映画『神様メール』動画無料視聴はHulu。ネタバレあらすじと考察

オーレリーによる福音書

オーレリーは余命11年6ヶ月27日の女性で、その美しい養子も会って常に男性からは後期の目で見られ、女性からはそのことを妬まれ、孤独な日々を送っていました。

彼女は幼い頃地下鉄の車両に左腕をぶつけ、今はシリコンの義手をつけて生活していました。

エアは彼女の話を聞くと、昔地下鉄のホームでホームレス風の男に「人生はスケート場のようなもので、多くの人転ぶもの」と安っぽい哲学を聞かされたと話します。

そんな言葉であってもオーレリーは涙を流さずには入れませんでした。

思い出して涙するオーレリーの涙を集めるエアは、涙を流すことが出来ません。

しかしエアは、その人自身の音楽を聴くことが出来ました。

彼女はオーレリーの胸に耳を当てると、ヘンデルの曲が流れているといい、今夜彼女に夢を見せるといいます。

オーレリーの見た夢は、自分の部屋で失った左手が優雅に踊ってくれる夢でした。

彼女はその手を取ると、静かに涙するのでした。

帰り際、エアはヴィクトールの余命を聞きますが、彼は携帯を持っていないため、自分の余命を知りませんでした。

ジャン＝クロードによる福音書

ジャン・クロードは余命12年9ヶ月5日です。

彼は幼い頃、冒険家でしたが、当然大きくなるにつれて、それは突然終わります。

今では58歳独身で、ショッピングセンターの部長代理補佐として勤めるも、クソ空虚な日々に、クソうんざりしていました。

そんな時、自分の余命をメールで知ると、仕事にも家にも帰ることなく、公園で寝て起きる日々をすごしています。

エアはいつもジャンに寄ってくる小鳥のさえずりを訳すと、なぜずっと公園にいるのだと行っていました。

ジャンにはラモーの『鳥のさえずり』が流れており、鳥は空気がなければ飛べないと言い残し、自分に寄る小鳥の後を付いていきます。

一方、神様もなんとかブリュッセルのコインランドリーから出てきますが、その様子を女性に見られ、不審者扱いされると催涙スプレーをぶっかけられ、外に出れば不良にリンチされ、病院に運ばれれば医者に難癖をつけ、腹が減ったので子供が食べていたジャムの塗った食パンを横取りすると、母親にぶん殴られ、パンを落とします。ジャムの面を下にして…。

性的妄想者による福音書

マルクの余命は83日です。

彼は子供の頃浜辺で見た青いビキニの女性の姿に取り付かれ、以降女性を性的な目で見ては、浜辺で見た女性を思い出しています。

自分の余命を知った彼は、有り金で女性を買い続けますが、そんな生活もだが続きせず、あっという間に金欠になりました。

エアはマルクの今日を聞くと、パーセルの『孤独』だといい、マルクは声でお金を稼げるとアドバイスします。

彼は早速アダルトビデオの声優として収入を得ようとしますが、相手の声優こそ、あの時浜辺で見た女性・クセニアでした。

2人は意気投合し、そのまま一緒に自宅へと帰っていきます。

その頃、女神は壁に掛かっている『最後の晩餐』の絵に、使徒の数が増えていることに気付きます。

完全に路頭に迷った神様は、教会の炊き出しの列に割り込み、またリンチにあいます。

そこへ神父が仲裁に入り、神様に食事を与えます。

すると、神様は神父の名も聞いていないのに、彼・リュドヴィクの身の上話を語りだし、彼がもつ体の障害は、神様である自分の手でそうしてやったと得意げに話し、怒りを買った「神父」リュドヴィクに激しく殴られます…。

殺し屋による福音書

フランソワの余命は25年3か月8日です。

幼い頃から彼は葬式など死にまつわる事に関心を持ち、虫や小鳥なども殺していました。

それ以外のことには無関心で、妻も子供も愛情を持って接していませんでした。

自分の余命を知ってからは立派な銃を買って、木に隠れてはスコープから見える人に標準を合わせて過ごしていました。

エアが弾は入れていないのかと聞くと、入ってはいないが、撃ってもその標的が死んだときは、その人の余命だといいます。

するとエアはフランソワの音楽はシューベルトの『死と乙女』だといい、一発の銃弾を渡します。

彼女は今から来る女性を撃つよう指示し、フランソワは引き金を引きます。

その女性はオーレリーで、彼女の義手に銃弾は当たりますが、気付かれません。

この瞬間、フランソワはオーレリーに一目惚れしてしまいます。

彼はオーレリーの後をつけると、花を贈って告白をします。

返答はありませんでしたが、中には自分の番号を書いた紙を入れてあります。

×　×　×

ここでケヴィン（生還しているけど怪我している）の再登場です。

さっきはビルからでしたが、今度はそれ以上に高い橋の上から飛び降ります。

するとタイミングよく走行中のトラックの荷台に着地します。

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マルティーヌによる福音書

マルティーヌの余命は5年2か月17日です。

彼女の夫の余命は39年もあり、妻の余命を知ったとき、夫は明らかにほっとした様子を見せました。

夫婦仲は既に冷め切っており、彼女は町で自分を200ユーロで売ってくる青年を買います。

しかしベッドの中でもどこか虚しさを覚えるマルティーヌに、エアは彼女の曲はサーカスだといいます。

エアたちは実際にサーカスへ訪れると、檻にいるゴリラと目が合います。

ゴリラはマルティーヌに好意を抱いており、彼女も一目惚れしてしまいます。

感動のあまり涙するマルティーヌは、早速サーカスの主催者にお金を払ってゴリラを自宅に招き入れます。

マルティーヌは幸せそうに、ゴリラに口づけをするのでした。

オーレリーは花束の中にあった紙を見つけると、フランソワを招き入れます。

フィリップは彼女の義手を優しくはずし、一緒にベッドに横たわります。

心の折れた神様は家に帰ろうとしますが、洗濯機の奥は何もありませんでした。

とぼとぼと川沿いを歩いていると、向こうからエアとヴィクトールがやってきます。

神様はエアに家に戻ってPCを直せと怒鳴りますが、エアは使徒を18人にすると言って聞きません。

捕まえようとする神様ですが、ヴィクトールと共に水面を歩いて逃げていきます。

後を追う神様ですが、水面など歩けず、溺れたところをまた先の教会に連れて行かれます。

神父リュドヴィクは、情け容赦なく神様をウズベキスタンへ連れて行くよう指示します。

ウィリーによる福音書

ウィリーの余命は54日です。

エアと同い年くらいのウィリーが余命を知ったとき、彼は女の子になる決意をしました。

彼は病気がちとは言えど、あまりに神経質な母のせいで、大病でもないのにその薬を服用させられ、かえって大病を患い、気付けば余命幾ばくも無いという悲惨な短い人生でした。

両親に最期の願いを聞かれると、彼はドレスを着て学校に登校します。

今度の日曜が余命となっているウィリーの音楽はC・トレネの『ラ・メール』でした。

ウィリーは初めてその音楽を聴くと、晩御飯に出てきた魚の骨が、まるで生きているようにウィリーについて回るようになります。

ウィリーは死ぬのなら海を見ながらが良いと言うと、その様子を見ていた他の使徒達は、ウィリーに願いをかなえさせてやろうとします。

ジャン=クロードだけは、1人鳥の群れに導かれながら、北極圏にポツリと立つ家にたどり着き、1人の女性と出会います。

ウィリーの命日、エアと使徒達が生みにつくと、そこには彼と同じ考えを持つ人々でごった返していました。

そのときが来るのを皆で待っていると、ウィリーはエアにもうこの余命は覆らないのかと聞きます。

エアは使徒を身が見の好きな数字である18人にすれば、何かが起きると信じていましたが、その気配はありませんでした。

しかし、『最後の晩餐』が18人になったと気付くと、母は音楽をかけながら容器に掃除をはじめます。

神様の書斎に入ると、掃除機のコードを刺すために、PCのコードを抜いてしまいます。

すると、神様も乗っている旅客機が突如高度を下げ、浜辺めがけて突っ込んできます。

もはや寿命も関係なく全員死んでしまう勢いでしたが、掃除を終えた女神が再びPCのコンセントを刺すと、飛行機は無事高度を戻します。

今度は再起動したPCに女神が自分の好きな18を認証番号として入力すると、PCはマダムとの再会を喜びます。

女神は余命をリセットするだけでなく、自分の好きな花柄を空一面に広げたり、重力や空気の法則もなくし、フランソワが妊娠したりと固定概念を次々と書き換えていきます。

エアも余命が変ったウィリーと中睦まじく過ごすのでした。

一方神様は、皮肉にも飛ばされたウズベキスタンで、あの洗濯機のライン工として働かされているのでした…。

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ケヴィンはその後、パラシュートなしでスカイダイビングをして、旅客機の上に着地（?）したりと、いまだ余命を信じていますが、リセットされたとは知らずに、自分に爆弾を巻き付け、スイッチを押すのでした。