『あん』『光』の記憶も新しい河瀨直美監督の2018年公開作品は、『Vision』は6月8日より全国ロードショー。
2017年のカンヌ国際映画祭で監督と偶然の出会ったフランス人女優ジュリエット・ビノッシュ。『あん』『光』でもタッグを組んだ永瀬正敏のダブル主演で贈るファンタジーロマン。
夏木マリ、田中泯のベテラン組に森山未來や美波、そして俳優としても活躍するEXILEの岩田剛典が出演。エグゼクティブプロデューサーにEXILEのHIROも参加しています。
映画『Vision』の作品情報
【公開】
2018年(日本映画)
【脚本・監督】
河瀬直美
【キャスト】
ジュリエット・ビノシュジャンヌ、永瀬正敏、岩田剛典、美波、森山未來、白川和子、ジジ・ぶぅ、田中泯源、夏木マリ
【作品概要】
海外でも広く活躍する永瀬正敏と名女優ジュリエット・ビノシュを主演に、河瀬直美監督が生まれ故郷の奈良でオールロケを敢行したヒューマンドラマ。
ジャンヌ役をビノシュが演じ、山守の智役を永瀬正敏が演じており、その脇を岩田剛典、美波、森山未來、田中泯、夏木マリたちが出演しています。
映画『Vision』のキャラクターと配役
ジャンヌ(ジュリエット・ビノッシュ)
フランス人エッセイスト、ビジョンと呼ばれる植物を求め吉野の森にやってきます。
智(永瀬正敏)
猟犬コウと森に暮らす山守。
アキ(夏木マリ)
不思議な感覚を持つ女性、実は盲目。
鈴(岩田剛典)
ある日森にやってきた青年。智の手伝いをするようになる。
映画『Vision』のあらすじ
フランス人エッセイストのジャンヌは、通訳兼助手の花を伴って吉野の森にやってきます。
ビジョンという植物を探しに来たのです。
一方、山守の智は何かと世話を焼いている不思議な女性アキから、明日春日神社へ行くようにと言われます。
翌日、春日神社で智はジャンヌは出逢います。
そして、しばらくの間、智の家の離れでジャンヌたちが寝泊まりすることにします。
言葉の壁があるものの、互いに心を通わせるようにあなる智とジャンヌ。
そして、智は森の薬草に詳しいアキをジャンヌに紹介します。
ジャンヌの存在がいずれ森に訪れるであろう“何か”だと知ったアキは、笑顔でジャンヌを出迎えました。
映画『Vision』の感想と評価
ポスト是枝一番手の最新作
5月に映画界にビッグニュースが飛び込んできました。
是枝裕和監督の『万引き家族』がカンヌ国際映画祭最高賞のパルムドールに輝きました。
日本人監督として4人目の快挙で、5回目(今村正平監督が2度受賞)となります。
『万引き家族』で受賞するかどうかは分からなかったものの、是枝監督のカンヌでの実績を考えると、次はパルムドールしかなかったのが事実。
さて、次に日本人監督でパルムドールに近いのはと考えると、その一番手に挙がるのが本作『Vision』の監督河瀨直美監督。
これまでに、デビュー作の『萌の朱雀』で新人監督賞のカメラドール、『殯の森』で監督賞のグランプリ、『光』でエキュメニカル審査員賞を受賞しています。
カンヌで残されているのは、もはやパルムドールしかありません。
精力的に創作活動を行っている河瀨監督。もしかしたら、朗報は思いのほか近い話かもしれません。
まとめ
2017年のカンヌ国際映画祭で河瀬直美監督と、偶然に出会うことになったフランス人の女優ジュリエット・ビノッシュ。
『あん』や『光』で河瀬監督とタッグを組んだ永瀬正敏がジュリエットとダブル主演で贈るファンタジーロマン『Vision』。
夏木マリ、田中泯のベテラン組に森山未來や美波も共演を果たし、なかでも若手俳優注目の岩田剛典の演技も見逃せません。
映画『Vision』は、6月8日より全国ロードショー。