Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

ヒューマンドラマ映画

Entry 2018/11/03
Update

『ニート・ニート・ニート』あらすじネタバレと感想。映画ロケ地を北海道にロードムービー秀作

  • Writer :
  • 村松健太郎

映画『ニート・ニート・ニート』の公開日は、勤労感謝の日の11月23日(金・祝)に全国ロードショー!

生きることをサボっていた三人の若者と、一人の少女との不思議な旅を描いた三羽省吾の『ニート・ニート・ニート』を映画化。

メインの三人の若者にはジャニーズJr.の安井謙太郎と森田美勇人、仮面ライダーゴーストや『旅猫リポート』に出演している山本涼介。

三人と旅路を共にする少女月子役に新進女優の灯敦生(トモリアツキ)が抜擢され、彼ら若手キャストを支える役どころで藤本隆宏、石野真子、MEGUMIが出演!

映画『ニート・ニート・ニート』の作品情報


(C)2018 三羽省吾・角川文庫/映画「ニート・ニート・ニート」製作委員会

【公開】
2018年(日本映画)

【原作】
三羽省吾

【脚本・監督】
宮野ケイジ
 
【キャスト】
安井謙太郎、山本涼介、森田美勇人、灯敦生、MEGUMI、松澤一之、相田英瑞、小南光司、山優香、前田倫良、石野真子、藤本隆宏

【主題歌】
「キャリーオン」 9mm Parabellum Bullet

【作品概要】
ジャニーズJr.の安井謙太郎がレンチ役で映画初主演を務め、ほぼ全面的に北海道を舞台としたロードムービー。

2002年『太陽がイッパイいっぱい』で第8回小説新潮長編新人賞を受賞しデビューした三羽省吾が2010年に発表した『ニート・ニート・ニート』を原作に、『夢⼆~愛のとばしり』『殺る女』の宮野ケイジ監督が実写映画化。

タカシ役を『仮面ライダーゴースト』の山本涼介、キノブー役をジャニーズJr.の森田美勇人、月子役には『イタズラなKiss』で知られた灯敦生が務めます。

映画『ニート・ニート・ニート』のキャラクターと配役

レンチ(安井謙太郎
適当な日々を送る青年、嘘も平気で着くタイプなのになぜか人から好かれ続けるタイプ。とあることからヤクザに追われている。

タカシ(山本涼介
レンチやキノブーとは違い大学卒業後、就職していたもののサラリーマン生活に意味を見出せずにいた。

キノブー(森田美勇人
高校時代は肥満体質だったものの、失恋を機に引きこもり生活になり痩せ型の体形となった。今回の旅は引きこもって以来の外出。

月子(灯敦生
レンチと出会い系アプリで知り合った少女。三人を強引に北海道旅行に引っ張り出す。

ゴジさん(藤本隆宏
タカシの叔父で農業や酪農を営み自給自足の生活をしている。かつては一族で浮いた存在で迷惑をかけていた。

ミサコ(MEGUMI
ゴジの妻。肝っ玉母さんタイプでゴジを尻に敷いている。月子には優しく寄り添う。

映画『ニート・ニート・ニート』のあらすじとネタバレ


(C)2018 三羽省吾・角川文庫/映画「ニート・ニート・ニート」製作委員会

サラリーマン生活を送っていたタカシは、ある日、意味を見出せないサラリーマン生活に嫌気がさして、コネで入社したにもかかわらず唐突に辞表を叩きつけます。

そこに押しかけてきたのは腐れ縁の幼馴染のレンチ。

レンチはタカシの上司に一発パンチをお見舞いすると、タカシを連れ出します。

タカシがレンチに連れられてきたのは引きこもり生活を送っているキノブーの家。

キノブーは大学時代に交際していた女性を妊娠させてしまい、自分は責任を取るつもりでしたが、相手には全くその気がなくお金目当てだったことを知らされます。

そのショックから引きこもり生活になったキノブーは、高校時代の肥満体質が嘘のようにやせ型の体形となっていました。

キノブーの母親から半ば強引に旅費を受け取り、レンチはキノブーの家の車に乗り込みそのまま北海道を目指します。

レンチは出会い系で知り合った月子をピックアップしに行きますが、そこにレンチを追いかけてきたやくざの追手が迫ります。

レンチは妊娠したやくざの娘を悪友から押し付けられていました。

さらに娘がお腹の子どもの父親は、レンチと言いだしていたので、追手の目もより一層厳しくなりました。

フェリーで北海道に向かった一行は観光地を巡ります。

その行先は月子が決めていました。

以下、『ニート・ニート・ニート』ネタバレ・結末の記載がございます。『ニート・ニート・ニート』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
他に行く当てのない三人は、月子に従っていきます。

行先にはすべて意味がありました。

それは生き別れになった弟がかつて旅行した行先でした。ゆく先々で弟の存在を月子は感じることができます。

お金もガソリンも底をつきかけてきた一行は、タカシの叔父ゴジが住む家にたどり着きます。

自給自足生活を送るゴジは、働かざるもの喰うべからずの論理で三人にあれやこれやと力仕事をさせます。

月子もゴジの妻子とともに家事を手伝います。

穏やかな時間が過ぎていましたが、レンチを追いかけてきたヤクザが迫ります。

しかし、そこにゴジとその仲間たちが現れます。

農業、酪農、林業、狩猟などで鍛えた逞しい男たちは、三人をかくまったうえで逆にヤクザたちを追い詰めます。

ヤクザたちはあきらめて帰っていきました。

三人は東京に戻り、月子は弟の旅路を追う旅を再開するためにバラバラに別れて旅立ちますが、月子は途中で車を飛び降り、三人の車に乗り込みます。

東京に戻るのか、北海道巡りを続けるのかはまだわかりませんが四人の旅は続きます。

映画『ニート・ニート・ニート』の感想と評価


(C)2018 三羽省吾・角川文庫/映画「ニート・ニート・ニート」製作委員会

意外な拾い物⁈

ジャニーズJr.の二人が主演している作品ということで、アイドル映画だと思ってみたら、これが意外や意外、青春ロードムービーの秀作でした。

現代的な問題を単純化・記号化したキャラクター三人組は、あまりにも定型すぎだとも思いましたが、その一方で現代の合わせ鏡となるのにとても効果的でした。

灯敦生が演じた月子のひたむきさも良かったですし、北海道の雄大さは素晴らしくスクリーン映えします。

そういえばしばらくロードムービーというジャンル自体を見ていなかったのを思い出しました。

非常に純粋でシンプルなロードムービーとして、オススメしたい作品です。

まとめ


(C)2018 三羽省吾・角川文庫/映画「ニート・ニート・ニート」製作委員会

本作『ニート・ニート・ニート』は、代わり映えのない退屈な職場に辞表を提出したタカシ、そしてワケありで、やることなすこと穀潰しのレンチ。

この二人に、車目当てに半ば拉致られた引きこもりのキノブー。そして謎の家出少女の月子のドタバタな様子に青春映画の面白さを感じる作品です。

また、夏の北海道を映画のロケ地に、苫⼩牧市、札幌市、稚内市、阿寒湖のアイヌコタン、留萌市、清⽔町、帯広市、新得町、えりも町…などなど、ロケーション撮影の移動距離3,300kmを超えての撮影隊を敢⾏したそうです。

冒頭のシーンをのぞき、大半が北海道ロケーションで描かれ、その車窓から映る風景も見どころです。

若さあふれるフレッシュな四人が、ぶつかりあいながら北海道を縦横無尽に右往左往するロードムービーの秀作です。

映画『ニート・ニート・ニート』の公開日は、勤労感謝の日の11月23日(金・祝)に全国ロードショー!

関連記事

ヒューマンドラマ映画

スピルバーグ映画『続・激突!カージャック』ネタバレ感想と結末までのあらすじ。代表作の隠れた名作であり、劇場映画への思いが満載の作品を読み解く

スピルバーグ映画の代表作にして、改新的な劇場映画第1作『続・激突!カージャック』 スティーヴン・スピルバーグ監督の初期の代表作といえば、16日間で撮影を行ったテレビ映画『激突!』(1971)が高い評価 …

ヒューマンドラマ映画

映画『ニューヨーク 親切なロシア料理店』あらすじと感想評価。ゾーイカザンらキャストの演技力が光る感動作

映画『ニューヨーク 親切なロシア料理店』は2020年12月11日(金)公開。 2020年12月11日(金)より、映画『ニューヨーク 親切なロシア料理店』が、シネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、YEBI …

ヒューマンドラマ映画

映画『牙狼 GARO 月虹ノ旅人』あらすじネタバレと感想。“オトナの特撮”としてバイオレスやエロスも描く

ドラマ、映画、アニメなど様々な形で展開されてきた雨宮慶太監督によるオトナの特撮作品 雨宮慶太監督による特撮アクション「牙狼 GARO」シリーズの劇場版。2014年に放送されたテレビシリーズ「牙狼 GA …

ヒューマンドラマ映画

映画『チア男子!!』高城さつき役は伊藤歩(あゆみ)。プロフィールと演技力の評価

『桐島、部活やめるってよ』『何者』で知られる直木賞作家・朝井リョウが、実在する男子チアリーディングングチームをモデルに書き上げた『チア男子!!』がついに待望の実写映画化。 監督を務めるのは、期待の新鋭 …

ヒューマンドラマ映画

映画『キングス・オブ・サマー』あらすじと感想レビュー。上映情報も

2017年12月16日より、下北沢トリウッドにて「歳末青春大セール!ティーンムービー傑作選」という特集上映が行われます!  日本未公開映画の紹介、上映を企画・運営するGucchi’s Free Sch …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学