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Entry 2019/08/21
Update

映画『象は静かに座っている』あらすじとキャスト。公開日は11月2日で予告編も解禁!

  • Writer :
  • 石井夏子

世界各国の映画祭で称賛された若き監督の長編デビュー作にして遺作とは。

ベルリン国際映画祭では国際批評家連盟賞と最優秀新人監督賞スペシャル・メンションの2冠、金馬奨では作品賞&脚色賞&観客賞の3冠を達成した『象は静かに座っている』。

© Ms. CHU Yanhua and Mr. HU Yongzhen

29歳の俊傑フー・ボー監督の長編デビュー作にして遺作となった映画『象は静かに座っている』の公開日が2019年11月2日(土)に決定し、シアター・イメージフォーラムほかにて順次公開されることになりました

この度、ヴィジュアルと予告編が解禁、また日本公開を祝し、坂本龍一、タル・ベーラ、市山尚三より応援コメントが到着しました。

映画『象は静かに座っている』のヴィジュアル

© Ms. CHU Yanhua and Mr. HU Yongzhen

今回解禁されたヴィジュアルでは、意味深なタイトルが大胆にあしらわれ「29歳で命を絶った若き才能、デビュー作にして遺作。世界を 熱狂させた魂の234分」という衝撃的なコピーが書かれています。

中国の新人監督フー・ボーは4時間弱の大作を世に送り出た直後、 自ら命を絶ち、世界が本作に熱狂する様を見ることは叶いませんでした。

そして、交わらない方向へ視線を投げる4人の登場人物たち、それぞれの人生が複雑に絡み合っていくのを暗示させる印象的なヴィジュアルとなりました。

映画『象は静かに座っている』の予告編

合わせて解禁された予告編では、フー・ボー監督が師と仰ぐタル・ベーラからの「彼の映画は永遠に私たちと共にある」という強烈なコメントが目に入ります。

中国の田舎町、孤独な”4人の運命”が交差する、ある1日の物語。

音楽に呼応するように、それぞれにある想いを抱えた表情を浮かべ、4人の登場人物・ブー、リン、チェン、ジンの顔が順に映ります。

プリミティブなサウンドで、シンプルながら耳に残る本作の楽曲を手掛けたのは、中国の人気バンド「ホァ・ルン」。

規格外な長尺に、一切の妥協も見えない挑戦的な長回し、日中の自然光にこだわったライティング、細部に渡るこだわりを垣間見る予告編です。

クライマックスになるにつれ、徐々に沈みゆく陽の光。彼らの行く先には何が待ち受けているのか。先の気になる予告となりました。

著名人からの応援コメント

日本公開を祝し、坂本龍一(音楽家)、フー・ボーが師と仰いだタル・ベーラ(映画監督)、2018年の東京フィルメックスで本作を招致した市山尚三(東京フィルメックス・ディレクター)から応援の言葉が到着しました。

坂本龍一(音楽家)

この映画のペースが好きだ。4時間近くと長い映画だが、無駄なショットがあった記憶はない。昨今、目にすることの多い、金満でIT先進国で資本主義的な中国とは全く違った日常が映し出される。その暗いけれど、甘く懐かしいトーンが好きだ。それは音楽からも来ていると思う。歪んだギターを中心に、昔聴いたことのあるチープなシンセのシンプルな絡み。20歳台の若い監督が作ったのに、とてもノスタルジックだ。好きな映画だ。29歳で自殺した監督、胡波フー・ボーの映画を、たくさん観たかった。

タル・ベーラ(映画監督)

私の“生徒”であり、私の友、私の家族である君がいないことを残念に思う。何百人もの中国人監督が私と 働きたいと出願してきたが、彼に会い、すぐに心が決まった。一切の迷いもなく! 彼は気品に溢れ、共に素晴らしい仕事をすることができた。 彼の目には並々ならぬ、強い個性が表れていた。 クソ!彼をちゃんと守れなかったことに、私は責任を感じている。残念でならない。 彼は、両方の端から彼というろうそくを燃やしていたのだ。今ここにあるすべてを手に入れようとした。 私たちは彼を失ったが、彼の映画は永遠に私たちと共にある。 フー・ボーの映画を迎えてください。そして私と同じように彼を愛してください。

市山尚三(東京フィルメックス・ディレクター)

「象は静かに座っている」は次々と新たな才能が登場しつつある近年の中国映画の中でも稀有な傑作である。まずは、この作品が日本で劇場公開されることを喜びたい。これほどの才能ある監督の新作をもはや見ることができないという事実は悲劇でしかないが、一つ一つのショットに刻み込まれた魂の記録とも言うべき本作に心揺さぶられないものはいないだろう。

映画『象は静かに座っている』の作品情報

【日本公開】
2019年(中国映画)

【原題】
大象席地而坐 An Elephant Sitting Still

【上映時間】
234分

【監督・脚本・編集】
フー・ボー

【キャスト】
チャン・ユー、ポン・ユーチャン、ワン・ユーウェン、リー・ツォンシー

【作品概要】
中国北部の地方都市に暮らす4人の登場人物たちの1日を4時間弱の長尺で描き、世界を驚かせた作品。

ベルリン映画祭フォーラム部門で上映されて国際批評家連盟賞を受賞しましたが、監督のフー・ボーは本作を撮り終えた後に自ら命を絶ちました。

映画『象は静かに座っている』のあらすじ

炭鉱業が廃れた中国の小さな田舎町。

少年ブーは友達をかばい、不良の同級生シュアイをあやまって階段から突き落としてしまいます。

シュアイの兄は町で幅を利かせているチェンでした。

チェン達に追われ町を出ようとするブーは、友達のリン、近所の老人ジンをも巻き込んでいきます。

それぞれに事情を抱えながら、遠く2300km先の果て満州里にいる、一日中ただ座り続けているという奇妙な象の存在にわずかな希望を求めて4人は歩き出し…。

まとめ

参考:『象は静かに座っている』のツイッター

世界の果てを一緒に見に行こう。きっと未来は変わる。

29歳という若さにして、自らこの世を去ったフー・ボー監督。

彼の才能が234分の中に込められています。

『象は静かに座っている』は2019年11月2日(土)、シアター・イメージフォーラムほかにて全国順次ロードショー!

ぜひフー・ボー監督の最初で最後の長編映画を劇場でご覧ください。

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