異なる世界を見る力を持つ少年の物語
『血を吸うスマトラオオコンニャク』は、第12回大阪アジアン映画祭上映作品『インターチェンジ』(2016)のDain Saidが監督を務めるホラー映画。
この世のものではないものを見る力を持つ少年イクバルが、食虫植物の温室に棲み着く悪霊と対峙する様をスリリングに描きます。
出演はIdan Aedan、Bront Palarae。
人々を守るために霊と壮絶な戦いを繰り広げるイクバル。共に戦う父との絆からも目が離せなくなる本作の魅力をご紹介します。
映画『血を吸うスマトラオオコンニャク』は、2026年8月7日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷での劇場公開されます。
映画『血を吸うスマトラオオコンニャク』の作品情報

(C)2022 APPARAT SDN. BHD. / Cinemago
【公開】
2026年(マレーシア映画)
【監督】
Dain Said
【プロデューサー】
Nandita Solomon
【キャスト】
Idan Aedan、Bront Palarae、Remy Ishak、Nadiya Nisaa、Nabila Huda、Amanda Ang、Arnie Shasha、Eriza Allya、Angelica Petra、Faizal Hussein
【作品概要】
『ブノハン』(2011)、第12回大阪アジアン映画祭上映作品『インターチェンジ』(2016)のDain Said監督作品。少年イクバルと悪霊との壮絶な戦いを描くホラー映画です。
スリリングかつグロテスクな怪奇現象と共に、息子と父の深い絆を描き出します。
主人公のイクバルをIdan Aedan、彼と共に悪霊と戦う父ノーマンをBront Palaraeが演じるほか、Remy Ishak、Nadiya Nisaaが共演。
映画『血を吸うスマトラオオコンニャク』のあらすじ

(C)2022 APPARAT SDN. BHD. / Cinemago
母・ディナの血を受け継ぐイクバルは、この世のものではないものを見る不思議な力を持っていました。
ある晩、家族と車で仕事に出かけたイクバルは、母の身に悪いことが起こると予知して怯え、行くのをやめるよう父に言いますが、拒絶されます。母は、大丈夫だと言って息子をなだめました。
一家が屋敷に入ると、悪霊に取り憑かれた少女がいました。立ち向かった母の口の中に、少女の中から飛び出した悪霊が入り込みます。
アッラーは偉大なり、とイクバルが必死で唱える言葉もむなしく、母はそのまま息を引き取りました。
父とイクバルは、顧客であるジャミルの食虫植物の温室に連れて行かれます。
そこには、8年に一度、たった1日だけ咲くスマトラオオコンニャクがありました。ジャミルが留守する2週間、父は植物の世話を頼まれます。
父から温室に入らないよう言われていたイクバルでしたが、仲間たちを連れて温室に入ります。
すると、仲間の一人が、部屋を封印していた護符を剥がしてしまい・・・。
映画『血を吸うスマトラオオコンニャク』の感想と評価

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現実と別の世界の霊を見る不思議な力を持つ少年・イクバルが、大切な人達を守るために悪霊と壮絶な戦いを繰り広げるホラー映画です。
スリリングな怪奇現象の連続にハラハラさせられます。予測不可能な展開に思わず引き込まれることでしょう。
あらゆる場所に悪霊たちが現われますが、どこか薄暗い東南アジアの情景が、禍々しい空気感をリアルに醸し出しています。
現実と幻覚の間を彷徨い続ける少年の苦悩。恐怖によって年若いイクバルが受ける心の傷の深さを思うと胸が痛みます。
イクバルと母ディナには霊が見えますが、同じく世を救う使命を果たそうとしている父・ノーマンには霊が見えません。”見えない”父と、”見える”息子との断絶は根強く、わかり合えない悲しみが2人それぞれを傷つけます。
父と息子のすれ違う思いと、引き合う強い絆も、本作の大きな見どころです。
恐怖に負けず、力をつくそうとするイクバルの悲壮な勇気から目が離せません。
まとめ

(C)2022 APPARAT SDN. BHD. / Cinemago
食虫植物の温室という独特の閉鎖空間で起こる怪奇現象を描く『血を吸うスマトラオオコンニャク』。
恐怖と悲しみに覆われていたのが、いつしか強さを宿して輝き始める主人公イクバルの瞳。自身の運命を受け入れて果敢に立ち向かう様に心揺り動かされます。
家族への愛に支えられて少年が大きく成長していく様を、どうぞ最後まで見守って下さい。























