チョ・スンウとペ・ドゥナが、ファン・シモクとハン・ヨジンとして再び帰ってきた!待望のセカンドシーズン配信開始
子供時代に度々激しい頭痛に襲われ、脳の手術をした結果、感情を失ってしまった検事のファン・シモクと、情に厚く優秀な捜査官、ハン・ヨジン。
そんなふたりが検察の内部にはびこった不正と隠された真実に挑んだドラマ『秘密の森』は、数ある韓国ドラマの名作の中でもとりわけ屈指の作品として人気を誇っています。
その待望のセカンドシーズンがNetflixにより2020年10月11日に配信が開始されました。
CONTENTS
映画『秘密の森 シーズン2』の作品情報
【日本配信】
2020年(韓国ドラマ)全16話
【原題】
비밀의숲2
【演出】
パク・ヒョンソク
【脚本】
イ・スヨン
【キャスト】
チョ・スンウ、ペ・ドゥナ、チョン・ヘジン、チェ・ムソン、キム・ヨンジェ、イ・ジュニョク、パク・ソングン、イ・ヘヨン、ユン・セア、キム・ハクソン、チョン・ペス、チェ・ジェウン、ソン・ジホ、チョン・スンギル、チェ・ヒソ、ユ・ジェミョン、イ・ギュヒョン、チェ・ムソン、シン・ヘソン
【作品概要】
映画やミュージカルでトップを走り続ける俳優チョ・スンウと韓国を代表する女優ペ・ドゥナが共演した人気ドラマ『秘密の森』(2017)の待望の続編。演出家は交代しましたが、脚本は『秘密の森』と同じイ・スヨンが担当しています。
韓国では2020年8月にtvNの土日ドラマとして放送され、また、Netflixにて世界同時配信されました。日本では2020年10月11日より配信開始。
映画『秘密の森 シーズン2』あらすじとネタバレ
統営(トンヨン)地方の検察庁での2年間の勤務を終え、新たな勤務地に移ることとなった検事のファン・シモクは、送別会に出席するため、車で会場に向かっていましたが、海岸近くはひどい濃霧で覆われていました。
シモクは立ち入りの統制線が切れているのに気が付きますが、早く来るようにという督促の電話を受け、そのまま会場へと急ぎました。しかしけたたましいパトカーや救急車とすれ違い、海岸へ戻ることにします。
一緒に旅行に来ていた大学生3人のうち2人が海に入って溺れ、亡くなったようでした。一人助かった学生は震えながら、「酒に酔って眠っている間に2人が海に行ったらしく、戻ってこないので怖くなって探しに行ったら脱いだ浜辺に靴だけが揃えてあった」と警官に証言していました。
翌朝、検察庁に出向中のハン・ヨジンは、トンヨン(統営)の水難事故をニュースで知り、昨晩観たある人物のインスタグラムを思い出していました。トンヨン(統営)の沖合の統制線で写真を撮った2人の男女の写真があがっていたのです。
ヨジンはすぐにシモクに連絡し、その写真についての疑問を述べました。事故とほぼ同じ時間にあげられたその記念写真は、すでに消されていましたが、カップルの写真には統制線が映っていたのです。
シモクは現場を訪ね、統制線をカップルが故意に切断したことを突き止めます。彼らが切らなければ学生も死ななかった可能性が出てきました。
ヨジンたちは男のアカウントを割り出し署に連行しますが、男はすぐに釈放されます。男は弁護士に連絡し、唯一の生存者と示談を交わします。溺死は事故として処理され、カップルは不起訴になりました。
その処理時間がたった一日とあまりにも早かったため、シモクは検察に抗議文を送りました。
警察庁の情報部の部長チェ・ビッは、事故で亡くなった学生の父親を訪ね、検察の非情な対応を批判するパフォーマンスを行うなど、この事件は警察と検察の新たな火種として尾を引くこととなります。
新しい赴任地に向かっていたシモクのもとに一本の電話がかかってきます。「刑事法制団」の部長刑事ウ・テハからでした。
シモクは急遽、行き先を変更し、ソウルへと向かいます。ウ・テハは彼をまもなく始まる警検合同協議会の検察側の代表として迎えることにしたのです。
70年来続く検察の特権を守る責任がある彼は、世間に評判のいいシモクを味方にするのが得策と考えたのでした。
シモクが部長室を訪ねると、中から出てきたのはソ・ドンジェ検事でした。因縁のある2人はお互い意外なところで出会ったことに驚きます。
ソ・ドンジェはウ・テハが興味のありそうな事件を持ち込んで、なんとか彼に取り入ろうとしていました。
警察側の協議会の代表としてチェ・ビッ部長はヨジンを指名し、彼女に一般の刑事を一人連れてくるようにと命じました。ヨジンは龍山(ヨンサン)警察署で同僚だったチャン・ゴン刑事を推薦しました。
シモクが2年振りにソウルに帰ってきたことを知ったヨジンは彼を食事に誘います。2人は互いが協議会の代表であることを知り驚きます。
食事が運ばれてきた途端、シモクに電話が入り、彼は慌ただしく出ていきました。ウ・テハが呼び出した料亭にはソ・ドンジェがいました。
彼はある事件の再調査を始めていましたが、ウ・テハは2人で協力して事件を追うようにとシモクに命じます。
ドンジェが退出させられたあと、ウ・テハはドンジェをよく見張るようにとシモクに伝えました。そこにやってきたのは国会法制司法委員会のキム・サヒョンでした。
3人目の協議会の代表です。これで検察側の全ての代表が揃ったことになります。
帰宅したシモクは早速ドンジェが持ってきた「2017年細谷地区隊警察官自殺事件」と記された資料に目を通し始めました。
細谷(セゴク)地区隊の夜周巡チーム7人は、風俗店などから長年賄賂を受け取っていました。
そんな中、一人で聞き込みをしていたソン・ギョンという新人警官が9月にシャワー室で自殺。収賄が明るみに出たのは同じ年の12月のことでした。
ソン・ギョンは以前、勤務していた署で所長が運転兵に暴力を奮ったことを告白したせいで左遷され、その後、うつ病を患っていました。
自殺もうつ病によるものと認定されていましたが、ドンジェは「彼は自殺したのではなく、同僚の警察が殺したという疑いがある」とウ・テハに報告したのです。
ウ・テハは、この事件が検察側に有利に働くと考え、再捜査にゴーを出したのです。
そんな中、第一回目の協議会が開催されました。話し合いは互いの主張に終始し、双方、折り合う点を見いだせないまま終了しました。
やがて細谷地区隊の自殺事件を検察が再捜査していることが、チェ・ビッの耳に入り、ヨジンに命じて警察も捜査を始めました。
ヨジンは、別の部署にいた隊員から、亡くなった隊員は同じチームの隊員からイジメを受けていたことを告げられ憤ります。彼が本当に自殺だったとしても彼は殺されたのだと。
その頃、ドンジェはハンジョグループのイ・ヨンジェを訪ねていました。グループの代表であった父が、刑に服して代表を退き、イ・ヨンジェは兄のイ・ソンジェと生き残りをかけた熾烈な闘いを繰り広げていました。
ドンジェはパク・グァンスという弁護士とチェ・ビッ署長を知っているかと彼女に訪ねました。パク・グァンスは酒が飲めないはずなのに酒を飲み運転中に亡くなっていました。
当時、その地域の所長だったチェ・ビッは弁護士を病死として処理していました。ドンジェはこの事件にも疑問を抱いているようでしたが、イ・ヨンジェの反応は芳しくありませんでした。
しかし、イ・ヨンジェはドンジェを帰したあと、秘書に、オ・ジュソン弁護士を使い、チェ・ビッ署長に探りを入れるように命じます。
別の日、ドンジェとシモクは賄賂で有罪になった細谷地区の元警官に話を聞こうと拘置所に出向きますが、一足早くヨジンが面会していました。
賄賂に関わった警官たちはなぜか、口々に主任だけは賄賂のことは知らなかったと証言します。ヨジンには彼らが主任をかばっているようにしか思えません。
一方で、自分の息子の就職依頼を行った疑惑が持たれているナム・ジェイク議員と議員から訴えられたシン・ジェヨン捜査局長との関連においても、警察と検察は激しい攻防を繰り広げます。
そんな中、ドンジェが、車と血痕だけを残し行方がわからなくなります。ドンジェは頭を殴られ、倒れたところを犯人に連れ去られたようでした。
ウ・テハはシモクにドンジェ失踪事件捜査を担当するよう命じ、ヨジンと彼女の古巣である龍山警察署も捜査を開始しました。
チェ・ユンスチーム長はドンジェの通話記録を調べ、そのリストの中にシモクが含まれていたので、シモクに連絡。シモクは龍山警察署を訪れます。
リストにはウ・テハや、統営で友人を失った唯一の生き残りの学生、ハンジョグループのイ・ヨンジェ等の名も掲載されていました。
シモクはイ・ヨンジェを訪ね、ドンジェが殴られたあと犯人に連れ去られたことを告げ、頻繁にドンジェと通話していたがどのような内容だったのかと尋ねました。イ・ヨンジェは、父のことを調べてもらっていたのだと述べるだけでした。
ドンジェの拉致現場は再開発地域で、監視カメラもほとんど設置されていませんでした。龍山警察署はドンジェの妻が捜査協力を呼びかける動画を撮り、一般に公開。有力な情報を提供した人に賞金を出すことも公表しました。
しかし、なかなか有益な情報は寄せられません。そんな中、公開アドレスにある写真が送られてきました。
血のついたネクタイが切り取られた写真です。写真の上には「すでに片付けた」というメッセージが手書きで書き込まれていました。
ドンジェの失踪場所が細谷地区隊の元警官の店から近かったので、そちらの方面も重点的に調査を進めますが、これという手がかりを見つけることができません。
世間では犯人は警察関係の人間ではないかという噂が独り歩きし、チェ・ビッは頭を痛めていました。
シモクはドンジェの後輩のチョン・ミンハ検事から送られてきた、ドンジェが失踪前に検索していたサイト一覧に目を通していました。
ドンジェは南楊州(ナムヤンジュ)で発生したパク・グァンス弁護士に関する記事に多数アクセスしていました。
チョン・ミンハ検事に話を聞くと、細谷地区隊の自殺事件と同様にファイルを作り、ドンジェはそれもウ・テハに渡したはずだと言います。
このファイルはシモクから隠されたかのようにウ・テハから提示されずにいたのです。
捜査人に焦りが出始めたころ、ドンジェの妻の動画のコメント欄に「現場を目撃した。犯人の顔を見た」という書き込みがありました。
早速、そのアカウントの住所と名前を割り出し、接触を試みます。目撃者の男はこれまでに詐欺などの前科が多数あることがわかりますが、今はこの男を信じるしかありません。
さらに送られてきた写真に警察官の時計が映っていることが判明しました。犯人はやはり警察関係なのでしょうか? そして一体、犯人は何のために写真を送ってきたのでしょう?
チェ・ビッは、細谷地区隊の警官と、死んだ警官に告発された元所長を出頭させ、目撃者に面通しを行いました。
目撃者は迷わず、主任を指差しました。現職の警官が逮捕され、世間は騒然とします。しかし、主任は否認し続け、ドンジェの行方はわからないままです。
ヨジンは、目撃者の話の信憑性を確かめるために、彼が目撃したという現場を訪ねてみました。するとすでにシモクが来ていました。
顔は見えても車のナンバーは見えなかったのだろうか?と2人は疑問を持ち確認してみますが、たしかに目撃者の言うように白と黒の色しか見えませんでした。
逮捕された主任は、部下の母親の薬代を用意するため、風俗店から賄賂をもらっていましたが、法律の改正後はやめていたことが判明します。
しかし、部下たちは賄賂をもらい続け、彼はそれを止める事ができずにいたのです。
ヨジンとシモクは現場検証をするため、目撃者と共に現場を訪れました。ドンジェが乗っていた車を現場に用意し、色や車種を確認したあと、プレートナンバーが見えるかと問いました。
実はこれには仕掛けがしてあり、目撃者が実際は現場を見ていなかったことが証明されます。なぜ嘘をついたのかと問われ、金が欲しかっただけだと目撃者は悪びれた風もなく答えました。
目撃証言が覆ったことで主任は釈放されました。亡くなった警官の遺書を捨てられず隠し持っていた元警官が提出したことで、事件性はないことが確認されました。
そんな中、2度目の協議会が開催されました。議論が白熱する中、シモクは突然激しい痛みに襲われ、退出します。彼の病状を知っているヨジンは部屋を出ていき、彼を介抱しました。
敵同士のように見えたチェ・ビッとウ・テハは何度か2人で会っていました。彼らには共通の秘密があり、どうやらハンジョグループとの関わりがあるようでした。
チョン・ミンハ検事からシモクに連絡が入りました。ドンジェは教育関係の現場で仕事をしており、その際扱った高校生が今回の事件に関与しているのではないかという内容でした。
ドンジェが調査していた校内暴力の加害者の子供たちが起こした暴力事件が、ドンジェを襲った犯人の手口と似ているというのです。
しかし、ドンジェの通話記録にはこうした子どもたちの関連のものはなく、考えすぎだろうという結論に達しました。
シモクはその子どもたちの写真を見て、ひっかかるものを感じました。いじめる側の子といじめられている子が仲良さそうにスキンシップしている写真でした。
映画『秘密の森 シーズン2』の解説と感想
多彩で魅力的なキャラクター
検事ファン・シモク(チョ・スンウ)は、幼い頃の脳の除去手術で共感能力が欠如した人物です。
見た目は静かで頼りなげですが、真は強く、場の空気をよんで妥協することは一切ありません。あらゆる誘惑にも興味を示しません。
そんな人物ですので、検察庁の出世街道を走っているとは到底いえません。しかし彼の能力は誰もが認めるところで、今回も、地方の検察庁に赴任する矢先に急転直下ソウルへの栄転が決まります。
一方、警察庁に出向し、捜査権革新団の主任を務めるハン・ヨジン(ペ・ドゥナ)は、正義感が強く、優しくユーモアのある温かい心の持ち主です。
以前の職場とは違って、エリートが多い今の職場で孤独を感じながらも上司を信じてまっすぐに進んでいます。
『秘密の森』Season1で、周りから理解され難いシモクと共に仕事をこなしていく中で、彼への理解を深めたヨジン。
一方、シモクはヨジンやチームの仲間たちとの共同作業の中で少しずつですが、感情が芽生えはじめる兆候が見られました。
シモクとヨジンが育んだ友情は、Season2でも変わりなく続きます。2年ぶりの再会だというのに、シモクはあっさりと淡々としています。
そんな彼をヨジンは変わりなく迎え入れます。さらには、シモクが食事をとろうとすると、携帯がなって、食べずに出ていくという前作の展開も継承されていますが、今回は全16話のうち、2回だけに抑えられています。
シモクとヨジンは警検合同協議会では敵対する関係ですが、事件の捜査では警察、検察の駆け引きは一切せず、互いに手口を見せあって協力し合います。
協議会の会合では警察側と検察側の話し合いは平行線をたどるばかりでしたが、捜査の現場では、シモクとヨジンが彼らの目の前で警察と検察の理想的なタッグの姿を見せているのが面白く、信頼関係の大切さを教えてくれます。
そんな2人を中心に、前シーズンに続いて登場する、イ・ジュニョク扮する検事ドンジェや龍山警察署の凶悪犯罪捜査課の面々、東部地方検察庁・地検長のカン・ウォンチョルなどが懐かしくもいい味を出しています。
また、映画『名もなき野良犬の輪舞』(2017)や『スピード・スクワッド ひき逃げ専門捜査班』(2019)でも警察のリーダー役を見事に演じていたチョン・ヘジンが警察庁の情報部長チェ・ビッに扮していますが、今回はメインで活躍し、さすがの貫禄を見せています。
今回、もっとも変化していたキャラクターはユン・セア扮するイ・ヨンジェでしょう。夫が父の不正を告白し、自殺。父が逮捕されて不在の今、財閥グループ・ハンジョをささえる立場になっています。
良き妻、良き娘であった彼女が、今回は兄と後継者争いの熾烈な駆け引きを行っています。今回もハンジョには多くの人が巻き込まれていきます。
チェ・ムソン扮する「刑事法制団」のウ・テハや新しいキャラクターたちも新鮮で、個性的な俳優たちが、魅力的なキャラクターを作り上げています。
ドンジェの妻役には『金子文子と朴烈』(2017)のチェ・ヒソが抜擢されています。
ミステリとしての面白さ
本ドラマは、軍事政権下の時代から巨大な力を持ち続ける検察と、そのせいで現場での活動に支障を来すことに不満を持つ警察との対決をメインに据えながら、いくつもの事件が起こり、それらが互いに複雑に絡んでいきます。
冒頭の水難事故から始まって、地方都市の警官の腐敗と謎の自殺、車を運転中に亡くなった弁護士の現場の不自然さ、そして、ドンジェ検事の失踪等々……。
それぞれがミステリアスであり、捜査ものとしての面白さに満ちています。Season1に続く、イ・スヨンの脚本が素晴らしく、一話を見終えたら、もう一話、もう一話と一気に見続けてやめられなくなってしまいます。
韓国では2020年tvN土日ドラマとして放送され、Netflixにて世界同時配信されましたが、日本では2020年10月より全16話の配信がスタート。
随分待たされましたが、一挙に全話があがるという方式がこの作品にはあっているかもしれません。ただ、そのせいで、睡眠不足になって体調を崩さないよう、くれぐれもご注意ください。
見どころたっぷりの人間ドラマ
ドンジェ検事に扮するイ・ジュニョクは超絶男前ですが、ドンジェのような小悪党を演じるのが実にうまい俳優です。
野心と名誉欲に溢れ、なりふりかまわず、おえらいさんの懐に潜り込もうとするドンジェ。とても嫌な奴ですが、どことなく、憎めない愛嬌も持っています。今回は彼に大変なことが起こるのですが……。
そんな彼よりもさらに上の地位に座する検事たちが、金や名誉で当初の志を忘れ、破滅していく様子に、人間の限りなき欲望を思わずにはいられません。
思いがけないところに誘惑の罠が仕掛けられており、そこへはまり込んでしまう人間の弱さが描かれています。それは警察の上層部も同様です。
そんな中、目上のものへの接し方などのいわゆる「常識」に欠けつつも、検事としてのあり方を守るシモクの生き方がクローズアップされます。
彼は決して、声高に「検事たるもの~」と演説したり、正義感を振りかざしたりはしません。
ですが、妥協したり、忖度をしない彼の静かですが堅実な姿勢を見ていると、今の世の中の救いのないほどの暗部が浮かび上がり、彼が行っていることが非常に勇気のあることだということが見えてきます。
ほぼ無表情で演技をしながらも、時々現れる感情を絶妙に表現するチョ・スンウの旨さに、今回もうならされます。
また、本ドラマを見ていると、人生というものは「あの時こうしていたら」「あそこでそうでなかったなら」という後悔に満ちあふれているものだとつくづく感じさせられます。
ミステリものですから、ここでの後悔は人の命を左右するものであり、非常に重い主題として胸に迫ってきます。
まとめ
警官としての能力は勿論のこと、細やかな思いやりをもったハン・ヨジンというキャラクターを愛さずにはいられません。
とりわけ最終話で、彼女がシモクが見た夢の話を聞いて、取る行動に激しく胸を打たれました。ペ・ドゥナが素晴らしい演技を見せています。
ミステリものとしての抜群の面白さ。愛すべきキャラクターたちと、社会派のテーマの重さなど、見どころたっぷりの本ドラマ。シーズン2もシーズン1に勝るとも劣らない名作に仕上がりました。