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Netflix映画『希望のカタマリ』あらすじネタバレと感想評価。アウリー・クラバーリョが演じたポジティブな高校生の“試練と勇気”

  • Writer :
  • からさわゆみこ

Netflixおすすめ映画『希望のカタマリ』は、他人のために行ってきた善行が「強さと勇気」という贈り物に!

Netflixで配信中の映画『希望のカタマリ』は、観光都市にある表の顔と裏の顔、明と暗の象徴ともいえる、ホームレスの問題と、“手を差し伸べ”、“助けを受ける”勇気を訴えた物語です。

主人公の女子高生は、持ち前の明るさと超ポジティブさで、困っている人を助けたり、学校の改善に尽力するけれど、ある秘密を抱えています。

その問題から自力で乗り越えようとする主人公のすがたと、挫折していく彼女を助けるために、奔走する親友達のすがたを描いています。

原作者のマシュー・クイックは、デビュー作の「TheSilver Linings Playbook」がベストセラーとなり、『世界にひとつのプレイブック』(2012)として映画化されたことでも知られています。

マシューの作品は普遍的でありながら、アメリカが抱える政治的な問題を鋭く突いており、今回ご紹介する映画『希望のカタマリ』でも、富裕層と社会的弱者、多民族、その街で暮すことの困難さを織り混ぜたドラマに仕上げています。

映画『希望のカタマリ』の作品情報

Netflixオリジナル映画『希望のカタマリ』

【公開】
2020年(アメリカ映画)

【原題】
All Together Now

【原作】
「Sorta Like a Rockstar」著者マシュー・クイック

【監督】
ブレット・ヘイリー

【脚本】
マシュー・クイック、ブレット・ヘイリー、マルク・バシェ

【キャスト】
アウリー・クラバーリョ、レンジー・フェリズ、ジュディ・レイエス、ジャスティナ・マシャド、フレッド・アーミセン、キャロル・バーネット

【作品概要】
ディズニー・アニメーション『モアナと伝説の海』(2016)で、ヒロインのモアナ役の声を、史上最年少14歳で獲得デビューをした、アウリー・クラバーリョが主役のアンバーを演じます。

『モアナと伝説の海』で、彼女が歌った主題歌の「How Far I’ll Go」は、アカデミー賞主題歌賞にノミネートされ、歌唱力の高さに注目をされました。

本作『希望のカタマリ』でも、歌の才能を持った女子高生という役どころで、美しい歌声を披露しています。

監督のブレット・ヘイリーは、同じくNetflixオリジナル映画『最高に素晴らしいこと』(2020)でも演出を務めています。

映画『希望のカタマリ』のあらすじとネタバレ

高校生のアンバー・アップルトンは、放課後に英会話教室とドーナツショップでアルバイトし、スクールバス運転手の母親ベッキー、愛犬のボビーと一緒に暮しています。

ところが、彼女が1日の生活を終えて帰る場所は、母の務めるスクールバス会社のバスの中です。

アンバーはアルバイトをして、ベッキーと住むアパートのお金を貯めています。そして、カーネギーメロン大学演劇学院を目指していました。

その晩、ベッキーはいつもの時間より遅く帰ってきました。少し酒に酔っているようです。ベッキーはアルコール依存症から抜け出すため禁酒中でした。

アンバーは母の体を思い心配します。ベッキーはアパートを探すため出かけていましたが、別れた恋人オリバーと食事し、チーズケーキ1ピースを“夕飯”だと持って帰りました。

アンバーは「これはデザートよ。食事じゃない・・・それにオリバーと会っていたなんて・・・」

ベッキーはアンバーの不満を聞くと機嫌を損ね、アンバーは慌てて取り繕います。この親子には就寝前に、“エミリー・ディキンソン”の詩を朗読する日課があります。

希望は鳥のようなもの。
心の止まり木で羽を休め、詩のない歌を奏でる。
そして、決してとどまることはない。

小鳥を困らせるのは、ひどい嵐だけだ。(中略)
それでも、どんなときであっても、“パンくずすらねだらない。”

ベッキーは「嵐で心が痛む・・・今は大嵐の中よね・・・何とかなる」と、つぶやきますが、アンバーはもっと前向きに「私たち、幸せになるよ!」と、言い切ります。

アンバーは週末だけ、老人ケアホームのアルバイトをしています。彼女はドーナツショップでもらった、ドーナツを入所している老人たちに配り、挨拶していきます。

アンバーはドーナツを持って、特別室にいる富豪の老女、ジョーンに会いに行きます。ジョーンは気難しい女性で、その日も不機嫌でした。

アンバーはそれでもへこたれることはありません。“家の給湯機が壊れたから”シャワーを借りたいと言ったり、冗談で笑わそうとしますが、ジョーンはニコリともしません。

「いつかきっと笑わせてみせるわ」と、アンバーが言うと、「その前に泣かせてあげるわ」とジョーンはあしらいます。

ケアホームのアルバイトのあとは、同級生のニッキーの家に行きます。ニッキーは軽度の自閉症があり、看護師の母親ドナーと2人暮らしです。

アンバーはドナーが夜勤明けで帰る前に、ニッキーを起こし、朝食を作って出してあげ、サンドイッチを作ります。学校へ行く前に、愛犬のボビーを預ける代わりです。

通学時間になると、同級生のタイがワゴン車で迎えに来ます。アンバーはタイのことを意識しています。ドナーのグロスを拝借してつけ、他の友人2人と共に学校へ向います。

サンドイッチは毎朝、迎えに来てくれるタイのためのものでした。

以下、『希望のカタマリ』ネタバレ・結末の記載がございます。『希望のカタマリ』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

Netflixオリジナル映画『希望のカタマリ』

アンバーは高校の慈善活動として、毎年チャリティーショーを開催していました。収益金は学校の運営資金になっています。

今年は、マーチングバンドの“スーザフォン”が盗難にあったため、それの購入資金を集めるとテーマを決めました。

アンバーは出し物の演劇で、カーリー役をタイにやってほしいと思っていますが、タイは“アガリ症”のため人前に出るのは怖いと言います。

タイは何度かアンバーに「2人きりで話したい」と、メールしたが、通じないみたいだと言います。

アンバーはスマホを失くしてしまって、買っていないといい自分を、「全米でただ一人、スマホを持たない女子高生なの。かっこよくない?」と、はぐらかします。

放課後、アンバー達は部室に集まり、軽い打ち合わせをしたりしてすごし、アンバーはパソコンでメールの受信確認します。

受信にはアンバーが入学エントリーした、カーネギーメロン大学演劇学院の入学審査、通過の知らせが届いていたのです。

カーネギーメロン大学はペンシルバニア州のピッツバーグにあり、アンバーの暮しているオレゴン州ポートランドからは、飛行機の航空券が必要でした。

アンバーはレストランでかかる旅費を計算し、帰路へと向かいます。しかし、その晩もバスに戻ると、母のベッキーはまだ帰っていませんでした。

深夜、外で物音が響きボビーが吠えます。アンバーは慌てて鳴き止ませ、就寝しますが朝になっても、ベッキーは帰っていません。

アンバーは出かける支度をし、表通りに出ると1台のピックアップトラックが止まっていて、そこにはベッキーが乗っていました。

アンバーは助手席に座り、オリバーの部屋で泊ったのかと問いただします。ベッキーは再び、オリバーと一緒に住むことを相談しますが、アンバーは激しく拒否するのです。

ベッキーは冬が近づいているためバスの暮らしは限界だといい、アンバーはオリバーとの同居を拒み、シェルター(保護施設)に行くことを提案します。

シェルターに行けば自分が親失格だと言われ、周りにホームレスだとバレて、アンバーと引き裂かれるだけとベッキーは拒みます。

しばらく沈黙が続き、アンバーは戸惑うようにベッキーに言います。「カーネギー演劇学院から、オーディションに呼ばれた・・・」

ベッキーは「パパもきっと喜ぶわ・・・」といい、アパートを借りるために貯めたお金を、旅費に充てるよう、彼女の門出を後押しました。

運が向いてきたとベッキーは喜び、アンバーはオリバー抜きで幸せになろうと、ベッキーと約束しました。

その朝、アンバーはジョーンとチェスをします。ところがアンバーが静かだったため、彼女は様子がおかしいと不思議に思います。

「青春は貴重なの。考え込むのは時間の無駄よ。うんと楽しまなきゃ」と、珍しく前向きな意見をアンバーに言います。

そして、リッキーの家では、リッキーが出し物のダジャレネタを練習します。ドナーはアンバーを呼び出して、化粧品を使っていることをたずねます。

アンバーは黙ってつかったことを謝りますが、ドナーは怒っていたわけでなく、アンバー用にメイク用品を分けてくれました。

ところがアンバーはその好意を断るのです。ドナーもまた、そのときのアンバーの様子に違和感を感じて、「何かあったの?」と心配します。

チャリティーショーの準備に打ち込むアンバーは、ピッツバーグ行きの航空券をフランクリン先生に予約してもらい、貯めていたお金を渡します。

フランクリン先生は「学校の補助金も受けられるんだよ?」と勧めますが、アンバーは余裕があるから大丈夫と断ります。

その晩のこと、アンバーがバスに戻ると荷物入れの扉に、“危険、例の場所へきて”というメモが貼られていました。

アンバーがレストランへいくと、ベッキーがうろたえるように、自分達がホームレスで、バスで寝泊りしていることがバレて、仕事をクビになったと言います。

ベッキーはその時もお酒を飲んでいて、やけになっていました。アンバーはひた隠しにしていた“ホームレス”のことが、他に知れてしまうことを恐れます。

そして、酒を飲んでいた母にも怒り、さらにオリバーが迎えに来ると知って、店を出て行きます。

あてのないアンバーは、ベンチで野宿をするしかありませんでした。ところが翌朝目覚めると、現金や教科書の入ったリュックが盗まれ、無くなっていました。

途方に暮れたアンバーが頼ったのはタイでした。リュックには父親の形見の“カーネギーメロン大学”とロゴの入った赤いパーカーも一緒でした。

アンバーは彼に、自分のおかれている状況を全て告白したのです。タイは親が保有する別荘で週末を過ごそうと、アンバーを連れて行きます。

別荘にはピアノもあり、彼女はタイと一緒に、歌のレッスンをしたりしながら過ごします。

アンバーの父親は彼女が12歳の時に心臓発作で亡くなり、その父が母のために作った曲を課題曲にしていました。

アンバーはドナーを頼ることにして、彼女の家に向かいます。そして、ドナーにも本当の自分の事情を話し、彼女もアンバーの力になろうとします。

ドナーはベッキーと話し合うために呼びますが、彼女は週末にいなくなったアンバーを心配し、迎えに来ただけと言い放ちます。

ドナーが「アンバーはオリバーとは一緒に、住みたくないそうよ。」と、言います。

ベッキーは全てを知られてしまったこと、アンバーがドナーの家にいると、言ったことで取り乱します。

この期に及んでもベッキーは、“母親”であることを主張し、アンバーを守ってちゃんと面倒をみるため、努力をしていると言います。

アンバーは「守られてない。ママの努力だけじゃ足りていない!」と、突き放します。

ベッキーはドナーの家を出て行き、アンバーは「他に方法はある、誰かに助けを求めてやり直そう」と説得しますが、ベッキーは聞く耳も持たずオリバーの元へ帰っていきます。

次の日、学校に警官が2人訪れて、アンバーに母親と一緒にいたオリバーが、単独交通事故で亡くなったと告げました。

アンバーはベッキーの遺品が入った箱を受け取り、中身を見ていきます。親子3人で暮していた時の写真や、アンバーのために取っておいたアナログレコードなどでした。

母の死後、アンバーはずっと沈み込んだままでした。チャリティーショーの準備、英語教室の授業、何もかもやる気がおきずにいます。

演劇学校のオーディションが近づくと、フランクリン先生はいいました。

「今は感じている痛みや悲しみに心を向けて、その想いを歌に込めろ。それがアーティストだ。キミはアーティストだろう?」

この言葉に励まされアンバーは、ピッツバーグに行くことを決心します。

ところが出発前夜に愛犬のボビーが、急病で病院に行き処置をしていたため、出発する飛行機に乗ることが、できませんでした。

ドナーは事情を話したら、別の日にオーディションをしてもらえるといいますが、アンバーはドビーの手術費をかせぐため、大学へは行かず、高校を辞めて働くと言い出します。

ドナーは親身になってそれを止めますが、アンバーはとうとうドナーにも反抗し、自力でなんとかしようと動き出してしまいます。

アンバーはドーナツ屋ではフルタイムで働き、ケアホームの仕事も増やし、学校へ行かなくなりました。

タイがケアホームにやってきて、ボビーのことを切り出します。アンバーは言葉をさえぎり、ボビーはただの犬じゃない、家族だといいます。

タイは手術代のことなら貸すこともできる、学校に行きながら返せばいいと提案しますが、アンバーはその提案を拒否します。

彼は「今まで人のことは助けてきたのに、自分が助けられることはどうして嫌なんだ?」とつめ寄り、「母親を捨てた自分への罰だとでも思いたいのか?キミのせいじゃないのに・・・」

こう言われたアンバーはさらに心を閉ざして、タイを追い払ってしまいます。

朝早くから夜遅くまで働き、ボビーの手術代を貯めていくアンバーでした。

ある日、ケアホームのジョーンと一緒にテレビを観ていると、すっかり静かになってしまったアンバーに言います。

「昔のアンバーに伝えてちょうだい。わけのわからないくだらない冗談、むやみに元気で妙に親切で前向きで、本当に大変で耐えられなかったわ・・・って」

アンバーのことが心配で、彼女なりに嫌味でも言って、元気づけようとしたのです。

チャリティーショー当日の夜、タイはアンバーを迎えにドーナツ屋へ行きます。「2年間、キミが主催してきたチャリティーショーだ。最後のショーだ行かなきゃ・・・。」

それを聞いていた店主のロイドも、「もう店は閉店した」といって、アンバーを送り出すのです。

最後のチャリティーショーの会場には、過去にないくらいの人で一杯でした。アンバーはその異変に気がついて、タイに事情を聞きます。

タイは仲間達や学校のみんなに呼びかけて、チャリティーの趣旨を“ボビーを救うため”に変更したと言います。

「キミに助けられた人たちが、キミのために集っている。一度でいいからみんなの好意を受け取ってほしい。僕たちにも何かをさせてほしいんだ。」

タイはショーの司会を担当しました。「アンバーは演劇部を手伝い、学校をバイアフリーにしたり、英語の先生やボランティアをしたり、まるで“ロックスター”のようです。」

支援金目標は8,000ドルですが、すでに3,000ドル近くまで集まっていました。タイはショーの趣旨をSNSで拡散してほしいと訴えました。

それは、途中経過を発表するごとに金額が増えていきます。

そして、最後の演目では、盗まれた“スーザフォン”が戻ったマーチングバンドと、英語教室で英語と歌を教えていた、コリアンディーバ達の歌とダンスで締めくくられました。

支援金は6,000ドルを越えていました。

アンバーはステージに呼ばれます。彼女は参加してくれた人達が、失った希望を見つけてくれたと感謝し、その好意を贈り物としてありがたく受け取ると、あいさつをします。

タイは総額がいくらになったか見てみようと、データの更新をします。するとその支援金額のトータルが、206,844ドルという、思いもよらない多額になっていたのです。

アンバーは何かの冗談かとタイに聞きますが、タイにも心当たりはなく“匿名での寄付”があったと発表し、会場一体で歓喜し、アンバーは初めて人の前で感謝の涙を流します。

次のケアホームでのバイトでは、以前の明るいアンバーに戻っていました。

ジョーンの部屋にアンバーが行くと、ジョーンは彼女にきれいに包装したプレゼントを渡します。

包みを開けると中にはステージで涙を流す、アンバーの写真がフレームに入れてあります。

「泣かせると言ったでしょう?」

アンバーは全てを悟って「ジョーンなの?」と聞きます。

「使い道がない・・・棺に敷くくらいのもの。家族もいないし・・・それは違うわね。あなたが家族よ・・・やっと、まともに使ってくれる人を見つけたのよ」

最後の200,000ドルは、ジョーンからの寄付だったのです。感謝で涙の止まらないアンバーを、ジョーンは優しく抱き寄せて抱擁したのです。

ボビーの手術は無事に終わり、アンバーは久しぶりに安心の中で、ドナーに起こされて朝を迎えます。

ニッキーそしてタイとハグをして、父の母校、カーネギーメロン大学演劇学院のオーディションのため、ピッツバーグへと旅立ちました。

映画『希望のカタマリ』の感想と評価

アンバーは才能にあふれた女の子でした。それゆえに自尊人も高かったといえるでしょう。反対にアンバーの母親は、男性に依存しないと生きていけない女性だったのでしょう。

アンバーは誰にもホームレスだと悟られないように、普通の高校生として振舞い、都合の悪い事がおこると言い訳を考えたり、冗談でかわして生活していたのです。

作中に出てくる、“エミリー・ディキンソン”の詩のように、「大嵐の中であっても希望という鳥は、パンくずでさえも求めない」プライドをもって自分で何とかするという意識だったのでしょう。

映画の舞台「ポートランド」とは

アンバーはどこに行くにも自転車を使っています。

彼女が暮すポートランドは、都市サイクリングを推進しているので、「自転車に優しい道路網などの街作り」がなされているからと、考えられます。

また、コンピューターの部品メーカーの“インテル”“アディダス”、“ナイキ”といったスポーツ用品のメーカー本社もあり、経済は全米の平均値を上回る勢いで成長し続けています。

豊かな街の隠された問題

観光産業の面でも、コーヒーやクラフトビールの街として、人気が高まっています。

こうした理由で米国内外から多くの人が集まり、豊かな街というイメージの反面、一気に増えていく人口から新たな問題も出ています。

華やかな産業と観光の影には、家賃の高騰や失業でホームレスの数も増加の傾向という現状もあるのです。

アンバーが表向き明るく元気なそぶりをしていた裏には、ホームレスだという辛い現実があったということです。

まとめ

主人公のアンバーはどんなときでも希望をもって、無償の気持ちで周囲に慈善を尽くしていました。学校をバリアフリーにしたのは、車椅子のチャドのためでしょう。

タイのアガリ症を克服させたのも、リッキーの言葉のセンスをいかしたのも、アンバーのはからいでした。その彼らの心を動かしたのです。

彼女に幾度となくふりかった不幸は、彼女の心を折ったり、自責の念で苦しめました。

しかし、彼女が行った慈善によって救われた人達は、希望を失っていく彼女を、放っておくことはできないのです。

『希望のカタマリ』は表現力豊かな才能をもちいながら、不遇な家庭環境の中にいる高校生が、人のために尽くしてきたことで、自分が窮地にあったとき、周りが味方になり助けとなって、返ってくるという性善説に基づいた物語です。

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