映画『ラッキー』は、90歳の無神論者が初めて死と向き合う…。
『パリ、テキサス』や『レポマン』、『ツイン・ピークス』の出演など知られた俳優が、2017年9月15日に亡くなりました。
その人物の名はハリー・ディーン・スタントン。彼の最後の主演作『ラッキー』は、2018年3月17日(土)公開!
1.映画『ラッキー』の作品情報
【公開】
2018年(アメリカ映画)
【監督】
ジョン・キャロル・リンチ
【キャスト】
ハリー・ディーン・スタントンデビッド・リンチ、ロン・リビングストン、エド・ベグリー・Jr.、トム・スケリット、ジェームズ・ダーレン、バリー・シャバカ・ヘンリー、ベス・グラント、ヒューゴ・アームストロング
【作品概要】
『パリ、テキサス』『レポマン』『ツイン・ピークス』の出演など知られた俳優ハリー・ディーン・スタントンの最後の主演作品。
2.映画『ラッキー』のあらすじ
神など信じずに生きてきた90歳のラッキーは、今日もひとりで住むアパートで目を覚まします。
そしてコーヒーを飲みタバコをふかします。
その後、いつものバーでブラッディ・マリアを飲み、馴染み客たちと過ごします。
そんな毎日の中で、ふと人生の終わりが近づいていることを思い知らされた彼は、「死」について考え始めます。
子どもの頃怖かった暗闇、去っていったペットの亀、戦禍で微笑んだ日本人の少女…。
小さな街の人々との交流の中で、ラッキーは「それ」を悟っていく…。
3.映画『ラッキー』の感想と評価
「人生の終わり」にファンファーレは鳴り響かない――
全ての者に訪れる「死」――
90 歳の気難しい現実主義者ラッキーのたどり着いた、ある答え。
本作『ラッキー』は、名バイプレイヤーとして知られるジョン・キャロル・リンチが、すべての人に訪れる人生の終わりについて描いた初監督作品。
現実主義で一匹狼、少し偏屈なラッキーという主人公のキャラクターデザインには、ハリー・ディーン・スタントンの人生になぞらえて、当て書きで脚本を作成。
そこで物語に登場するエピソードはハリーの体験に基づくものだそうです。
また、ラッキーの友人役には実際に深い親交のある名匠デヴィッド・リンチ監督が出演しています。
長きに渡り友人関係の彼らの“素”のやり取りを感させる場面は要注目です!
今回、配給をおこなうアップリンクがポスターなどのビジュアルに使用したデザインに、映画ファンならピンときませんか?
ハリーがトラヴィス・ヘンダーソン役を演じた、1984年の『パリ、テキサス』にオマージュを捧げたものです。
青い空に少し遠くを見るようなスタントンの表情が印象的ですよね。
まとめ
名優ハリー・ディーン・スタントンの最後の出演作品『ラッキー』は、2018年3月17日(土)より、新宿シネマカリテ、アップリンク渋谷ほかにて全国順次公開されます。
ハリーに馴染みの映画ファンは追悼鑑賞をお忘れなく!
そして本作でハリーを初めて知るあなたは、ぜひ、ぜひご鑑賞を。