庵野秀明総監督の『シン・ゴジラ』。テレビ朝日にて地上波初放送!
さて、地上波初放送にどのような場面がカットされるたのでしょう。
楽しみにしていたのですが…。
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CONTENTS
映画『シン・ゴジラ』の作品情報
【公開】
2016年(日本映画)
【脚本・総監督・編集】
庵野秀明
【監督・特技監督】
樋口真嗣
【キャスト】
長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ、高良健吾、大杉漣、柄本明、余貴美子、市川実日子、國村隼、平泉成、松尾諭、渡辺哲、中村育二、矢島健一、津田寛治、塚本晋也、高橋一生、光石研、古田新太、松尾スズキ、鶴見辰吾、ピエール瀧、片桐はいり、小出恵介、斎藤工、前田敦子、浜田晃、手塚とおる、野間口徹、黒田大輔、吉田ウーロン太、橋本じゅん、小林隆、諏訪太朗、藤木孝、嶋田久作、神尾佑、三浦貴大、モロ師岡、犬童一心、原一男、緒方明、KREVA、石垣佑磨、森廉、岡本喜八(カメオ出演)、野村萬斎(ゴジラ所作)
【作品概要】
2004年に公開された、『ゴジラ FINAL WARS』以来、東宝が12年ぶりに製作した日本版のゴジラ。
総監督・脚本は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の庵野秀明、監督は「平成版ガメラシリーズ」(特技監督)『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』の樋口真嗣、准監督は『のぼうの城』『進撃の巨人』(特撮監督)の尾上克郎。
映画『シン・ゴジラ』のあらすじとネタバレ
(C)2016 TOHO CO.,LTD.
東京湾内で漂流する1隻のクルーザー。船内を沿岸警備隊が調査をするが人影はありません。
そこに残されていたのは、牧悟郎の揃えれた靴と折り鶴。そして「春と修羅」の本、そして、ダイニングメッセージには、「わたしは好きした、君たちも好きにしろ」とあるのみでした…。
突如、湾内で海水爆発が起きる。東京湾アクアラインのトンネルが崩落して、人的な被害を引き起こしかねない事態。
爆発した海面からは巨大な生物らしき尻尾が伸びて動き始めが、政府は慌てることもなく、マニュアル通りの傍観者的な対応を繰り返します。
内閣官房副長官の矢口蘭堂は、一般人の発信する動画やツイートから大惨事になる危険性を周囲に示唆しますが、誰にも受け止めてもらえず、政府の関係者は臨時会議を無策にこなすばかりでした。
これまでに見たこともない出来事に、専門家を招集してアドバイスを求めますが、大学教授たちは、尻尾のみでは何も言えないと、頼りになりません。
やがて、巨大生物は進行を始めると東京上陸、その姿は、これまでに見たこともない巨大な深海魚や、トカゲを連想させるおぞまし姿。
矢口の心配の事は的中。その生物は、見る見るうちに街を破壊しながら侵攻してきます。
しかし、街中で突然動きを止めた生物は、身体を起こし立ち上がると、今度は、小さな腕が生やしてメタモルフォーゼをはじめます。
矢口は、「巨大不明生物特設災害対策本部(巨災対)」設置します。
事態を監視する矢口の元に、情報を聞きつけたアメリカ人のカヨコ・アン・パタースンが訪日。
カヨコは、ゴジラ出現の謎について重要な鍵を握っている人物の牧悟郎を探して欲しいと、矢口に申し出ます。
しかし、矢口は、牧悟郎の姿を見つけることは出来ませんでした。だが、彼の残した資料を発見するのみ。その資料に、「GODZILLA」と書いてありました。
カヨコも、かつてゴジラ研究を行なっていたようで、ゴジラは神の化身として崇められている存在で、それが謎の生物の正体だと推測されますが、ゴジラの問題を解決するには至りません。
矢口は、各分野のスペシャリストを集めて、ゴジラに対処するための特別対策作本部を設立。ゴジラの解明に全力を尽くします。
ある日、ゴジラは再び上陸。しかし、その姿は、以前よりも2倍ほど巨大に進化を遂げていました。
自衛隊による武力行使でゴジラ退治に向かい、ヘリコプターや戦車のゴジラ攻撃を開始。
しかし、何1つ、ゴジラに打撃を与えることはできませんでした。
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映画『シン・ゴジラ』の感想と評価
(C)2016 TOHO CO.,LTD.
この作品でカジラ、いや、ゴジラが這ったり、あるいは歩いて進行して建造物を破壊したのではなく、意志を持って攻撃をする場面は、米軍東京空襲の後です。
そもそも、初代ゴジラはなぜ東京上陸をしたのか?
そしてなぜ、1954年に世界的な名作映画『ゴジラ』を作ったのか?
『シン・ゴジラ』に登場するゴジラは、米軍が東京で広範囲による大空襲を行ったのをきっかけに、目の色を変えて、次なる進化を遂げて放射能を吐き出し、初めて意志を持って攻撃をします。
▼本多猪四郎監督『ゴジラ(1954年)』はHuluでご覧いただくことができます。
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まとめ
(C)2016 TOHO CO.,LTD.
自衛隊ではなく、ゴジラは米軍の爆撃よって攻撃されたからこそ、地上最高の進化を遂げた生き物が意志持ってあのような攻撃を開始したのです。
劇場で『シン・ゴジラ』を観た多くの観客は、あまりに“美しすぎる”東京炎上シーンで涙を流したのです。
少し、見方を変えてみましょう。
広島の原爆ドームは世界遺産になりました。
広島市のホームページには以下のような死者数が記載されています。
原爆によって死亡した人の数については、現在も正確にはつかめていません。しかし、放射線による急性障害が一応おさまった、昭和20年(1945年)12月末までに、約14万人が死亡したと推計されています。
では、東京大空襲ではどのくらいの人が被害にあったのでしょう。
東京大空襲をウィキペディアで調べたところ、以下のような記述がありました。
空襲による被害者の総数は不明であるが、1995年の東京新聞調査では全国で55万9197人、東京で11万6959人であった。
この数値の真実はわかりません。
しかし戦時中の東京は。1944年11月14日以降、106回の空襲を受けそうですが、その中でも1945年3月10日、4月13日、15日、5月24日、25日、26日の5回に渡り、大規模に行われたそうです。
また、その中でも東京大空襲といった場合、死者数が10万人以上の1945年3月10日の空襲を指すことが多く、3月10日のみ空襲だけでも罹災者は100万人を超えたとすら言われています。
では、なぜ1954年に本多猪四郎監督は『ゴジラ』という映画を製作したのか。
当時の映画館で『ゴジラ』を観た人たちは、東京が燃え上がる場面で何を感じていたのでしょうか?
また庵野秀明監督は、本多監督の作り上げた怪獣を現代に蘇らせて、『シン・ゴジラ』を製作したのか。
当然のことですが、3.11の東日本大震災を想起した人は多くいると思います。
東京が燃え上がる東京大空襲を想起させる場面を、今回のような地上波放送といえ、カットすることに作品性の確保はされたのでしょうか。
もちろん庵野秀明監督はお金欲しさで本作『シン・ゴジラ』の映画化を引き受けたのではないでしょう。
本作『シン・ゴジラ』の冒頭で、牧吾郎博士は自らの命を絶って、愛していた妻のためにゴジラを蘇生させたのはなぜでしょうか?
1954年版の『ゴジラ』は戦争をメタファーにした怪獣という面もありますが、“ドラゴン物語”としての愛と騎士道の作品でもあります。
この機会に昭和の名作『ゴジラ』を見返して見るのも良いかもしれませんね。
1954年の世界的名作のモノクローム版『ゴジラ』が観られる
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