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Entry 2018/10/20
Update

ティモシー・シャラメ『Beautiful Boy』あらすじネタバレと感想。ビューティフルボーイのラスト結末は

  • Writer :
  • こたきもえか

『ビューティフル・ボーイ』日本公開は2019年4月12日(金)

2018年公開『君の名前で僕を呼んで』の演技で注目を集めた、最も才能あふれる若手俳優といっても過言ではないティモシー・シャラメ。

今回はそんな彼が出演する映画『ビューティフル・ボーイ』について詳しくお届けします。

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映画『ビューティフル・ボーイ』の作品情報


© 2018 AMAZON CONTENT SERVICES LLC.

【製作】
2018年 (アメリカ映画)

【日本公開】
2019年4月12日(金)

【原題】
Beautiful Boy

【監督】
フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン

【キャスト】
ティモシー・シャラメ、スティーヴ・カレル、モーラ・ティアニー、エイミー・ライアン、ケイトリン・ディーヴァー、ジャック・ディラン・グレイザー、ティモシー・ハットン、ステファニー・スコット

【作品概要】
主人公である薬物中毒の少年の父親役を演じるのはスティーヴ・カレル。『40歳の童貞男』(2005)『ラブ・アゲイン』(2011)などラブコメディでの好演で人気を集め、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(2015)『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(2017)と近年の話題作に引っ張りだこです。

ティモシー・シャラメが扮するのは薬物依存の少年、ニック。シャラメは『インターステラー』(2014)『レディ・バード』(2017)、『君の名前で僕を呼んで』(2017)では第90回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。

ドクター役には『普通の人々』(1980)でアカデミー賞助演男優賞を受賞したティモシー・ハットン、ニックの母親役には『ゴーン・ベイビー・ゴーン』(2007)『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)のエイミー・ライアンと実力派俳優たちが作品を固めます。

監督を務めたのはベルギー出身の映画監督で『オーバー・ザ・ブルースカイ』(2012)が第86回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたフェリックス・ヴァン・フルーニンゲンです。

映画『ビューティフル・ボーイ』のあらすじとネタバレ


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ジャーナリストであるデヴィッドは出版社に自分が書き上げた原稿を持ち込みます。

デヴィッドは「これは薬物中毒の息子のニックの記録で、完璧に個人的なものであり、と今日まで戦い続けているものだ」と語ります。

デヴィッドはニックの母親と別れ、今は子供達と新しいパートナーでアーティストのカレンと暮らしていました。

デヴィッドはニックとの思い出を振り返ります。

ニックが薬物を使用していることが判明したこと、車で一緒に向かった薬物治療センターのこと。

幼い頃に同じように自分の車に乗り、お気に入りの音楽を楽しそうに熱唱していたニックの姿が重なります。

ニックはセンターに入ることが決まりますが、治療の最中施設を脱走してしまいます。デヴィッドが街を駆け回って見つけたニックは、雨に濡れ弱々しく泣きじゃくっていました。

円満の親子仲だった2人。カレンとの間に生まれた子供、自分の兄弟を愛おしそうに抱きしめるニックの姿。

絵や文章を書いたり音楽が好きなニック、父親デヴィッドと一緒に出かけたサーフィン。ニックは賢く運動が好きな少年でした。

好奇心旺盛で、思春期に入った頃からウィードやアルコールに手を出し始めたその好奇心と、10代後半ならではの混乱めいた感情は、彼を薬物の使用へと導きました。

ニックはやがて治療センターから帰ってきます。

中毒は治ったように見え、彼は大学に通い始め、ガールフレンドもできました。

順調に進み始めかように見えた生活、しかし穏やかな日々は一瞬でした。

以下、『ビューティフル・ボーイ』ネタバレ・結末の記載がございます。『ビューティフル・ボーイ』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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デヴィッドとカレンは薬物の恐ろしい力を知ることになります。ニックは静かに中毒に苦しめられていました。彼が使用しているのはクリスタル・メスと呼ばれる恐ろしい覚せい剤。

再度治療センターに入ることになり、デヴィッドはニックに尋ねます。「どうしてそうなってしまったんだ」思わず声を荒げる父にニックは悲痛な声で訴えます。

「わからない」と一言もらすニック。

ジャーナリストであるニックは薬物中毒についての文献を集め、その恐ろしさと助ける最善の方法についての研究を重ねます。

ジャーナリストとして、苦しむ息子を持つ1人の親として。ニックの部屋に置かれたノートにはたくさんの言葉や絵が書き殴られており、ニックが自身をコントロールしきれない感情を抱えていたことを知ります。

症状が良くならないニックは家に帰ろうとせず、ガールフレンドとふらふらと出歩くばかりです。カレンもニックの実の母親であるヴィッキーも頭を抱えます。

ある日デヴィッドたち家族が出かけている間にニックはガールフレンドと家に忍び込み父親の書斎に置かれた彼が書き記した記録を見つけます。

そこには「誰か、私の美しい息子を見ていないか。私は彼が恋しい」と記されていました。

家族が帰ってきたことに気がつき、ニックは再びガールフレンドと車で逃走しますが、ガールフレンドは途中で発作を起こし病院に運ばれ、ニックは一人ぼっちになってしまいました。

ニックはデヴィッドに電話をかけるも「もう私の力では助けることはできない」と言われます。

デヴィッドとカレンが薬物中毒者の家族を持つ人々の会に参加するシーンとニックがダイナーのトイレで一人薬を打ち、倒れるシーンが交互に挟まれ、最後は再び施設で父子が再会する場面で幕を閉じます。

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映画『ビューティフル・ボーイ』の感想と評価


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本作は2008年に出版されたベストセラー、デヴィッド・シェフによる回想録『Beautiful Boy: A Father’s Journey Through His Son’s Addiction』を原作とした作品です。

スポーツも勉学も好きな少年が薬物に引きずりこまれる姿を、父親の目線から痛烈に描き出しています。

映画はデヴィッドの視点とニックの視点、デヴィッドの回想を交えて綴られていきます。

2人は仲が悪い父子ではありませんでした。学校までの車での送り向かい、時にはサーフィンに出かけたり、ニックが好奇心で煙草やウィードに手を出し始めた時も、デヴィッドは頭ごなしに叱りつけるようなことはしませんでした。

それでも内に秘める葛藤や混乱は、ニックを薬物へと向かわせてしまいます。

治療センターに行き、帰ってきてはまた再発するニックは、家族のサポートがあってもどうすることもできません。

デヴィッドも思春期の息子に何をしてやればよかったのかと、後悔しても息子の胸の内は完璧に知ることができず、一方でニックは改善を望んでいないようにも見えます。

途中、デヴィッドの回想で彼とニックがサーフィンに出かける場面があります。

大波に飲まれて姿が見えなくなってしまうニックを大声で呼ぶデヴィッド。

ニックは無事でしたが、薬物が大きな潮のうねりのように、人間では太刀打ちできない力を持っていることを表す印象的な場面です。

父子の視点を交互に映し、観客はニックが家族を裏切る気持ちに苛まれていること、自分でもどうしようもない力におびえきっていること、またデヴィッドが父親でありジャーナリストとして、薬物患者の治療と現状を見つめていく心情の移り変わりを知ることができます。

最終的にニックを“見限る”ような言い方をすることになるデヴィッド。

薬物は“美しい”ものや家族の絆、また愛情も破壊してしまう。

腕に散る痛々しい注射の痕や痩けた頰、心も体も滅ぼす薬物の恐ろしさは彫像のように美しいティモシー・シャラメが演じているからこそより生々しく表れています。

まとめ


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エンドロールで流れるように、薬物乱用の基準を満たしているアメリカ人は約2千万人。2017年にオーバードーズで死亡した人は約27,000人

本人と周りの人々をも巻き込む問題を改めて提起する作品です。

薬物による恐ろしい円環にはまる“美しい少年”を演じたティモシー・シャラメ。

理性的な視線を持ちながら苦悩し、息子との関係を見つめたスティーヴ・カレル。

映画『ビューティフル・ボーイ』名優たちが体当たりの演技で作られた痛烈な家族の記録に注目です。


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