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Entry 2022/01/30
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ネタバレ『ハリー・ポッターと死の秘宝PART1』あらすじ感想解説と結末ラスト。ヴォルデモート打倒への旅立ちと屋敷しもべとの別れ

  • Writer :
  • 秋國まゆ

「ハリー・ポッター」シリーズ映画化最終章前編!

デヴィッド・イェーツが監督を務めた、2010年製作のアメリカの大ヒットファンタジー映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』。

闇の帝王ヴォルデモートの復活により、暗雲立ち込める魔法界を舞台に、ハリー・ポッターは親友2人と一緒に、ヴォルデモート打倒の鍵となる分霊箱を探す旅に出る物語とは、具体的にどんな内容だったのでしょうか。

困難を極める旅の途中、仲間割れしてしまう3人の運命と、ヴォルデモートたちが着々と魔の手を伸ばしていく様を描いた「ハリー・ポッター」シリーズ最終章の前編、映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』のネタバレあらすじと作品解説をご紹介いたします。

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映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』の作品情報


(C) 2010 Warner Bros. Ent.
Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R.
Harry Potter characters, names and related indicia are trademarks of and (C) Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

【公開】
2010年(アメリカ映画)

【原作】
J・K・ローリングの『ハリー・ポッターと死の秘宝』

【監督】
デヴィッド・イェーツ

【キャスト】
ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、ロビー・コルトレーン、レイフ・ファインズ、マイケル・ガンボン、ワーウィック・デイヴィス、ジェイソン・アイザックス、ジョン・ハート、ヘレナ・ボナム・カーター、アラン・リックマン、マギー・スミス、ジュリー・ウォルターズ、マーク・ウィリアムズ、トム・フェルトン、ボニー・ライト、ジェームズ・フェルプス、オリヴァー・フェルプス、イヴァナ・リンチ、エマ・トンプソン、デヴィッド・シューリス、ゲイリー・オールドマン、ジム・ブロードベント、マシュー・ルイス、キアラン・ハインズ、ジョン・キー、ケリー・マクドナルド、ヘレン・マックロリー、ジョージ・ハリス、ジェラルディン・ソマーヴィル、エイドリアン・ローリンズ、ドーナル・グリーソン、クレマンス・ポエジー、ガイ・ヘンリー、デヴィッド・ブラッドリー、ショーン・ビガースタッフ、デヴォン・マーレー、アルフィー・イーノック、ケイティ・ルング、ウィリアム・メリング、ジョシュ・ハードマン、ルイス・コーディス、スカーレット・バーン、アリエラ・パラダイス、ベネディクト・クラーク、エリー・ダーシー=オルデン、ロビー・ジャービス、ナタリア・テナ

【作品概要】
「ハリー・ポッター」シリーズ第5作『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(2007)、第6作『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(2009)に引き続き、デヴィッド・イェーツが監督を務めたアメリカのファンタジー作品。

原作は、イギリスの児童文学作家J・K・ローリングのファンタジー小説「ハリー・ポッター」シリーズの第7巻、『ハリー・ポッターと死の秘宝』です。実写映画では前後編の2部に分けられており、本作はその前編となります。

主演を務めるのは、「ハリー・ポッター」シリーズのダニエル・ラドクリフです。

映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』のあらすじとネタバレ


(C) 2010 Warner Bros. Ent.
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ホグワーツ魔法魔術学校の校長アルバス・ダンブルドアの死後、闇の帝王ヴォルデモートとその配下「死喰い人(デス・イーター)」は、着々と勢力を伸ばしていき、魔法界だけでなく人間(マグル)界の人々も恐怖に陥れました。

そんなヴォルデモートは、宿敵ハリー・ポッターの行方を探すよう、ドラコ・マルフォイやセブルス・スネイプら死喰い人に命じます。さらにヴォルデモートは、強力な別の杖を求めていました。

一方その頃、ハリーしかいないダーズリー家に、彼の親友ロン・ウィーズリーとハーマイオニー・グレンジャー、アラスター・ムーディやリーマス・ルーピンら「不死鳥の騎士団」のメンバーが集結。

ムーディたちはハリーへの挨拶もそこそこに、変身薬(ポリジュース薬)を使ってハリーに変身しようとします。名付けて、「7人のポッター作戦」です。

ハリーに変身するのは、ロンの兄フレッドとジョージ、ウィーズリー家の長男ビルの妻フラー・デラクール。ロンとハーマイオニー、不死鳥の騎士団メンバーの1人マンダンガス・フレッチャーです。

7人のハリーは、不死鳥の騎士団メンバーと2人1組になり、ウィーズリー家の「隠れ穴」へ向かいます。

ハリーはホグワーツの森番であり、不死鳥の騎士団メンバーであるルビウス・ハグリッドと、ムーディは危なっかしいマンダンガス。

リーマスはジョージと、リーマスの妻ニンファドーラ・トンクスはロンと、不死鳥の騎士団メンバーであるキングズリー・シャックルボルトはハーマイオニーと。

不死鳥の騎士団メンバーでありロンの父親アーサーはフレッドと、同じくメンバーでありウィーズリー家の長男ビルはフラーと、それぞれペアを組み、隠れ穴へ向けて飛び立ちました。

しかし皆が飛び立った途端、ヴォルデモート一行が彼らを襲撃。実はこの作戦、スネイプの密告により敵に筒抜けだったのです。

ハリーたちは、なんとかロンの妹ジニーとその母親モリーが待つ隠れ穴へ到着しましたが、その代償は大きかったです。

ハリーを守ろうとした彼のペットの梟ヘドウィグと、ムーディが殺されてしまい、ジョージは左耳に大怪我を負いました。

ムーディと一緒にいたはずのマンダンガスは、ヴォルデモートを見て恐怖し、その場から別のところへ飛ぶ魔法「姿くらまし」を使って逃亡しました。

これに酷く心を痛めたハリーは、もう誰も自分のために死なせないため、1人でヴォルデモートを倒せる唯一の手段「分霊箱」を探す旅に出ようとします。

ハリーと一緒の部屋で寝ていたロンは、1人でどこかへ行こうとするハリーに気づき、彼を説得して引き止めました。


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ハリーの17歳の誕生日当日、隠れ穴ではビルとフラーの結婚式の準備が行われていました。

するとそこへ、魔法大臣ルーファス・スクリムジョールが現れ、ハリー、ロン、ハーマイオニーに、スネイプに殺されたダンブルドアの形見を渡します。

ダンブルドアは自身の形見として、ロンにはダンブルドアが設計した灯消しライター、ハーマイオニーには『吟遊詩人ビートルの物語』という本を。

そしてハリーには、彼が最初にクィディッチの試合で捕まえたスニッチと、ダンブルドアの形見である「ゴドリック・グリフィンドールの剣」を贈りました。

「秘密の部屋」でハリーの前に姿を現したゴドリック・グリフィンドールの剣ですが、ルーファスは今剣がどこにあるのか分からないと言います。

その日の夜。無事ビルたちの結婚式が行われ、ハリーはホグワーツのレイブンクロー寮生ルーナ・ラブグッドと、ルーナの父ゼノフィリウスと会いました。

その後ハリーは、日刊予言者新聞でダンブルドアの長い追悼文を書いていた、彼の学友エルファイアス・ドージに声を掛けました。

彼から、ハリーが知らないダンブルドアのことを何か聞けるのではないかと思ったからです。

近くにいた婦人も2人の話に加わり、ハリーがダンブルドアのことを尋ねた結果、ダンブルドアにはアバーフォースという弟がいたこと。

ダンブルドアの父親がマグルを3人殺しスキャンダルになってしまったため、ダンブルドアはゴドリックの谷に住む友人バチルダ・バグショットの家に身を寄せていたこと。

ダンブルドアと親しかった、魔法史の研究家バチルダは、日刊預言者新聞の記者にダンブルドア一家の秘密を漏らしたことを知りました。

するとそこへ、悪い知らせが舞い込んできます。「魔法省は陥落し、魔法大臣は死んだ」「奴らが来る、奴らが来る…」

その直後、死喰い人が会場を襲撃。アーサーはハリーに逃げるよう促し、ハーマイオニーとロンは彼と一緒に、「姿くらまし」を使ってロンドンのファフツベリー通りへ避難します。

ハーマイオニーが検知不可能の拡大呪文を施した鞄から取り出した服に着替え、これからどこに逃げるか考える3人。彼らがいる店に、マグルを装った死喰い人ロウルとドロホフが来店し、襲い掛かってきます。

ハリーたちは「忘れよ(オブリビエイト)」という呪文を使って、倒した2人の記憶を消してその場に放置し、ひとまず不死鳥の騎士団本部に避難することにしました。

以下、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』ネタバレ・結末の記載がございます。『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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(C) 2010 Warner Bros. Ent.
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翌朝。ハリーとハーマイオニーは、ロンが見つけたレギュラス・アークタルス・ブラックという純血の魔法使いの部屋の前に集まります。

シリウスの弟である彼の頭文字は「RAB」、ロンは彼が、分霊箱「銀のロケット」を盗んだ人物ではないかと考えたのです。

レギュラスは本当に「銀のロケット」を盗み出し、破壊したのか考える3人。すると自分たち以外いないはずの屋敷内で、物音が聞こえました。

その犯人は、ブラック家の屋敷しもべ妖精クリーチャーでした。ずっと3人の会話を盗み聞きしていたクリーチャーに、ハリーは「銀のロケット」のことを問い質します。

「この家には2つ、銀のロケットがありました」「レギュラス様に本物の銀のロケットを破壊せよと命じられましたが、どうやっても破壊できませんでした」

「あいつが夜中に忍び込み、ごっそり盗んでいきました。ロケットもです」「盗んでいったのはマンダンガス、マンダンガス・フレッチャー」

そう答えてくれたクリーチャーに、ハリーはマンダンガスを探すよう命じます。クリーチャーは道中会った屋敷しもべ妖精ドビーと共に、ダイアゴン横丁で商売をしていたマンダンガスを捕獲。

ハリーたちの前に突き出し、「銀のロケット」の在処について問い詰めましたが、マンダンガスはタダで売ってしまったと言います。

売った相手は、ハリーたちと因縁がある、魔法省のドローレス・アンブリッジでした。そこで3人は、魔法省の職員3人を眠らせ、変身薬を使って魔法省に潜入することに。


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「マグル生まれ登録委員会」の委員長に就任したアンブリッジは、法廷でマグル生まれと認定した者から杖を取り上げ、吸魂鬼(ディメンター)へ引き渡すといった迫害行為を行っていました。

そのアンブリッジが、「銀のロケット」を首から下げているのを見たハリーたちは、変身が解けるギリギリのところで魔法を使って取り返します。

そのまま3人は魔法省から「姿くらまし」を使って、不死鳥の騎士団本部があるグリモールド・プレイスへ戻るつもりでした。

しかしその先で、追ってきた死喰い人コーバン・ヤックスリーにつかまれてしまい、ハーマイオニーは急遽森へ移動。しかしそのせいで、ロンの体がばらけてしまったのです。

すぐさまハーマイオニーが、鞄から強力な癒しの力のある魔法薬草を使った魔法薬「ハナハッカのエキス」で、ロンの怪我を治療します。これは以前、ハリーがドラコを負傷させた時に、駆けつけたスネイプがドラコに使った魔法薬です。

ひとまず3人がいる森の一帯に保護呪文をかけ、鞄に入っているテントを張って過ごし、「銀のロケット」を破壊しようとしますが、どんなにやっても破壊できません。

分霊箱の見つけ方も壊し方も、ハリーはダンブルドアから教わっていなかったため、途方に暮れてしまいました。

そんな時、ハリーはヴォルデモートが、杖職人グレゴロビッチが持っていた何かを必死に探している夢を見ました。それをハーマイオニーに話したハリーは、急に怒りっぽくなります。

ハーマイオニーは、首に下げている「銀のロケット」のせいかもしれないと考え、交替で持つことにしようと提案しました。

スネイプがホグワーツの校長に就任した頃、ハリーたちは分霊箱探しの旅を再開。旅の途中、ハリーとハーマイオニーは、行方知らずのグリフィンドールの剣が、汚れや錆を寄せ付けず、自らを強化するものを吸収するゴブリン製のものであることに着目しました。

分霊箱「トム・リドルの日記」をハリーが破壊できたのは、毒を含んだバジリスクの牙。そのことを思い出した2人は、毒があるバジリスクを刺し、その毒を吸収した剣ならば、もしかしたら他の分霊箱も破壊できるのではないかと考えたのです。

するとそこへ、ロンが現れます。「銀のロケット」を身に着けたロンは、その中に眠る闇の魔法の影響を受けやすかったらしく、ハリーへの劣等感と、終わりの見えない旅への不満をぶつけ、どこかへ行ってしまいました。

ロンがいなくなって数日が経った頃、ハリーは手ではなく、口でスニッチを捕まえたことを思い出し、試しにスニッチに口づけてみました。

すると「肉の記憶」により、スニッチに「私は終わる時に開く」という文字が浮かび上がってきました。

そこでハリーは、ハーマイオニーにグリフィンドールの故郷であり、自分が生まれ両親が死んだ場所「ゴドリックの谷」へ向かおうと提案します。

そこはヴォルデモートにも縁がある場所であるため、分霊箱か剣が隠されているかもしれないと思ったからです。

ゴドリックの谷へ到着後、ハリーの両親の墓と、ハリーの生家を見た2人の前に、バチルダが現れました。しかしそれは、ヴォルデモートのペットである巨大な蛇ナギニが変身した姿だったことが判明。

ハーマイオニーはハリーと一緒にナギニに襲われ、「姿くらまし」を使ってバチルダの家を脱出します。

ゴドリックの谷で2人が得られたのは、グレゴロビッチから杖を盗んだ犯人が、歴史上最も危険な闇の魔法使いゲラート・グリンデルバルトだったという情報だけでした

その日の夜、見張り番をしていたハリーは、突如現れた光る雌鹿に導かれ、氷が張った川の中に眠る剣を発見。

銀のロケットが突如暴れ出し、剣から遠ざけようとしたせいで、危うく溺れかけたハリーを助けてくれたのは、ロンでした。

ロンはハリーと剣を持って、地上へ引き揚げてくれたのです。ロンはハリーから託された剣を振るい、分霊箱を破壊しました。残る分霊箱は、あと3つ。

翌朝、ハリーと一緒にハーマイオニーがいるテントへ向かったロンは、2人のことを思って灯消しライターをつけたおかげで、数週間かかってやっと2人の元に戻れたことを話します。


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その日の夜。ハリーと仲直りしたロンは、ハーマイオニーの呪文がはねかえって折れてしまった彼の杖の代わりに、人攫いから奪ったリンボクの杖をあげました。

そこへハーマイオニーがやって来て、「ゼノフィリウスに会いに行こう」と提案します。

『吟遊詩人ビードルの物語』にも、ハーマイオニーが見つけたゴドリックの谷の墓石にも、本に挟まっていたグリンデルバルトへ宛てたダンブルドアの手紙にも。ハリーが夢で見たグレゴロビッチの店にも、ゼノフィリウスの首飾りの印が記されていたからです。

翌日。ラブグッド家を訪れたハリーたちは、ゼノフィリウスから、彼の首飾りの印は「死の秘宝」の印だと言われました。『吟遊詩人ビードルの物語』のなかの「三人兄弟の物語」に出てくる3つの死の秘宝のことです。

「昔、3人の兄弟が、曲がりくねった道を夕暮れに旅していました」「やがて3人は、危険な川にさしかかりました」

「でも魔法を学んでいたので、杖をひと振りし、橋を架けました。しかしそこへ、行く手をさえぎる者が。“死”でした」「旅人が溺死しなかったことに腹を立てた“死”は、一計を案じました」

「魔法を褒めるふりをして、死を免れた褒美をやると言いました」「1番上の兄は最強の杖を欲しがり、“死”はニワトコの木の杖を与えました」

「2番目の兄はもっと“死”を辱めようと、亡き人を呼び戻す力を求めました」「“死”は川から石(蘇りの石)を拾い、与えました」

「最後は1番下の弟です。謙虚な彼は、“死”に追われずに前に進めるものを望みました」「“死”は渋々、透明マントを与えました」

「1番上の兄は遠い村に着き、ニワトコの杖で憎い魔法使いを殺しました」「ニワトコの杖の強さに酔った彼は、無敵だと自慢しました」

「でもその夜、杖を盗まれ喉をかき切られ、1番上の兄は“死”のもとへ」「2番目の兄は帰宅し、貰った石を3度回しました」

「すると、かつて妻にと望んだ亡き女性が現れたのです」「でも死者の彼女は、この世になじめませんでした」

「彼は彼女と一緒になるため命を絶ち、2番目の兄も“死”のもとへ」「1番下の弟は、何年も“死”の目を逃れました」

「やがて年老いた彼は、透明マントを脱ぎ、息子に与えました」「そして、“死”を友として喜んで迎え、共にこの世を去りました」

3人の兄弟が「死」から与えられたニワトコの杖、蘇りの石、透明マントを合わせて、「死の秘宝」と呼ばれています。これを集めた者は、「死を制する者」となれるのです。

イグノタス、カドマス、アンチオクのペベレル家の3兄弟こそ、死の秘宝の最初の持ち主であり、物語のモデルとなった人物でした。ハーマイオニーが見た墓は、イグノタスのものです。

そう説明してくれたゼノフィリウスは、自分の記事に腹を立てた死喰い人にルーナが攫われてしまったと言い、娘と引き換えにハリーをヴォルデモートたちに引き渡そうとします。

その直後、死喰い人がラブグッド家を襲撃。ハリーたちは一旦脱出するものの、執拗に追いかけてくる彼らに捕まってしまい、ヴォルデモートたちの本拠地であるマルフォイ家の館に連れて行かれます。

地下牢に監禁されたハリーとロンは、同じく監禁されていたルーナと再会。そこには他に、ダイアゴン横丁にある杖専門店「オリバンダーの店」の店主ギャリック・オリバンダーと、グリンゴッツ銀行のゴブリンがいました。

ゴブリンが死喰い人ピーター・ペティグリューに連れていかれた直後、地下牢にドビーが現れます。ハリーたちはドビーのおかげで、マルフォイ家の館から脱出し、ティンワースの「貝殻の家」へ避難することが出来ました。

しかし、皆を逃がしてくれたドビーは、最後にベラトリックスが投擲したナイフが致命傷となり、ハリーの腕の中で静かに息を引き取りました。

ハリーはロンたちと一緒に、海が一望できる場所にドビーを埋葬しました。

一方その頃、オリバンダーを拷問し、ニワトコの杖がダンブルドアと一緒に眠っていると聞き出したヴォルデモートは、彼の墓からニワトコの杖を盗み手に入れました。

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映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』の感想と評価


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困難を極める分霊箱探しの旅

ハリーたちは、ダンブルドアから分霊箱を見つけ出す方法も壊し方も教えてもらっていません。そのため、どこに行けば分霊箱があるのか、どうやって壊せばいいのか手探りでやっていくしかないのです。

具体的なヒントを与えてくれないダンブルドアへの不信感と、終わりの見えない旅への不満。そして、分霊箱が宿す闇の魔法の影響によって、ハリーたちは衝突し仲間割れしてしまいます。

これまで「ハリー・ポッター」シリーズで、互いに支え合い、数々の困難を乗り越えてきたハリーたちの姿を観てきただけに、3人がバラバラになってしまった場面はとても辛いです。

最強の杖を欲するヴォルデモート


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ハリーたちが分霊箱を探す中、ヴォルデモートはハリーを確実に始末できるほどの強力な杖「ニワトコの杖」を探していました。

何故なら、ヴォルデモートとハリーの杖は芯が同じ兄弟杖なため、互いに傷つけることは出来ても、殺すことは出来ないからです。

そのためヴォルデモートは、グリンデルバルトが盗み出したニワトコ杖の在り処を必死に探しています。

そして物語のラストで、ついにヴォルデモートはニワトコの杖を手に入れました。最強の杖を手にしたヴォルデモートが、ハリーとどう戦うのか楽しみです。

まとめ


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ハリーたちは分霊箱を、ヴォルデモートは最強の杖「ニワトコの杖」をそれぞれ探しに行く、アメリカのファンタジー作品でした。

「ハリー・ポッター」シリーズ2作目、ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)で登場した屋敷しもべ妖精ドビー。本作での彼の活躍もぜひ見逃さないで観て欲しいです。

本作でのドビーは、同じ屋敷しもべ妖精であるクリーチャーと協力して、「銀のロケット」を盗んだマンダンガスを捕らえたり、マルフォイ家の館の地下牢に監禁されたハリーたちと、ベラトリックスに尋問されていたハーマイオニーを救い出したりします。

そんなドビーの大活躍っぷりに喜ぶ反面、物語のラストで、ドビーがハリーの腕の中で死んでしまう姿は、とても悲しく号泣必至です。

死んでしまった大切な人たちの分まで戦うハリーと、ヴォルデモートの宿命の対決が刻一刻と迫る様を描いたファンタジー映画が観たい人に、とてもオススメな作品となっています。

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