Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

アクション映画

Entry 2024/11/24
Update

JAWANジャワーン|あらすじ感想考察レビュー。ボリウッド版ダークヒーローをシャー・ルク・カーンが演じた痛快アクション大作

  • Writer :
  • 菅浪瑛子

2023年インド・興行収入1位の大ヒット作が日本へ!

『PATHAAN パターン』(2023)に続き《キング・オブ・ボリウッド》ことスター俳優シャー・ルク・カーンが出演した『JAWAN ジャワーン』が、2024年11月29日(金)より新宿ピカデリーほかで全国ロードショーされます。

監督はコリウッド(タミル語映画)の若手ヒットメーカー、アトリー。本作はボリウッド(ヒンドィー語映画)作品ですが、コリウッドのスタッフらが集結し、ボリウッド&コリウッドの夢のコラボが実現しました。

包帯だらけの謎の男(シャー・ルク・カーン)と怪しい6人の女性たちが突如地下鉄をハイジャックし、乗客を人質に。目的は乗客の中にいる武器商人カリ(ヴィジャイ・セードゥパティ)の娘から身代金を強奪することでした。

シャー・ルク・カーン演じる謎の男の正体、その目的とは……ド派手なアクシャンに壮観なダンス。インド映画の魅力を凝縮したアクション大作です。

映画『JAWAN ジャワーン』の作品情報


(C)2023 All rights reserved with Red Chillies Entertainments Pvt Lt

【日本公開】
2024年(インド映画)

【原題】
Jawan

【監督】
アトリー

【脚本】
アトリー、ラマナギリバサン

【音楽監督】
アニルド・ラヴィチャンダル

【キャスト】
シャー・ルク・カーン、ナヤンターラー、ビジャイ・セードゥパティ、ディーピカー・パードゥコーン、プリヤーマニ、サニャー・マルホートラ

【作品概要】
主演は『PATHAAN パターン』(2023)『ラジュー出世する』(2019)をはじめ、数々の作品で主演を務めてきたボリウッドのスター俳優シャー・ルク・カーン。

共演には『チャンドラムキ 踊る!アメリカ帰りのゴーストバスター』(2005)などコリウッド作品を中心に活躍するナヤンターラー、『チェンナイ・エクスプレス~愛と勇気のヒーロー参上~』(2013)などシャー・ルク・カーンと多く共演してきたディーピカー・パードゥコーン。

さらに『ピザ 死霊館へのデリバリー』(2012)のビジャイ・セードゥパティ、『ヤマドンガ』(2006)のプリヤーマニ、『ダンガル きっと、強くなる』(2016)の次女役で映画デビューを果たしたサニャー・マルホートラと豪華なキャストが顔を揃えました。

映画『JAWAN ジャワーン』のあらすじ


(C)2023 All rights reserved with Red Chillies Entertainments Pvt Lt

包帯だらけの謎の男と、6人の女性たちによって突如ハイジャックされた地下鉄。乗客を人質にとった男は、警察の問いかけに対し、4千億ルピーを要求します。

目的も分からないまま対応に困る警察と政府。しかし、実はこのハイジャックは綿密に計画されたものであり、列車に乗っている武器商人カリの娘を利用し、身代金を奪うことが目的でした。

警察は要求に応じ、4千億ルピーを指定された口座に振り込みます。そして、ハイジャックされた列車が駅に到着。武装した警察の前に現れたのは、包帯をつけた幾人もの乗客でした。

混乱に乗じて謎の男と6人の女性たちは脱出。警察は脱出されたことに気づき、慌てて口座を凍結しようとしますが、すでに4千億ルピーは70万人の貧しい農民に送金されていました。

脱出した謎の男と6人の女性が向かったのは、何と女子刑務所でした。

彼らの正体、そしてその目的とは……。

映画『JAWAN ジャワーン』の感想と評価


(C)2023 All rights reserved with Red Chillies Entertainments Pvt Lt

ボリウッド(ヒンディー語映画)を代表するスター、シャー・ルク・カーンが前作『PATHAAN パターン』(2023)に引き続き、主演を務めたアクション大作。

監督を務めたのは、『ビギル 勝利のホイッスル』(2019)などコリウッド(タミル語映画)の若手ヒットメーカー、アトリーです。

ボリウッドのスター俳優シャー・ルク・カーンとコリウッドのヒットメーカー監督アトリーのタッグは、ボリウッド×コリウッドが生み出す新たなインド映画といえます。

本作の大きな魅力は、まず何と言ってもシャー・ルク・カーンの七変化っぷりでしょう。ポスターにもある丸坊主の姿と、包帯を巻いた姿に驚いた人もいるでしょう。

本作でシャー・ルク・カーンは、正体不明の悪党を演じています。しかし、その計画には明確な目的があります。

謎の男が行っていることは悪なのでしょうか、それとも正義なのでしょうか。様々な顔を持つダークヒーローを、シャー・ルク・カーンが魅力的に演じます。

自分のためではなく、誰かのために強盗をする姿は『ルパン三世』に通ずるヒロイズムがあります。また、表と裏の顔を持つ姿はバットマンのようでもあります。様々なダークヒーローを想起させるキャラクターであるからこそ、魅力的に感じられるのかもしれません。

そんな謎の男の真の目的を知った時、本作がアクションエンタメであると、同時に社会的な問題に切り込んだ映画であることに気づくでしょう。

本作では農民など貧しい人々が搾取され、裕福な人々だけが私腹を肥やす社会にメスを入れていくのです。

シリアスな背景も描きながらも、ド派手なアクションやダンスシーンで楽しませるシーンも忘れてはいません。特にシャー・ルク・カーンと千人近い女性の囚人が踊る女子刑務所のシーンは圧巻です。

まとめ


(C)2023 All rights reserved with Red Chillies Entertainments Pvt Lt

ボリウッド×コリウッドが生み出す新たなインド映画『JAWAN ジャワーン』。

シャー・ルク・カーン演じる謎の男の魅力だけでなく、本作において印象的なのは女性のキャラクターです。

ハイジャックを実行するのは6人の女性で、男性はシャー・ルク・カーン1人のみです。皆それぞれ自分の特性を生かし、任務を遂行していますが、彼女たちにはそれぞれ戦う理由があり、その理由が徐々に明かされていきます。

シャー・ルク・カーン演じる男を中心に、任務を遂行していく姿は『チャーリー・エンジェル』(2000)などのアクション映画も想起させます。

また、シャー・ルク・カーン演じる男を捕まえようとする捜査官も女性。戦う女性キャスト陣のアクションシーンも必見です。



関連記事

アクション映画

【ネタバレ感想】SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班のあらすじラスト結末も

中国・香港合作映画『SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班』は8月18日(土)よりシネマート新宿ほか全国順次ロードショー。 香港警察爆弾処理班VS凶悪テロリスト! アンディ・ラウが制作・ …

アクション映画

映画『斬、』あらすじと感想レビュー。塚本晋也が『野火』の続編として描くテーマとは

『野火』で第2次大戦を描いた塚本晋也監督。 本作『斬、』は監督の初の時代劇で「刀と刀による殺し合い」の映画です。 暴力を恐れながら暴力に惹かれてしまう男、鉄と合体しそうになる男という、塚本監督が一貫し …

アクション映画

映画『孤狼の血』あらすじネタバレと感想。ラスト結末も【役所広司×松坂桃李共演】

映画『孤狼の血』は、2018年5月12日より全国ロードショー! 「仁義なき戦い」シリーズに代表される、かつての、東映実録路線に強い影響を受けたと公言している柚月裕子の日本推理作家協会賞受賞作『孤狼の血 …

アクション映画

映画『エベレスト3D』ネタバレあらすじ感想と評価解説レビュー。実話の実写化に“一流の登山家たち”も舌を巻く映像表現を刮目せよ!

実話に基づく究極の極限体験! エベレスト史上、最悪の遭難事故を豪華キャストで映像化。 圧巻の映像美で描かれる雄大なエベレストと圧倒的臨場感で描かれる自然の驚異に注目の一作です。 探検家、ロブ・ホールに …

アクション映画

高良健吾映画『多十郎殉愛記』あらすじと感想レビュー。名匠 中島貞夫の渾身の時代劇とは

巨匠・中島貞夫監督が20年ぶりに完成させた映画『多十郎殉愛記』。 2019年4月12日(金)より全国ロードショー! 1960年代から活躍し、『木枯し紋次郎』『真田幸村の謀略』『極道の妻たち』などの作品 …

Cinemago|想像力の海へ、シネマダイビング。
ACT1|次の物語は、人からはじまる。
Cinemagoオンラインショップ|DVD・鑑賞チケット・オリジナルグッズ
『血を吸うスマトラオオコンニャク』
【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学