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Entry 2017/10/18
Update

チョコレートドーナツ動画無料視聴はHulu。実話ネタバレと感想

  • Writer :
  • いたる

ダウン症の子どもを愛情込めて育てたいと願ったゲイ・カップル。

40年前のアメリカ西海岸であった実話を元に作られた映画『チョコレートドーナツ』。

マイノリティに対する偏見と差別の不条理さ、その偏見と闘う当事者たちの姿を描いたこの作品は、日本でも多くの観客の涙を誘いました。

愛する人と共に生きることの意味を考えさせてくれる映画『チョコレートドーナツ』をご紹介します。

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1.映画『チョコレートドーナツ』の作品情報

(C)2012 FAMLEEFILM, LLC

【公開】
2014年(アメリカ映画)

【原題】
Any Day Now

【監督】
トラヴィス・ファイン

【キャスト】
アラン・カミング、ギャレット・ディラハント、アイザック・レイヴァ ほか


【作品概要】

1970年代にブルックリンで実際にあった「障がいを持ち、母親に育児放棄された子どもと、家族のように過ごすゲイの話」が、この映画のベースになっています。

脚本家のジョージ・アーサー・ブルームは、そのゲイカップルと同じアパートに住んでいたので、この話を知っていました。
そして彼が脚本として作り上げたものを、トラヴィス・ファイン監督によって映画化され、2012年に全米で公開されました。

その2年後、日本では当初、東京の1館での公開でした。ところがこの感動的な物語は大きな話題を呼びます。
最終的には全国100館以上まで公開規模が広がったのです。

主役のドラァグ・クイーンのルディを演じるアラン・カミング(TV「グッド・ワイフ」イーライ役)はバイセクシュアルであることを公言しています。
女性と8年間の結婚生活を送り、のちに同性のパートナーと結婚しました。

▼▼映画『チョコレートドーナツ』はHuluで視聴できます。
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2.映画『チョコレートドーナツ』のあらすじとネタバレ

(C)2012 FAMLEEFILM, LLC

舞台は1979年のロスアンジェルス。

ルディは女装してゲイバーでショーをするドラァグ・クィーンです。
仲間2人とユニットを組み、リップシンク(口パク)のショーで毎晩店を盛り上げていました。

ある晩ルディは、ゲイであることを隠しながら検事局で働いているポールと出会います。
そして2人は、母の愛情を受けずに育ったダウン症の少年・マルコの親として、幸せな家庭を築こうと歩み始めます。

しかし、同性愛に対する偏見が渦巻く当時のアメリカでは、3人の思いが受け入れられることはありませんでした。
偏見が引き起こす無理解ゆえに2人とマルコは引き離されてしまいます。

マルコを取り戻すために、2人の闘いが始まりました。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『チョコレートドーナツ』ネタバレ・結末の記載がございます。『チョコレートドーナツ』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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舞台は1979年のロスアンジェルス。

ルディは女装してゲイバーでショーをするドラァグ・クィーンです。
仲間2人とユニットを組み、リップシンク(口パク)のショーで毎晩店を盛り上げていました。

ある夜、初めて来店したハンサムな男性がカウンター席にいるのに気づいたルディは、踊りながらその男に誘いをかけます。
すると男は、ショーの後に楽屋を訪ねてきます。

駐車場に止めた車の中で性交渉をした2人、その男はルディにいつからゲイになったのか尋ねてきます。
そんなところへ警ら中の警官が声をかけてきます。

ルディがちょっとからかったことに腹を立てた警官が拳銃を2人に向けてきます。
挑発に乗って喧嘩腰になりかけるルディを止めた男は警官に、自分が検事局の者であり、「丸腰の市民に拳銃を向けて発砲したら第1級殺人で50年は刑務所に入れられるぞ」と話し、その場を収めます。

騒ぎが収まったところで、初めて自己紹介しあう2人。
男は自分の名前をポールと告げ、電話番号が書かれたメモをルディに渡します。

ルディが住むのは年代物のアパート。
廊下に人形が落ちていたのを見つけたルディは隣室のドアを叩きます。
大音響でロックが流れる部屋から顔を出した女性にルディは「お宅の子どものものでしょ」と人形を渡します。
そして「こんな大音響じゃ子どもの耳に良くないわ、音を下げなさい」と忠告しますが、苛立った様子の女性は「あんた子育てのプロなの? おカマはナニでもしゃぶってなさい」とドアを強く閉じるのでした。

部屋に戻ったルディですが、隣室のドアを叩き男が訪ねてきた音が聞こえてきます。
ドアミラーから廊下を覗いてみると、隣室の女が男と外出していく様子が見えます。
そして男の子がその2人を見送る姿が見えました。

翌朝、家賃の催促に来た大家に起こされたルディは、隣室のドアが開き爆音で音楽が鳴り続けていることに気づき、音を消せと怒鳴り込みます。
しかし、そこには男の子しかいませんでした。その男の子が、ダウン症のマルコです。

マルコ一人が取り残されていることに困惑したルディは、昨晩ポールからもらった電話番号のメモを思い出し、検事局に電話をかけます。ところが、受付の女性は取り次いでくれません。
そこでマルコを連れて検事局にルディは押しかけます。
ポールに状況を説明してアドバイスをもらおうと思ったのです。
しかし、検事局ではゲイであることをひた隠しにしているポールは周囲の目を気にして、いきなり訪ねてきたルディに「家庭局に相談するしかない」と冷たく告げます。
「そんなことしたら養護施設に入れられちゃうじゃない」と怒ったルディは帰ろうとします。
呼び止めたポールは「金がいるのかい?」と尋ねます。
ルディは「金を渡すからもう訪ねてくるなって言いたいのね。少しは恥を知りなさい」とポールを睨みつけて帰って行きました。

アパートに戻るとマルコの部屋に大家と家庭局の担当者が来ていました。
マルコの母親は前夜に麻薬の取引で逮捕されたというのです。
数少ないマルコの洋服をゴミ袋に押し込むと、家庭局の担当者は急き立てるようにマルコを連れて行ってしまいました。
養護施設に連れてこられたマルコですが、いきなり環境が変わったことに馴染めず、夜中に人形を抱えて養護施設を抜け出し、とぼとぼと歩き始めます。

その夜もゲイバーで踊っていたルディは、ポールが来ているのを見つけます。
怒っているルディは踊りながら睨みつけますが、ショーの後に楽屋に訪ねてきて謝罪するポールを許します。
そのまま飲みに行き、2人で話し込みます。
自分の過去や夢を話すポールはルディの夢も聞いてきます。
するとピアノマンに声をかけルディは歌い始めます。
「仕事では口パクだけど、本当は自分で歌いたいの。でもそのためにデモテープを作るお金も時間もないのよ」とルディは現状を話します。
ポールの車で家に帰る途中、とぼとぼと夜道を歩くマルコを見つけたルディは自分の家に連れて帰ります。

翌朝、ポールが仕事に向かうと、ルディはマルコに朝食を作ります。
いつも何を食べているのかと聞くと「ドーナツ」とマルコは答えます。
「ドーナツが朝食なんてダメよ」というルディはチーズとクラッカーを食べさせようとしますがマルコは手をつけません。
そこに家賃の催促に来た大家にマルコが部屋にいるのを見られてしまいます。

マルコを連れてゲイバーに向かったルディは検事局のポールに電話をして状況を説明します。
するとポールは自分の家に来ればいいと言います。
その晩、ポールの部屋で3人で夕食を食べています。ポールは母直伝のラザニアを作ってくれました。しかしマルコは手をつけようとしません。
「何が食べたいの?」とポールが聞くと「ドーナツ」と答えるマルコ。
「今日の君はついてるぞ」と、ポールはキッチンからチョコレートドーナツを持ってきます。
「ありがとう」と言って嬉しそうにドーナツを頬張るマルコに、2人の心も癒されていきます。

マルコをベッドに寝かせると、マルコは「ママは帰ってくるの?」とルディに尋ねます。
首を横にふるルディにマルコは「一緒にいていいの?」と聞いてきます。「分からないわ」としかルディは答えられません。
そんなルディにマルコは「お話をしてくれる? ハッピーエンドの」とせがんできます。

マルコを引き取りたいと願うルディに、ポールは合法的なやり方を提案します。
服役しているマルコの母に交渉して、服役中の後見人としてルディを指名させるのです。
母親を説得した2人は、マルコの緊急監護権を獲得するための司法判断を仰ぐことにします。
ルディが申立人で、ポールは弁護士として法廷に向かいます。
緊急監護権を認められるためには子どもの養育に適した住環境が求められるから、という理由で同居しようというポールに、ルディは「Yesよ」と答えます。

最初の申し立て時に、女性判事は同居している2人の関係について訝しげに尋ねてきます。
ポールは「いとこです」と答えますが、納得はしていないようでした。

ポールはマルコのための部屋を用意し、ロボットや豚さんなどのオモチャも用意します。
自分の部屋ができたことを知ったマルコは「すごく嬉しい」と涙をこぼします。
「泣いていいの、嬉しくて幸せなんでしょ」とルディはマルコを抱きしめます。

マルコを病院に連れて行き検査を受けさせる2人ですが、今まで放置されてきた分、さまざまな障害があり、大きな病気にかかりやすい状態だと医師に言われます。
そして、ダウン症の子を育てるなら、その子のありのままを受け入れなければいけないと忠告されました。

知的障がいのある子どものための特別プログラムがある学校にマルコを通い始めさせる2人。
宿題を一緒にやったりと、2人はマルコの親らしくなっていきます。
そんな幸せな毎日が動き始めたとき、ポールはルディにオープンリールのテープデッキを送ります。「これで君のデモテープを作ろう」と。

デモテープの録音のためにスタジオで歌うルディを見守るポールとマルコ。
ルディの哀愁を帯びた歌とともに、ハロウィン、クリスマス、誕生日、海岸で遊ぶ姿と3人の幸せな日々が描き出されていきます。

父兄参観日にクラスの友達とともに合唱するマルコを見て感動する2人ですが、一時の幸せに浸れたのはここまででした。
担任の若い女性教師に声をかけられた2人。
自分は2人の関係には興味ないのだけど、他の教師や親が噂をしていて、誰かが告発すると2人は窮地に陥るかもしれないと言われました。

検事局の上司・ウィルソンから週末のホームパーティーに誘われるポール。
同居しているいとこ親子も連れてこいと言われ、3人で訪ねました。
パーティーでは楽しく過ごしていたのですが、上司は訝しげにポールとルディの様子を見ています。
そして月曜日、検事局に出勤するポールはいつもと雰囲気が違うことを感じます。
みんなが遠巻きによそよそしげに見ています。
ウィルソンがポールがゲイであると暴露したのです。そしてポールは解雇されました。
その頃、ポールの家には警官と家庭局の担当がやってきてマルコを養護施設へと連れ去っていきます。抵抗したルディは留置場に放り込まれました。

引き取りに来たポールとルディは口論になりますが、状況を変えるために前に進もうとします。

不服を申し立てた法廷では女性判事から「2人の関係を偽って答えた以上、緊急監護権は認められない」と冷たく却下されます。
そこで、ポールは永久監護権を求める申し立てを行うことにしました。
それが認められるためには少しでも条件をよくしていかなければなりません。
ルディはゲイバーのステージに立つことを辞めます。

審理の準備のために家庭局の調査員が、ルディとポールに聞き込みに来ます。
その後は、養護施設に行き、マルコにも話を聞きます。
「ルディとポールと一緒に暮らしたい?」と聞かれたマルコは強く頷くのでした。
マルコの永久監護権を求める審理が始まりました。
最初は学校の担任が証言台に呼ばれました。
最初からゲイに対して強烈な偏見のある検事の意地の悪い質問に対しても、担任は毅然とした態度で2人が親として素晴らしいと答えます。次の証人の家庭局の調査員も、ポールの家の環境は子供を育てるのにとても適していて、2人に対する偏見も話をして消えたと語り、マルコも2人と暮らすことをとても強く望んでいると証言しました。
次に呼ばれたのはマルコのドラァグ・クイーン仲間たちです。
マルコの公選弁護人は彼らから、2人にとって不利になるような証言を引き出します。

次に証言台に立つのはルディです。
いつものルディ調ではなく、落ち着いて穏やかに話してくれとポールは頼みます。

公選弁護人の意地の悪い質問にも落ち着いて答えるルディでしたが、3人でハロウィンの仮装をした時に「フランケンシュタインの花嫁」の扮装をしたことをやり玉に挙げられます。(マルコはフランケンシュタイン、ポールは博士の扮装)「マルコの前で女装をしたのか」と。
これに激昂したのはポールでした。怒りながらも切々と心情を判事に訴えかけます。

ルディは養護施設のマルコに電話をかけます。
「もうすぐ迎えに行くから、荷物をまとめて用意しておいて」と。
マルコはすぐに自分のカバンに洋服などを詰めていきます。
最初に養護施設に連れて行かれた時は、古びた服が数枚あるのみだったのに、今のマルコは綺麗な洋服を着て、たくさんの洋服をカバンに詰めていきます。
全てはルディとポールがマルコに買い与えたものです。
養護施設のドアの前に立ち続けるマルコですが、迎えは来ませんでした。
ルディとポールに永久監護権が認められなかったからです。

審判の結果に打ちのめされたルディに、ハリウッドのクラブ・オーナーから電話がかかってきます。ルディがデモテープを送った店でした。ルディの声を絶賛するオーナーは週2日歌わないか、と提案します。ルディは「やるわ」と即答します。

控訴することを考えたポールとルディは、自分たちの弁護人探しを始め、人権問題に強いやり手の黒人弁護士・ロニーの元を訪ねます。ロニーは、2人が白人の弁護士に断られ続けた末に訪ねてきたことを見抜いていました。「ゲイが監護権を得るのは不可能に近い」と厳しい現実を説明しながらも、引き受けてくれました。

再び養護施設のマルコに電話をするルディ。ところが、マルコは州の養護施設に移されていました。
審理を始める前に2人にマルコを面会させるようロニーは判事に訴えます。最初は拒絶しようとする判事をロニーは説き伏せ、30分の面会を許可されます。
州の養護施設の面会室で久々にマルコと再会したルディとポール。
少し痩せたマルコにポールは「ドーナツはあるか?」と尋ねると、マルコは首を横に振ります。
「お話を聞かせてくれる?」というマルコに、ルディはハッピーエンドのお話をします。

面会の帰り道、号泣するルディをポールは優しく抱きしめます。

ロニーは、カリフォルニア州では薬物乱用や家庭内暴力の過去がある人物に養子縁組を認めていた判例を見つけます。これを論点にして闘おうと提案します。
審理が始まろうとすると、検事局の上司だったウィルソンが傍聴席に現れ、ポールは驚きます。
審理が始まるかと思いきや、判事はいきなり申し立てを却下するといいます。
そして法廷にマルコの母・デレオンが現れます。
「いつ出所したの?」と驚くルディ。
ポールに憎しみを抱くウィルソンが、デレオンに監護権の回復の誓願書を書かせ、ルディとポールにマルコとの接近禁止令を申し立てることを条件に仮釈放させたのでした。

養護施設から「家に帰れるよ」と連れ出されたマルコは、ポールの家ではなく、母デレオンが借りた家に連れて行かれます。「ここはお家じゃない」と抵抗するしかできないマルコでした。

仮釈放されたデレオンの生活態度は以前と同じです。薬を使ってセックスを楽しむために男を連れ込みます。廊下に出て待ってろと言われたマルコは、大好きなお人形を抱えたまま、とぼとぼと夜の街を彷徨い始めます。ルディとポールの住む家、そう「お家」に帰ろうとしたのです。

ハリウッドのクラブでステージに立つルディの歌に乗せて、タイプライターで手紙を打つポールの姿が映し出されます。
ポールは、公選弁護人、審理をした2人の判事、検事局の元上司・ウィルソンに手紙を送ったのです。
手紙には小さな新聞記事の切り抜きが同封されていました。その記事にはマルコと言う知的障害を持った少年が、自分の家を探して三日三晩、街をさまよった末に橋の下で亡くなったと書かれてありました。
ポールの手紙は、彼らを責めるのではなく、新聞記事や審理では伝えられなかったマルコの素顔を語る、親としての愛情に溢れたものでした。

「マルコに会ったことのないみなさんに記事からは伝わらないマルコの素顔を知っていただきたくお便りしました。
マルコは心の優しい、賢く愉快な子どもでした。
その笑顔は周りを明るくしました。
ジャンクフードが大好物で、とりわけ心を奪われていたのはチョコレートドーナツです。
ディスコダンスを踊らせたら右に出るものはいません。
寝る前に物語を聞きたがってハッピーエンドをせがみました。
マルコはハッピーエンドが大好きでした」

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3.映画「チコレート・ドーナツ」の感想と評価

(C)2012 FAMLEEFILM, LLC

マルコを演じるアイザック・レイヴァは、実際にダウン症を持っている役者です。
映画と音楽とダンスを愛する熱心な読書家であり、この作品が映画デビュー作となりました。
アイザックと、ルディを演じたアラン・カミング、ポールを演じたギャレット・ディラハントの3人の演技のコンビネーションが素晴らしく、ゲイ・カップルとダウン症の子どもの家族という、いわゆる「普通」ではない設定にも関わらず、すんなりと感情移入できる人が多いだろうと思います。

3人に感情移入して見ると、お互いの存在を求めあう彼らの心情と、社会がその絆を踏みにじっていく不条理さに、怒りと切なさを覚えてしまうでしょう。
小規模公開で始まったこの映画が、多くの劇場で上映されるまでになったのは、日本でも彼らに感情移入する人がいかに多く、そしてクチコミで広まっていったことの証だと思います。

2015年6月に全米で同性婚が認められた今、現代の欧米では同性カップルが養子を育てたり人工授精で子供を作るなど、ゲイ・ファミリー(女性同士の親が子育てする場合も、この言葉が使われます)の存在が珍しくもなくなっています。

そんな状況からは信じられませんが、ほんの40年前のアメリカでは、この映画で描かれているように同性愛は忌み嫌われる存在でした。

この作品は、当時の偏見ゆえにセクシュアル・マイノリティに無理解な社会のあり方が丹念に描かれています。

作品の視点は主役のゲイカップル側にあてられているので、彼らに無理解であるストレートの人たち(判事、公選弁護人、検事局の上司)は、一見悪役として描かれています。

しかし、彼らが心底悪い人だ、とは思えないのです。
彼らは社会的には、正しい善人であり、正しい家庭人なのだと思います。

当時のキリスト教をベースにした保守的な価値観の下では同性愛者に対する偏見が強く、セクシュアル・マイノリティの人権を認める法律は存在しなかったのです。

そんな状況ですから自分のセクシュアリティを公言する当事者は決して多くありませんでした。

作中で描かれるように、職場でゲイだとバレることはキャリアを破滅させることとイコールなのですから。

自分の周囲に同性愛者だと公言する人がいなければ、理解が進むはずもありません。

無理解ゆえの差別が生まれ、それを疑問に感じる人も少なかったのは当然のことかもしれません。

先述したように、現在の欧米では同性婚が認められ、セクシュアル・マイノリティのカップルが子どもを育てることも珍しいことではなくなっています。

でも、それはすべての人が理解して、差別が無くなったと言うことではないのです。
今でも、欧米ではセクシュアル・マイノリティに対する強烈な差別意識を持っている人はたくさんいます。

この映画を見るたびに、人の心に巣食う差別意識を変えていくことの困難さを、改めて考えさせられます。

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4. まとめ

(C)2012 FAMLEEFILM, LLC

この作品に出てくる無理解なストレートの人たちは、もしかすると少し以前の貴方なのかもしれませんし、今の貴方なのかもしれません。
もし貴方が、
自分とは異なる(と考えている)人たちのことを理解する必要があると感じているなら、ぜひ、この作品を見ていただきたいです。
必ずや、考えるヒントが得られるはずですから。

▼▼映画『チョコレートドーナツ』はHuluで視聴できます。

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無料トライアル期間に解約をすれば料金は一切かかりませんし、記事でご紹介した作品以外にも映画・海外ドラマ・国内ドラマ・アニメなど、大量の作品が見放題となっています。

作品によって追加料金がかかるVOD(定額制動画配信サービス)もありますが、Huluは全作品見放題というのも安心して使えるポイントですね!

※紹介している情報は2017年10月時点のものです。配信作品の状況が変わっている可能性もありますので、詳細は公式ホームページにてご確認ください。

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