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映画『チャッピー』あらすじネタバレと感想。ラスト結末も

  • Writer :
  • Moeka Kotaki

人とロボットの交流を描いた映画は多々ありますが、今回取り上げるのはそんな中でも飛び抜けて異色作と言える映画『チャッピー』です。

音楽や独特の世界、チャッピーのキャラクターなど魅力がたっぷりと詰まった本作の魅力をご紹介します!

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映画『チャッピー』の作品情報


(C) Chappie -Photos By STEPHANIE BLOMKAMP

【公開】
2015年(アメリカ映画)

【原題】
CHAPPiE

【監督】
ニール・ブロムガンプ

【キャスト】
シャルト・コプリー、デブ・パテル、ニンジャ、ヨーランディ・ビッサー、ホセ・パブロ・カンティージョ、ヒュー・ジャックマン、シガニー・ウィーバー、ブランドン・オーレ

【作品概要】

監督は第82回アカデミー賞にて作品賞、脚色賞、編集賞、視覚効果賞の4部門にノミネートされたSF映画『第九地区』を手がけたニール・ブロムガンプ。

映画『チャッピー』はブロムガンプ監督が2004年に制作した短編映画『Tetra Vaal 』を長編映画化したものです。

モーションキャプチャでチャッピーを演じるのはブロムガンプ監督と制作会社を立ち上げている映画プロデューサー、俳優、監督の顔を持つシャールト・コプリー。

『第九地区』に出演した際、シャールト・コプリーは全て即興で演じました。

チャッピーと共に暮らすことになるギャングのカップルを演じるのはラップグループ“ダイ・アントワード”のメンバー、ニンジャとヨーランディ。

また「ウルヴァリン」シリーズ、『グレイテスト・ショーマン』(2018)が記憶に新しいヒュー・ジャックマンが兵器メーカーに勤める男ムーア役を、兵器メーカー会社の上司役をシガニー・ウィーバーが演じています。

サウンドトラックを担当するのは『レインマン』(1988)や「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ、『ブレードランナー2049』(2017)など数々の名作を彩る曲を作曲した映画音楽に欠かせない存在、ハンス・ジマーです。

映画『チャッピー』のあらすじとネタバレ


(C) Chappie -Photos By STEPHANIE BLOMKAMP

南アフリカのヨハネスブルグ。高い犯罪発生率を減らすため、政府は大手兵器メーカーが開発した最先端の機能を持つロボット警官を導入しました。

ロボット警官隊“スカウト”開発者のディオン・ウィルソンは、皆から一目置かれていましたが、ヴィンセント・ムーアだけは人工知能を神に背くものと考え、良い顔をしませんでした。

ムーアは脳波で動かす武装ロボット“ムース”を開発中でしたがあまりの攻撃力の高さ、コストなどの面から導入を拒まれておりウィルソンに嫉妬していたのです。

そんな中ウィルソンは人間のように心を持つ人工知能の開発に成功しますが、上司ブラッドリーは却下します。

諦めきれないウィルソンはプログラムをインストールするためのガードキーと、バッテリーを損傷し廃棄予定の“スカウト”ロボット22号を持ちだします。

同じ頃、街のギャングであるニンジャ、アメリカ、ヨーランディはドラッグを輸送中に攻撃を受け、ドラッグを破損させたため多額の弁償金を必要としていました。

困った彼らは現金輸送車を襲うためにスカウトを停止させようと思いつきます。

カードキーを持ち出したウィルソンはそんなニンジャたちに誘拐されてしまうのです。

ニンジャたちはスカウトにリモコンや機能停止スイッチなどないことを知り、車内にあったスカウト22号を味方として再プログラムするよう要求します。

ウィルソンはその場を切り抜けるために開発したばかりの人工知能をスカウト22号にインストールしました。

スカウト22号は赤ん坊のように無垢な状態で言葉もわかりませんでしたが、人間の何倍もの速さで知識を習得し始めます。

ヨーランディは彼を気に入り、チャッピーと名づけました。

その頃会社では、ムーアが保管されていたはずのガードキーがなくなっていることに気がついます。

ウィルソンのことを尾行したムーアは、チャッピーの存在に気づきます。

チャッピーはヨーランディをママと慕い、言葉を覚えて急速な成長を遂げていました。

しかしニンジャとアメリカはギャングへの借金返済の期限が迫っているため、早くチャッピーを兵器として使おうと怖がるチャッピーをスラム街に置き去りにします。

チャッピーは不良たちに暴行を振るわれ、さらにはムーアに襲撃を受けます。

ガードキーを取られてしまったものの何とか帰ってきたチャッピー。

ヨーランディはチャッピーを心配し、ギャングたちはウィルソンのパーツで何とか修理を行います。

ニンジャとアメリカから武器の扱いを急速に学習したチャッピーは徐々に彼らの犯罪の手伝いを出来るようになっていきました。

以下、『チャッピー』ネタバレ・結末の記載がございます。『チャッピー』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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しかし、チャッピーのバッテリーは低下してきていました。

チャッピーは自分の体が廃棄されたボディで作られたと知りショックを受け、生みの親であるウィルソンを拒絶します。

ニンジャは「現金輸送車を襲えば新しいボディが手に入る」とチャッピーを説得します。

その頃ムーアはガードキーを利用してデータにアクセスし、全スカウトにウイルスをばらまいて機能を停止させます。

自分のロボットであるムースを売り込もうと考えたのです。

警官隊のスカウトが動かなくなったことにより、街は暴力と犯罪であふれます。

チャッピーも停止してしまいますが、ウィルソンによって機能は回復し、会社の倉庫で別のボディを発見します。

意識をコピーし、新しいボディに移せば生きながらえることができるのではないかと考えたチャッピーはムースの脳派伝達ヘルメットを盗みます。

チャッピーのアイデアは的中し、自分とヨーランディの意識をヘルメットで読み込みます。

しかしウイルス騒ぎの最中に、チャッピーがニンジャたちと強奪をしているニュースが流れ、ガードキーを盗んだ罪もウィルソンに擦りつけられてしまいます。

ムーアはウィルソンが心を持つロボットを開発していることを社長に密告し、社長はムーアにチャッピーを破壊する許可を出します。

ウィルソンはムーアがチャッピーを壊そうとしていることを知り、武器を積んでアジトへ向かいます。

チャッピーはニンジャが嘘をついていたことを知ります。

ニンジャ達のアジトにはチャッピーをニュースで見たギャングのヒッポと、ムーアのロボットであるムースがやってきました。

ムースによってアメリカは凄惨な死を迎え、ギャングたちも次々と殺されていきます。

ニンジャはヨーランディ、チャッピー、ウィルソンと逃げようとしますがウィルソンが銃撃され重傷を負います。

ニンジャは3人を逃すべく囮になろうとしますが、ヨーランディはニンジャをかばいムースに打たれて亡くなります。

そんな中、ムースはチャッピーが取り付けた爆弾によって破壊されます。

一連の出来事がムーアの仕業と気がついたチャッピーは激怒しムーアを徹底的に叩きのめしますが、チャッピーは「許す」と彼を殺しませんでした。

会社でチャッピーは瀕死の状態のウィルソンと自分の意識を転送しようとしますが、ボディはひとつだけ。

チャッピーはそのボディをウィルソンのために使います。その後、ウィルソンはチャッピーの意識を近くにいるスカウトに転送させることに成功。

事件を受けて警察はスカウト警官を廃止、人間の警官を増員することに決めます。

チャッピーはヨーランディの意識をコピーしていたことを思い出します。

チャッピー、ニンジャ、ウィルソンがヨーランディのためのボディを組み立てています。

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映画『チャッピー』の感想と評価


(C) Chappie -Photos By STEPHANIE BLOMKAMP

労働者や兵士をまるでロボットのように扱い、上に立つ者、管理する者は遠隔で指示を出すだけ…。

合理化を図るため人間は無残に切り捨てられ、貧困層が増え、犯罪が増加する…。

アメリカに憧れてその名前を名乗っていたニンジャ、チャッピーたちの仲間が殺戮をゲーム感覚で行う、そんなアメリカ社会の闇を象徴するかのようなムースに無残に殺されるシーンは、強烈な皮肉を放っています

本作の悪役である、ヒュー・ジャックマン演じるムーアは保守的なクリスチャンで、人間以外に精神を持つ存在は神だけだと信じ、AIの存在を否定します。

しかしムーアは最後神にではなくチャッピーによって赦しを得るのです。

このように映画『チャッピー』は心を持つロボットの成長物語という微笑ましいストーリーを持ちながら、合理的な社会への怒りのメッセージが詰まった作品でもあるのです。

最初は街のチンピラでしかなかったニンジャとヨーランディ、彼らもチャッピーとの交流によって父性、母性が芽生えていきます。

そして最後に彼らはウィルソンも交え、人間の体から離れて生きることになるのです。

まとめ


(C) Chappie -Photos By STEPHANIE BLOMKAMP

死生観や人間の存在意義と成長を、一風変わった家族の物語に組み込んだ本作は、激しい戦闘シーンを終えたその結末の後に、不思議な愛おしさが胸からこみ上げます。

過激な映像と衝撃の表現を用いての社会風刺、そして確かな愛の物語が見事な融合を見せる映画『チャッピー』

チャッピー、ヨーランディ、ニンジャの個性的なキャラクター、そして滅多に見れないヒュー・ジャックマンの悪人っぷりも見逃せません。

ぜひ最後まで目を離さずにご覧ください。

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