メル・ギブソン主演最新作『リーサル・ストーム』は、2021年2月26日(金)よりロードショー!
ハリウッドの“最終兵器”メル・ギブソンを主演に迎えた映画『リーサル・ストーム』。ある平和なマンションが、時速250〜300キロの巨大なハリケーンと、凶悪なサイコパスのボスを持つ強盗団の2つに同時に襲来されます。
プエルトリコ全域の降雨量は400ミリにも及ぶ危険な状態で、安全確保のため逃げ遅れた住民たちを避難させる地元警察の男女。
一方、マンションには逃げることを拒否する老いた元警察署長とその娘。そして、ある目的を持って彼らのいる住居に忍び込んだ犯罪集団。さらに建物の別室にはあらたな危険な存在も……。
絶体絶命の極限状態に遭遇してしまった彼らの運命はどうなるのでしょう。雷鳴と銃声の響きと共に闘いが始まります。
CONTENTS
映画『リーサル・ストーム』の作品情報
【日本公開】
2021年(アメリカ映画)
【原題】
Force of Nature
【監督】
マイケル・ポーリッシュ
【キャスト】
メル・ギブソン、エミール・ハーシュ、ケイト・ボスワース、デビッド・ザヤス、ステファニー・カヨ、ウィル・キャトレット、
スウェン・テメルタイラー・ジョン・オルソン、ジャスパー・ポリッシュ
【作品概要】
巨大ハリケーンが襲来する中で強盗団と熾烈な戦いを繰り広げるアクション映画。
暴風雨と銃弾が飛び交う中で闘う元警察署長レイをメル・ギブソンが演じ、地元警察官のコルディーロを『イン・トゥ・ザ・ワイルド』(2007)『スピードレーサー』(2008)のエミール・ハーシュが務めています。
そのほかの共演に『アリスのままで』(2014)のケイト・ボスワース、『エクスペンダブルズ』(2010)のデビッド・ザヤス。
演出は『パーフェクト・メモリー』『きみが還る場所』(2015)『庭から昇ったロケット雲』(2006)のマイケル・ポーリッシュが務めています。
映画『リーサル・ストーム』のあらすじ
ハリケーンの強度を表すレベルで最大の「カテゴリー5」になる超巨大ハリケーンが、プエルトリコの首都サンフアンに接近。
警察官のコルディーロは、上司の命令で新任のペーニャ巡査とコンビを組まされ、危険な暴風雨から逃げ遅れた地域の住民を避難させる任務にあたります。
その後、立ち寄ったマンションには、避難しようとしない元警察署長の頑固な老人レイとその娘がいました。
コルディーロは、レイに避難するように説得を試みますが、元警察署長のレイはお前の顔を知っていると言い出し、コルディーロの1年前のある暗い出来事を語り始めます。
そうこうしているうちにハリケーンが到来、さらに、そこへ武装した強盗団が襲撃して来ました。
ハリケーンのため屋外への脱出は不可能な中、コルディーロやレイたちは、強盗団を相手に生き残りをかけた銃撃戦に身を投じますが……。
映画『リーサル・ストーム』の感想と評価
参考動画:脚本家コーリー・ミラーの『ボディ・オブ・プルーフ 死体の証言』
作品制作の経緯と背景
本作『リーサル・ストーム』は、2019年5月にメル・ギブソンとケイト・ボスワースとが映画に出演することが発表され、元警察署長で父親役のレイ・バレットをギブソンが務め、その娘で医師のトロイ・バレット役のケイト・ボスワースを演じることが知らされました。
その後、6月から9月にかけてキャストが次々に発表され、エミール・ハーシュ、ステファニー・カヨ、デビッド・ザヤス、ジャスパー・ポリッシュなどの名前も上がってきました。
同年の5月にギブソンは、ショーン・ペンが初共演を果たした映画『博士と狂人』が全米公開された時期に合わせての発表でした。
一方のケイト・ボスワースも、同年の9月にNetflixオリジナルドラマ『I-Land 戦慄の島』の配信スタートもあり、大きな話題となりました。
また、本作のシナリオ執筆は、脚本家のコーリー・ミラーが担当。
過去のフィルモグラフィには、ドラマ『CSI 科学捜査班』シーズン2、3(2001~2003)、『NCIS:LA ~極秘潜入捜査班』シーズン1(2009~2010)、『ボディ・オブ・プルーフ 死体の証言』シーズン1、2、3(2011〜13)などで知られています。
過去作からも分かるように『リーサル・ストーム』で描かれた、現役警官の過去の出来事の苦悩や、元署長のプライドなどのキャラクター設定、そして、閉じ込められたマンションにある各部屋ごとのエピソードなど、ドラマ仕立ての世界観が色濃く出ています。
撮影したロケ地は、2019年7月にプエルトリコのミラマーとグアイナボで行われ、制作費は2300万ドル(日本円で約23億6430万円)、現地では約1500万ドルを投入したそうです。
マイケル・ポーリッシュ監督とは
参考映像:『ツイン・フォールズ・アイダホ』(1999)
コーリー・ミラーの細部にまでエピソードが詰まった脚本を手に、演出を担当したのはマイケル・ポーリッシュ監督。彼は映画製作を共にして来た兄マークがおり、弟マイケルと共にポーリッシュの兄弟として知られています。
1999年、サンダンス映画祭にて初めての映画作品である、結合双生児とモデル志望の娼婦の三角関係を描いた『ツイン・フォールズ・アイダホ』でデビュー。マイケルが脚本と監督務め、兄マークは脚本を担当しています。
その後、ポーリッシュ兄弟は、2000年にダイブバーのツアーで騙されるカラオケシンガーを描いた『Jackpot』を発表(マイケルが監督・脚本、マークは脚本)。2001年のインディペンデント・スピリットジョン・カサヴェテス賞、2001年のシアトル国際映画祭の新アメリカ映画賞を受賞しました。
そして2002年に、ダムに沈む町に住む人々の多くの思いと交錯する幻想を描いた『ノースフォーク 天使がくれた奇跡』を、再びサンダンス映画祭に迎えられました。
実はそんなマイケル監督は、本作『リーサル・ストーム』のキャストである女優ケイト・ボスワースと2011年から交際しており、2013年には結婚しました。
マイケル監督の2015年の『パーフェクト・メモリー』や『きみが還る場所』があり、実はいずれの作品でもケイト・ボスワースがキャストとして出演しています。
暴風と凶悪犯と闘う豪華なキャスト陣
本作『リーサル・ストーム』のキャストには、初期の「マッドマックス」シリーズや、「リーサル・ウェポン」シリーズなどで、ハリウッドのアクションスターとして一時代を築き上げたメル・ギブソンが元警察署長のレイを演じています。
持病を持つ元署長のレイは、暴風雨の警報が出たのにも関わらず、頑なにマンションから逃げなかったことで、押し入った強盗団との銃撃戦を繰り広げるのですが、メル・ギブソンは64歳の貫禄を見せ、アクションにも身体を張った演技を見せています。
また、本作の物語の中心となる主人公は、個性派俳優のエミール・ハーシュです。彼は心に傷を負った地元の警官役を演じ、劇中でそのことに向き合い、克服していく姿が描かれています。
エミールといえば、2007年にショーン・ペンが脚本と監督を務めた『イントゥ・ザ・ワイルド』が映画ファンには馴染みで、何一つ不自由ない裕福な家庭で育ちますが、全てを投げ捨てアラスカへと旅に出る青年クリストファー・マッキャンドレスを演じています。
その後、2008年にガス・ヴァン・サント監督の『ミルク』では、クリーヴ・ジョーンズ役を務め、ショーン・ペンとも共演。同年にはラナとリリーのウォシャウスキー姉妹の『スピードレーサー』などにも主演し、脚光を浴びました。
さらに2019年には、クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』への出演が記憶に新しいところでしょう。
このように本作には、演技力のある俳優メル・ギブソンとエミール・ハーシュがいることで、登場人物のバッググランドにある背景を多く語らなくても想像させ見えてくるものがあります。
さらに2014年の『アリスのままで』で ジュリアン・ムーア共演し、アルツハイマー病の娘アリス役を見ごとに演じたケイト・ボスワースがいるのですから、キャスト陣の豪華さは言うまでもないでしょう。
まとめ
本作『リーサル・ストーム』では、大黒柱のような存在感で主演を務めたメル・ギブソン。
近年の活躍と言えばアカデミー賞作品賞ほか6部門へのノミネートを果たした、彼自身が監督を務めた『ハクソー・リッジ』(2016)が記憶に新しい映画ファンも多いことでしょう。その彼が演じた役柄を目に焼き付けてください。
また、巨大なハリケーンの襲来と共に、凶悪な強盗団のボスで非情なサイコパスのジョン・ザ・バプティスト役をデヴィッド・ザヤスが演じています。あの2010年の映画『エクスペンダブルズ』では、ガルザ将軍を演じ、2006年のドラマ『デクスター 警察官は殺人鬼』では捜査官エンジェル務めた俳優です。
彼は本作の舞台となったプエルトリコで生まれ、ニューヨークのブロンクスで育ちました。デヴィッドは、アメリカ空軍に入り様々な訓練や資格を身につけ除隊した後、ニューヨーク市で警察官として勤務したこともあり、そんな善人な彼が本作ではサイコパスな凶悪犯として、銃器の裁きや追撃する身のこなしは必見です。
最後になりますが、個人的には警察官コルディーロとコンビを組んだペーニャ巡査役に注目です。女性警官に扮したステファニー・カヨは、1988年にペルーのリマで生まれ、女優やソングライターとして活躍しています。
本作では色気のあるヒロインをステファニー・カヨは演じており、メル・ギブソンとの事件解決話の内容にも注目です。
メル・ギブソン主演、豪華キャスト陣で贈る最新作『リーサル・ストーム』は、2021年2月26日(金)よりロードショー!