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Entry 2017/07/30
Update

映画『ザ・マミー』ネタバレ結末あらすじと感想考察。ラストシーンからダークユニバースの見どころを解説

  • Writer :
  • シネマルコヴィッチ

2017年7月28日より公開されたアクション・アドベンチャー超大作『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』。

ユニバーサル・スタジオの礎を築いてきたモンスターたちが蘇る「ダーク・ユニバース」という新たなシリーズの幕開け!

スリル満点のストーリー展開物語に、かつてのモンスターを魅力的に生まれ変わらせ新作とは?

1.映画『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』の作品情報


(C)Universal Pictures

【公開】
2017年(アメリカ映画)

【監督】
アレックス・カーツマン

【キャスト】
トム・クルーズ、ソフィア・ブテラ、アナベル・ウォーリス、ジェイク・ジョンソン、コートニー・B・ヴァンス、ラッセル・クロウ

【作品概要】
1932年のホラー映画『ミイラ再生』を、1999年に『ハムナプトラ 失われた砂漠の都』もリブートしたが、さらに新たに生まれ変わらせたアクションアドベンチャーで、ダーク・ユニバースの第1弾。

強大な敵に立ち向かう主人公ニック・モートン役をトム・クルーズが演じ、王女アマネット役を『キングスマン』などで大注目のソフィア・ブテラ、物語の鍵を握るジキル博士役を『グラディエーター』のラッセル・クロウが共演。

また主人公と行動を共にする考古学者ジェニー役を『アナベル 死霊館の人形』のアナベル・ウォーリスが演じています。

演出は『M:i:III』や『トランスフォーマー』シリーズの脚本で注目を集めたアレックス・カーツマン監督。

2.映画『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』のあらすじとネタバレ


(C)Universal Pictures

中世のロンドンの地下深くに、十字軍としてエジプト遠征を行った修道士とともに、棺の中に隠された真紅に輝くオシリス石。

長い間に渡って保管されていた十字軍の棺は、現代のロンドン地下鉄工事の掘削によって遺跡が発掘されます。

一方の古代エジプトでは、強く美しい王女アマネットはファラオから王位継承の座を約束されていました。しかし、ファラオに息子が誕生したことで、その約束は反故されてしまいます。

皇位継承ができなくなり、絶望したアマネットは“死者の書”に記された魔術を使い、死の神セトと契約して魔力を手に入れ、瞳が4つの邪悪な存在に生まれ変わると、ファラオと息子の命を奪います。

しかし、セトを蘇らせる儀式を執り行っている最中、神官達によって囚われてしまい、アマネットは生きながらミイラにされる極刑を受けて棺に封印されてしまいます。

しかも遠くエジプトから離れた中東の地で地中深くに埋められてしまいます。

5000年後の灼熱の太陽の中東。アメリカ軍に属するニック・モートンとクリス・ヴェイルは、ニックが盗んで手に入れた古代遺跡の在り処を
示す地図を片手に眠る宝探しに来ています。

遺跡は反政府軍の拠点である村にあることが分かったニック。嫌がる相棒ヴェイルとともに村に潜入しますが、すぐに見つかってしまい四方八方から攻撃を受けます。

追い詰められたニックとヴェイルは、最早やこれまでというところで友軍からのピンポイント爆撃援護で九死に一生を得ます。

しかも、空爆の後に大きな穴が開き、運良く探していた地下空洞の遺跡まで見つけてしまいます。

やがて、援軍が到着すると部隊の中に考古学者ジェニー・ハルジーも同行しており、ニックが盗んだ遺跡地図は彼女の所有していた物で、ジェニーと一夜をともにした隙に、ニックが盗み出していたこと判明。

部隊の上官であるグリーンウェイ大佐の指示で、遺跡探索を行うジェニーの警護として、ニックとヴェイルも同行することが命令されます。

地下空洞の遺跡に降りて調査を開始するジェニーたち3人の前に広がった空間には、6体の石像を水銀の池、中央には鎖で繋がれた棺がありました。

ニックとヴェイルはジェニーの目を盗み、ブラックマケットで売りさばける小さなお宝を探します。

しかし、ジェニーはこの遺跡は墓ではなく、牢獄だという事実に気が付きました。

そんなことなど理解ができないニックでしたが、遺跡の中央にある水銀池の仕組みを見抜くと銃を撃ち抜き仕掛けられた棺を引き上げてしまいます。

すると、大量の蜘蛛がどこからともなく集まりはじめるとニックたち3人に襲い掛かり、まとわり付くとヴェイルは首のうしろを噛まれてしまいます。

慌てふためき騒ぎ立てるヴェイルに、毒蜘蛛ではない冷静になれとニックは教えます。

その後、ニックの脳裏には、砂漠に立ち尽くす自身の姿があり、古代エジプト語で「セトパレ(選ばれし者)」と囁きかける見知らぬ美しい女性(アマネット)の姿が浮美、彼女はニックに口づけをします…。

やがて、地下空洞の遺跡から棺を運び出し、米軍輸送機に収納するとイギリスに空輸することを決めます。

部隊に近づいて来た砂嵐に追いつかれる寸前に輸送機は無事に飛び立ち、難を逃れたニックたち一行。

しかし、機内にいたヴェイルは蜘蛛に噛まれてからというもの体調はどんどんと悪化していきます。

居眠りをしていたニックがふと気が付くと、ヴェイルは固定された棺を開けようとしていました。その事態に気付いたグリーンウェイ大佐がクリスに近づき止めに入ると、即座に刺殺。

完全に正気ではないヴェイルは、ジェニーとニックにナイフを持って迫って来ます。傍にいた兵士がヴェイルに銃を向けますがニック阻止。

しかし、打つ手がない事態だと判断したニックは、兵士の銃を手にしてヴェイルに向かって銃声を3発。彼を射殺します。

次の瞬間、輸送機のエンジンの1つに何かが巻き込みトラブルを起こして発火。

ニックはさらなる事態に慌ててコックピットに向かうと、大量のカラスが輸送機に飛行機に襲いかかり体当りし始めてきました。

遂にはコックピットの窓ガラスを破壊。パイロットたちもカラスの襲撃で即死してしまうと、輸送機は制御を失なって地上へ猛スピードで直滑降で落下していきます。

危機的な状況下でニックは、優先的にジェニーにパラシュートを装着させて脱出をさせるが、ニックを乗せた輸送機はそのままロンドン郊外へ落下。

その後、ロンドンにある遺体安置所に、全員死亡の飛行機事故の身元不明者の確認に呼ばれたジェニー。

しかし、その霊安室で、突如、目を覚ましたニックはジェニーと再会。命を失ったはずのニックがどうして蘇ったのか、2人は訝しがるが理由はわかりません。

再会を果たしたニックとジェニーは、パブでお酒を呑んで喜びを分かち合います。

ジェニーは棺に閉じ込められていたのはアマネットという王女で、ファラオと息子の命を奪い死の神セトと契約をしていたことを説明します。

すると、そこに亡くなったはず相棒ヴェイルが現れます。亡霊のようなヴェイルの姿はニックにしか見えないようで、ニックはジェニーとの席を外してトイレに入り、ヴェイルと話をします。

ヴェイルの亡霊はニックとともに王女アマネットの呪われ、その望みを叶えない限り自分たちには平穏は訪れないと告げ、忽然と姿を消します。

しかし、あまりに突飛な話のためにニックは信じることができません。

その後、ニックはパブの裏路地に出ると、鼠やミイラに襲われると幻覚を見て自動車にひかれそうになったところをジェニーに助けられます。

混乱したニックはジェニーを連れ、棺の行方を捜すため、その場を後にします。

その頃、深夜のロンドン郊外の桟橋で、飛行機墜落の事故以来、行方不明になっていた棺を警官が見つけます。

その傍にはミイラが横たわっていて警官が近づくと、突然、ミイラ動き出し襲いかかり、警官の口から見る見るうちに生気を吸い取っていくと、その反対にミイラは肉体が蘇生していきます。

アマネットは肉体の完全なる蘇生と、死の神セトに捧げる“器”となるべき人間を探しにいきます。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』ネタバレ・結末の記載がございます。『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

(C)Universal Pictures

何かに導かれるように見知らぬ修道院に辿り着くニックとジェニー。

全く記憶にない修道院で復活していたアマネット王女と、その復活のために生気を抜かれて手下となったミイラたちが待ち伏せをしていました。

ニックは手下のミイラたちに捕まり、祭壇の上に押さえつけられると、アマネット王女が修道院で見つけ出したセトの短剣を手にニックの上に馬乗りになります。

「死の神セト、私はこの人間の身体にあなたを迎えます」と、ニックは生贄にされるところでしたが、セトの短剣にオシリス石がないことに気が付いたアマネット王女が見せた隙をついてニックは逃げることに成功。

ジェニーを連れてニックは自動車を走らせ逃走しますが、逃げても逃げてもアマネット王女のもとに舞い戻ってきてしまいます。

それでも手下のミイラを次々と撃退したニックは、遂にアマネット王女と向き合って実力行使で撃退しようとするのですが、あまりの力の差に逆に投げ飛ばされてしまいます。

その時、武装をした謎の一団が現れ、アマネット王女に次々に銛を打ち込み捕獲します。しかし、ニックもまた、隊員の1人に麻酔銃を撃たれて意識を失います。

やがて、目を覚ましたニックは、見覚えのない施設でボスのヘンリー・ジキル博士に迎えられます。

謎の一団は「プロディジウム」という秘密組織で、この世の悪を識別、分析、拘束、破壊するために集められた一団でした。

また、ジェニーも深くはその内情をは知りませんでしたが、組織の調査員の1人だったのです。

ジギル博士は捕獲したアマネットの体内に水銀を人工透析させながら、鎖で繋ぎ収容を確保していました。

これから先はアマネットを人体解剖して、今後のために詳細な検査を行いたいとニックとジェニーに語り出しました。

ジギル博士が最も重要視している事はモンスターの研究を通じて悪の識別を学習する事で、今後、世界に起こりうる超怪奇現象に対処するデータ収集でした。

それだけでは終わらず、ジキル博士はニックをセトの短剣で生贄にした後、セトの復活がどのようなものか観察経過を確かめ、その後にニックを始末しようという思惑があったのです。

ニックとジェニーは、明らかにジキル博士とは目的は違っていることを理解します。

ジギル博士に考えを変えるように求めるニックでしたが、突然、博士は奇妙な発作を起こして薬を自身の手に注射しようとします。

話し合いに応じていないと感じたニックは、その注射器を奪い取りますが、それによって発作の制御に間に合わなくなてしまいます。

そのためにジギル博士の内面に封じ込まれていた“もう1人の悪の人格であるハイド”が現れてしまうと、ジキル博士の人格を乗っ取て、ニックに襲いかかります。

同じ頃、アマネットは呪文を唱えて魔術を使い、クモを操りはじめると自分の身体をコンピューター管理で幽閉している研究員の脳に潜入させることに成功。

操られた研究員はアマネットを拘束している水銀注入の循環器を静止させて、次に研究員を操って防火用の斧を持たせ施設を破壊させていきます。

自由の身となったアマネット王女は、ロンドン地下にいたプロディジウム別働隊が十字軍の棺で発見したセトの短剣の宝石であるオシリス石の奪還に向かいます。

ニックは凶悪のハイドに散々に痛めつけられながら格闘した後に、薬をセットした注射器をハイドに注射することに成功させると、ジギル博士を呼び戻すことが出来て危機を逃れます。

ニックを助けにきたジェニーによって、アマネット王女がオシリス石のもとへ向かったことを知った2人はその場所に向かいます。

しかし、ロンドンの街はアマネット王女が呼び寄せた砂嵐で破壊され大混乱に陥っていました。

それでも何とか地下に逃げ込んでオシリス石を見つけた発掘場所に向かいます。

だが、すでにアマネット王女が地下に何千といる死体をゾンビのように操ってプロディジウムの別働隊を全滅。アマネット王女はオシリス石を手に入れます。

ニックとジェニーは地下鉄通路などに逃げ込みますが、ゾンビたちが次々と襲いかかります。

何とか逃げ延びていましたが、ニックとジェニーは地下の水脈に落ちてしまいます。

しかも、そこにアマネット王女が現れ、ジェニーを水脈の奥へ奥へと連れ去って行ってしまうのです。

迫り来るからゾンビから泳ぎながら逃げるニックは、ジェニーを連れ去ったアマネットを追いかけます。

それでもニックは、ゾンビに捕まってしまい、アマネット王女の待つ地下空間の広間に確保されてしまいます。

ニックが地下水脈の辺りに目を向けると、ジェニーの溺死したした遺体もそこにはありました。

アマネット王女は死の神セトの復活の“器”の生贄にニックをさせて、復活させた死の神セトとなったニックとともに、2人で世界を支配しようと誘惑します。

肉体の死の人智を超えた力を所持できるというアマネット王女の誘いに、ニックは命を落としたジェニーを蘇らせるために、セトの短刀を奪い返し、自らの胸に短剣を突き立てます。

ニックの瞳は4つ別れ、邪悪な存在として生まれ変わります。

死の神セトの力を手に入れたニックはアマネット王女の口から生気を吸い取り、ふたたび彼女をミイラ化させてしまいます。

その後、死の神セトの力でニックはジェニーを蘇らせることに成功。

気が付いたジェニーは、ニックに近寄ろうとして来ますが、既に人間ではない存在になってしまったニックはジェニーが傍に寄ることを拒みます。

ニックとジェニーは惹かれながらも傷つけ合うのを恐れ、ニックは再会を約束すると闇の中に消えてしまいます。

やがて、ミイラ化したアマネット王女は秘密結社プロディジウムによって、水銀に満たされた棺の中で封印されることになります。

死の神セトの力を手にしたニックの存在は人間界にとって敵か、味方かを考え話すジギル博士とジェニー。

それでもジェニーは、ニックの心に常にある善を信頼していますが、ジギル博士は“毒(悪)をもって毒(悪)を制す存在”にはなるのではないかと私案をしていました。

その後、ニックは亡霊化したヴェイルも死から復活させ、エジプトに舞い戻り、新たなアドベンチャーを求めて生きるのです…。

映画『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』の感想と評価



(C)Universal Pictures

いよいよ、始まった「ダーク・ユニバース」シリーズの第1弾『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』。

これから先は欧米のあらゆるモンスターが蘇り、このシリーズに参戦してくるといった、今回は序章の幕開け的な作品です。

また、1932年公開のカール・フロイント監督作品『ミイラ再生』のリブートであり、1999年公開のスティーブン・ソマーズ監督作品『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』のリブート作品でもあります。

見どころ1:リブート作品としての『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』は成功か?

映画におけるリブートとは、元々あったキャラクターやモチーフを使用して、新しいファンを獲得する作品制作したもの総称です。

一定のファン層が確立された作品のリブートは、興行的なリスクが少なく、近年のハリウッドの最も得意とした安心安全な映画プロジェクトと言えます。

分かりやすく言ってしまえば、『アイアンマン』や『アベンチャーズ』などのマーベル・シネマテック・ユニバース。

『バットマン』や『ワンダーウーマン』のDCフィルムズも同じようなものですね。

確かに往年のキャラクターを知った世代にとっては、映像技術が進歩した現代に、ふたたび制作し直すて見てみたい気持ちは無いわけではありませんよね。

そこで今作『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』の原点なる『ミイラ再生』と『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』の予告編を以下に貼っておきます。

どこが昔のままのモチーフを活かしているのか。

また、新たな作品として刷新されたのか。

あなたの目でご判断いただくことが良いと思うので多くを語らずに、まずはご覧ください

原点作品『ミイラ再生』(1932)

リブート作品1『ハムナプトラ/失われた砂漠の都

リブート作品2の今作『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女

あなたの感想はいかがでしたか?

もちろん、各作品の制作された時代が異なるので、映像の技術的な躍進は日進月歩。一見の見た目では迫力に違いがあるように見えてきます。

しかし、『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』と『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』は、表現イメージが約20年も経過するのにテクニカルな部分だけでなく、あまりにも過ぎている印象は拭えません。

「どちらの作品が好みですか?」と尋ねてしまうと、きっと映画ファンの意見も分かれるのではないでしょうか

せっかく、名優トム・クルーズを起用しただけに、少し残念な気もしますね。

では、なぜそのような気がしてしまうのでしょうか。

ホラー映画やアドベンチャー映画といったジャンルは、今でこそ映画の価値を持つようになりましたが、それまでは名作とは決して呼ばれないB級な企画ものでした。

しかし、これらの作品には大物俳優や名優が決して出演を望まないことから、B級作品としての品格ともいうべき“独創的な工夫”がありました

実際の話、『ミイラ再生』が持ち得たモンスター・ホラー映画のムードは、『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』では活かされていません

今作では単純に突然出てくることで驚かせる手法のみを繰り返していきます。もちろん、それはそれで映画を観ていて突然に何かが現れれば驚く訳ですが、情緒や雰囲気といったモンスターが持った風格はありません。

もう一点、気になるところは、1932年の『ミイラ再生』のリブートしたということよりも、『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』は、これまでのホラー映画の寄せ集め集でしかないといった点です。

例えば、相棒ヴェイルの亡霊は『狼男アメリカン』ですし、水中を泳ぐゾンビは『エイリアン3』であったりします。

他にもアマネットが生気を吸う場面は、『スペース・バンパイヤ』といった感じに見えてしまいます。

言うまでもなく、主演トム・クルーズがアクション・シーンで走ったり飛んだりすれば、きっと、あなたも『ミッション:インポッシブル』を観ているのかと錯覚を感じてしまうはずです。

死の神セトになったニックも、巨匠漫画家の永井豪の『デビルマン』みたいな感じで、ちょっと今後が心配になってしまう「ダーク・ユニバース」。

それでもモンスターが勢揃いするという企画だけで、往年のB級映画ファンとしては興奮しちゃうので、「ダーク・ユニバース」から目が話せないといった感じでもあります。

きっと、これは最近のハリウッド映画が風邪をひいちゃったような病気かなとも思ったりします。

何かに似ていることは悪いことだとは思いませんし、過去の作品を踏まえてリブートするのも個人的は映画の文脈を理解していると楽しみではあります。

しかし、名優であるスターをモンスター映画に出演させたという事実よりも、何かひとつでもよいので、“独創的な工夫”が見られれば映画ファンとして満足なのですが…。

映画を見終えた後に、少し空虚になったのは、なぜなのかしら?

それでも怪獣やモンスター、または妖怪や宇宙人ファンとしては、見守っていきたい「ダーク・ユニバース」。

そして気になるに「ダーク・ユニバース」に今後も注目です!

チョット脱線!モンスター勢揃い映画といえば、『グーニーズ』の亜流B級映画知ってます?

参考作品『ドラキュリアン(原題THE MONSTER SQUAD)』(1987)

『クリープス』や『ロボコップ3』のフレッド・デッカー監督が、ドラキュラ、フランケンシュタイン、ミイラ男、半魚人といったモンスターを一同に復活させて、少年たちと戦わせたホラー・コメディ作品が80年代後半に登場しました。

1985年に公開されたリチャード・ドナー監督作品の『グーニーズ』は、子どもたちの海賊の宝探しをさせたものでしたが、1987年公開の『ドラキュリアン』は子どもたちとモンスターに対決をさせた亜流のB級作品。

この作品の物語は、神秘の力を秘めた“光る石”をめぐり田舎町にモンスターたちが出現。

それを知った子どもたちは“モンスター・スクワッド”結成して怪物退治に乗りします。(この設定だけでB級ファンはワクワクしますね。)

また、どうでもいい話しですが、『ザ・マミー』でもそうでしたが、モンスターは宝石が好きなようですね。(笑)

さて、公開当時に劇場で観た時の興奮といったらなかったですね。

かつて、ユニバーサル映画の礎を支えたモンスターたちが集結するだけで、名作映画にはないB級映画の匂いプンプンで、とても楽しめたのを記憶しています。

なので、やはり、「ダーク・ユニバース」が、『ミイラ再生』にはじまり、今後は『透明人間』『フランケンシュタインの花嫁』『魔人ドラキュラ』『狼男』『大アマゾンの半魚人』を予定した企画…。

とっても楽しみな訳ですよ!

歴代モンスター映画をリブートした新シリーズを製作に、ぜひとも、B級映画スピリッツの“独創的な工夫”や、メジャー映画では決して真似のできない斬新なアイデアに期待します。

アレックス・カーツマン監督とクリス・モーガンをはじめとした製作チームに、フレー!フレー!頑張れ〜!と、1人の映画ファンとして応援を惜しみませんぞ!(注:ホラー映画を忘れずに!)

まとめ


2017年7月28日より全国公開された『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』。

ユニバーサル・スタジオの礎を築き、かつて映画ファンを震え上がらせてきたモンスターの一体、先ずはミイラを再生!

劇中のに織り込まれた“ジキル博士とハイド氏”や“ドラキュラの髑髏”、また、“ホルマリン漬けの半魚人の腕”など、「ダーク・ユニバース」の新たなる展開を匂わせつつ。

先ずは主人公ニック・モートン役を演じたトム・クルーズのアクションとギャグに注目です。

今後のアクション役者のトムは、どのような“死の神セト”に化身するのか?

期待を裏切らない新キャラクターの展開は要注目ですよ〜!

アクション・アドベンチャー映画『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』、ぜひ、劇場でご覧ください!

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