Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

ドキュメンタリー映画

映画『74歳のペリカンはパンを売る。』東京・浅草老舗の味は美味しい!

  • Writer :
  • シネマルコヴィッチ

ーすべてのパン好きに贈る、今までにない“えいが”焼きあがりましたー

内田俊太郎監督のドキュメンタリー映画『74歳のペリカンはパンを売る。』の予告編がYouTubeにて解禁されました。 

創業74年の老舗パン屋さん、浅草ペリカンをご存知ですか?記憶に残るパン、地元に愛されるパンの秘密とは何か。

1.映画『74歳のペリカンはパンを売る。』とは?


(c)ポルトレ

この作品は、東京・浅草にある創業74年の老舗パン屋の秘密に迫る作品です。

一口食べると、ほっとする味。毎日食べても、飽きない味。ペリカンのパンのまわりは、いつもしあわせな空気に包まれている。

この温かいキャッチに込められたように、今作『74歳のペリカンはパンを売る。』は、ペリカンのパンのような焼き上がりを感じさせる予告編担っていますよね。

ペリカンは食パンとロールパンの2種類しか作らない浅草のパン屋さん。

創業から74年間も地元の江戸っ子のみならず、パン好きに愛され続けてきた秘密を、ドキュメンタリーとして明らかにする。

ペリカンブランドをどのような思いを持ってきたのか、ペリカンで働く人々の姿やペリカン愛好者のインタビューを通して探っていきます。

2.映画『74歳のペリカンはパンを売る。』の監督とは?

【内田俊太郎監督プロフィール】
内田俊太郎は、1986年7月8日にスイスに生まれます。

多摩美術大学の映画祭「たまふぃるむ」で上映された注目を集めた、吉村界人主演作品の『PORTRAIT ポルトレ』にて、2014年に監督デビューを果たします。

『PORTRAIT ポルトレ』(2014)

今作『PORTRAIT ポルトレ』のストーリーは、19歳の青年は渋谷の街で暮らし、大学は中退、夢や希望もありません。

青年の日課といえば、ポラロイドカメラで自身の存在を記録していくポートレートの撮影。

いつのまにか昼と夜は逆転しながら夜な夜な街を徘徊して、様々な人々がいる社交場に遭遇します。

ある時、青年は魅力的な女性に出会い、少しずつ変化していこうとするのですが、彼がもがけばもがくほど、どこにも行くことができない…。

また、内田俊太郎監督は、小説の執筆活動もおこなっていて、2016年に「闇雲」や「飾らない飾り」を(2016)と発表。

現在、2017年10月に公開予定の老舗パン屋ペリカンのドキュメンタリー映画『74歳のペリカンはパンを売る。』が話題になっています。

内田俊太郎監督は『74歳のペリカンはパンを売る。』について、次のように述べています。

普段、我々が口にしているものを誰が作っているのかほとんど知りません。喫茶店で提供されるトーストの生産者を知らなければ、コンビニのパンを誰が作っているのかさえ知りません。そこにただパンがあるだけです。

最近つくづく思うのは、すべてのものは人のために、人が作る。
我々の周辺付近には誰かが祈り、願ったものしか存在しません。

今回、取り上げるペリカンのパンはその一片にすぎないですが、その一片にこそ重要な「何か」があるはずだと信じています。

冒頭にある映画チラシにあるキャッチ、「すべてのパン好きに贈る、今までにない“えいが”焼きあがりました」。

すべてのものは人のために、人が作る。
我々の周辺付近には誰かが祈り、願ったものしか存在しません
。

内田監督の映画というメディアに対する思いも垣間見れるような気がしますね。

3.老舗パン屋「浅草ペリカン」のパンが食べたくなったアナタに!


(c)ポルトレ

どこのパン屋さんも、何百、何千もの種類のパンが揃っている昨今。淺草ペリカンで作られているのは食パン、ロールパンの2種類のみです。

そのことについてペリカンの渡辺陸店長は、2種類のパンだけに絞ったことを次のように語っています。

「人間は普通に”こんにちは・さようなら”がいえる仲なのに、同業者で競合することによって、気持ちの食い違いが生じてしまったり…そういうことが、なんか嫌だったんですよ。そのかわり、この2つでは誰にも負けないものを作ろうと心に決めました。」

渡辺陸店長は毎日毎日食べ続けられる味を目指して、“挨拶のような思いやり”あるパンを目指しているのかもしれませんね。

暑い日も寒い日も変わらずにする挨拶。

挨拶がない日が仮にあるとしたら無性に寂しいですよね。そんな気持ちは焼きあったパンなのかもしれません。

【営業時間】
8:00~17:00 ※品切れの場合、閉店時間が早まることがあります。

【休業日】
カレンダーどおり、日曜日・祝日・特別休業日(夏・年末・年始)

【住所】
〒111-0042 東京都台東区寿4-7-4

【TEL】
03-3841-4686

【最寄りの駅】
東京メトロ銀座線田原町駅徒歩3分
都営浅草線浅草駅徒歩5分
都営大江戸線蔵前駅徒歩5分

まとめ

内田俊太郎監督の新作『74歳のペリカンはパンを売る。』は10月より、東京・ユーロスペースほか全国で順次公開される予定です。

作品の上映時間は80分。手頃な長さのドキュメンタリー映画に注目したいですね。

ぜひ、劇場でご覧ください!

関連記事

ドキュメンタリー映画

映画『行き止まりの世界に生まれて』ネタバレ感想と考察評価。ラストは未来に希望を持たせる清々しさ

オバマ前大統領が「年間ベストムービー」に選出した話題のドキュメンタリー映画 映画『行き止まりの世界に生まれて』が2020年9月4日(金)より、全国順次公開中です。 『行き止まりの世界に生まれて』は、ア …

ドキュメンタリー映画

映画『草間彌生∞INFINITY』感想とレビュー評価。女性アーティスト草間彌生の知られざる半生を追う

映画『草間彌生∞INFINITY』は2019年11月22日(金)より、WHITE CINE QUINTOほか全国ロードショー! 70年以上に渡り独自の芸術を表現し続け、2016年TIME誌の「世界で最 …

ドキュメンタリー映画

ロイヤルバレエ2017シネマ!映画眠れる森の美女劇場公開どこ?

バレエ、オペラともに世界最高の名門歌劇場である、英国ロイヤル・オペラ・ハウスの人気公演の舞台映像を『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2016/17』として劇場公開。 この人気シーズンは今 …

ドキュメンタリー映画

映画『ひびきあうせかい RESONANCE』感想と考察評価。音楽家・青柳拓次の提唱する“サークルボイスの魅力”を斬新に描く

映画『ひびきあうせかい RESONANCE』は2020年9月5日(土)より新宿K’sシネマ他にて全国順次ロードショー! 人々が一つの場所で輪になり、声を重ね合わせる参加型のイベント「サーク …

ドキュメンタリー映画

井山計一映画『YUKIGUNI』あらすじ紹介。カクテル雪国を生み出した日本最高齢92歳の現役バーテンダーとは?

ドキュメンタリー映画『YUKIGUNI』は、2019年1月2日(水)よりポレポレ東中野、UPLINK渋谷で同時公開。その後、順次全国劇場公開! 誕生から60年を迎えるスタンダードカクテル「雪国」。 1 …

Cinemago|想像力の海へ、シネマダイビング。
ACT1|次の物語は、人からはじまる。
Cinemagoオンラインショップ|DVD・鑑賞チケット・オリジナルグッズ
『血を吸うスマトラオオコンニャク』
【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学