ドキュメンタリー映画『ハーヴェイ・ミルク』は、1月27日(土)~2月16日(金)の連日am10:50より、新宿K’s cinemaにて上映されます。
また今回の上映期間中は豪華なトークイベントも実施されます。
2008年に公開されたショーン・ペン主演の映画『ミルク』を観て、ハーヴェイ・ミルクの存在を知った方も多いのではないでしょうか。
実はハーヴェイ本人のドキュメンタリー映画『ハーヴェイ・ミルク』の方も、おすすめな作品なのです!
1.映画『ハーヴェイ・ミルク』の作品情報
【公開】
1988年(アメリカ映画)
【原題】
The Times of Harvey Milk
【監督】
ロバート・エプスタイン
【キャスト】
ハーヴェイ・ファイアスタイン(ナレーション)、ハーヴェイ・ミルク、ダイアン・ファインスタイン
【作品概要】
ゲイを公言しながらもマイノリティの権利の獲得を訴えたサンフランシスコ市政執行委員ハーヴェイ・ミルクの人となりが垣間見られるドキュメンタリー映画。1984年の第57回米アカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞作品。
2.映画『ハーヴェイ・ミルク』のあらすじ
同性愛者がまだ市民権を得ていなかった時代に、ハーヴェイ・ミルクは社会の不平等を感じたことで、自らゲイであることを公表するとともに、同性愛者の公民権獲得や地位向上のために立ち上がります。
やがてサンフランシスコ市政執行委員となったハーヴェイ・ミルクは、同性愛者支援に留まらず、社会的なマイノリティである黒人やアジア人の人種や、高齢者や児童などの救済のために活動を繰り広げていきます。
次第に活動は支持者を増やしていきますが、1978年に同じ執行委員であった男に暗殺されてしまいます。
その事件を中心に追ってい真実の人間ハーヴェイ・ミルクとは…。
3.映画『ハーヴェイ・ミルク』の感想と評価
あなたは、ハーヴェイ・ミルクのドキュメンタリー映画があることをご存知でしょうか。
もしかすると、2008年に公開された名匠ガス・ヴァン・サント監督の伝記映画『ミルク』の方は、あなたもご覧になられたかもしれませんね。
ガス監督の作品は、第81回アカデミー賞では作品賞を含む8部門にノミネート、そして主演男優賞と脚本賞を受賞しました。
主演にはショーン・ペンを迎え、ゲイであることを公言した活動家ハーヴェイ・ミルクの最後の8年間を描いたものでした。
ガス監督ファンとしても楽しめるものでしたし、毎度のことではありますがショーンの演技も納得させる見事でしたね。
今回ご紹介するドキュメンタリー映画『ハーヴェイ・ミルク』は、全米初の公職(サンフランシスコ市の市政執行委員)のハーヴェイ・ミルクが殺害されたことを中心に描いています。
その内容はゲイであることよりも、人間としてのハーヴェイを知ることができ、人となりが見られる作品となっています。
そこがガス監督の『ミルク』は大きな違いと言えるでしょう。
もしも、映画『ミルク』ご覧いただいていたとしても、ショッキングな出来事は劇映画ではない実際の映像の方が、あなたの感情を鷲掴みにすることでしょう。
どうしてもゲイという分かりやすい一面や、特異な部分が扱いに焦点を当てがちになりますが、ドキュメンタリー映画として真相が見えた時、ハーヴェイはあなたと変わらない人間だと実感させられます。
ハーヴェイ同様にガス監督もゲイであることを公言していますし、監督としての腕前は現在のアメリカ映画を代表する1人です。
しかし、本作『ハーヴェイ・ミルク』をご覧になると、これほど同じ人物を映画にしても視点によって見え方が違うことに驚かされます。
まとめ
2017年11月29日のLGBT議員連盟主催の参議院会館での上映会も開かれたドキュメンタリー映画『ハーヴェイ・ミルク』。
本作は新宿K’s cinema、大阪シネ・ヌーヴォほかにて上映されます。
ゲイを公言して全米初の公職に選ばれたハーヴェイ・ミルクの活動と、その暗殺事件の裁判を記録したドキュメンタリーは、“民主主義の基本が描かれている”と多くの大学でも教材に取り上げられている名作です。
今回の新宿K’s cinema上映では、記念トークイベントも開催されます。
・1/27(土)上映前 ピーター・バラカンさん(ブロードキャスター)
・1/28(日)上映前 石川大我さん(LGBT議員連盟世話人/豊島区議会議員)細田智也さん(LGBT自治体議員連盟世話人/入間市議会議員)
・2月12日(月・祝)上映後 原一男さん(映画監督)
以上の方々がゲストになっています。
1984年アカデミー賞最優秀長編記録映画賞受賞作品した本作『ハーヴェイ・ミルク』は1月27日(土)~2月16日(金)に上映されます。
ぜひ、この機会にご覧くださいね。