Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

ホラー映画

Entry 2017/11/01
Update

映画『ノックノック』動画無料視聴はHulu。ネタバレ感想と評価

  • Writer :
  • 山田苺

「ジョン・ウィック」シリーズで、これでもかというほどガンフーを披露して、これでもかというほど仕事一筋な殺し屋を熱演しているキアヌ・リーブス。

それでも、たかが小娘2人に地獄に突き落とされるという、一週回ってホラーな作品『ノック・ノック』を紹介します。

1.映画『ノック・ノック』の作品情報


(C)2014 Camp Grey Productions LLC

【公開】
2016年

【原題】
Knock Knock

【監督】
イーライ・ロス

【キャスト】
キアヌ・リーブス、ロレンツァ・イッツォ、アナ・デ・アルマス

【作品概要】
家族がバカンスに行く間、家に一人残って仕事をする夫であり主人公の男に、突如訪れた2人の美女を家に入れてしまったことを発端に、誘惑と地獄に飲み込まれていくサイコスリラーです。

今作を見ると、浮気は良くないなと身をもって知らされます。

でもあれだけの美女が来たとき、一体何人の男が拒むことが出来るのかも非常に興味深いです・・・

因みにその美女の一人は、『ブレードランナー2049』に、A.Iのジョイ役で出演している、アナ・デ・アルマスが演じています。

▼映画『ノック・ノック』はHuluでご覧いただけます。
映画『ノック・ノック』を今すぐ見る

2.映画『ノック・ノック』のあらすじとネタバレ


(C)2014 Camp Grey Productions LLC

アメリカ・カリフォルニア州の高級住宅街に住むエヴァン・ウェバーは建築家として働き、妻のカレンは芸術家として彫刻の個展を控えていました。

その日は父の日で、可愛い娘と息子がケーキで祝ってくれました。

誰がどう見ても裕福で幸福な家庭です。

当日はカレンと子供達はビーチへ泊りがけで旅行に行くのですが、エヴァンは愛犬・モンキーと仕事のため留守番をすることに。

カレンの仕事仲間であるルイスが作品目録を持ってやってくると、彼は明日の朝、彼女の作品を搬送すると言い、去っていきます。

エヴァンは家族を送り出して仕事をすると、外は嵐のように大雨になります。

そこへ玄関のチャイムが鳴り、不審に思いながらもドアを開けると、ずぶ濡れになっている若い女性が2人立っていました。

彼女達はグレゴリーという人の家を探しているとエヴァンに言いますが、彼はこのあたりにそんな名の人は住んでいないと言います。

タクシーを降りてから20分も雨の中捜し歩いてきたという彼女らを見過ごせなかったエヴァンは、ひとまず連絡を取れるよう家へ招き入れます。(この2人が不審者だとしても、自分一人の力で解決できると思ったから)

ジェネシスとベルと名乗る2人は携帯も水没しており、自分の番号さえも分からない状態だったので、iPadから目的地を調べると、こことはまったく別の場所だったことが分かります。

ひとまず、エヴァンはタクシーを呼びつけ45分ごろ家にやってくることになりました。

それまでにエヴァンが、ジェネシスたちの服を乾燥機で乾かそうとしている隙に、2人は勝手に部屋を移動します。

不快感をあらわにし始めるエヴァンをよそに、2人はエヴァンの仕事部屋に入って、ターンテーブルを見つけます。

興味を示す2人に、若いころエヴァンはDJに傾倒していたことを楽しそうに話します。

ジェネシスたちはエヴァンの話を楽しそうに聞くだけでなく、芸術家であるカレンのことも、その作品のことも褒めちぎります。

絵に描いたような家庭を褒められ、まんざらでもないエヴァン。彼はジェネシスに職業を聞くと、彼女はCAだと答えます。

するとタクシーが到着したので、バスローブから着替えるよう、脱衣所に行きますが、ジェネシスたちは全裸でバスルームにいました。

するとエヴァンを部屋に招きいれ、誘惑し始めます。

妻子あるみのエヴァンは当然、最初は誘惑を拒みますが、美女2人と事に及んでしまうのに時間は掛かりませんでした。

結局タクシーは戻ってしまい、3人はベッドでも交わります。

翌朝、目覚めたエヴァンはリビングへ向かうと、そこには昨夜までの美女2人が勝手にキッチンを使い、部屋を汚しながら朝食を取っていました。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『ノック・ノック』ネタバレ・結末の記載がございます。『ノック・ノック』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
2人の様子の変化に驚いたエヴァンは、2人に帰るよう言いますが、全く聞き耳を持ちません。

そんな時、カレンからテレビ電話が来たので、慌ててエヴァンは庭に出ます。

カレンはエヴァンの様子がおかしいと感じていますが、仕事に追われていると彼は言い訳します。

その後ろでは、ジェネシスたちが棒状のもので、卑猥な行為の真似事をする始末。テレビ電話に2人が入り込まないよう必死なエヴァン。

さらに部屋に戻ると、2人は妻の作品である彫刻に下品な落書きをし始めます。

我慢の限界に達したエヴァンは、2人を警察に通報しようとしますが、ジェネシスは自分達が未成年であると言い出します。

未成年との行為は重犯罪。刑期は15~20年。さっきまでの威勢はどこへやら。エヴァンは強く出ることが出来なくなります。(CAというのは、映画から取ったウソでした)

苦肉の策でエヴァンは、お金で事を解決させようとしますが、ジェネシスたちは娼婦扱いをするなと、かえって激情してしまいます。

そこへドアのチャイムが鳴り、肩を怪我したエヴァンに整体師のヴィヴィアンがやってきました。

絶対に玄関に来るなとキツく言い、ヴィヴィアンを迎え入れますが、当然のようにジェネシスたちがやってきます。

明らかに不埒な女性を見たヴィヴィアンは露骨に嫌悪感を示し、帰ってしまいます。

エヴァンは再び警察に通報しようとすると、ジュエネシスたちはおとなしく帰るから送って行って欲しいといいます。

仕方なく2人を送り返し、家の掃除を行うエヴァン。

しかし夜になると、リビングから物音がしたため、様子を見に行ったエヴァンはジェネシスたちに襲われ、気絶します。

目が覚めると、エヴァンはベッドに両手両足を縛られ拘束されていました。

エヴァンの目の前ではジェネシスがカレンの化粧品でメイクをし、ベルは娘の制服を着て現れます。

するとベルはエヴァンに跨り、娘と肉体関係を持つかのような演出で誘惑します。

そこへカレンからテレビ電話が来てしまい、言うことを聞かなければ電話に出ると脅されたエヴァンは、ベルと積極的に行為に及び、ジェネシスはその様子を動画に収め始めます。

しかしエヴァンは自力で拘束を解いて、ベルを振り払って逃げますが、ジェネシスに怪我の部位にフォークを刺されたことで、再び気を失います。

目が覚めると、椅子に拘束されたエヴァンは、ヘッドフォンをかぶされます。

ジェネシスはターンテーブルを用意しており、そこからヘッドフォンに爆音を流す拷問を行います。

そしてこれから行われる意地悪なクイズに答えられなければ、鼓膜を破るよう脅します。

そんな時、ルイスがカレンの出展作品を取りに訪れます。

2人はエヴァンを隠し、彼の携帯から姪が遊びに来ていると、本人を装ってエヴァンにメールを送ります。

ジェネシスたちはルイスを家に招き入れますが、すぐに2人によってめちゃくちゃにされた作品を見つけます。

ジェネシスは自分達がやったのではないといいますが、ルイスはエヴァンに姪などいないことを知っており、彼女達を詰問します。

すると別室からエヴァンのうめき声を聞き、ルイスは駆けつけようとしますが、その隙にジェネシスが、ルイスの持病である喘息の薬をくすねます。

エヴァンを解放しようとするルイスですが、喘息が発症。薬を取り返そうとしますが、もみ合いになっているうちに足を滑らせ転倒し、打ち所が悪かったために命を落とします。

怒り狂うエヴァンに、2人はカレンの彫刻がルイスを殺したと、笑いながら言い返します。

ジェネシスとベルは、ルイスの遺体を彫刻に見立て、車に隠します。

戻ってきた2人は再びクイズを再会しようとしますが、エヴァンは鬼の形相よろしく、ジェネシスたちに向かって罵声を浴びせ続けます。

しかし当然2人には届かず、明日の朝に刑を執行すると言い残し、庭にエヴァンを埋める穴を掘り始めます。

その隙にエヴァンは近くにあったiPadでカレンに連絡を取ろうとしますが、気付かれるだけでなく、エヴァンの事を監視していたことまで明かされます。

ジェネシスたちは初めからエヴァンを狙って家に訪れていたのでした。

前日の朝、妻に髪を切りたくないと言っていたエヴァンは、ジェネシスたちに髪を切られてしまいます。そして家具、レコード、妻の作品などを次々に破壊していきます。

その時、置物の中から拳銃が見つかると、銃で脅しながらかくれんぼをしようとジェネシスは提案します。

拘束を解かれたエヴァンは、2人を探すフリをして、家から脱出しようとするも失敗します。

そして翌朝になると、エヴァンは庭の穴に顔だけ出して埋められます。

最後にジェネシスは、カレンに浮気したことを話したら許すといい、携帯をエヴァンに携帯を向けますが、彼は警察を呼ぶように叫びますが、既に電話は切られていました。

ジェネシスは罰としてエヴァンの頭に彫刻を振り下ろしますが、わざとはずします。

2人はエヴァンが自分達の誘惑を断れるかどうか、ゲームをしていただけでした。

事前にエヴァンを調べ上げていただけに、ベルはエヴァンなら自分達の誘惑を断ると思っていた落胆した様子すら見せます。

来週で22歳になるジェネシスと18歳のベルは、SNSにはロックをするよう警告すると、エヴァンの目の前にスマホを置いて去っていきます。

そこには、彼のFacebookに、ベルとの制服プレイがバッチリ収まった動画がアップされていました。

続々と批判のコメントが寄せられる中、エヴァンは必死に手だけを出して、スマホに伸ばしますが、皮肉にも間違えていいね!してしまうのでした。

そして何も知らないカレンたちが帰ってくると、常軌を逸した荒れた家を目撃します。

息子は一言、「パパ、楽しんだんだね」とつぶやくのでした。

3.映画『ノック・ノック』の感想と評価


(C)2014 Camp Grey Productions LLC

サイコスリラーな今作ですが、妻子を持つ人が見るとほとんどホラーみたいなストーリーです。

いわゆる、大げさではありますが「明日はわが身」と言った内容は世の夫、父親達を恐怖のどん底に突き落としたことでしょう。

そもそもあれだけ家をめちゃくちゃにされた時点で、ほとんど浮気のことなんて忘れてしまいそうですが、それはあくまで男側の考えで、女性からすれば家がぶっ壊れようがなんだろうが、浮気した事実は変らないでしょう。怖いですねえ。

それにしても、鉛筆で殺し屋を返り討ちにしたことのあるキアヌ・リーヴスの見るも惨めな姿は必見です。

まとめ


(C)2014 Camp Grey Productions LLC

今作はキアヌ・リーヴスの惨めな姿が存分に味わえる作品であると同時に、今最もアツい映画『ブレードランナー2049』に出演しているアナ・デ・アルマスのぴっちぴちギャル姿も見どころのひとつです。

まさかこの作品に出演しているときに、ブレードランナーの続編に出演するなんて誰も予想していなかったでしょう。

ちなみに18歳のベルを演じていますが、アナ・デ・アルマスの実年齢は、当時だと26、7歳です。嘘に嘘の塗り重ね・・・。

映画『ノック・ノック』を見るならHuluがだんぜんオススメです。

▼映画『ノック・ノック』はHuluにてご覧いただけます。
映画『ノック・ノック』を今すぐ見る

さて、『ノック・ノック』が観られるHuluでは現在2週間無料トライアルを実施中

無料トライアル期間に解約をすれば料金は一切かかりませんし、記事でご紹介した作品以外にも映画・海外ドラマ・国内ドラマ・アニメなど、大量の作品が見放題となっています。

作品によって追加料金がかかるVOD(定額制動画配信サービス)もありますが、Huluは全作品見放題というのも安心して使えるポイントですね!

※紹介している情報は2017年11月時点のものです。配信作品の状況が変わっている可能性もありますので、詳細は公式ホームページにてご確認ください。

関連記事

ホラー映画

【来るネタバレ】映画結末の岡田准一と小松菜奈のラスト意味の真相と解説。知紗の歌を翻訳すると秘密が⁈

2018年の年末からの冬休みに注目必至なのは、第22回日本ホラー小説大賞を受賞した澤村伊智の原作『ぼぎわんが、来る』を映画化した、中島哲也監督のホラー・エンターテイメント作品『来る』。 独特の作風で高 …

ホラー映画

『犬鳴村/恐怖回避ばーじょん』ネタバレ感想と内容解説。怖くない笑いとギャグで最恐の心霊スポットに“かわいいワンコ”が走る!

『犬鳴村』の恐怖回避ばーじょんの映画が登場! 九州に実在する、最恐の心霊スポットとして知られる「旧犬鳴村トンネル」。 この実在する心霊スポットを舞台に「呪怨」シリーズの清水崇監督が制作し、動員100万 …

ホラー映画

【ネタバレ】炎の少女チャーリー(2022)|あらすじ感想と結末の解説評価。リメイクされたパイロキネシス自然発火の力を持つ少女の“孤独な戦い”

パイロキネシス(自然発火)能力を持つチャーリーの、孤独な戦いが始まる 感情が高まると、相手を燃やす力を発動させる少女チャーリーと、秘密組織の戦いを描いたホラー映画『炎の少女チャーリー』。 1984年に …

ホラー映画

映画マラサーニャ32(MalasanaStreet32)ネタバレあらすじと感想評価。ラスト結末も【実話事件で構成されたガチ怖怨霊が住人に迫る!】

一度見れば忘れられない衝撃の実話から生まれた映画『32 Malasana Street』 映画『32 Malasana Street』は、実際の事件を基に構成されたホラーです。 1976年、スペインの …

ホラー映画

『ザ・スイッチ』ネタバレあらすじと感想考察。スラッシャー映画への80年代おすすめ代表作へのリスペクトがやばいホラーコメディー!

製作ジェイソン・ブラムとクリストファー・ランドン監督がタッグを組んだ映画『ザ・スイッチ』。 恐怖の殺人鬼ブッチャーと、内気な女子高生ミリーの魂が入れ替わった事で、巻き起こる騒動を描いたホラーコメディ『 …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学