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Entry 2025/10/30
Update

映画『君の顔では泣けない』あらすじ感想評価。最後が気になる“入れ替わりドラマ”を髙橋海人×芳根京子で描く|TIFF東京国際映画祭2025-5

  • Writer :
  • 星野しげみ

映画『君の顔では泣けない』は第38回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門 公式出品!2025年11月14日(金)より全国順次公開!

2025年10月27日(月)~11月5日(水)に開催される、第38回東京国際映画祭。

映画祭のガラ・セレクション部門に公式出品された映画『君の顔では泣けない』は、お互いの心と体が入れ替わったまま15年の歳月を過ごす‟陸とまなみの物語”を、切なくもみずみずしく描き出した作品です。

2021年に出版され話題を集めた君嶋彼方の同名デビュー小説を、芳根京子主演、髙橋海人共演で、『決戦は日曜日』(2022)『ピンカートンに会いにいく』(2018)の坂下雄一郎監督が映画化。

中学生の時に入れ替わりがあり、そのまま大人になった2人。どういう生活を送りながら、どんな青春を過ごしていたのでしょう。そして、2人は元の姿に戻れるのでしょうか。気になる結末は観賞してのお楽しみです。

【連載コラム】『TIFF東京国際映画祭2025』記事一覧はこちら

映画『君の顔では泣けない』の作品情報


(C)2025″CAN’T CRY WITH YOUR FACE”Film Partners

【日本公開】
2025年(日本映画)

【監督・脚本】
坂下雄一郎

【原作】
君嶋彼方:『君の顔では泣けない』(角川文庫/KADOKAWA)

【音楽】
パク・イニョン

【出演】
芳根京子、髙橋海人、西川愛莉(15歳のまなみ)、武市尚士(15歳の陸)、中沢元紀、前原滉、林裕太 ほか

【作品概要】
君嶋彼方の原作小説を、芳根京子と髙橋海人を主要キャストに迎えて映画化した作品です。

15歳の陸とまなみはともに映画初出演となる西川愛莉と武市尚士が演じています。監督・脚本は『決戦は日曜日』(2022)『ピンカートンに会いにいく』(2018)の坂下雄一郎。

第38回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門公式出品作。

映画『君の顔では泣けない』のあらすじ


(C)2025″CAN’T CRY WITH YOUR FACE”Film Partners

高校1年生の夏のこと。坂平陸と水村まなみは、プールに一緒に堕ちた翌朝、心と体が入れ替わってしまいました。

必ず元に戻ると信じ、家族にも秘密にすると決めた2人ですが、15年経っても元には戻りません。入れ替わったままの生活が続きました。

“坂平陸”としてそつなく生きるまなみとは異なり、陸はうまく“水村まなみ”になりきれず、戸惑ううちに時が流れていきます。

2人は、もう元には戻れないのだろうかと不安に思い、“本当の自分”として生きることを諦め、新たな人生を歩み出すべきかと悩んでいました。

そんな2人ですが、初恋、進学、就職、結婚、出産、親との別れと、普通の人と同じように、さまざまな人生の転機を経験していきます。

ですが、入れ替わったまま15年が過ぎた30歳の夏、まなみは「元に戻る方法がわかったかも」と陸に告げます…。

映画『君の顔では泣けない』の感想と評価


(C)2025「君の顔では泣けない」製作委員会

男女の入れ替わりの物語は数多くありますが、映画『君の顔では泣けない』は高校1年生の時に入れ替わった後、15年間をそのままで過ごさざるを得ない男女のお話です。

入れ替わった先のライフスタイルに、そつなく溶け込んで楽しそうな毎日を送る本物のまなみに対して、本物の陸はまなみとしての生活がうまくいきません。

そのうちに、他の人の顔で人生を過ごしていいのかと思うようになり、悩み始めます。

入れ替わる陸とまなみを演じるのは、15歳編では、西川愛莉と武市尚士。大人になってからは、芳根京子と髙橋海人です。

本作の見どころの一つは、入れ替わりによって一人の俳優が男性と女性と両方を演じ分けるところではないでしょうか。

15歳の西川愛莉と武市尚士の入れ替わり演技は、男の子、女の子の特徴をはっきり表現され、微笑ましく鑑賞できました。大人になってからの2人については、見ごたえたっぷりです。

まず美人のまなみについて。中身は男性の陸ですから、歩き方も言葉遣いも気を許せば‟男っぽさ”が出てしまうまなみを、芳根京子は、実にキュートに愛らしく演じています。

そして、語尾に「そうね」「~思うわよ」などと女言葉が飛び出してしまう陸は、カッコいいのですが中身は女性のまなみです。高橋海人は、患いを含んだ瞳と繊細な仕草を持って、心は女性の好青年を見事に体現しました。

存在感を放つ俳優2人が、唯一無二の共闘を成し遂げた作品の『君の顔では泣けない』。

生まれ持った顔と育った生活習慣が入れ替わったら、どんな人生が待っているというのでしょう。いいこともあれば、そうでないこともあるはずです。

入れ替わらなければわからなかった異性の気持ちを理解し、悩みながらも成長して生きている2人にエールを送りたくなることは間違いありません。

まとめ


(C)2025「君の顔では泣けない」製作委員会

入れ替わりヒューマンドラマともいえる『君の顔では泣けない』。

入れ替わった後の当事者たちがどんな人生を歩んでいくのかと、気になる作品です。

今歩んでいるこの人生は誰のものなのか? 終始考える2人のたどり着いた結末とは・・・。細部にまで気を配った心憎い演出に注目してください。

映画『君の顔では泣けない』は第38回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門 公式出品!2025年11月14日(金)より全国順次公開!

【連載コラム】『TIFF東京国際映画祭2025』記事一覧はこちら





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