第3回マカオ国際映画祭のアワードセレモニーにて『僕はイエス様が嫌い』がスペシャル・メンションを受賞しました。
サンセバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞、ストックホルム国際映画祭の最優秀撮影賞に続く3度目の受賞となり、本作の注目度は高まるばかり!
22歳の新鋭、奥山監督自ら脚本を執筆、監督・撮影・編集を手掛けた長編映画『僕はイエス様が嫌い』。
マカオ国際映画祭受賞式での奥山監督と主演を務めた佐藤結良のコメント、そして二人のプロフィールをご紹介します。
CONTENTS
マカオ国際映画祭とは
マカオ国際映画祭(International Film Festival & Awards Macao)は、2016年より中華人民共和国マカオ特別行政区で開催されている国際映画祭です。
第3回となる2018年は、奥山大史監督『僕はイエス様が嫌い』と小津安二郎監督『秋刀魚の味』、2つの日本作品が上映されました。
さらに、タレントアンバサダーとしてハリウッドスターのニコラス・ケイジが現地に参加したことでも大きな話題となりました。
【過去に出品された日本作品】
『土竜の唄 香港狂騒曲』三池崇史監督
『サバイバルファミリー』矢口史靖監督
『ダゲレオタイプの女』黒沢清監督
『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』滝田洋二郎監督など
マカオ国際映画祭スペシャル・メンション受賞
『僕はイエス様が嫌い』が第3回マカオ国際映画祭のコンペティション部門に選出され、2018年12月14日に行われたアワードセレモニーにて、スペシャル・メンションを受賞しました。
本映画祭のコンペティション部門にて日本人監督作品の受賞は初めての快挙です。
チェン・カイコー監督をはじめとする審査員たちは、授賞式で選考理由を次のように発表しました。
「この映画は、全編を通して、完璧なリアリティと絶妙なユーモア、そして詩的なストーリーテリングが通貫されていました。
さらに主演の佐藤結良くんと、彼だけに見える小さなイエス様は、私たち審査員を強く魅了しました。
これらの理由から『僕はイエス様が嫌い』にスペシャルメンションを授与します」
1993年にカンヌ国際映画祭にてパルム・ドールを受賞した『さらば、わが愛/覇王別姫』など、中国を代表する名匠として知られるチェン・カイコー監督から高い評価を得た本作。
その絶賛の声を受け、奥山監督は次のようにコメントしました。
「初めて作った長編映画と共に旅する3つ目の映画祭も、温かく迎えていただきました。
そして多くの方から主演の佐藤結良くんに対する称賛をいただきました。
この賞はきっと彼のお芝居に対するご褒美なのだと思います。
参加する映画祭それぞれで異なる賛辞をいただくごとに、この映画に関わってくださったスタッフ、キャストの皆さんに感謝しています。
本当にありがとうございました」
受賞理由を“佐藤結良のお芝居に対するご褒美”と表現し、サンセバスチャン(スペイン)、ストックホルム(スウェーデン)に続く、3度目の国際映画祭での受賞を謙虚に受け止めました。
奥山監督とともに映画祭に参加した主演の佐藤結良も次のようにコメントしています。
「このような賞をいただける作品に参加できたこと、とても嬉しいです。
今回がはじめての海外でしたが、とても良い経験をさせて頂きました。
ここに連れてきてくださった奥山監督と、スタッフの皆さんに感謝です。
ありがとうございました」
本作が映画初主演の佐藤結良。
2006年生まれの12歳という若さで国際映画祭の舞台に立ち、初々しく喜びを語りました。
『僕はイエス様が嫌い』は、2019年に劇場公開予定です。
映画『僕はイエス様が嫌い』の作品情報
【公開】
2019年(日本映画)
【原題】
僕はイエス様が嫌い(英題:JESUS)
【監督・脚本・撮影・編集】
奥山大史
【キャスト】
佐藤結良、大熊理樹、チャド・マレーン、木引優子、ただのあっ子、二瓶鮫一、秋山建一、大迫一平、北山雅康、佐伯日菜子
【作品概要】
奥山大史監督が大学の卒業制作として、自ら脚本・撮影・編集も手掛けた長編第一作。
第66回サン・セバスチャン国際映画祭最優秀新人監督賞、第29回ストックホルム国際映画祭最優秀撮影賞、第3回マカオ国際映画祭スペシャル・メンションを受賞。
映画『僕はイエス様が嫌い』のあらすじ
小学生のユラは、おばあちゃんと一緒に暮らすため、東京から雪深い地方の小学校へと転校することになりました。
転校先の新しい同級生たちと行う礼拝というものに戸惑いを感じつつも、次第に慣れていきます。
ある日、お祈りをしていると目の前にとても小さなイエス様が現れました。
そのイエス様にお願いしたことは必ず叶えられ、ユラはイエス様の持つ力を信じるようになっていきます…。
奥山大史監督のプロフィール
奥山大史(おくやまひろし)監督は、1996年東京生まれ。
青山学院大学総合文化政策学部卒業。映画美学校18期高等科修了。
現在は映画監督・撮影監督として活動中。
初監督長編映画『僕はイエス様が嫌い』が、第66回サン・セバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞と第29回ストックホルム国際映画祭の最優秀撮影賞、第3回マカオ国際映画祭のスペシャル・メンションを受賞。
主な監督作品
短編映画『Tokyo 2001/10/21 22:32~22:41』
主演:大竹しのぶ
第23回釜山国際映画祭に正式出品
ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2018オフィシャルコンペティション正式出品
短編映画『白鳥が笑う』
主演:原西孝幸(FUJIWARA)
第7回沖縄国際映画祭正式出品
ミュージックビデオ『バトン』
ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2016にて優秀作品として選出
主な撮影作品
映画『さようなら、ごくろうさん』
監督:城真也
ぴあフィルムフェスティバル2017入選
映画『過ぎて行け、延滞10代』
監督:松本花奈
映画『最期の星』
監督:小川紗良
ぴあフィルムフェスティバル2018入選
そのほか、GUのTVCM『ROMANTIC TOUCH COLLECTION』(出演:中条あやみ)、LOFTのスペシャルムービー『好き』などがあります。
主演・佐藤結良のプロフィール
佐藤結良(さとうゆら)は、2006年5月11日生まれ。
ヒラタビーンズに所属し、2017年11月公開の映画『ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜』(滝田洋二郎監督)に出演するほか、NTTdocomoやセブンイレブン、花王などのCMにも出演。
『僕はイエス様が嫌い』が映画初主演作品です。
まとめ
第3回マカオ国際映画祭にて『僕はイエス様が嫌い』がスペシャル・メンションを受賞しました。
マカオ国際映画祭のコンペティション部門における日本人監督作品の受賞は史上初!
素晴らしい快挙を達成した奥山大史監督と主演の佐藤結良の受賞コメントをお届けしました。
サンセバスチャン、ストックホルムに続きマカオと、出品された全ての国際映画祭で受賞を果たした本作の勢いは増すばかりです!
映画『僕はイエス様が嫌い』は、2019年劇場公開予定です。
ご期待ください。