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Entry 2022/02/05
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【ネタバレ】ゴーストバスターズ:アフターライフ|感想結末とあらすじの評価解説。最新作は続編としてもひとつの映画としても楽しめるぞ!【SF恐怖映画という名の観覧車159】

  • Writer :
  • 糸魚川悟

連載コラム「SF恐怖映画という名の観覧車」profile159

1984年にアメリカで公開された『ゴーストバスターズ』(1984)は本国で大ヒットを記録し、1980年代で最もヒットしたコメディ映画としてその名を刻むことになりました。

同作は日本でも大ヒットとなり、主題歌であるレイ・パーカー・ジュニアの「ゴーストバスターズ」は地上波での放映の影響も重なり、世代を跨いでなお人気の曲と言えます。

そして2022年、シリーズの最新作が日本に上陸。

今回は「ゴーストバスターズ」シリーズ4作目となる『ゴーストバスターズ/アフターライフ』を、ネタバレあらすじを含めご紹介させていただきます。

【連載コラム】『SF恐怖映画という名の観覧車』記事一覧はこちら

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映画『ゴーストバスターズ/アフターライフ』の作品情報

【日本公開】
2022年(アメリカ映画)

【原題】
Ghostbusters: Afterlife

【監督】
ジェイソン・ライトマン

【脚本】
ジェイソン・ライトマン、ギル・キーナン

【キャスト】
マッケナ・グレイス、フィン・ウルフハード、キャリー・クーン、ポール・ラッド、ビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、アーニー・ハドソン、シガニー・ウィーバー、アニー・ポッツ

【作品概要】
ゴーストバスターズ』を製作したアイヴァン・ライトマンを父に持ち、自身も『マイレージ、マイライフ』(2010)で高い評価を受けたジェイソン・ライトマンが手掛けたシリーズ最新作。

オリジナルキャストが再出演しただけでなく、『アントマン』(2015)のポール・ラッドやドラマシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」で人気を集めるフィン・ウルフハードが出演していることでも話題となりました。

映画『ゴーストバスターズ/アフターライフ』のあらすじとネタバレ

2021年オクラホマ州サマービル、キャデラックを走らせ鉱山から逃げる男は町外れの家に自身を追いかける「何か」を誘い込みます。

しかし、準備していたトラップは動作不良で動かず、男は「保管装置」を床下に隠しますが、追いつかれた「何か」に殺害されてしまいました。

シングルマザーのキャリーは長男のトレヴァーと科学好きの次女フィービーを養う金がなく、住んでいた家を追い出されてしまいます。

家族に断ることなく家を出て以降、疎遠となっていた父の死を知ったキャリーは住む場所を求めトレヴァーとフィービーと共にサマービルの町外れにある家へと移住。

サマービルでは1日に1回地震が発生しておりフィービーはその地震のメカニズムに疑問を抱きます。

翌日、サマースクールに登校したフィービーは授業で映画を流すだけの教師グルーバーソンと「ポッドキャスト」で陰謀論系の配信を行う生徒・ポッドキャストと出会います。

映画に興味を持たないフィービーはグルーバーソンが地震を研究している研究者であることを知り、彼からこの町で起こる地震は火山性でもプレート性でもない不可思議なものであると教わります・

その夜、フィービーは自身の部屋にあったチェスがひとりでに動く様子を目撃し、家の中にあった霊気を探知する「PKEメーター」を使い床下に隠されていた「保管装置」を発見。

翌日、「保管装置」をグルーバーソンに見せると、彼はその装置が1980年代にNYで発生したゴースト騒動において「ゴーストバスターズ」と呼ばれる組織がゴーストを捕らえるために使っていたものだと言います。

放課後にグルーバーソンとポッドキャストと共に「保管装置」が本物であることを確かめたフィービーは、2人を連れて家へと戻ります。

グルーバーソンはシングルマザーであるキャリーと良い雰囲気なり、一方でポッドキャストはフィービーの祖父の家の資料の中から、町にある廃坑となった鉱山に破壊神「ゴーザ」を祀る遺跡があることを突き止めます。

フィービーは家の地下に祖父の残した研究室があることを突き止め、部屋の中にいる「何か」の霊と共にある機械を完成させます。

次の日、ポッドキャストと共に完成させたレーザー装置「プロトンパック」の威力を確かめたフィービーは廃工場の中にいたゴーストの捕縛を試みますが失敗し、町方向へとゴーストを逃がしてしまいます。

一方、トレヴァーは町に引っ越して以降、ダイナーで働くラッキーの気を引くために同じ場所でバイトをし彼女との仲を深めていました。

バイトをする傍ら祖父の遺品であるキャデラックを修理していたトレヴァーはついに修理を完成させ、町方面へと車を走らせる途中でゴーストを追うフィービーとポッドキャストに出会い、2人を車へと乗せました。

3人はゴーストを追い鉱山付近で捕縛に成功しますが、町を装置で破壊したことやトレヴァーが無免許であることから留置所へと入れられてしまいます。

フィービーは「ゴーストバスターズ」を調べるうちにたどり着いた電話番号に電話をかけ助けを求めようとしますが、電話に出た「ゴーストバスターズ」のレイは仲間を捨てて雲隠れしたフィービーの祖父に良い感情を抱いておらず電話は途中で中断されてしまいます。

グルーバーソンとキャリーが迎えに来たことでその場は収まりますが、祖父の存在を家族を捨てた変人とするキャリーは彼の行っていた研究を認めず、祖父に似てきたフィービーを心配します。

トレヴァーがラッキーと鉱山に行った日に「ゴーザ」と言う言葉を聞いたという情報から、フィービーとポッドキャスト、そしてトレヴァーとラッキーは意を決し真相を知るために鉱山の奥地へと入っていきました。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『ゴーストバスターズ/アフターライフ』のネタバレ・結末の記載がございます。『ゴーストバスターズ/アフターライフ』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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鉱山の奥には祭壇があり、かつて「ゴーストバスターズ」がゴーザと戦ったNYのビルをも作ったとされるイヴォ・シャンドールがゴーザの復活を予期していたことが分かります。

フィービーとトレヴァーの祖父であり「ゴーストバスターズ」の一員であったイゴンはゴーザの復活が近づいていることを知り、地下から這い上がるゴーストの町への侵入を防ぐために装置を作り、その装置の振動が町に地震を引き起こしていたことを知ります。

その頃、町に漏れ出たゴーストは徐々に異変を起こし始め、ゴーザの復活に必要となる「鍵の神」と「門の神」がそれぞれグルーバーソンとキャリーに取り憑いてしまいます。

その事を知ったフィービー、ポッドキャスト、トレヴァー、ラッキーは町と世界を救うことを決意し、父が町の保安官であるラッキーの手引きで押収されてしまった「ゴーストバスターズ」の装備とキャデラックを奪還。

フィービーはイゴンが家の周囲の畑内におびただしいほどの「保管装置」を埋め込みゴーザを捕縛するトラップを仕込んでいたことを知り、ゴーザをこの地におびき寄せ封印することに決めます。

取り憑かれたグルーバーソンによって封印が壊され、「鍵の神」と「門の神」が揃ったことでゴーザが復活。

フィービーがゴーザの気を引いているうちに「門の神」を「保管装置」にかけ、ゴーザの力を削ぎキャリーを取り戻した4人はキャデラックで家へと戻ります。

しかし、ゴーザが迫るなか畑のトラップは動作不良で動かず、「門の神」を取り戻されラッキーが取り憑かれるなどフィービーたちはピンチに陥ります。

そこに「ゴーストバスターズ」のレイ、ピーター、ウィンストンが駆けつけ、かつて対峙したゴーザに攻撃を仕掛けます。

ゴーザは「ゴーストバスターズ」に敗北した過去より進化しており3人の交差レーザーでも封印することが出来ませんでしたが、フィービーにイゴンの霊が加勢し形成は逆転。

トレヴァーがポッドキャストの支援によってトラップの動作不良を直したことで畑内のトラップが利用可能となり、ゴーザや地下から抜け出したゴーストたちは大量の「保管装置」によって封印され、取り憑かれていたラッキーとグルーバーソンは自我を取り戻しました。

危機が去り、イゴンと再会した「ゴーストバスターズ」の面々は勝利を分かち合い、キャリーはイゴンが自身のことを愛していたことを知り抱き合います。

キャリーと抱き合うイゴンは満足そうな顔を見せそのまま空へと消えて行きました。

数日後、ビジネスマンとして大成功を収めているウィンストンはキャデラックを引き取り「ゴーストバスターズ」の拠点に保管。

その地下室ではゴーストの保管庫のランプが赤く点滅していました。

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映画『ゴーストバスターズ/アフターライフ』の感想と評価

オリジナルキャストが続投するファン垂涎の「続編」映画

社会現象を引き起こした『ゴーストバスターズ』はその後に続編も製作され興行的な成功を収めます。

しかし、その後の続編製作はビル・マーレイを始めとした出演陣による「老けた姿を見せたくない」と言う反対によって難航し、根強い人気を誇るリブート作『ゴーストバスターズ』(2016)が製作されオリジナルキャストが別役としてカメオ出演したものの、あくまでも別世界の物語として展開されることになりました。

ですが最新作となる『ゴーストバスターズ/アフターライフ』ではビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、アーニー・ハドソン、シガニー・ウィーバーと言うオリジナルキャストが同役として再出演。

撮影前にこの世を去ったハロルド・ライミス演じるイゴンも物語の中心に配置され、「ゴーストバスターズ」ならではの出演を果たすことになり、過去作を楽しんだ人たちにこそ鑑賞して欲しいファン垂涎の作品となっていました。

「続編色」が強すぎない世代交代作

前項で説明したように本作はオリジナルキャストがおよそ30年の歳月を経て再出演する「続編作品」です。

しかし、物語の主軸を担うのはマッケナ・グレイスやフィン・ウルフハードが演じる「ゴーストバスターズ」の孫世代のティーンたちであり、オリジナルキャストはあくまでも彼らを強く支える脇役。

そのため、続編作品でありながら過去作をがっつり観ていなければ作品に入り込めないような「続編色」は控えめであり、むしろシリーズを知らない人こそ主人公のフィービーと同じ視線で物語を楽しめると言えます。

今までのような都会ではなく田舎に舞台を移し、大人ではなく多感なティーンにスポットを当てたシリーズとしては異色の本作。

本作は紛れもなく「ゴーストバスターズ」の続編作品でありながら、さまざまな挑戦を行った世代交代の作品でもありました。

まとめ

「ホラー」のエッセンスをしっかりと入れ、恐怖感を残しつつも全体的にはポップで「コメディ」感の強い絶妙な塩梅の『ゴーストバスターズ/アフターライフ』。

大人世代は懐かしさと共に楽しむことが出来、子供世代は少しの怖さと破天荒な面白さに「ゴーストバスターズ」シリーズの魅力に引き込まれること間違いなしの本作。

一人、家族、カップル、友人同士などあらゆるシーンにぴったりのエンターテインメント要素盛りだくさんのSFホラーコメディ映画である本作をぜひ楽しんでみてください。



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