2017年10月27日より公開され、続編でありながら高い評価を得ている『ブレードランナー2049』の前作。
公開時はまだ1980年代でありながら、斬新なビジュアルを叩きつけました。
同時に、人間に虐げられるレプリカントの関係性を描くことで、ネガティブなストーリーでありながら、いわゆるサイバーパンクの魅力たっぷりなSF映画となっております。
原作を意図せず、また読まずに監督を行なったリドリー・スコットの原作放置感もなかなかです。
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1.映画『ブレードランナー』の作品情報
TM & (C)2017 The Blade Runner Partnership. All Rights Reserved
【公開】
1982年(アメリカ映画)
【原題】
Blade Runner
【監督】
リドリー・スコット
【キャスト】
ハリソン・フォード、ルトガー・ハウアー、ショーン・ヤング、ダリル・ハンナ、エドワード・ジェームズ・オルモス、ジョアンナ・キャシディ、ブライオン・ジェームズ、M・エメット・ウォルシュ、ウィリアム・サンダーソン、ジョセフ・ターケル、ジェームズ・ホン
【作品概要】
酸性雨で荒廃した2019年のロサンゼルスを舞台に、人間に代わって、過酷な労働を虐げられる人造人間「レプリカント」。
彼らを「解任」というなの処分を引き受ける、デッカードが人間に反旗を翻すレプリカントたちの解任に翻弄される中、レプリカントのレイチェルと出会うことで、彼の運命は大きく変わっていきます。
『ブレードランナー2049』でデッカードを務める、若きハリソン・フォードの姿がうかがえると同時に、サントラ等も、今作が原型になっていることが、改めて聞き取れます。
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2.映画『ブレードランナー』のあらすじとネタバレ
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2019年のロサンゼルスは、環境汚染が進み常に酸性雨にさらされ、昼も夜も暗い雲に覆われてるます。
上層階級は既に地球を離れ宇宙への移住をしており、下級の人々は、雑多なネオンと人が行きかう地球で暮らしています。
ロス警察署では、人間に代わって苦役をさせられる「レプリカント」が逃れ、人間に紛れて生活をする場合、「解任」という名の処分を行います。
取調室で人間とレプリカントを見分ける「フォークト=カンプフ検査」を行うと、その最中に相手の捜査官を射殺し逃亡するレプリカントが現れます。
レプリカントの「解任」を専門とする警察官「ブレードランナー」を過去に務めていたリック・デッカードは、開拓中の惑星から、宇宙船を強奪し地球へ帰還したレプリカント4名の「解任」を命じられます。
4名のレプリカントはネクサス6型と呼ばれる最新のタイプで、熟練のブレードランナーでも見分けることが難しいといわれています。
デッカードは、ネクサス6型を製造しているタイレル社を尋ね、その博士であるタイレルに事情を聴きに行きます。
そこでデッカードは、レイチェルと言う美しい秘書と出会います。
タイレル博士はブレードランナーであるデッカードに興味を示し、レイチェルに「フォークト=カンプフ検査」にかけるように言うと、レイチェルもまたレプリカントであることが分かります。
タイレルはネクサス6型は、製造後数年経つと感情が芽生え始め、今回の脱走の件もそれが原因だと考えますが、対応策として博士はレプリカントの寿命を4年までと設定していました。
レイチェルも、最近感情が芽生えた関係で、常に何かに苛立ちを覚えるような振る舞いが見えるとも言います。
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3.映画『ブレードランナー』の感想と評価
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改めて『2049』を見た後に前作を見ると、引き継がれている演出や新たな世界観などが、より鮮明になってきます。
私が個人的に一番ショックだった、『ブレードランナー2049』の劇伴を担当するはずだった、ヨハン・ヨハンソンの降板。
理由は前作の音楽を担当したヴァンゲリスに、劇伴を寄せるためとなっています。
確かに同じフレーズを意図して使ったり、似た曲長が使われていますが、そこにヘヴィーさも加わっていると感じます。
もともとドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品は、これでもかと不安を煽るシーンが多いので、『ブレードランナー』は、ある意味ではフィルム・ノワールのテイストが強いとも感じました。
さらにハリソン・フォードの若い頃の様子を見ると、『ブレードランナー2049』のライアン・ゴズリングの配役は、本当にベストだったと痛感します。
たぶん、『ブレードランナー』のデッカードからニヒルさを全滅させるとKになると思います。
まとめ
TM & (C)2017 The Blade Runner Partnership. All Rights Reserved
2017年に公開されたドゥニ・ビルヌーブ監督の『ブレードランナー2049』は、1人のレプリカントの葛藤を描いたエモーショナルな作品とするとなら、前作『ブレードランナー』は、サイバーパンクを軸に、フィルム・ノワール作品に近いとも感じました。
全く関係ないですが、映画秘宝の表紙にある「映画雑誌はふたつでじゅうぶんですよ!」という元ネタは、冒頭でデッカードがえび天丼のえびを4本と注文したのに、何故か頑なに「ふたつでじゅうぶんですよ!」と拒否し続ける、商売下手な大将のせりふです。ニッチ過ぎて・・・。
また、『ブレードランナー』はいくつもの種類が存在し、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、『ブレードランナー2049』はそうはならないと断言してしまったので、私の妄想であるヨハン・ヨハンソンのサントラ盤『2049』が出ればなあという淡い希望も費えました。
(降板が公開2,3ヶ月前に発表されていたので、音源くらいあるかと思って・・・)
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