し、週末に遊園地に行く約束をします。遊園地で楽しく遊んでいると瑠美が「こないだの展示会では人の目もあって恥ずかしくなっちゃったの。もう一度ちゃんと見たいな」と言います。

「今から見にいく?」と宏は提案し、2人で美大に行きますが、彫刻は無惨にも壊されていました。

宏は「あの女がやったんだ」とどこかへ駆け出し、追いかけようとした瑠美は転んでしまいます。

瑠美が宏の元にやってきた時には、もう宏は目をくり抜かれて亡くなっていました。

早苗


(C)K2P

早苗は宏に思いを寄せるあまり、ストーカー行為をしていました。

瑠美をモデルにした彫刻を見た早苗は宏に「本当は私のことモデルにしようとしたけど恥ずかしかったんでしょう、それとも瑠美をモデルにして私にヤキモチ焼かせたかった?」と捲し立て、瑠美に対してひどい暴言を吐きます。

そんな早苗に宏は怯えていました。

しかし、早苗は宏に恋するあまり、自分が宏に相応しいと思い込んでいます。自分と宏の間に瑠美が入り込んだと恨んでいました。

早苗は宏がいない間に宏の家に入り、宏の私物を物色したり、カレーの中に毛を入れたりしていました。

「こんなこと私にしかできないよね」

宏と瑠美がデートをすることを知った早苗は2人を遠くから見ていましたが、2人が美大に行き彫刻を見に行くことを知った早苗は怒りのあまり、先回りして美大に行き、彫刻を破壊します。

そして禍禍女に襲われ、宏が亡くなるところを目撃してしまいます。目撃した早苗は禍禍女について調べ、最初の被害者である阿久津拓哉の同級生に会いに行きます。

「阿久津拓哉を知っていますか?」

同級生の犬山は、拓哉が「吉田鈴花に呪い殺されたって噂があった」と言います。吉田鈴花は、外見を揶揄われ、いじめられていた生徒でした。

そんな吉田鈴花が拓哉に好意を寄せてラブレターを送りますが、それを他の男子生徒が「整形しろ」と揶揄います。

拓哉は「整形なんてしなくていいよ。死ねばいいんだ」と目の前でラブレターを破ります。

ショックを受けた吉田鈴花は、自殺したというのです。その話を聞いた早苗は「吉田鈴花が拓哉を恨むのは分かるが、他の人を呪う理由はない」と不思議がります。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『禍禍女』ネタバレ・結末の記載がございます。『禍禍女』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

あきひと


(C)K2P

男子2人、女子3人のルームシェアハウスで、明人と唯は付き合っており、2人はシェアハウスから出て行くことが決まっていました。

ある日、明人の部屋ではスキという文字で埋め尽くされ、唯との写真が破かれていました。

それを見た唯は怒り「明人を好きなのは私だけのはずなんだけど!」と犯人探しを始めます。すると、他の女子2人は、部屋を荒らした犯人ではないが、2人とも明人と関係を持っていたことを告白します。

女子3人と浮気していた明人は禍禍女に狙われ、襲われますが、浮気をしていた明人を女子3人は見放し、助けようとしませんでした。

禍禍女に襲われた明人は、目玉をくり抜かれませんでしたが、正気を失ってしまいました。

あきら

妻の玲子と息子のようすけと暮らす渡瀬昭は、禍禍女につきまとわれ、専門家の江野光聲に相談をしました。

江野は「7人は必要だ」と言い、それまでの間これで凌ぐようにと日本酒を渡しました。日本酒を注いだお猪口を部屋の四隅におくと、禍禍女は入ってきませんでした。

安心した昭は、玲子が用意した朝食に対し「これは何だ」とすべてひっくり返し、最後は机ごとひっくり返します。

「顔を見れば食べたいものくらいわかるだろ」と怒鳴る昭に玲子は怯えながら片付けします。

その夜、日本酒の効果で来ないはずの禍禍女が現れ、昭は動揺します。すると、妻の玲子は不気味な笑みを浮かべてお猪口をひっくり返します。

DVをする夫に玲子が復讐したのです。昭が逃げた隙に玲子は扉が開かぬよう棒でおさえ、ようすけを抱きしめます。

一方、禍禍女から逃げていた昭の目の前に、寝袋から見知らぬ女が現れます。

その正体は早苗でした。好きだった宏を殺された早苗は禍禍女について調べ、今取り憑かれている昭にまで辿り着いたのです。

禍禍女が見えない早苗は、床にばら撒いた食べ物が割れる音で場所を確認し、特製の禍禍女用の爆弾を投げて禍禍女を殺そうとしますが、突き飛ばされてしまいます。

その間に禍禍女は、昭を殺します。

ようすけ


(C)K2P

昭が亡くなり一安心していた玲子でしたが、ようすけの様子がおかしいことに気づきます。禍禍女の今度のターゲットはようすけだったのです。

禍禍女の正体がよくわからないようすけは、「禍禍女と遊ぶ!ママは遊んでくれない」と言います。

玲子は「禍禍女と遊んではダメ!」とようすけに言い聞かせ、再び江野を呼びます。

「7人は集められなかったが、急を要するとのことなので」と江野は儀式を始めますが、禍禍女には勝てず、首を吹っ飛ばされて亡くなってしまいます。

禍禍女について調べた玲子は、禍禍女の正体だと言われている吉田百合花の家に向かいます。

「吉田百合花の仏壇に手を合わさせてください」と玲子が言うと、吉田百合花の母は怪訝な顔をし、そこに帰ってきたのは吉田百合花でした。

吉田百合花は亡くなっていなかったのです。学校に行かなくなったため、そのような噂になっていることも知らずにいました。

そんな吉田百合花から、玲子はある話を聞かされます。

昔から悪縁をたつと言われている神木に、破られたラブレターを鎌で木に刺したというのです。

それ以来スッキリしてどうでも良くなったと言います。それだけでなく、それを真似して多くの人が鎌で刺すようになったというのです。

半信半疑で玲子が教わった場所に行くと、鎌が大量に刺さった禍々しい木がありました。

そして、相合傘と共に禍禍女と人物の名前が書かれた紙があり、玲子は無我夢中になって全ての紙を剥がし始めます。

その頃、禍禍女を対峙したい早苗は、ようすけを囮に自分の家に禍禍女を招き入れます。

禍禍女対策をした成果で、追い詰めた早苗でしたが、弱りながらも「スキ……」とようすけの元に向かう禍禍女を見て、かつての自分を思い出してしまいます。

早苗はトドメをさせず、禍禍女はようすけに迫っていましたが、危機一髪のところで玲子が紙を剥がし、ようすけは助かります。

犬山

早苗はお手製の爆弾を持って、禍禍女と関係している木の元に向かいます。そこにいたのは、かつて阿久津拓哉について聞いた同級生の犬山でした。

犬山が、禍禍女にさまざまな男性を襲わせていた張本人だったのです。

喫茶店で働く犬山は、カフェにやってきて意中の相手といちゃついている男性に憎悪を抱き、その名前を書いて木に刺していたのです。

早苗はそんな犬山の存在を無視して、「禍禍女、たまたま女!女おんなあ!」と啖呵を切って、特製爆弾を投げます。

木は粉々になり、飛び散った鎌が刺さって犬山は亡くなります。早苗は1人、スッキリした顔でその場を後にするのでした。

映画『禍禍女』の感想と評価


(C)K2P

お笑い芸人のゆりやんレトリィバァによる初監督作『禍禍女』。

振られていなかったら禍禍女はできていない」と言うほど、自身の恋愛経験が本作の出発点になっているゆりやんレトリィバァ。

行きすぎた恋愛感情が暴走したり、憎悪を抱いたり、その果てに復讐があったり……。

狂気じみていてもどこかコミカルでエネルギッシュな本作はまさにゆりやんレトリィバァだからこそ作ることができた怪作です。

その世界観を色濃く創り上げているのは、監督のゆりやんレトリィバァのカラーだけではなく、南沙良の怪演があってこそと言えるでしょう。

王道のJホラーの要素も十分楽しめる本作ですが、人によっては禍禍女よりも、早苗の方が恐い!と思った人もいるのではないでしょうか。

幽霊よりも恐い愛の執念というテーマこそがゆりやんレトリィバァらしいテーマであり、禍々しさと滑稽さ、狂気のごった煮のような世界観を作り上げてしまうところもらしさが現れています

さらに、恋人が浮気をしていることを知って、怒りを露わにした髙石あかりや、南沙良演じる早苗と宏を巡ってバトルになる瑠美を演じたアオイヤマダもインパクトがありました。

また、前田旺志郎、鈴木福と今話題の俳優から、お笑い芸人の九条ジョーまで、それぞれどこかで見たことあると思うような男性陣を演じています。

それだけでなくJホラーの名手である清水崇監督が監督本人として登場するのも、Jホラー映画ファンをくすぐる演出でしょう。
 

まとめ


(C)K2P

お笑い芸人としてだけでなく俳優としても活躍するゆりやんレトリィバァ初監督作『禍禍女』

ホラーをベースに、コミカルさも入れたゆりやんレトリィバァらしい本作は海外の映画祭でも評価され、今後ゆりやんレトリィバァが監督として開花するのか!?と、いう期待も高まります。

また、今までにない怪演を披露した南沙良の今後の活躍にも期待です。

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