歴史の名剣が戦士へと姿を変え、「刀剣男士」として歴史を守る。
アニメ、ミュージカル舞台と数多くのメディアミックスを成功させてきた人気ゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」が、遂に実写映画化されました。
日本の歴史を守るため刀剣男士が送り込まれた先は、天正10年6月2日、本能寺。任務は、織田信長暗殺。
果たして歴史は守られるのか、秘められた本当の歴史とは。歴史エンタテインメント大作『映画刀剣乱舞』を紹介します。
映画『映画刀剣乱舞』の作品情報
【公開】
2019年(日本)
【原案】
「刀剣乱舞 ONLINE」より(DMM GAMES/Nitroplus)
【監督】
耶雲哉治
【脚本】
小林靖子
【キャスト】
鈴木拡樹、荒牧慶彦、北村諒、和田雅成、岩永洋昭、定本楓馬、椎名鯛造、廣瀬智紀、八嶋智人、山本耕史
【作品概要】
原案は、名剣が戦士へと姿を変えた刀剣男士を率いて、歴史を守るために戦う刀剣育成シュミレーションゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」です。
これまでアニメ、ミュージカル、舞台化と成功させてきた人気コンテンツが、今回遂に実写映画化となりました。
監督は、『MARS(マース)ただ、君を愛してる』『暗黒女子』など映像美に定評がある耶雲哉治監督、脚本は『進撃の巨人』『牙狼GARO』など特撮やアニメでヒット作を手掛けてきた小林靖子が担当しています。
キャストは舞台でもお馴染みの鈴木拡樹をはじめ、若手実力舞台俳優たちが勢揃い。
また、織田信長役には山本耕史、羽柴秀吉役には八嶋智人と名俳優が脇を固めます。
迫力ある映像、舞台さながらの華麗な殺陣など、みどころ満載です。
映画『映画刀剣乱舞』のあらすじとネタバレ
西暦2205年。歴史の改変を目論む歴史修正主義者によって日本の歴史が変えられようとしていました。
時の政府は歴史を守るため、審神者(さにわ)を使い、かつての名剣を目覚めさせました。
人型の戦士へと姿を変えた「刀剣男士」たちは、主の命により、歴史修正主義者が送り込む「時間遡行軍」と戦い歴史を守っていました。
時は戦国時代、天下布武を掲げ天下統一を目指す男、織田信長。彼の野望と信念は、凄まじい力がありました。
織田信長を生かし歴史を変えようと、歴史修正主義者が動き出します。
それを阻止するため、刀剣男士が送り込まれた先は、天正10年6月2日、本能寺。
メンバーは、三条宗近作の太刀。天下五剣の中でも最も美しいと評される「三日月宗近」
霊剣、山姥切を模して造られた打刀「山姥切国広」
粟田口吉光作、藤四郎兄弟の短刀「薬研藤四郎」
長谷部国重作の打刀、信長が棚ごと圧し切ったことから名づけられた「へし切長谷部」
天下三名槍、日の本一の槍と称される「日本号」
織田信長の愛刀で、森蘭丸が譲り受けるも、本能寺の変で焼け身となった「不動行光」
以上6振の出陣となりました。
本能寺では、謀反を起こした明智光秀軍が火を放ち、織田信長を追い詰めていました。
それを阻止する時間遡行軍。織田信長を助け出そうとします。
刀剣男士の登場です。それぞれの武器で華麗に立ち振る舞う剣士たち。時間遡行軍を押さえます。
織田信長は自害。歴史は守られたかのように見えました。
燃え上がる本能寺を見つめる「不動行光」「薬研藤四郎」「へし切長谷部」
彼らは信長所有の名刀たちです。かつての主の死に思うところがありました。
焼かれた名刀は記憶を失くすという特徴があります。本能寺の変で焼かれたとされる「不動行光」は、身を切る思いでした。
本拠地、本丸に戻った一行は、新たな刀剣男士と出会います。
粟田口吉光作、藤四郎兄弟の脇差。「薬研藤四郎」とは兄弟にあたる「骨喰藤四郎」です。
「骨喰藤四郎」も焼かれて記憶が残っていませんでした。なぜ、歴史を守らなければならないのか、歴史の価値とは何か疑問に思っていました。
審神者に呼ばれた宗近は、織田信長が生きていることを知ります。
今の主である審神者と付き合いの長い宗近は、主の一番近くに使える近侍としての役割を担っていました。
主と近侍の関係は強く、今回の任務は何やら秘密が隠されているようです。
本丸での留守を預かる「鶯丸」は、宗近から後のことを頼まれ主の異変に気付きます。
「鶯丸」は、古備前派の刀工の太刀で、古来より宝として扱われる貴重な名刀です。
「鶯丸」と留守を任された「不動行光」を除く6振が、再び戦国の世へ出陣します。
任務は、織田信長暗殺。
信長を助けたのは無銘という時間遡行軍のひとりでした。彼は暗黒の光が弱く気配が薄いため、刀剣男士の目をかいくぐることが出来たのです。
本能寺の変から命からがら逃げ落ちていた明智光秀は、夜の山道を進んでいました。
一方、信長の生還を知らず死んだと思っている人物がいました。羽柴秀吉です。
信長の訃報を備中高松で聞いた秀吉は、転がりまわって悲しむも一変、上洛を急ぎ光秀討伐の軍を立ち上げます。
刀剣男士たちは3派に分かれ、それぞれ様子を伺うことに。
宗近のどこか煮え切らない態度に、不穏を感じる剣士たち。宗近の真の目的とは?
映画『映画刀剣乱舞』の感想と評価
名剣が戦士へと姿を変えた刀剣男士を率いて、歴史を守るために戦う刀剣育成シュミレーションゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」の実写映画化。
日本刀に萌える「刀女子」が増えている中、名刀がイケメンに擬人化するストーリー「刀剣乱舞」シリーズも人気を博しています。
それぞれの名刀の持つ歴史が細やかに設定されている点は、刀好きだけではなく歴史好きも楽しめる内容です。
名将の手から手へ受け継がれてきた名刀の歴史にロマンを感じます。
ゲームのキャラクターを忠実に実写化した『映画刀剣乱舞』は、ビジュアルも衣装も華やかで見るものを魅了します。
刀剣男士には、舞台でも三日月宗近役を務める鈴木拡樹をはじめ、舞台で活躍する実力俳優たちが勢揃いしました。
舞台仕込みの立ち振る舞いは、ダイナミックで上品です。
特に殺陣は見どころのひとつです。太刀、打刀、短剣、槍、脇差と剣に合わせたそれぞれの殺陣の違いも楽しめます。
また、織田信長役の山本耕史のみごとなカリスマ性のある信長っぷり。なんと初の信長役というから驚きです。
そして、羽柴秀吉役の八嶋智人。こちらも初の秀吉役になりました。ずる賢く滑稽な姿をさらけ出しながらも大胆な男、秀吉そのものでした。
まとめ
これまでアニメ、ミュージカル、舞台化と成功させてきた人気コンテンツ「刀剣乱舞」が、今回遂に実写映画化となりました。
日本の名剣が戦士へと姿を変えた刀剣男士が、歴史を守るため立ち上がります。
現代に伝わっている歴史だけが真実とは限らない。隠されてきた真実の歴史を守ることは、現代の大事な人を守ることに繋がる。
時を駆け抜け歴史を守る刀剣男士に、刀女子ならずとも歴女もハマるはず。
いや女子だけではなく男子も楽しめる、歴史エンタテインメントの大作です。
「刀剣乱舞(とうらぶ)」の世界へようこそ。