ナタリー・ポートマンと、ジョニー・デップの娘リリー・ローズ・デップが初共演の映画『プラネタリウム』は、2017年9月23日より劇場公開されます。
“見えない世界を見せてあげる…”ミステリアスで独創的に描いた舞台は1930年代のパリ。
心霊術師として華々しい活躍するアメリカの美人姉妹が織りなす物語とは?
新鋭レベッカ・ズロトブスキ監督の『プラネタリウム』をご紹介します。
CONTENTS
1.映画『プラネタリウム』の作品情報
【公開】
2017年(フランス、ベルギー映画合作)
【脚本・監督】
レベッカ・ズロトブスキ
【キャスト】
ナタリー・ポートマン、リリー=ローズ・デップ、ルイ・ガレル、エマニュエル・サランジェ、アミラ・カサール、ピエール・サルバドーリ、
ルイ・ガレル、ダービット・ベネント、ダミアン・シャペル
【作品概要】
『ブラック・スワン』のナタリー・ポートマンと、ジョニー・デップとバネッサ・パラディの娘リリー=ローズ・デップが姉妹役で初共演したミステリアスドラマ。
監督は『美しき棘』のフランスの女性監督レベッカ・ズロトブスキ。
2.映画『プラネタリウム』キャスト一覧
ナタリー・ポートマン(ローラ役)
ナタリー・ポートマン(Natalie Portman)は、1981年6月9日生まれのアメリカで活躍するイスラエル出身の女優。
イスラエル人の父とアメリカ人の母のの間でエルサレムに生まれ、3歳の時にアメリカのワシントンDCに移住。
11歳から芸能活動を始め、1994年にリュック・ベッソン監督作品『レオン』にて、マチルダ役でセンセーショナルな映画デビュー、一躍人気者になります。
その後も『スター・ウォーズ』プリクエル3部作(1999~2005)のヒロイン・パドメ役でスターの地位を確立します。
ナタリーは仕事の合間にも学業に励み、ハーバード大学にて心理学の学位も修得するという、才色兼備ぶりも見せました。
2004年に恋愛群像劇『クローサー』にて米国アカデミー助演女優賞に初ノミネート。
2010年に『ブラック・スワン』にて、心の闇に捕らわれたバレリーナを熱演して、アカデミー賞主演女優賞を受賞。
2016年には、ジョン・F・ケネディ元大統領夫人ジャクリーン・ケネディ役を演じた、『ジャッキー ファーストレディ 最後の使命』で、ふたたびアカデミー主演女優賞にノミネートされました。
主な代表作に『Vフォー・ヴェンデッタ』(07)『ブーリン家の姉妹』(07)『マイティ・ソー』シリーズ(11、13)などがあります。
プライベートでは、『ブラック・スワン』の振付師で、パリのオペラ座バレエ団元芸術監督バンジャマン・ミルピエとの間に長男を出産。2012年に結婚しました。
今作『プラネタリウム』では、美人姉妹で野心家の姉ローラ役として、降霊術ショーのビジネスの世界に入り込んでいく強気の姿勢に注目です。
また、ナタリーは女優としても、ますます魅力に磨きが掛かっていますよね。
初共演の妹役のリリー=ローズ・デップとどのような演技力の格の差を見せてくれるのか、楽しみですね。
リリー=ローズ・デップ(ケイト役)
リリー=ローズ・メロディ・デップ(Lily-Rose Melody Depp)は、1999年5月27日の生まれのフランス系アメリカ人のモデル兼、女優。
父はアメリカ人俳優のジョニー・デップ、母はフランス人女優・歌手のヴァネッサ・パラディ。
2014年にケビン・スミス監督の『Mr.タスク』にてスクリーンデビュー、そこでは父ジョニーとも共演をしています。
2015年にも同監督の『Yoga Hosers(原題)』に出演しています。
今作『プラネタリウム』では、霊感を強く持っている妹ケイト役演じています。
姉ローラ役のオスカー女優のナタリー・ポートマンを前にして、彼女がどのような演技ができるかは見どころです。
リリーは2016年度カンヌ映画祭「ある視点部門」にエントリーされた『ザ・ダンサー/TheDancer』では、主人公を惑わすダンサー役で出演。
若干16歳の若さでカンヌデビューを果たした彼女が、ナタリーとの初共演は、女優の道への大きな一歩となるでしょうから注目ですね。
ルイ・ガレル
ルイ・ガレル (Louis Garrel)は、1983年6月14日生まれのフランス・パリの俳優。
ルイ・ガレルの家系は、祖父に俳優モーリス・ガレル、父はフィリップ・ガレル監督、母は女優で映画監督のブリジット・シィという芸能一家に生まれ育ちました。
1989年に父が監督した『Les baisers de secours(原題)』に子役として出演。
『ドリーマーズ』(2003)
2001年に『これが私の肉体』でジェーン・バーキンと共演、2003年に巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督の『ドリーマーズ』にて、国際的に注目を浴びることとになりました。
2004年にフランス国立高等演劇学校を卒業すると、クリストフ・オノレ監督やジャック・ドワイヨン監督の作品で地道に実績を積み上げていきます。
父フィリップの監督作でも『恋人たちの失われた革命』(05)をはじめ。『愛の残像』(08)、『灼熱の肌』(11)、『ジェラシー』(13)で主演を務めました。
また、2015年に、ルイ自身が長編監督デビューを果たした『Les Deux Amis(原題)』では主演も兼ねるなど、フランス映画界を代表する新たな逸材として期待されています。
芸能一家に育ち、自身も監督を務めるルイ・ガレルがどのような役で出演するのか、ここにも注目したいですね。
3.映画『プラネタリウム』レベッカ・ズロトブスキ監督とは?
監督デビュー作『美しき棘』(2010)
レベッカ・ズロトブスキ監督は1980年4月21日生まれ。
フランス国立高等師範学校を卒業後に映画学校ラ・フェミスにて脚本を学びました。
2006年から脚本家として活動をはじめると、2009年までに5本の短編映画の脚本を手がけます。
その中の1作品である短編映画『DANS LE RANG』(シプリアン・ヴィアル監督)は、カンヌ映画祭監督週間で上映されSACD賞を受賞。
その後、2010年に長編映画作品『美しき棘』で監督デビューを果たしました。
第63回カンヌ国際映画祭の監督週間部門で上映され、同年のルイ・デリュック賞では新人作品賞を受賞。
この作品は注目の若手女優レア・セドゥーが、家族の死によって居場所をなくした孤立な17歳の少女を繊細に演じた青春ドラマで、フランス映画界の新たな才能が集結した作品だと評価を受けました。
また、レベッカ監督はその後も脚本家としても活動を続けており、2011年にはテディ・リュッシ=モデストの監督デビュー作となった『JIMMY RIVIERE』の共同脚本を担当。
『グランド・セントラル』(2013)
やがて、2013年には再びレア・セドゥーを出演に起用して、原子力発電所を舞台にした『グランド・セントラル』を製作。
原子力作業員として働く男の恋愛の様子と、少しずつ身体が放射能汚染されていく過酷な運命を描いたヒューマンドラマは、第66回カンヌ国際映画祭のある視点部門に出品され、フランソワ・シャレ賞を受賞。
同年のカブール・ロマンチック映画祭ではグランプリを受賞。また、翌年にリュミエール賞では特別賞が授与されました。
2014年に第67回カンヌ国際映画祭の批評家週間部門の審査員長も勤めている、確かな演出力と作品の質の高さはフランス若手監督としても屈指の存在です。
今作『プラネタリウム』でナタリー・ポートマンとリリー・ローズ・デップが演じる美人姉妹は、アメリカで実在したスピリチュアリズムの先駆者として知られる、フォックス姉妹という三姉妹がモデル。
また、フランスの伝説の映画プロデューサーのベルナール・ナタンも人物造形のモデルとなっています。
活躍した時代や場所は違うものの、“見えないものを見せようとした”ことや、“詐欺師と呼ばれた”事実には共通点があります。
2つのモチーフをどのように映画の接点として描き、面白さとして料理するのか、才気溢れるレベッカ監督に要注目です!
4.映画『プラネタリウム』のあらすじ
1930年後半のフランスのパリ。
アメリカ人のローラは、死者の霊を呼びすほど霊感が強い妹のケイトとともに降霊術のツアーでパリを訪れています。
姉妹はある夜、その才能に衝撃を受けたフランスの大手映画会社のプロデューサー、アンドレ・コルベンと出会います。
アンドレは姉妹の才能に魅了され、彼女たち姉妹を主人公に映画を制作すれば、“真のゴースト映画”が製作できると確信します。
そこで2人と映画出演の契約を結び、自宅に住まわせて、映画撮影をスタートさせるが、姉妹の運命は少しずつ狂い始めていていきます…。
5.映画『プラネタリウム』の感想と評価
※映画『プラネタリウム』の感想と評価は映画公開後に更新いたします。
まとめ
映画『プラネタリウム』は2017年9月23日より、東京の新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国でロードショー。
降霊術のショーでお金を稼いだ姉妹と、彼女たち2人に魅了された映画プロデューサーが出会ったことで、お互いの運命はどのようになってしまうのか?
野心家の姉ローラをポートマンが演じ!好奇心旺盛でピュアな妹ケイトをデップが演じます!
レベッカ・ズロトヴスキ監督の『プラネタリウム』を、ぜひ、お見逃しなく!