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三澤拓哉『落葉のころ』モンゴル人と日本人の特徴を活かし合う映画交流

  • Writer :
  • シネマルコヴィッチ

三澤拓哉監督の映画『落葉のころ』には香港人の撮影監督ティムのほかにも外国人スタッフがいました。

三澤監督と香港人の撮影監督ティム

東京芸術大学に映画を学ぶために留学中の内モンゴル人のトリグルです。

トリグルは本格的に日本映画のロケ現場につくのは、三澤組がはじめての体験。

撮影監督のティムが率いる撮影部スタッフと寝食をともにしながらロケ現場の経験を積んでいます。

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1.映画『撮影のころ』で撮影助手を担当するトリグル

トリグルは東京芸術大学の大学院生として、プロデュースコースで学んでいるそうです。

この撮影では日中に行われる三澤組のロケ撮影が終わってから、大学に提出するレポートを作成するなど、撮影現場と学業に追われながら映画漬けの毎日を過ごしています。

内モンゴル人の留学生トリグル

トリグルは自身がプロデューサーを務める映画の撮影が、2018年3月にクランク・インの予定で準備を進めていると熱く語り、その前に現場で映画が作られていくのかを実感してみたいと、三澤組に参加を申し出たのです。

不慣れな現場でトリグルは、香港人の撮影監督ティムの助手として人一倍声を出しながらアシスタントを懸命に行なっていました

そんなトリグルに撮影現場での経験を積むことをアドバイスしたのが、同じくモンゴル出身の先輩セルグレン

トリグルと同郷の先輩セルグレン

トリグルと一緒に三澤組に参加しているセルグレンも、以前は留学生として日本映画大学で撮影・照明を学んでいました。

つまりはセレグレンと三澤拓哉監督は同門の卒業生であり、現在はともに映画監督として映画制作に携わり、互いの現場を助け合う仲のようです。

セルグレンが監督を務めた短編映画『オーヴォ』は、内モンゴル青年映画祭優秀短編ベスト10選出され、その後に演出した短編映画『私の東京物語』も同じく高い評価を受けました。

そのほか、チンギス・ハーン国際映画祭青海民族国際電影祭の企画を務めるなど、撮影現場と映画を広める映画祭の運営活動に携わる内モンゴルでは知られた存在です。

そのようなこともあって内モンゴル人として後輩のトリグルは、先輩であるセレグレンを尊敬しながらアドバイスを受けているのです。

またセルグレンは日本での生活も長いことから、自身について「中国人であり、モンゴル人であり、日本人の心を持っています」と述べています。

それぞれの良い特徴を活かした映画を作りたいと夢を持っているようです。

2.モンゴル人と日本人が交流するロケ現場

照明担当の西あずさ

映画『落葉のころ』で照明技師を務めるのは日本人の西あずさ

ドラマや映画の現場で照明部のスタッフとして働く彼女は、この作品が技師として初の一枚看板デビューとなるそうです。

香港人の撮影監督ティムとカタコトな英語でミーティングを行い、中国流のライティングの要望を技師としてこなします。

しかし、西あずさも照明担当として一人前のデビューとなるのが映画『落葉のころ』。

彼女は日本の照明技師として、これまで撮影現場で経験してきた技術を用いて、どのように俳優に光を当てるのか、この現場で奮闘している姿が頼もく印象的でした。

そんな日本人の西あずさが困った時に、セレグレンは優しく語りかけます。

トリグルに接するように内モンゴル人と日本人の隔たりなく、撮影・照明部の先輩してのアドバイスをしていました。

映画『落葉のころ』は、三澤拓哉監督のもとスタッフ一丸となって良い作品をクランク・アップさせようとしている姿が見られる現場でした。

国籍問わず、多様な特徴を活かし合いながらロケ現場は国際色豊かに和気藹々と、本日も撮影好調です!

三澤拓哉監督の第2作は2018年公開予定。引き続き、レポートをお楽しみに。

香港人プロデューサーのウォン・フェイパン


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