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Entry 2017/01/28
Update

映画『カサブランカ』あらすじネタバレと感想!ラスト結末も

  • Writer :
  • 西川ちょり


ハンフリー・ボガードとイングリッド・バーグマンが共演した傑作中の傑作『カサブランカ」についてまとめました。

以下、あらすじやネタバレが含まれる記事となりますので、まずは『カサブランカ』映画作品情報をどうぞ!

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映画『カサブランカ』作品情報

【公開】
1946年(アメリカ)

【原題】
Casablanca

【監督】
マイケル・カーティス
【キャスト】
ハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマン、ポール・ヘンリード、クロード・レインズ、マルセル・ダリオ、ピーター・ローレ、ドーリー・ウィルソン

【作品概要】
第二次世界対戦時、仏領モロッコのカサブランカを舞台に、ハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンが共演したラブ・ストーリー。誰もが認める名作中の名作。

映画『カサブランカ』あらすじとネタバレ

第二次世界大戦中、ヨーロッパではナチスドイツの侵略が広がると多くの人がアメリカを目指しました。

亡命者たちにとって中継地リスボンへの道のりは厳しいものでした。パリからマルセイユ、地中海を渡りオランへ。そこからフランス領モロッコのカサブランカに行き、飛行機でリスボンに飛ぶという複雑な経路をとるのです。

金やコネがあるものは出国ビザを入手出来ますが、多くの人はカサブランカで足止めをくっていました。

ある時、ドイツ人情報員が殺害され、通行書を奪われる事件が発生。犯人はカサブランカに潜伏中との情報がはいり、地元の警察は犯人探しにやっきになります。

カサブランカの空港にはドイツ空軍のシュトラッサー少佐が降りたち、迎えに来たルノー署長に事件について尋ねます。ルノーは犯人の目星はついている、リックの店で逮捕すると応えます。

リックの店「カフェ・アメリカン」はアメリカ人のリックが経営しているバー兼カジノです。

リックのもとにウガーテという男がやって来ました。彼はリスボンへの通行書を手に入れて人に売る約束をしているのだが、一時間ほど預かってくれないかと頼み、カジノへ向かいました。リックは通行書をピアノの中に隠します。

ルノーが来てリックに忠告します。「ラズロという反ドイツの政治活動家が出国ビザをほしがっている。妻と二人で出国するつもりらしい。しかしここに留まらせる。フランス警察の力を見せてやるのだ。決して邪魔をするな」と。

シュトラッサーが到着し、警察はウガーテを逮捕します。ドイツ人を殺害して通行書を奪ったのはウガーテだったのです。

しばらくしてラズロとその妻が店にやって来ました。彼女はピアニストのサムと知り合いのようで言葉を交わしています。

彼女はサムに「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」をリクエストします。サムが弾き始めると、リックがやってきて「その曲は禁止だぞ」と強い口調で言います。すぐに女性に気付き二人は見つめ合います。

彼女はかつての恋人、イルザでした。「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」は想い出の曲。パリ、凱旋門、二人で過ごした幸福な日々がサムの脳裏を横切ります。

ドイツ軍がフランスに進行し、明日にもパリにやってくるという日、一緒に逃げる約束をしますが、待ち合わせの駅に彼女は現れませんでした。それっきり逢うこともないと思っていたのに。彼は酒で気持ちを紛らわせようとしますが、動揺はおさまりません。

その夜、イルザが訪ねてきて。リックに気持ちを伝えようとしますが、彼は皮肉を連発し彼女を怒らせます。翌日、市場でイルザに会ったリックは、パリで出逢った時、既に彼女はラズロと結婚していたと知り愕然とします。

商人からリックが通行書を持っていると聞いたラズロは譲ってくれるよう頼みに来ますが、リックは断ります。ラズロは「君の過去を調べさせてもらった、エチオピアとスペインで戦い、弱い方の味方をしたね」と言います。

何を言われても拒否するリックに何かわけがあるはずだと聞くと「あるさ、奥さんに聞くんだな」とリックは言い放ちます。

そんな時、店からドイツの愛国歌「ラインの守り」が聞こえてきました。ドイツ軍士官が我が物顔で歌っています。

ラズロは楽団に合図をし、フランスの国家を演奏させます。すると店の客たちが次々と立ち上がり大声で合唱をはじめ、「ラインの守り」をかき消してしまいます。歌い終わると喝采が起き、中には涙する人も。

シュトラッサーは激怒し、ルノーに命じ、店の営業を停止させます。

ホテルに戻ったラズロはイルザにリックの言葉を伝え、尋ねます。「私が収容所にはいっていた時、寂しかったかい?」「寂しかったわ」「よくわかるよ。私に何か言うことは?」「ないわ」「君を愛している」。ラズロは集会に出かけていきます。

イルザはリックのところにやって来ます。「通行書を渡すのよ」彼女は銃を構えていました。「撃ってくれ。そうすれば死ねる」とリック。二度と逢うことはないと思っていたのに。感情がほとばしり、二人は堅く抱き合います。

「パリを去った日、あなたを心から愛していたわ。今でも愛している。ラズロは収容所で死んだと聞いていた。あなたが出発した時に生きていると知らせがはいったの」

「あなたに伝えたかった。でも言えばあなたはパリに残る。それは危険だわ」。イルザは当時のつらい気持ちを告白しました。そして「ラズロだけを助けてあげて」と言うのでした。

そんな折、ラズロが逮捕されてしまいます。リックはルノー署長を訪ね、「自分は通行書をもっており、イルザを愛している。彼女を連れてこの街を出るつもりだ。しかし安心できない。ラズロの妻だからだ」と話します。

さらに、リックは「ラズロを釈放し、通行書を買ったところで逮捕しろ。ドイツ人殺しの共犯だ。君の株もあがるし、俺も安心して出発できる」と署長を説得します。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『カサブランカ』ネタバレ・結末の記載がございます。『カサブランカ』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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ラズロとイルザが店にやってきました。ルノーがラズロを逮捕しようとするとリックが銃口を向け、飛行場に電話するように命じます。ルノーは機転を利かせ、飛行場にかけるふりをしながらシュトラッサーにかけました。

飛行場につき、リックは搭乗するのはラズロとイルザの二人だと言います。驚くイルザ。「私が嫌いなのね」と言うイルザにリックは言います。「君もラズロもお互いを必要としている。行かないと君は後悔する」。

「自分には想い出のパリがある。そしてまだしなければならないことがある。自分は何者でもないが、世界が悪くなるのを見過ごすわけにはいかない」。決意を示すリック。そして言います。「君の瞳に乾杯」。ラズロとイルザは飛行機に乗り、出発します。

「これからが大変だ。君を逮捕しなければいけない」とルノーが言ったとき、シュトラッサーが駆けつけ、飛行を阻止しようとします。

銃口をつきつけられたリックはシュトラッサーを射殺します。そこへ警官たちがかけつけますが、ルノーは彼らに「少佐を殺した犯人をつかまえろ」と命じ立ち去らせます。

リックとルノーは飛行機が無事飛び立ったのを見て歩き始めます。リックは言います。「ルイ、これが美しい友情の始まりだな」。

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『カサブランカ』の感想と評価

映画を観ていなくても『カサブランカ』というタイトルは聞いたことがある、あるいは、霧のかかった夜の空港でトレンチコートを着たハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンが向かい合っているシーンは知っているという方は多いでしょう。

それほど有名な作品なのです。アメリカ映画協会(AFI)が主催する「AFIアメリカ映画100年シリーズ」のうち、「アメリカ映画ベスト100」(1998年)では2位に選出されるなど、公開から50年以上たっても高い評価を受け続けています。

監督のマイケル・カーティスは、『昼も夜も』や『ジャズシンガー』など音楽映画を多く撮っており、本作も「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」というスタンダード曲を効果的に使っています。

ドイツの軍歌・愛国歌として知られる「ラインの守り」をフランスの国家「ラ・マルセイエーズ」がかき消してしまうシーンは爽快感溢れる見せ場となっています。

また、マイケル・カーティス監督には『ミルドレッド・ピアース』という大傑作フィルム・ノワール作品があります。フィルム・ノワールといえば、ファム・ファタールという妖しくも魅惑的な女性が登場しますが、『カサブランカ』におけるイングリッド・バーグマンもなかなかのファム・ファタールではないでしょうか。

果たして彼女が本当に望んだのはリックだったのでしょうか。ラズロだったのでしょうか。実際、制作陣もどちらにするか迷いに迷い、2パターンのラストシーンを撮ったといいます。

本作は、恋愛映画の名作として知られていますが、アクションシーンも多く、ナチスに抵抗し続ける不屈の男、ラズロは勿論のこと、かつて、弱き者のために戦地に向かい、再び立ち上がろうとする男、リックの生き様を描いた作品でもあります。

そして署長という立場を利用しては金や女をものにし、ドイツ軍人にはおべっかを使う俗人でありながら、最後に反骨精神と狭義心を発揮するルノー署長の心意気にもぐっとくるのです。

まとめ

『カサブランカ』は名台詞が多いことでも知られています。

有名な「昨日何してたの?」「そんな昔のことはわすれてしまった」「今日会える?」「そんな先のことはわからない」というやり取りは、リックとリックに惚れた女性との会話です。この台詞でリックの皮肉屋の面を強調しているのです。

最も有名な「君の瞳に乾杯」は、実際は”Here’s looking at you,kid.”という台詞で、若干、意訳気味なのですが、心に残るという意味で名訳といっていいでしょう。

ちなみにウガーテを演じたピーター・ローレは、フリッツ・ラングの『M』では異常犯罪者、ロイ・ウィリアム・ニール監督の『黒い天使』では悪徳オーナーを演じるなどさまざまな役を演じている個性派俳優です。本作でも出番は少ないながら、きらりと光る個性を発揮しています。

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