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Entry 2026/03/19
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映画『オールド・オーク』あらすじ感想と結末の評価解説。ケン・ローチ監督が‟分断と排斥の世界”へ放つメッセージ|映画という星空を知るひとよ287

  • Writer :
  • 星野しげみ

連載コラム『映画という星空を知るひとよ』第287回

映画『オールド・オーク』は、イギリスのケン・ローチ監督が、『わたしは、ダニエル・ブレイク』(2016)『家族を想うとき』(2019)に続く「イギリス北東部3部作」の最終章として撮りあげたドラマです。

ローチ監督と数々の名作でタッグを組んできたポール・ラバーティが脚本を手がけ、温かくもリアリズムあふれるまなざしで描き出します。

映画『オールド・オーク』は、2026年4月24日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館他全国ロードショーされます。

【連載コラム】『映画という星空を知るひとよ』一覧はこちら

映画『オールド・オーク』の作品情報


(C)Sixteen Oak Limited, Why Not Productions, Goodfellas, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2023

【日本公開】
2026年(イギリス、フランス、ベルギー合作映画)

【原題】
The Old Oak

【監督】
ケン・ローチ

【脚本】
ポール・ラヴァティ

【キャスト】
デイヴ・ターナー、エブラ・マリ、クレア・ロッジャーソン

【作品概要】
本作を手掛けたのは、『わたしは、ダニエル・ブレイク』(2016)『家族を想うとき』(2019)のケン・ローチ監督。「イギリス北東部3部作」の最終章として仕上げました。

脚本は、ケン・ローチ監督と数々の名作でタッグを組んできたポール・ラバーティが手がけ、社会と人々への温かくもリアリズム溢れる眼差で、古い炭鉱の町の物語を描き出します。

パブの店主TJ役に、『わたしは、ダニエル・ブレイク』(2016)『家族を想うとき』(2019)にも出演したデイブ・ターナー。

2023年・第76回ロカルノ国際映画祭で観客賞を受賞。第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。

映画『オールド・オーク』のあらすじ


(C)Sixteen Oak Limited, Why Not Productions, Goodfellas, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2023

イギリス北東部、とある炭鉱の町で唯一のパブ「オールド・オーク」。

活気溢れる時代から30年の時を経て、今は厳しい状況に陥っていますが、町に住む人々にとってはここは最後の砦となる存在です。

店主のTJ・バランタインは、試行錯誤しながらなんとかパブを維持しています。

町がシリア難民を受け入れ始めたことで、パブは居場所を争う諍いの場になってしまいます。

先行きを危ぶむTJですが、カメラを持ったシリアの女性ヤラと出会い、思いがけない友情を育むことになります。

果たして、彼らは、互いを理解する方法を見つけられるのでしょうか?

映画『オールド・オーク』の感想と評価


(C)Sixteen Oak Limited, Why Not Productions, Goodfellas, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2023

イギリス北東部のさびれた炭鉱町で、唯一のパブ「オールド・オーク」を営むTJ・バランタイン。

どこにでもいるような太目のおじさんですが、「オールド・オーク」に皆が集うために、町の中心人物のようになっています。

何事も起こらないような物静かなこの町に、シリアからの難民たちが受け入れられるようになり、ひょんなことから、TJ・バランタインはシリア女性のヤラと親しくなりました。

物語はここから急展開。「オールド・オーク」の未使用の部屋を町の会議所として使用するか、難民や救助を必要とする人たちの食堂とするのか。

悩むTJ・バランタインの判断が、その後の町の運命を左右します。

難民が他国で暮らす大変さがよくわかる作品です。

生活に追われ、心のゆとりをなくすと、今の状況に不満を持つ誰もが、攻撃的になるのでしょう。

難民だけでなく、地域で皆が円満に生活するにはどうすればいいのか。

町で唯一の人々の拠り所「オールド・オーク」から、さまざまな人間関係も見えてきて、違う文化を持つ人々同士が共存する大切さを痛感します。

まとめ


(C)Sixteen Oak Limited, Why Not Productions, Goodfellas, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2023

ケン・ローチ監督の「イギリス北東部3部作」の最終章にあたる、『オールド・オーク』をご紹介しました。

ポスターの「変えられる。この場所には希望があるから」という一文が、印象深い作品です。さびれた炭鉱の町で一体何が起こっていると言うのでしょう。

映画『オールド・オーク』は、2026年4月24日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館他全国ロードショーされます。

ケン・ローチ監督の前の作品にも出演しているデイブ・ターナーが、本作でも好演。シリア難民のヤラとの、さりげない、けれども温かみのある友情から、監督の祈りにも似たメッセージが伝わってきます。

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星野しげみプロフィール

滋賀県出身の元陸上自衛官。現役時代にはイベントPRなど広報の仕事に携わる。退職後、専業主婦を経て以前から好きだった「書くこと」を追求。2020年よりCinemarcheでの記事執筆・編集業を開始し現在に至る。

時間を見つけて勤しむ読書は年間100冊前後。好きな小説が映画化されるとすぐに観に行き、映像となった活字の世界を楽しむ。


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