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【ネタバレ】力の指輪ロード・オブ・ザ・リング シーズン1|結末あらすじ感想の評価解説。サウロンの正体は誰なのか⁈張り巡らされた伏線【SF恐怖映画という名の観覧車164】

  • Writer :
  • 糸魚川悟

連載コラム「SF恐怖映画という名の観覧車」profile164

「史上最も高額なテレビシリーズ」として話題となった『指輪物語』を原作としたドラマシリーズ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』。

ファンタジーの金字塔とも呼ばれ、その後の作品に多大な影響を与えたJ・R・R・トールキンの原作の世界観を莫大な予算で描いた本作。

今回は特にピーター・ジャクソンによる映画化シリーズ「ロード・オブ・ザ・リング」のファン必見となるシーズン1のEpisode3から最終話までを、ネタバレあらすじを含めご紹介させていただきます。

【連載コラム】『SF恐怖映画という名の観覧車』記事一覧はこちら

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ドラマ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪 シーズン1』の作品情報


(C)Amazon Studios

【原題】
The Lord of the Rings: The Rings of Power

【配信】
2022年(Amazon Prime Video独占配信)

【監督】
ウェイン・チェ・イップ(Ep3・Ep4・Ep5・Ep8)、シャーロット・ブランドストーム(Ep6・Ep7)

【キャスト】
モーフィッド・クラーク、ロバート・アラマヨ、ベンジャミン・ウォーカー、チャールズ・エドワーズ、イスマエル・クルス・コルドバ、サイモン・メレルズ、オーガスタス・プリュー、マックス・ボルドリー、ナザニン・ボニアディ、オウェイン・アーサー

【作品概要】
J・R・R・トールキンによって執筆された小説『指輪物語』を基に、映画『ロード・オブ・ザ・リング』で描かれた『旅の仲間』の物語に至るまでの過程を映像化した連続ドラマシリーズ。

「ドクター・フー」シリーズを手がけた経験を持つウェイン・チェ・イップや「FBI: 特別捜査班」の監督を務めたシャーロット・ブランドストームが監督して参加し、『リンカーン/秘密の書』(2012)のベンジャミン・ウォーカーやドラマ『HOMELAND』でファラ・シェラジを演じたナザニン・ボニアディがレギュラー俳優として参加しました。

ドラマ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪 シーズン1』のあらすじとネタバレ


(C)Amazon Studios

【南方国】

オークに捕まったアロンディルは大量の人間やエルフが強制労働させられている山間に連れて行かれます。

強制労働を続ける中でアロンディルはオークがアダルと呼ばれる教祖のために強制労働を行わせていることを知ります。

アロンディルたちエルフは団結しオークへの反乱を企てますが、想像以上の軍勢に失敗し、唯一生き残ったアロンディルはアダルの前へと連れていかれました。

アロンディルはアダルからエルフの塔へと逃げた村人への伝言を命じられ、解放されました。

そのころ、エルフと塔へと避難した村人たちは食糧難に陥っていました。

テオは食糧を集めるためオークのいない昼間を狙って村人の避難の終わった近隣の村へと侵入しますが、オークに襲われてしまいます。

しかし、テオがサウロンの剣を取り出すとオークは慌て、テオの持つ剣を奪おうとしますが井戸に逃げ込むことで落ち延びました。

【ガラドリエル】

ガラドリエルとハルブランドは保護された船で海上都市ヌーメノールへと案内されます。

ヌーメノールはモルゴスとの戦いでエルフに着いた人間が得た莫大な恩賞を使って建設した国でしたが、ある日を境にエルフとの交流を一方的に断絶した過去がありました。

高貴な血筋を持つも船長の座に甘んじるエレンディルはエルフに偏見を持たず、また息子のイシルドゥルも父親の職を継ぐために船員としての候補生として日々研鑽を積んでいました。

脱走を試みるガラドリエルは監視のエレンディルに制止されますが、彼がエルフ語を話すことや彼の故郷ではエルフへの偏見がないことを知りエレンディルの村へと向かいます。

エレンディルの故郷で保管されていたエルフの残した文献を調べるガラドリエルはサウロンの紋章も思われていたものが、南方国のある地点を指していることに気付きます。

ガラドリエルはサウロンの計画が想像以上に進んでおり、南方国のみならず中つ国を巻き込んだ騒動に発展しかねないと危機感を覚えました。

【ハーフット】

部族の移動が翌日に迫り星座の謎の手掛かりを得るため、部族長以外が読むことを禁じられている星座図を盗んだノーリ。

しかし、夜の集会時に「男」が集会に乱入したことで「男」の存在とノーリの関係が露見してしまいます。

子供であることからノーリの掟破りは許されますが、ノーリの父親が脚を負傷しているにも関わらず移動群の最後尾を命じられてしまいました。

「男」は危険だらけのハーフットの移動の中で部族を救い出し部族の中でも認められますが、ノーリは「男」が時折見せる人知を超えた能力に畏れを抱き始めました。

【ガラドリエル】

イシルドゥルは兄弟のアナーリオンの言葉から父の意向に逆らい船員の実技試験を延期しようと考えていました。

ガラドリエルは文献の中からハルブランドが首に下げているペンダントの意味に気づき、揉め事を起こし牢屋に入れられているハルブランドこそが南方国の王であると確信。

ガラドリエルはハルブランドに打倒サウロンの協力を求めますが、ハルブランドはかつてモルゴスに協力した過去を持っていると吐露し逡巡します。

ガラドリエルはこの出会いが運命ではないことを訴え、ハルブランドは了承しました。

【エルロンド】

エルフとドワーフは共同作業を始めますが、エルロンドはドワーフたち、特に親友のはずのドゥリン4世が何かを隠していることを感じていました。

エルロンドは親友同士に隠し事はするべきではないと言い、ドゥリン4世は秘密を話す代わりにエルロンドに誓いを立たせます。

ドゥリン4世はこの炭鉱内で絹よりも軽く鉄よりも硬い新種の鉱石「ミスリル」を見つけたと話し、この黄金よりも高い「ミスリル」の発見が混乱を巻き起こしかねないと秘密を守ってきたことを話します。

ドゥリン4世は友情の誓いとしてエルロンドに「ミスリル」を渡しました。

【ガラドリエル】

ガラドリエルはエルフの国へと送還されることになります。

ミーリエルはエルフの残した未来を予知する水晶「パランティール」に触れ、この地がエルフの再来後に水に飲まれる未来を見て反エルフを決意していました。

「パランティール」に触れたガラドリエルは同じ予知を目にしますが、必ずしも予知が当たるわけではないと言いミーリエルに協力を求めるも拒否されてしまいます。

ミーリエルはガラドリエルを船に乗せ出港させますが、突如エルフから寄贈された木の花が散り始めます。

花の散りが凶兆の証だと知るミーリエルはガラドリエルを呼び戻し、ガラドリエルへの協力を決断。

ミーリエルは国民の前で自らがガラドリエルと共に中つ国へと渡り南方国を救うと宣言すると同行する兵士を志願制で集います。

するとイシルドゥルを始めとした多くの民が参加を決断しました。

【南方国】

剣を求めるオークに追われるテオをアロンディルが救出し、ブロンウィンへと届けます。

エルフの見張り塔に避難した村人たちはアロンディルが伝えたアダルの言葉に怯え、サウロン支持者のワルドレグの先導によってアダルへ投降する者とブロンウィンと共に戦う者に分かれます。

オークの軍に落ち延びたワルドレグは手下となるためにアダルの前に跪きますが、「サウロン」と呼ばれたアダルは怒り出し、ワルドレグに人間を殺し血の誓いを立てることを命じます。

一方、テオを訓練するアロンディルは彼からサウロンの剣のことを相談され、剣が人間を滅ぼす「何か」の封印を解く鍵であることブロンウィンに話します。

【エルロンド】

ドゥリン4世をエルフの街リンドンで開催された食事会に招いた上級王ギル=ガラドはドゥリン4世にドワーフの隠し事を聞き出そうとします。

エルロンドはドゥリン4世に助け舟を出し食事会は何事もなく終わりますが、ギル=ガラドはエルロンドに預言の木を見せ中つ国の終焉が近づいていることを話します。

しかし、ドゥリン4世に秘密を誓ったエルロンドはドワーフによる「ミスリル」の発見をギル=ガラドに話すことはありませんでした。

ケレブリンボールはエルロンドの派遣が「ミスリル」の発見を目的としたことであることをエルロンドに謝罪すると、「ミスリル」がエルフを救う素材であることをエルロンドに告げます。

エルロンドはドゥリン4世に「ミスリル」がなければエルフの不死の力が失われ、翌春には中つ国にいるエルフが滅びると正直に伝えます。

ドゥリン4世はエルロンドの正直な言葉に感化され、父親である国王ドゥリン3世を説得することを決めました。

【南方国】

夜、アダルの軍は村に攻め寄せ、アロンディルや村人たちは決死の抵抗を試み、先陣を殲滅することに成功しますが、先陣はアダルに投降した人間であり村人内に動揺が走ります。

村に第二陣が攻め寄せ、その圧倒的な物量差に村は飲みこまれて行き、生き延びた村人は酒場に逃げ込みました。

やがて酒場はオークによって包囲され、アロンディルの前にアダルが現れます。

アダルの狙いはサウロンの剣であり、目の前で次々と村人が殺害される様子に耐えかねたテオがアダルに剣をわたしてしまいます。

オークたちは村人全員を殺害しようと考えますが、そこにガラドリエル率いるヌーメノールの兵が押し寄せます。

剣を手にしたアダルはその場から逃走しますが、ガラドリエルとハルブランドが追跡の果てにアダルを確保。

サウロンの場所を聞かれたアダルはオークたちを「子供」と呼び、多くのオークを自身の目的のために殺害したサウロンを自らの手で殺したことを告白。

ミーリエルはブロンウィンを始めとした生き延びた村人にハルブランドを紹介します。

するとハルブランドは南方国の王として村人たちに期待の眼差しで迎え入れられました。

一方、サウロンの剣をアダルから託されていたワルドレグが剣をサウロンの祭壇に突き刺すと、アダルが捕らえた人間たちに掘らせていた水路に水が流れ、オロドルイン火山が噴火。

火山弾は村を直撃し、多くの村人とヌーメノールの兵が犠牲になりました。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪 シーズン1』のネタバレ・結末の記載がございます。『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪 シーズン1』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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【南方国・ガラドリエル】

火山弾の直撃を受けたヌーメノールの軍と村人たちは多大な被害を受け、オンタモを含める多くの人が死亡。

仲間を助けるために崩壊しかけた家に入ったイシルドゥルは建物の崩壊に巻き込まれます。

一方、ガラドリエルは生き延びたテオと合流しヌーメノールの軍や村人が集まる野営地へと向かいます。

ミーリエルと合流したエレンディルでしたが、ミーリエルを馬に乗せ歩くうちにエレンディルは彼女が視力を失ったことに気づきます。

ミーリエルはエレンディルに視力を失ったことを部下たちには隠すように命じました。

ガラドリエルは上級王に進言することを決め、ブロンウィンは近隣の町ペラルギルを目指すことにします。

ハルブランドは火山弾によって重傷を負っており、ガラドリエルはエルフによる治療が不可欠だと察しハルブランドをエルフの国に連れて行くことにしました。

【ハーフット】

噴火はハーフットの部族の移動先にも影響を及ぼし、多くの果実が死に絶えていました。

サドクは「男」に木々の復活を求めますが失敗し、朽ちた木がノーリを直撃しそうになり、部族内に「男」に対する不信感が募り始めます。

サドクは「男」に彼の探す星座の正体を知っている可能性のある人間の集落の場所を教えると部族を離れるように促し、募る不信感からノーリは「男」にリンゴを渡すと無言で彼を見送りました。

ノーリが目を覚ますと前日まで死に絶えていた木々が蘇りハーフットたちは嬉々として食料を回収します。

夜、ノーリは「男」の行方を追う3人の魔法使いを目撃。

ノーリは咄嗟に「男」の行き先について嘘を教えますが、魔法使いは無言でハーフットたちの食料と物資を乗せた貨車を全て燃やしました。

翌朝、ノーリは自分の行動で部族全体に被害が出たことを悔やみます。

しかし、父親が仲間を想うことの大事さを説くとノーリは仲間を見捨てられないと「男」に危機を知らせることを決断。

その旅にサドクや母親、そして友人のポピーが同行することになりました。

【エルロンド】

ドゥリン4世の仲介でドゥリン3世と謁見したエルロンドは5世紀に渡る援助と引き換えに「ミスリル」を求めます。

しかし、ドゥリン3世はエルフに対して疑心を持っており、「ミスリル」を採掘し落盤が起きる可能性と天秤にかけ、エルフへの協力を断りました。

エルロンドはドゥリン4世に「ミスリル」を返すとドゥリン4世のもとから去ろうとしますが、「ミスリル」が実際にエルロンドの持ってきた朽ちた葉を蘇らせた様子を見たドゥリン4世はエルロンドを呼び戻し、2人で「ミスリル」を掘り進めます。

しかし、そのことがドゥリン3世に露見しエルロンドは国外へと追放されてしまいました。

決定に不満を持つドゥリン4世はドゥリン3世に苛烈に意見をしますが、2人の意見は交わることなく終わり、ドゥリン4世は次期国王の場を剥奪されてしまいました。

エルロンドを見捨てたことを悔やむドゥリン4世は妻と共に鉱山を自分のものにすることを決意。

一方でドゥリン3世はドゥリン4世とエルロンドが掘り当てた空洞を埋めるように命令します。

その最下層には「バルログ」が雄叫びを上げていました。

【南方国・ガラドリエル】

テオとガラドリエルはブロンウィンやミーリエルのいる野営地へと辿り着きます。

視力を失ったミーリエルに対し、ガラドリエルはこの地に招いたことを謝罪します。

ミーリエルはガラドリエルに対し体制を立て直し必ずまたこの地に戻ることを誓い、エレンディルにヌーメノールへの帰還を命令。

【南方国・アダル】

火山灰によって日光が遮られ、日光に弱いオークが活動できるようになるとアダルはオークを集め南方国の支配を宣言。

アダルは南方国を「モルドール」と呼称しました。

【ハーフット】

エリュン・ガレン(緑森)を彷徨う「男」は彼を追う魔法使いたちに追いつかれます。

魔法使いたちは男のことを「サウロン」と呼びました。

記憶と力を失っている「男」を目覚めさせるため魔法使いたちは「星座」のもとへ彼を案内しようとします。

力の暴走を恐れる魔法使いたちは「男」が目を覚ますまで彼を拘束。

ノーリたちはその様子を隠れて見ており、「男」を救うチャンスを窺っていました。

魔法使いたちのいない隙に「男」の拘束を解こうとするサドクとノーリでしたが、駆けつけた魔法使いによる攻撃がサドクに当たってしまいます。

ノーリの悲鳴を聞いた「男」は力を暴走させると魔法使いたちは「男」を攻撃。

ハーフットたちは魔法使いに反撃しますが、魔法の力で追い詰められます。

ノーリは魔法使いの1人が落とした杖を「男」に渡すと「男」は杖を使い魔法使いたちを消滅させました。

魔法使いたちは「男」は「サウロン」ではなく「イスタル」だったと言い消えていきます。

サドクの傷は想像よりも深く、サドクはノーリたちに別れを告げると死亡。

【ガラドリエル】

馬を走らせたどり着いたエルフの街「エレギオン」でエルロンドと再会したガラドリエル。

エルフたちにハルブランドの治療を任せたガラドリエルはエルロンドにこれまでの道程を話します。

治療を受け回復したハルブランドは名工ケレブリンボールと会えたことに感動します。

ハルブランドはエルロンドがドゥリンから貰った少量の「ミスリル」に目をつけると、鉄がニッケルと組み合わさることで強力になるように「ミスリル」も特質を増幅させる材料があるかもしれないとケレブリンボールに助言しました。

ケレブリンボールはギル=ガラドに引き延ばした「ミスリル」で小ぶりかつ円形の何かを作ることで、エルフ全体を救うことが可能な力を手に入れることが出来ると進言しますが、確信を得られないギル=ガラドは進言を拒否。

しかし、エルロンドが掛け合ったことで3ヶ月だけ猶予を得ました。

一方でエルフたちの鍛冶屋に混ざり行動するハルブランドをガラドリエルは疑いの目で見ていました。

【ヌーメノール】

エレンディルの娘エアリエンは王の肖像画を描く絵師の1人として選ばれ、王の寝室に顔を出すようになります。

王はエアリエンをミーリエルと勘違いし、「パランティール」を彼女に見せました。

数日後、ヌーメノールに帰還したミーリエルは父である王が死亡したことを知ります。

【ガラドリエル・エルロンド】

ケレブリンボールとハルブランドは「ミスリル」と他の材料との結合を試みますが失敗します。

そこでひとつの王冠を作る予定を変更し、もっと小ぶりなふたつの「何か」を作ることにします。

ハルブランドはガラドリエルにそのことを伝えますが、ガラドリエルは南方国の王家の血筋がすでに途絶えていることに気づきハルブランドを詰問。

ガラドリエルを救ったこと、ミーリエルを中つ国に送り込んだことも全てがハルブランドの策略であり、彼こそがサウロンであることにガラドリエルはたどり着きました。

サウロンであることを認めたハルブランドは自分が破壊した全てを救うためにガラドリエルと手を組もうと提案。

あくまでもサウロンは自身を光の存在でありこの世を闇から救うべく行動していると言いますが、ガラドリエルはサウロンの言う救いが中つ国の支配であるとして提案を拒否しました。

サウロンの術から目を覚ましたガラドリエルはケレブリンボールが「ミスリル」を使った「何か」を完成間近まで来ていると知り、2つの予定だった「何か」を対立を避けるため3つ作らせることにしました。

そして、ガラドリエルの剣と「ミスリル」を溶かし3つの「指輪」が制作されました。

【ハーフット】

イスタルは賢人や魔法使いと言う意味を持ち、記憶を取り戻すためにはリューンに向かわなければいけないとノーリに言います。

家族の許可を得たノーリはハーフットの部族を離れイスタルと共にリューンへと向かう旅に出ることにしました。

【サウロン】

エルフのもとを離れたサウロンは変わり果てた南方国「モルドール」へと足を踏み入れました。

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ドラマ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪 シーズン1』の感想と評価


(C)Amazon Studios

二転三転する「サウロン」の正体

映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズで描かれた中つ国の「第三紀」では既に力を失っていたものの、世界を闇に陥れる寸前まで台頭した闇の王「サウロン」。

ドラマ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』ではそんなサウロンの全盛期に至るまでの物語が展開されます。

しかし、本作では中つ国に潜伏するサウロンの正体は最終話まで隠されており、誰がサウロンなのかに焦点が当てられた物語が繰り広げられていました。

劇中にサウロン候補は複数登場し、一方で本物のサウロンは自身の目的のため各地で暗躍していたことが最終話で明かされます。

1話から最終話に向けての伏線が多数張られていたことに気づくことのできる良質な物語の光るドラマでした。

それぞれの関係性の発展が光る群像劇

本作は中つ国と言う舞台の中でも各地で同時に物語が動く、群像劇の形で進んでいきます。

原作の「指輪物語」の魅力と同様に、各地の物語がやがてお互いに影響を及ぼしていく様相が先を見る手を止まらせず最終話まで駆け抜けていきます。

エルロンドとドゥリン4世や、ガラドリエルとハルブランドのようにそれぞれの物語の中で複雑な感情を交わす関係性にも目が釘付けになり、既に続シーズンが待ち遠しくなるほどの本作。

映画シリーズでレゴラスとギムリの関係性にハマった人には特に必見と言える関係性に満ちた作品でした。

まとめ


(C)Amazon Studios

「南方国」のその後や「サウロン」の正体など、その後の物語を知っている人にこそ刺さる展開がシーズンの終盤に怒涛のごとく押し寄せる『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪 シーズン1』。

少なくとも5シーズンの製作が確約しているとも報じられる本ドラマはまだまだ始まったばかりと言えます。

旧シリーズのIMAXでの劇場公開も始まり、「指輪物語」が最も熱いとされる今にこそ鑑賞をオススメしたいドラマです。


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