Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

アクション映画

【ネタバレ】踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!|あらすじ感想と結末評価。キャストの織田裕二が再び青島俊作に。湾岸署の新たな時代の幕開け

  • Writer :
  • 星野しげみ

青島刑事再びスクリーンへ! 新たな湾岸署の事件簿が展開する

織田裕二主演で社会現象を巻き起こしたドラマシリーズ「踊る大捜査線」の劇場版『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』。

青島俊作を主人公とする物語として、約14年ぶりの新作が公開されました。

タイトルの「N.E.W.」は「NEXT. EVOLUTION. WORLD.」の略で、本作から青島俊作の新たな物語が始まります。

主役の青島俊介は織田裕二が引き続き演じ、監督の本広克行、脚本の君塚良一、プロデューサーの亀山千広らオリジナルのキャスト&スタッフが再結集しています。

果たして、事件と聞くと現場に急行する青島刑事は今回どんな活躍をみせるのか。シリーズ第5弾の見どころもご紹介します。

映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』の作品情報


(C)2026 フジテレビジョン BS フジ ビー・エー・シー

【日本公開】
2026年(日本映画)

【監督】
本広克行

【脚本】
君塚良一

【プロデュース】
亀山千広

【編集】
岸野由佳子

【音楽】
松本晃彦

【主題歌】
『Love Somebody』(織田裕二)

【キャスト】
織田裕二、趣里、白洲迅、佐々木蔵之介、増田貴久、野呂佳代、玉井詩織、藤吉夏鈴、齊藤なぎさ、佐藤二朗、ユースケ・サンタマリア、真矢ミキ、水野美紀、甲本雅裕、寺島進、伊藤淳史、滝藤賢一、松重豊、松下洸平、斉藤暁、小野武彦、北村総一朗、立木文彦、津田健次郎、関智一、野島健児

【作品概要】
人気テレビドラマシリーズ「踊る大捜査線」の劇場版第5弾。

監督の本広克行、脚本の君塚良一、プロデューサーの亀山千広ら、オリジナルのスタッフが再結集し、約14年ぶりの新作となる刑事・青島俊作が主役の物語を製作しました。

主演の織田裕二をはじめ、ユースケ・サンタマリア、真矢ミキ、水野美紀、甲本雅裕、寺島進、伊藤淳史、斉藤暁、小野武彦、北村総一朗ら歴代のメンバーが集結。趣里、白洲迅、増田貴久ら新たな顔ぶれも参加しています。

映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』のあらすじとネタバレ


(C)2026 フジテレビジョン BS フジ ビー・エー・シー

世界屈指の巨大都市(メトロポリス)・東京。お台場から東京タワー、スカイツリー近辺まで。近代的なビルと著名なタワーが立ち並ぶ大都市です。

ある日、通称「225事案」と呼ばれる誘拐事件がそこで発生。元警視庁副総監・安住の孫が誘拐されたのです。

安住は犯人の指示通りに、身代金の入ったバッグを持って東京・新宿の街をさまよい走っていました。青島を始めとする刑事たちは、お互いに連絡をとりあって安住を横からサポートしていました。

ところが、途中から、犯人は身代金の運び屋として、警視庁刑事部捜査第一課に着任した青島俊介(織田裕二)を指名し、要求に間に合わなければ街を爆破すると告げます。

歌舞伎町のシネシティ広場でそんな脅迫を受けた青島は、急いで犯人が指示した地下鉄・東京トランスぽーテーションレールウェイ(TTR)に乗り込みます。

途中で窓からバッグを投げるように言われますが、窓が少ししか明かずに失敗。すると犯人は、高輪ゲートウェイに向かうよう指示しました。

新幹線と並走しつつやっと高輪ゲートウェイ駅についた青島。犯人の指示を受けて広場においてあった白い箱の上にバッグを置きました。

すると、頭上からドローンが飛んできてバッグにひもをひっかけ、空へ飛びあがりました。

青島をサポートしていた機動隊や刑事たちがすぐにドローンの電波妨害をし、その動きをとめて身代金を取り戻します。さらに青島は物陰でドローンを操る不審な男を見つけ、追いかけて捕獲しました。

犯人は以前副総裁誘拐事件をおこした坂下でした。誘拐された子供も無事に保護されました。ですが……、その後の様子が何か変。

なんと、この誘拐事件、組織ぐるみの演習だったのです。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』ネタバレ・結末の記載がございます。『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。


(C)2026 フジテレビジョン BS フジ ビー・エー・シー

大がかりな演習からしばらくして、麻布中央署では、拳銃使用殺人事件の特別捜査本部ができていました。

そこに現れた青島は、若手刑事の美浦(白洲迅)が事件の情報をネットニュースで得ているのを見てビックリ。

また、新人管理官として捜査本部にやってきたのが、真下刑事(ユースケ・サンタマリア)の息子で、自分が昔誘拐事件から救った勇気(増田貴久)だと知って、驚きます。

拳銃使用殺人事件は、3Dプリンター拳銃による連続殺人事件に発展。

事件は台東署でも起き、管理官が捜査会議の廃止とグループウェアでの報告を指示し、若手の芝田ひばり(趣里)刑事は強く反論します。

会議室にいた青島は、ひばりに拍手を送り、同席していた麻布中央署の美浦は困惑して渋い顔……。ひばりは台東署一のじゃじゃ馬刑事だったのです。

一方、そのころ真下刑事は、毒性の強い殺人ウイルスが街にばらまかれる危険性があることを上司の沖田刑事(真矢ミキ)に報告。

そして、それが特務科捜研にあることを突き止め、青島に特務科捜研からのカプセル奪還という任務を託します。

青島は、ひばりと美浦とともに科捜研へ乗り込みました。そこで首尾よくカプセルを奪還と思いきや、カプセルは床に落ちて中の液体が飛び出しました。

世界はウイルスで破滅か……と思われたのですが、なんと調べるとそんなウイルスの存在はありませんでした。

偽ウイルス騒ぎで疲れ切った青島たち。ですが、3Dプリンター拳銃連続殺人事件の方は一向に情報が集まりません。

本庁に合同捜査本部ができ、真下勇気が本部長となりました。

ネットに事件に関係があるような怪しい人物の情報が流れ、ひばりと美浦がそれを上司に進言しますが、「スジが通っていない」「ネットを信用するな」と却下されます。

また、勇気本部長は、年配の刑事たちから捜査方法などを厳しく問われ、落ち込んでいました。

そんな時、かつての上司・室井(柳葉敏郎)がいる秋田から彼が育てている子供たちが、室井が作成した捜査の心得ともいえる「室井モデル」を届けに来ました。

青島は自身でも読み、それを勇気にも読ませます。その後、原典に戻る気持ちになり、新たに事件に向います。

青島は、情報通の警視庁クリニックの医師・指方(佐藤二朗)から、ネット情報を含む多くのデータを捜査に利用する「Crow」Eye」を警視庁が極秘運用しているという情報を得ていました。

監視カメラや通信履歴などあらゆるデータを自由に招集するそのシステムは、都民一人ひとりの交友範囲なども知ることが可能でした。

若手刑事たちや真下の働きで「Crow Eye」から、青島は、3Dプリンター拳銃連続殺人事件の被害者が誰と接していたかという情報をつかみました。被害者が接した人物、それが犯人です。

すぐに青島は逮捕に向かいました。単独行動はやめろという上司の命令を無視し、応援が来るまで待っていれば犯人が逃げてしまうと、本部長・勇気の指示を待ちます。

勇気は青島にすべてを託しました。青島は、走りこんで犯人を逮捕。犯人は、大人が嫌いだという女子高校生たちでした。

そのころ、合同捜査本部では勇気のコンピューターから、「なんて、な」と言うAIによって蘇った和久(いかりや長介)さんの声が流れました。

青島は変わらぬ信念を胸に、今日も東京を駆け抜けます。


(C)2026 フジテレビジョン BS フジ ビー・エー・シー

映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』の感想と評価


(C)2026 フジテレビジョン BS フジ ビー・エー・シー

痛快な青島の流儀

社会現象を巻き起こしたドラマシリーズ「踊る大捜査線」。織田裕二が演じた青島俊作刑事が一大旋風を巻き起こした刑事ドラマが、約14年ぶりにスクリーンに帰ってきました。

還暦間近の大ベテランとなった青島刑事ですが、相変わらず事件と聞くと現場に駆け付ける鉄砲玉ぶりを披露。

このシリーズの特徴ともいえる、大都市を駆け抜けるダイナミックな構想で、老体の青島はまだ走り続けていました。

身代金目当ての誘拐を想定した演習、脅威のウイルス紛失事件など、青島が愕然とするような模擬の事件もありますが、それと並行するように現実に3Dプリンターで作成した拳銃連続殺人事件が起こります。

相変わらず警察の面子を重んじる上層部は、現実的な証拠がないとネット情報を受け入れません。状況証拠ばかりでは確定しないという石頭ぞろいの上層部なのです。

もたもたしているとまた次の被害者がでるかもと、青島は若手本部長の真下勇気に、命令を出すよう促しました。

前作の『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』公開から約14年。青島は本作では警視庁刑事部捜査第一課に所属しています。ですが、これこそ、湾岸警察署のやり方!

実は、「踊る大捜査線」シリーズは、単純な「刑事が事件を解決する話」ではなく、現場の刑事(所轄)対警視庁(本庁)という警察組織内部の関係や、階級制、縦割り、組織の論理などをかなり詳細に盛り込んだ刑事ドラマでした。

警察という命令一つで動く巨大な組織の中でどう仕事をするのかということを、過去作でも青島は後輩にも身をもって見せてきています。

これまで培ってきた青島の流儀が、本作でもしっかりと観られる作品でした。

過去から次の時代へ


(C)2026 フジテレビジョン BS フジ ビー・エー・シー

本作では、青島の以前からの刑事仲間に加え、熱血漢のひばりやネット情報に頼る美浦といった新しい顔ぶれも登場します。

ネットやAIを使った現代風の捜査がある一方、昔気質の「足でかせぐ」捜査を大切にする刑事もいて、その対立も捜査においてしばしばおこり、新旧協力の難しさを感じさせます。

警察内部の緊迫した状況を映す一方、懐かしの名場面も映し出されました。青島と室井さんの対峙、和久さんの語録集、同僚のすみれさんとのバディ……。

「踊る大捜査線」シリーズファンなら誰もがもう一度見たいと思う名シーンが次々と映るのでお見逃しのないように。

そして極めつけは、AIで作られた和久さんの声。聞いた人は誰もが「和久さんだ」とビックリします。

青島刑事の仲間たちはいつもそこにいるという感じを頂かせる、ユーモアあふれる演出でした。

本作のタイトルの「N.E.W.」は「NEXT. EVOLUTION. WORLD.」の略。

直訳すれば「次の進化した世界」という意味ですが、シリーズの新たな展開や、次の時代へ進む世界観を表す言葉として使われているようです。

青島刑事の次なる活躍のシリーズを意図しているのでしょうか。還暦近い青島刑事の活躍に今後も期待する作品でした。

まとめ


(C)2026 フジテレビジョン BS フジ ビー・エー・シー

14年ぶりにスクリーンに帰ってきた青島刑事が活躍する『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』を、ネタバレ有りでご紹介しました。

毎日のように起こる未曾有の事件に対応する刑事たち。庶民の暮らしと安全を守る一方、事実の隠ぺいや秘密漏洩などが警察内部で蔓延しています。

事件現場で事件の真相を自分の目で確かめようとする青島刑事は、そんな上層部と意見を衝突させながら、大都市東京を舞台に、相変わらず刑事をやり続けています。

時代は変わっても、歳をとっても、青島刑事の本質は変わりません。我武者羅に大都会を駆け抜けていく青島の姿から、生きる元気と勇気をもらえることでしょう。





関連記事

アクション映画

映画『クリミナル・アフェア魔警』動画無料視聴方法!ネタバレ感想

動画配信のU-NEXTでひっそり特集が組まれているダンテ・ラム監督。 これまで紹介してきた記事で一番ハードかつ哀愁が漂う作品は『コンシェンス 裏切りの炎』だと思っていたのですが、ここにきて新たな変化球 …

アクション映画

【ネタバレ感想】キングダムの映画と原作の比較解説。どこまで実写化されたのか⁈

『キングダム』の映画と原作の比較検証 壮大な世界観で原作を読む人を圧倒し、虜にしてきた人気コミック。古代中国で繰り広げられる歴史ロマン大作『キングダム』がいよいよ実写化されました。 公開前から、原作の …

アクション映画

【ネタバレ秘話】『ジョンウィック3:パラベラム』キアヌ・真田・犬など8つのトリビアを深掘り解説!

キアヌ・リーブス主演のヒットシリーズ! 「ジョン・ウィック」チャプター3『ジョン・ウィック:パラベラム』。 最強の殺し屋である主人公ジョン・ウィックをキアヌ・リーブスが演じる他、本作ではアカデミー賞主 …

アクション映画

韓国映画『監獄の首領』あらすじと感想【ハン・ソッキュ×キム・レウォン】

韓国映画『監獄の首領』は、2018年1月13日(土) シネマート新宿、シネマート心斎橋にて公開! ハン・ソッキュ×キム・レウォンの2大スターが躍動するクライム・アクションは、犯罪組織のボスと囚人になっ …

アクション映画

映画『影に抱かれて眠れ』感想と評価レビュー。原作小説「抱影」と“Vシネマの伝統”を和泉聖治が描く

『影に抱かれて眠れ』は2019年9月6日(金)より、丸の内TOEI2ほか全国順次公開! 北方謙三原作の小説「抱影」を、テレビドラマ「相棒」シリーズのメイン監督・和泉聖治が映画化した作品、『影に抱かれて …

Cinemago|想像力の海へ、シネマダイビング。
ACT1|次の物語は、人からはじまる。
Cinemagoオンラインショップ|DVD・鑑賞チケット・オリジナルグッズ
『血を吸うスマトラオオコンニャク』
【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学