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映画『マザーズキングダム』あらすじ感想と評価。母の認知症をきっかけに記憶と真実が露わとなる濃密な心理サスペンス

  • Writer :
  • 谷川裕美子

映画『マザーズキングダム』は2026年7月11日(土)よりCinema KOBEにて上映

韓国のインディーズ・ジャンル映画の特集上映「ハングル・ニューウェーブ映画祭2026」にて、映画『マザーズキングダム』が2026年7月11日(土)よりCinema KOBEにて上映されます。

母親の認知症をきっかけに、家族が崩壊していく様を緊張感たっぷりに描き出します。監督はイ・ユンテ。

母が早期認知症になったという事実に苦悩する息子に、記憶の底に眠っていた真実が突きつけられます。静かな緊迫感の虜になる本作の魅力をご紹介します。

映画『マザーズキングダム』の作品情報


(C)2023 KOREAN FILM COUNCIL. ALL RIGHTS RESERVED

【公開】
2026年(韓国映画)

【監督】
イ・ユンテ

【キャスト】
ナム・ギエ、ハン・キジャン、ユ・ソンジュ

【作品概要】
イ・ユンテ監督が静かな緊張感で描き出した心理ドラマ。母親の認知症による記憶の混濁とともに、家族という“王国”が崩壊していく様を描きます。

記憶や嘘、信仰と真実をめぐるテーマを織り交ぜながら、人間の内面に潜む不安と崩壊を濃密に描きます。

出演はナム・ギエ、ハン・キジャン、ユ・ソンジュ。

2024年の全州国際映画祭コンペティション部門に出品。韓国のインディーズ・ジャンル映画の特集上映「ハングル・ニューウェーブ映画祭2026」にて劇場公開。

映画『マザーズキングダム』のあらすじ


(C)2023 KOREAN FILM COUNCIL. ALL RIGHTS RESERVED

美容師として穏やかな日々を送っていたギョンヒは、早期認知症の兆候に見舞われ始めます。

一方、作家として活動する息子ジウクは、自著「The Power of Truth(真実が持つ力)」を支えに生活していました。母の異変を知って苦悩する中、母が口にする断片的な言葉によって、忘れられていた過去の記憶と向き合うことになります。

さらに、牧師である叔父ジョンミョンの存在が、家族の中に眠っていた秘密と信仰にまつわる真実を浮かび上がらせ・・・。

映画『マザーズキングダム』の感想と評価


(C)2023 KOREAN FILM COUNCIL. ALL RIGHTS RESERVED

終始、不穏な空気が漂い続ける濃密な心理サスペンス作品です。

母が早期認知症だと判明し大きなショックを受ける息子のジウク。しかし、それ以上の苦しみが彼を襲い始めます。記憶を失いつつある母が、最後の力を振り絞るかのように過去の真実を語り始めるのです。

過去に葬り去られたかに思えた記憶が次々と浮かび上がり、ジウクは恐ろしい真実に対峙することとなります。

母、ジウク、叔父それぞれだけが知る過去が複雑に交錯し、その中にはそれぞれがついてきたいくつもの嘘も存在していました。

辛い過去から全速力で逃げるかのように、一人その記憶から逃れていく母。そして、辛い真実の中に置き去りにされる息子。

互いを大切に思うが故に生じた、愛と憎しみの深さに震撼させられます。観ていて辛くなるほどに濃密な心理描写が続き、圧倒されることでしょう。

苦悩の果てにジウクの傷ついた心がたどり着いた場所とは。どうぞ最後まで見届けて下さい。

まとめ


(C)2023 KOREAN FILM COUNCIL. ALL RIGHTS RESERVED

二人きりで手を取り合って生きてきた母と息子が、葬り去りたい過去に引き戻される様を描き出す心理サスペンス『マザーズキングダム』。

いつの間にか一心同体となっていた母子の持つ危うさを、容赦なくあぶり出します。母の王国に閉じ込められて生きてきた息子。見終えた後は、作品タイトルが持つ深い意味を実感させられることでしょう。

映画『マザーズキングダム』は韓国のインディーズ・ジャンル映画の特集上映「ハングル・ニューウェーブ映画祭2026」にて、2026年7月11日(土)よりCinema KOBEにて上映です。


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