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『ウォーフェア 戦地最前線』あらすじ感想考察。元特殊部隊員がイラク戦争での実体験を極限まで再現!

  • Writer :
  • 松平光冬

観る者を戦場の最前線に引きずり込む95分

A24製作、『エクス・マキナ』(2015)のアレックス・ガーランド監督が、『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(2024)に続いて放つ映画『ウォーフェア 戦地最前線』が、2026年1月16日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国順次ロードショーされます。

内戦の勃発により戦場と化した近未来のアメリカを舞台に、最前線での取材を試みるジャーナリストたちをサスペンスフルに描いた衝撃作の見どころをご紹介します。

映画『ウォーフェア 戦地最前線』の作品情報

(C)2025 Real Time Situation LLC. All Rights Reserved.

【日本公開】
2026年(アメリカ映画)

【原題】
Warfare

【監督・脚本】
アレックス・ガーランド、レイ・メンドーサ

【製作】
アンドリュー・マクドナルド、アロン・ライヒ、マシュー・ペンリー=デイビー、ピーター・ライス

【撮影】
デビッド・J・トンプソン

【美術】
マーク・ディグビー

【衣装デザイン】
デビッド・クロスマン、ニール・マーフィ

【視覚効果監修】
サイモン・スタンリー=クランプ

【キャスト】
ディファラオ・ウン=ア=タイ、ウィル・ポールター、ジョセフ・クイン、コズモ・ジャーヴィス、キット・コナー、チャールズ・メルトン

【作品概要】
『シビル・ウォー アメリカ最後の日』のアレックス・ガーランド監督が、同作の軍事アドバイザーを務め、米軍特殊部隊として従軍経験を持つレイ・メンドーサを共同監督に迎えて手がけた戦争アクション。

出演は『地獄のサマーキャンプ』(2025)のディファラオ・ウン=ア=タイ、『デトロイト』(2018)、『ミッドサマー』(2019)のウィル・ポールター、『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』(2024)、『ファンタスティック4 ファースト・ステップ』(2025)のジョセフ・クイン、ディズニープラスドラマ『SHOGUN 将軍』(2024)のコズモ・ジャービス、『メイ・ディセンバー ゆれる真実』(2024)のチャールズ・メルトン。

映画『ウォーフェア 戦地最前線』のあらすじ

(C)2025 Real Time Situation LLC. All Rights Reserved.

2006年、イラクの危険地帯ラマディ。アメリカ軍特殊部隊の8人の小隊が、アルカイダ幹部の監視と狙撃任務に就いていました。

ところが、想定よりも早く事態を察知した敵が先制攻撃を仕掛け、市街地での全面衝突が勃発。退路を断たれた小隊は完全に包囲され、重傷者が続出してしまいます。

部隊の指揮を執ることを諦める者、本部との通信を断つ者、悲鳴を上げる者など、現場は混迷を極めていき…。

映画『ウォーフェア 戦地最前線』の感想と評価

(C)2025 Real Time Situation LLC. All Rights Reserved.

あの日のことは忘れたことがない

『シビル・ウォー アメリカ最後の日』で、分断されたアメリカの内戦をディストピアとして描き、大きな話題を集めたアレックス・ガーランド監督。その鬼才が再び映画スタジオA24製作で放つ本作『ウォーフェア 戦地最前線』は、2006年のイラク戦争が舞台です。

本作は、『シビル・ウォー』で軍事アドバイザーを務めたレイ・メンドーサの実体験がべースとなっており、元米軍特殊部隊のメンバーだった彼は、イラクで8名編成の小隊でアルカイダ幹部の監視・狙撃任務についていました。

ところが敵の急襲を受け、狙撃手のエリオット・ミラーと指揮役下士官のジョー・ヒルデブランドが重傷を負ってしまいます。その後、敵に包囲されるも救助チームが到着し、辛うじて撤退することができました。

それから約20年を経ても、「海軍を離れてから映画作りの道に入ったが、いつも心がエリオットの物語に戻っていった」と、あの日の出来事を忘れられなかったというメンドーサ。その記憶をガーランドに打ち明けたことがきっかけとなり、本作の製作がスタートしました。

隊員たちの“記憶”をそのまま映像化する

(C)2025 Real Time Situation LLC. All Rights Reserved.

本作の共同脚本・共同監督としてもクレジットされているメンドーサは、20年前のあの日の出来事を再現すべく、当時の同僚のシールズ隊員たちの記憶を収集し、脚本にまとめました。

さらにガーランドとメンドーサは、シーンを盛り上げるための劇伴や、ドラマチックな演出といった映画ならではの味付けを排除。

「伝統的な戦争映画のお決まりの手法を破った。現実では人々は窮地を抜け出したりしない。状況が厳しいとき、ディゾルブ(前後のカットを徐々に重ね合わせて後のカットに転換していく手法)もカットも景気のいい音楽もない。状況が許し、緊迫感やその瞬間から解放されるまで、人はその状態に居続けるんだ」とガーランドが語るように、メンドーサたち隊員の記憶をそのまま映像化することにこだわっています。

アクションシーンに関しても事前に緻密に設計した上で、本物の爆発物を仕掛けてセットではなく“戦場”を作り出し、緊張感を途切れさせないよう可能な限りの長回し撮影を敢行。その時間は最長で15分にも及んだとか。

そして隊員を演じた俳優たちは、撮影前に3週間にわたり厳しい訓練を行い、訓練後も行動を共にし、一緒に食事をして当番で洗濯をするなど、本物のシールズ隊員と同じように“戦友”として撮影に臨んでいます。

まとめ

(C)2025 Real Time Situation LLC. All Rights Reserved.

前述の通り劇伴が一切使われていない本作。観る者の耳に残るのは銃声と爆発音、そして人間の阿鼻叫喚でしょう。

爆撃で意識を失ってしまった者、痛みに耐えきれず叫び声を上げる者、鎮痛剤のモルヒネを打ち間違える者、パニックのあまり茫然自失となる者…戦場に存在するあらゆる悲鳴とカオスが、息つく間もなく差し込まれています。

本作は「戦場での本物の緊迫感」、「本物の音」を極限まで再現し観客に体感してもらう狙いから、Dolby Cinema(ドルビーシネマ)、Dolby Atmos(ドルビーアトモス)での上映も決定。

逃げ場のない轟音鳴り響くウォーフェア(戦闘)から脱出を試みるのは、隊員たちだけでなく、観る者も含まれているのです。

映画『ウォーフェア 戦地最前線』は2026年1月16日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国順次ロードショー。

松平光冬プロフィール

テレビ番組の放送作家・企画リサーチャーとしてドキュメンタリー番組やバラエティを中心に担当。主に『ガイアの夜明け』『ルビコンの決断』『クイズ雑学王』などに携わる。

ウェブニュースのライターとしても活動し、『fumufumu news(フムニュー)』等で執筆。Cinemarcheでは新作レビューの他、連載コラム『だからドキュメンタリー映画は面白い』『すべてはアクションから始まる』を担当。(@PUJ920219)



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