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映画『ポリーナ、私を踊る』あらすじとキャスト! 原作漫画紹介も

  • Writer :
  • シネマルコヴィッチ

ひとりの天才バレエ少女が数奇な運命に翻弄されながらも、成長していく姿を描いた映画『ポリーナ、私を踊る』。

10月28日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー!

今回は映画『ポリーナ、私を踊る』と映画化の原作バンド・デシネをご紹介します。

1.映画『ポリーナ、私を踊る』の作品情報


©2016 Everybody on Deck – TF1 Droits Audiovisuels – UCG Images – France 2 Cinema

【公開】
2017年(フランス映画)

【原題】
Polina, danser sa vie

【監督】
ヴァレリー・ミュラー、アンジュラン・プレルジョカージュ

【キャスト】
アナスティア・シェフツォワ、ニール・シュナイダー、ジェレミー・ベランガール、ミグレン・ミルチェフ、アレクセイ・グシュコフ、ジュリエット・ビノシュ

【作品概要】
踊ることに人生をかける天才バレエ少女の成長する姿を見つめ、その成功と挫折過程を描いたドラマ。

また、原作はBD(バンド・デシネ)と呼ばれるグラフィックノベルで、人気のバスティアン・ビベスよるもの。

監督はドキュメンタリー映画や長編映画を手がけているバレリー・ミュラー、そしてダンサー兼振付家として活躍するアンジュラン・プレルジョカージュの共同監督。

2.映画『ポリーナ、私を踊る』のあらすじ


©2016 Everybody on Deck – TF1 Droits Audiovisuels – UCG Images – France 2 Cinema

モスクワにあるボリショイ劇場のバレエ団入りを目指すロシア人の少女ポリーナ。

彼女はバレリーナに憧れなれながら貧しい家庭環境で育ち、また、アカデミーでのバレエの稽古では、厳しい恩師ポジンスキーのもとで幼少の頃から鍛えられました。

ポリーナは将来有望なバレリーナとして期待されていましたが、憧れのボリショイ・バレエ団への入団を目前にしたある日、コンテンポラリーダンスと出会います。

ポリーナはすべてを投げ打って、自分のパートナーとともに南フランスにあるコンテンポラリーダンスカンパニーへ行くことを決意します。

しかし、向かった新天地で待ち受けていたのは、夢と愛に葛藤する日々でした。

やがてポリーナ練習中に怪我を負ってしまい描いてきた未来が狂い始めてしまいます。

失意のポリーナが、新たにたどり着いた場所で見つけたものとは…。

3.映画『ポリーナ、私を踊る』の見どころ


©2016 Everybody on Deck – TF1 Droits Audiovisuels – UCG Images – France 2 Cinema

フランスで描かれた漫画として知られるバンド・デシネ。そのBC期待の新星バスティアン・ヴィヴェスのグラフィックノベル『ポリーナ』を原作に映画化作品。

主人公ポリーナを熱演したのは、ダンサーとしての資質と独特の存在感が高く認められ、今作で映画デビューに大抜擢されたアナスタシア・シェフツォワ

また、コンテンポラリーダンスカンパニーの振付家を演じたのは、ご存知名女優ジュリエット・ビノシュ

そのほか、元パリ・オペラ座エトワールのジェレミー・ベランガールや、フランスの若手俳優ニールス・シュナイダーたち魅力的なキャスト陣が集結。

監督は幅広いジャンルの作品を手掛けて手腕をかわれたヴァレリー・ミュラーと、バレエダンサーでありコンテンポラリーダンスの振付家としても世界的に活躍するアンジュラン・プレルジョカージュが共同監督を務めます。

今作『ポリーナ、私を踊る』は、バンド・デシネの原作である世界観を失うことなく完成させた、アーティスティックな映画としても意欲作品です。

4.『ポリーナ、私を踊る』の原作者は?


©2016 Everybody on Deck – TF1 Droits Audiovisuels – UCG Images – France 2 Cinema

映画『ポリーナ、私を踊る』の原作者はバスティアン・ヴィヴェス(Bastien Vivès)。

1984年2月11日にフランス・パリで生まれたバンド・デシネ作家(漫画家)です。

ペニンゲン装飾美術学校で応用美術を学んだ後、ゴブラン映像学校でアニメーションを学びました。

2006年にバスティアン・シャンマックス(Bastien Chanmax)のペンネームでネット媒体で、『ろくでなしのプンギ(Poungi la Racaille)』を発表。

2007年に『彼女たち(Elles(s))』を出版して本格的にバンドデシネ作家としてデビューを果たします。

2008年にミカエル・サンラヴィルとの共作『ハリウッド・ジャン』を経て、同年『塩素の味』を発表。この作品で翌年に第36回アングレーム国際漫画祭の新人賞を受賞しました。

それ以降、現在まで20冊ほどの単行本を出版。タブレット型端末を用いた作画やアシスタントを起用するなど、従来のバンド・デシネ界にはない制作の方法を試みたことで、新作は発表されるたびに話題を集めています。

今作『ポリーナ、私は踊る』の原作は、2011年に刊行された『ポリーナ(Polina)』で、バレリーナとその教師との関係を25年のスパンで描いたことが大きく評価され、バンド・デシネ書店賞やACBD批評グランプリを受賞しています。

まとめ


©2016 Everybody on Deck – TF1 Droits Audiovisuels – UCG Images – France 2 Cinema

ポリーナは厳格な恩師ボジンスキーから教わったのは、バレリーナとして努力や苦労を見せてはならないということや、踊ることで豊かな感情を表現するということ。

バンド・デシネ新時代を象徴する実力派作家バスティアン・ヴィヴェスの最高傑作を完全実写化。

フランス漫画界が今最も注目するバスティアン・ヴィヴェスが描いた、“切なく美しい物語”の行方とは?

踊ることの目的を見失いながらも成功も挫折を経験したことで、かつての学び舎を訪ねたポリーナの見たものはとは…。

映画『ポリーナ、私を踊る』は、10月28日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー!

ぜひ、お見逃しなく!

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