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Entry 2019/05/29
Update

映画『ブギーナイツ』ネタバレ感想とあらすじ。ポルノ産業の裏側解説と共に人々の心の葛藤を描く

  • Writer :
  • 増田健

バート・レイノルズが復活を遂げた映画

80年代以降低迷の時期を迎え、かつての大スターの凋落を揶揄するように、ラズベリー賞のノミネートと受賞を繰り返していたバート・レイノルズ。

その彼が再評価されるきっかけとなった作品が、初監督作『ハードエイト』がカンヌで注目を集めていた、ポール・トーマス・アンダーソン監督の長編映画第2作となる『ブギーナイツ』です。

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映画『ブギーナイツ』の作品情報


TM & © Warner Bros. Entertainment Inc.

【公開】
1997年(アメリカ映画)

【原題】
Boogie Nights

【監督・脚本】
ポール・トーマス・アンダーソン

【キャスト】
マーク・ウォールバーグ、バート・レイノルズ、ジュリアン・ムーア、ヘザー・グラハム、ジョン・C・ライリー、ウィリアム・H・メイシー、フィリップ・ベイカー・ホール、リッキー・ジェイ、ルイス・ガスマン、トーマス・ジェーン、アルフレッド・モリーナ

【作品概要】
ポール・トーマス・アンダーソン監督が、10代の頃監督した短編映画『The Dirk Diggler Story』を、自らの手で長編映画化した作品。

70年代末~80年代前半のポルノ映画業界の栄光と凋落を背景に、そこに集う人々を疑似家族的に描いた群像劇映画です。

この映画でバート・レイノルズはゴールデングローブ助演男優賞を受賞、アカデミー助演男優賞にもノミネートされ、改めて演技力を世に示し、俳優として復活を成し遂げました。

映画『ブギーナイツ』のあらすじとネタバレ


TM & © Warner Bros. Entertainment Inc.

1977年、サン・フェルナルド・ヴァレー。

モーリス(ルイス・ガスマン)が経営するディスコに現れた、ポルノ映画監督ジャック・ホナー(バート・レイノルズ)とポルノ女優、アンバー・ウェーブス(ジュリアン・ムーア)。

ステージではリード(ジョン・C・ライリー)とバック(ドン・チードル)が踊り、ウエィトレスとしてローラーガール(ヘザー・グラハム)がアンバーに声をかけます。

このディスコの従業員としてエディ・アダムス(マーク・ウォールバーグ)が働いていました。彼の姿を目に留めるジャック。

ジャックの前に助監督のリトル・ビル(ウィリアム・H・メイシー)が現れ、次回作の撮影開始について話しますが、ジャックはあまり関心を示しません。

その場を離れ、厨房に入ったジャックは、先程目を付けたエディに声をかけます。自分はポルノ映画の監督だと名乗ったジャックは、エディにその股間に宝が眠っているぞと話します。

華やかなディスコが閉店し皆帰宅します。クスリに頼る生活をしているアンバーは、別れた夫の元にいる子と会えず悩んでいました。男を連れ込む妻に、何も言えずに耐えるリトル・ビル。

ファラ・フォーセットやブルース・リーなど、時代を代表するスターのポスターに囲まれた自室で、鏡の前で空手のポーズを決めるエディ。当時ありがちな17歳男子の姿でした。

両親から将来を心配されるエディ。オーディオ店で働き、カントリー音楽の趣味で客を逃すバック。学校で男の子に馬鹿にされ、教室を飛び出すローラーガール。皆悩みを抱えて生きていました。

エディは恋人に、ベットの上でのテクニックを褒められていました。誰にも取り柄が一つはあるものだ、と語るエディ。これは天の恵みだと続けたエディは、彼女にこれでビッグスターになると宣言します。

ディスコに現れたジャックは、ローラーガールに指示してエディと関係をもたせ、彼の素質をテストさせます。その上でディスコから帰るエディに、ジャックは声をかけます。

ジャックとアンバー、ローラーガールと共に食事をするエディ。ジャックはエディに、映画撮影現場の困難を語っていました。たとえポルノであっても、いつか観客を釘づけにする傑作映画を撮りたいと、胸の内を熱く語るジャック。

ジャックの家に招かれたエディは、ポルノ男優としてスカウトされます。早速テストとして、ジャックの目前で行為を行うエディとローラーガール。

帰宅が遅くなったエディを、母ばきつく非難します。息子を負け犬呼ばわりし、彼の趣味まで否定する母の態度にエディは嘆き怒り、何も持たずに家を飛び出します。


TM & © Warner Bros. Entertainment Inc.

こうしてジャックの家に転がり込んだエディ。ジャックは同じポルノ男優のバックをエディに紹介します。そして出会ったリードと意気投合するエディ。

ジャックの豪華な邸宅で、出資者のジェームズ大佐など関係者や、美女が集まる華やかなパーティーが開かれます。それは酒とクスリにまみれた、危うい世界でした。

ポルノ映画の端役やスタッフとして活躍する、スコティ・Jr.(フィリップ・シーモア・ホフマン)が、エディに興味を持ち声をかけてきます。

ジェームズ大佐から芸名についてアドバイスされたエディ。彼はジャックとリードの前で、自分に相応しい芸名は“ダーク・ディグラー”だと宣言します。

カメラマンのカート(リッキー・ジェイ)やスコティ、リトル・ビルと共にポルノ映画の撮影に臨むジャック。初の出演作にエディも緊張が隠せません。

アンバーを相手にした絡みシーンを、無事にやり遂げたエディ。監督のジャック以下皆が名演技と褒めたたえます。必要ならもう1回やろうかと、余裕をもって答えるエディ。

ポルノ映画デビューを終えたエディの生活は、一転華やかなものとなります。撮影現場ではジャックの注文に応える演技を見せ、人気男優になってゆく“ダーク・ディグラー”。

彼のデビューは業界の注目を集め、共演のリードと監督ジャック・ホナーの名も高まり、皆が成功を分かち合います。

ポルノ業界の新人賞を総なめにした“ダーク・ディグラー”。エディは受賞のスピーチで、より良く人の為になるポルノ映画を作る事を宣言します。

翌1978年。エディとリードがジャックに提案した、ポルノ版スパイ映画「ブロック・ランダース(でかい固まり)」が製作され成功を収めます。

自分の豪華な邸宅、スポーツカーを手に入れたエディ。ジャックも自分を代表する映画が作れたと満足します。またしてもポルノ業界で賞を受賞する“ダーク・ディグラー”。

ジャックの家で開かれた、70年代お別れパーティーに多くの人々が集まります。ジェームズ大佐の前に現れたフロイド(フィリップ・ベイカー・ホール)は、ジャックに面会を求めます。

これからのポルノは、映画ではなくビデオが主流となり、素人が参加する時代が来ると語り、共に時代に備えようと語るフロイド。しかし映画のプロだと誇りを持つジャックは、その申し出を拒絶します。

パーティーでエディは、アンバーから勧められたドラッグに手を出します。また彼はリードから友人のストリップダンサー、トッド(トーマス・ジェーン)を紹介されます。

年が変わろうとする中、スコティからいきなりキスされ、愛を打ち明けられ戸惑うエディ。自分の振る舞いを後悔し、ただ独り涙を流すスコティ。

皆が80年代の到来を祝うカウントダウンをする中、またも浮気をしている妻の姿を目撃したリトル・ビルは、妻を射殺すると自分の頭を撃ち抜き自殺します。

こうして彼らを取り巻く環境が大きく変化する、80年代が到来しました。

以下、『ブギーナイツ』ネタバレ・結末の記載がございます。『ブギーナイツ』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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TM & © Warner Bros. Entertainment Inc.

アンバーの作った、“ダーク・ディグラー”のポルノ映画での活躍を擁護する、ドキュメンタリー映画を見せられたエディ。しかし時代の流れは変わっていました。

ジェームズ大佐が少女への淫行容疑で逮捕され、ジャック・ホナーは有力な出資者を失います。

1982年12月。仲間の結婚祝いのパーティーで、エディはジャックから新人ポルノ男優、ジョニー・ドウを紹介されます。

1983年1月。トッドと共にクスリに耽るエディは、まともに撮影に臨めず新人俳優のジョニーに絡みます。傲慢な態度でジャックと対立し、クビを言い渡されるエディ。

3月、リードと共に歌のデモテープを作るエディ。2人は音楽活動に活路を見出そうとしますが、その内容は実にお粗末なものでした。

ジャックもビデオ機材を使って、映画的な見せ場の無いアダルト作品を、フロイドの下で製作し始めます。不満から逃れる為、クスリ漬けの生活を送るアンバーとローラーガール。

ビデオ撮影の現場では、ジャックよりカメラマンのカートが重宝されました。ジャックの映画は二番煎じな内容の作品となり、彼は活躍の場を失っていきます。

トッドの調達するクスリに溺れた、エディとリードの音楽活動は挫折、オーディオ店を開こうとしたバックは、ポルノ俳優の経歴を銀行にとがめられ、融資を断られます。

9月、元夫との親権争いの調停に臨んだアンバーは、ポルノ女優に経歴やドラック使用の逮捕歴から、ついに我が子の親権を失ってしまいます。

12月、ジャックはローラーガールを使った、素人相手の企画モノのアダルトビデオを製作、エディは町で男の注文で、自らの行為を見せ金を稼ぐまでに落ちぶれていました。

バックは身重の妻の為に立ち寄ったドーナツ屋で、強盗との銃撃戦に巻き込まれます。奇跡的に無事でしたが、強盗が奪おうとした金を手に、その場を立ち去ったバック。

追いつめられたエディとリードは、スコティの心配を他所に、トッドの持ち込んだ危険な計画に乗ることにします。大金持ちにニセ物のドラックを売り付け、代金を奪う計画でした。

取引相手である、クスリ漬けの大金持ち、ラハド(アルフレッド・モリーナ)の家に乗り込んだエディたち。

計画は上手く行くかに見えましたが、トッドが欲を出して暴走、銃撃戦となり射殺され、エディとリードは命からがら逃げ出します。

落ちる所まで落ちたエディは、ジャックの家を訪ねて謝り、助けを求めます。そんなエディを抱きしめ、優しく迎え入れたジャックとアンバー。

オープンしたバックのオーディオ店のCM撮影を、カートとスコティをスタッフに、アンバーが監督しています。ローラーガールは高校の卒業資格を取る為に、復学していました。

かつて皆が集まった、モーリスのディスコ店はナイトクラブに姿を変え、リードは趣味の手品を本業に、マジシャンとして活躍しています。

新たな人生を歩み始めた一同が、久しぶりにジャックの邸宅に集まり再会します。ジャックは“ダーク・ディグラー”主演の「ブロック・ランダース」映画の新作を撮ろうとしていました。

控室で鏡に向かい、エディはセリフを喋り役に集中します。おもむろに鏡に向かって自分の股間を晒し、俺はスターだ、と呟くエディ。

かつての自信を取り戻した“ダーク・ディグラー”ことエディは、撮影の場に向かいます。

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映画『ブギーナイツ』の感想と評価


TM & © Warner Bros. Entertainment Inc.

90年代を代表するアメリカ映画

映画の舞台となった当時の再現度、ワン・ショットで多くの登場人物を紹介するカメラワーク、極めて多くの映画的魅力を備えた作品です。

この映画の完成度が、これ以降の同時代を描くハリウッド映画の基準となったと言って差しつかえない程の影響を後世に与えてました。

多数の人物が登場する映画ですが、マーク・ウォルバークを筆頭に、多くの俳優がこの作品への出演をきっかけに、大きくブレイクしています。

ところがハリウッドスターとして、アクション・コメディ・スリラー映画に出演し続けたバート・レイノルズは、彼のエージェントが選んだ本作の役柄も、監督との仕事も気に入らず、エージェントを解雇したというエピソードが残っています

撮影中、ポール・トーマス・アンダーソンに、手を出す手前の確執もあったいうバート・レイノルズ。しかしこの映画こそが、再びバートという存在をハリウッドスターとして大きく再評価させました。

ポルノ映画業界への郷愁


TM & © Warner Bros. Entertainment Inc.

ポール・トーマス・アンダーソンはハリウッドの北部、ボルノ映画業界の本拠地サン・フェルナンドの近くで育ちました

参考映像:『The Dirk Diggler Story』(1988)

学校を中退した後、70年代のポルノ映画を見て、多くの映画的要素を学んだ彼は、1988年に伝説のポルノ俳優、“ダーク・ディグラー”を皆が語る映画『The Dirk Diggler Story』を製作します。

“ダーク・ディグラー”のモデルになったポルノ男優は、ジョン・ホームズ。自らの巨大な“モノ”を売りに活躍した男優で、当時日本でも彼の名は有名でした。

映画でエディの関わった事件は、実際にジョン・ホームズが薬物に依存していた時期に関わった、「ワンダーランド殺人事件」がモデルになっており、この事件はヴァル・キルマー主演の『ワンダーランド』として映画化されています

参考映像:『ワンダーランド』(2003)

『ブギーナイツ』は、実際の人物、事件を基にしながらも、郷愁と愛情のある視点で物語を創作し、丁寧に描いています。

ジョン・ホームズは、もっと早期からポルノ映画業界に関わり、様々な社会活動に関わったものの、クスリ漬けで暴力的な時期もあったと言われ、1988年に43歳で亡くなっています

映画の内容に賛同した、当時のポルノ関係者からも多くの協力を得ています。ジュリアン・ムーアの演じたアンバーのモデルは、元ポルノ女優のヴェロニカ・ハートです。

彼女は実際にポルノ女優である事を理由に、親権を奪われる経験をしています。彼女はアンバーの親権争いのシーンで、裁定を下す女判事として出演しています。

ウィリアム・H・メイシー演じるリトル・ビルを悩ませる、淫乱な妻を演じたのはポルノ女優のレナ・ハートリー。後にフェミニストとして活躍している、多才な人物です。

当時を知る関係者に、心から愛されていたと知らさせるエピソードが豊富な映画です。

まとめ


TM & © Warner Bros. Entertainment Inc.

アメリカ映画、そして1990年代を代表する映画としても名高い『ブギーナイツ』

この映画に登場するバート・レイノルズは、自らも裏切りと挫折を経験しながらも、主人公を最後に父親的に受け入れる、大人としての男性像を見せてくれます。

予備知識が無くても人間ドラマとして、また映像の映画的テクニックが充分楽しめる作品です。

しかし時代背景や、当時のポルノ業界について多少知識を深めると、より深く味わえると理解して下さい。そういった知識を得ると、見る度に味わいの深まる秀作な映画です。

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