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映画サイコパスSSネタバレ感想と結末までのあらすじ【PSYCHO-PASS Sinners of the System Case.1】

  • Writer :
  • 薬師寺源次郎

人気SFアニメシリーズの新プロジェクト、新規劇場作品3部連続公開で贈る第一弾。

霜月美佳と宜野座伸元の活躍を中心に「サンクチュアリ“偽りの楽園”」でおこる罪無き「罪人」への倫理無き「罰」を追う姿を描きます。

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映画『PSYCHO-PASS Sinners of the System Case.1』作品情報


(C)サイコパス製作委員会

【公開】
2019年(日本映画)

【監督】
塩谷直義

【キャスト】
野島健児、佐倉綾音、弓場沙織、平井祥恵、岡寛恵、小山力也、斉藤貴美子、多田野曜平、中川慶一、花澤香菜、東地宏樹、櫻井孝宏、伊藤静、沢城みゆき

【作品概要】
ストーリー原案、監督をこれまでのシリーズにも携わってきた塩谷直義が務め、脚本を小説版『PSYCHO-PASS ASYLUM/GENESIS』を執筆した吉沢亮が担当、Prodaction I.Gがアニメーションを制作しています。

『罪と罰』と題された本作では監視官、霜月美佳と執行官、宜野座伸元に焦点を当て、秩序の陰に隠れた闇を暴く姿を描きます。

映画『PSYCHO-PASS Sinners of the System Case.1』のあらすじとネタバレ


(C)サイコパス製作委員会

2117年2月東京。夜、公安局に一台の車両が暴走していると通報入り、監視官の霜月美佳、執行官の宜野座伸元、六合塚弥生は現場に急行します。

車両の進路予想が公安局であると知った美佳は、道路の封鎖を指示。封鎖を避けた車両はビルに激突、美佳たちは犯人を確保に向かいます。

車両から出てきた女は投降する様子を見せ、何かを美佳たちに渡そうとしますが落とし、壊れてしまいます。

それに気づいた女はひどく狼狽し、最後には気を失ってしまい、美佳は予想しない事態の展開に戸惑ってしまいます。

女が落としたものはメモリーキューブと呼ばれる記憶媒体であり、分析官の唐之杜志恩が修復を試みますがデータは破損されていました。

また、車両に乗っていたのは、青森にある潜在犯隔離施設「サンクチュアリ」で心理カウンセラーをしている夜坂泉と判明します。

その報告を聞く美佳と出勤した監視官、常守朱のもとに公安局長から呼び出しがかかります。

局長から翌朝に泉の身柄をサンクチュアリに移送するよう指示、異例の事に二人は異論を唱えますが、サンクチュアリの管轄が経済省にあり、経済省からの正式な要請で公安局は従うほかありません。

朱はせめて、再発防止のために現地のセキュリティチェックを申し出、許可をとります。

局長室を後にする二人は、一人の男とすれ違い、男は足早に局長室へと向かっていました。

朱は今回の事件は上層部の対応が早すぎることをいぶかしみ、何か裏があると感じ、東京で捜査すると美佳に伝え、美佳に青森へ向かうよう指示します。

翌朝、美佳は宜野座、弥生を伴い、泉を移送するため青森へ、ヘリで向かいます。

道すがら、サンクチュアリについての説明を受ける、美佳、サンクチュアリは更正プログラムの一環として鉱山での採掘作業に従事、収監者たちにある程度の自由が与えられている事を知ります。

美佳はサンクチュアリの資料を見ていると、突如、泉が暴れだします。その反応に異様さを感じた美佳はサンクチュアリに何かがあると感じていました。

サンクチュアリに到着する美香たちを施設長 辻飼、保安担当 松来らが出迎えます。

辻飼は早速、泉の身柄を引き取ろうとします。

再脱走の疑いがあるため、美佳は拒否しますが、他の収監者の更正プログラムに支障が出るという主張を認め、しばらく弥生を監視につけることで妥協します。

また美佳は、辻飼にセキュリティチェックと泉にカウンセリングを受けていた収監者への聴取の許可を取ります。

美佳と宜野座は収監者の聴取を行いますが、収監者は質問をはぐらかし、施設職員により、聴取は途中で打ち切られてしまいます。

引きとめようとする美佳ですが、犯罪係数の悪化の恐れを理由に断られ、収監者を追い、鉱山に向かおうとしますがこれも更正プログラムに支障をきたすという理由で断られます。

その頃、東京では泉が乗っていた車両の持ち主が武田という男で、製薬会社に勤めている事が判明します。

朱は武田の家に向かいますが、武田の姿はありません。

手がかりを見失う朱ですが、執行官、雛川の捜査により武田の製薬会社がサンクチュアリへのみ供給している薬物を製造していることが分かります。

一方、美佳は思い通りに捜査が進まないことに苛立ちを隠せずにいました。

そこに弥生が施設職員に拘束されたという報告を受けます。

急いで弥生の元へ向かう美佳と宜野座は辻飼から、泉が逃亡したこと、弥生がその手助けをした疑いがあるため拘束したことを告げます。

憤慨する美佳に弥生は他者に聞こえない脳内通信により、施設職員に呼びだされた隙に泉が逃走、泉が意図的に脱走させられた可能性を示唆します。

辻飼は収監者で捜索隊を編成、泉の捜索を行うため美佳たちに手を出すなと言いますが、美佳は泉が執行対象である事を理由に宜野座と共に泉捜索に向かいます。

弥生は脳内通信を利用しサンクチュアリの警備システムに侵入、泉の足取りを追い、美佳達に知らせます。

監視カメラの記録から泉の行き先が分かったという宜野座は美佳と共に霊園へ向かいます。

そこはヘリで美佳が見ていた画像であり、その時の泉の反応から、宜野座はその場所を美佳たちに伝えようとしたのではと考えていました。

霊園に辿りついた美佳たちは、泉の姿を見つけると共に一人の少年を発見します。

少年の名は久々利武弥といい、泉の武也を愛おしむ様な反応から、脱走の理由はこの武弥が大きく関係しているようでした。

武弥もまた、泉と同じメモリーキューブを持っており、宜野座はデータを確認しようとしますがロックされており見ることが出来ません。

捜索隊が近づいていることに気がついた美佳は宜野座に武弥を連れて逃げるよう指示、後で合流することを確認すると、泉をつれて正面から出て行きます。

捜索隊の前に出た美佳は泉を確保したことを宣言し、公安局が身柄を預かることを主張しますが、
施設職員、能登は頑なに認めません。

収監者たちは興奮を抑えきれず、美佳達に襲い掛かります。ドミネーターを引き抜き、狙いをつけますが、収監者たちの犯罪係数は執行対象以下であり、使用することが出来ません。

戸惑う美佳に代わり、前に出た泉は隠し持っていた発炎筒を投げつけ、収監者たちが怯んだ隙を突き、逃げ出します。

その頃、弥生はハッキングが見つかり、薬物で眠らされてしまいます。

武弥と逃げた宜野座は美佳からの連絡で二人が無事であることを確認しますが、ネット接続が切れたことで弥生のハッキングが見つかった事に気付きます。

美佳との合流地点に向かおうとする宜野座の前に能登が現れ、武弥の身柄を要求、拒否する宜野座は能登を退け、武弥と共に地下へ逃げます。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『PSYCHO-PASS Sinners of the System Case.1』ネタバレ・結末の記載がございます。『PSYCHO-PASS Sinners of the System Case.1』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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(C)サイコパス製作委員会

能登との戦闘で傷を負った宜野座の姿を見た武弥はなぜ、自分を助けようとするのか問い、泉に対し自分は何も出来なかったと口にします。

後悔する武弥に宜野座は自分もかつて苦しむ友に手を差し伸べられず後悔していることを明かし、その友は今も元気にしている事を告げ、泉も同じように元気になると武弥を勇気付けます。

すると、突如、武弥が持っていたメモリーキューブロックが解除されます。

ロックは武弥の犯罪係数が一定値以下になると解除される仕組みで、宜野座との会話で緊張が解けたため解除されました。

キューブのデータはビデオメッセージであり、再生するとそこには泉の姿がありました。

メッセージの中で泉はサンクチュアリは収監者に薬物投与と催眠療法で自我を奪い、集団意識を植え付け犯罪係数を違法に低下させていることや鉱山内に何か秘密があり自我を奪う必要があること。

また友人の久々利桃花が不審な死を遂げたこと、桃花の息子、武弥を守るため、武弥に処方された薬を飲んでいるが自我が薄くなり始めたこと。

最後には回らない呂律で東京へ向かうことが記録されていました。

このメッセージを東京の朱へ送った宜野座は美佳と合流し、メッセージの内容を伝えます。

東京では久々利桃花の素性が判明、桃花は潜在犯となり、サンクチュアリに収監される前に武田と婚約していたことが分かり、武弥をサンクチュアリで出産していたと推定、また、泉は武弥を守るために武田の元を訪れていました。

美佳は泉、武弥の身を隠すと自身は鉱山向かうと口にし、宜野座にはその間、囮になるよう指示します。

美佳たちの行方を追う捜索隊を指揮する松来でしたが、辻飼は自身が指揮を執る事を告げ、鉱山へ向かい、松来は人型重機に乗り込むと宜野座を排除するために動き出します。

その頃、東京では武田の水死体が見つかります。

一見、事故死のようですが不自然な点が多く、いぶかしむ朱の元にサンクチュアリの設立に携わった国会議員、烏間の存在が知らされます。

その烏間こそ、朱と美佳が局長室を後にした時すれ違った男であり、事態の大きさを理解した朱は青森の美佳の下へ向かうことを決意します。

鉱山の中で美佳は廃棄された放射性物質を見つけます。驚く美佳の前に収監者たちを連れた辻飼が現れ、事の真相を明かします。

収監者たちは放射線物質を回収するために自我を奪われ、彼らを自身の駒としか考えていないと語り、収監者たちの防護服のヘルメットを強制的に解放、放射線を浴びた収監者たちは次々と倒れて行きます。

システムを掌握している辻飼は美佳のヘルメットを解放すると脅し、投降を呼びかけます。美佳はおとなしく辻飼に従うほかありません。

その頃、宜野座は弥生を救出、ネットの復旧を急ぐ二人の前に人型重機に乗り込んだ松来が現れます。

ヘリポートで迎え撃つ宜野座はですが、人型重機に歯が立たず追い詰められ、駐機してあったヘリに叩きつけらます。

松来はヘリごと宜野座をヘリポートから落とそうとしますが、人型重機の腕部が引っかかったため重機を脱出しようとしますが、宜野座の義手である左腕に仕込まれたワイヤーに足を絡め取られ落下します。

美佳を連行した辻飼は、収監者たちの前で美佳が自分達の協調を乱す存在であり、排除するべきだと説き、収監者たちに美佳を殺害させようとします。

しかし美佳は、逆に辻飼こそが協調を乱すものと主張し、密かに録画していた鉱山でのやり取りを収監者たちに見せます。

録画の内容を慌てて否定する辻飼ですが、もう収監者たちには辻飼の言葉は届きません。

逃亡を図る辻飼を追う美佳に弥生からネット復旧の連絡が入り、美佳はドミネーターを構えます。

辻飼の犯罪係数にドミネーターは対象排除モード、エリミネーターが発動、美佳は引き金を引き、辻飼に命中、辻飼は死亡します。

歯止めを失った収監者たちは暴徒となり、美佳に襲い掛かり、美佳は泉、武弥を連れ、ヘリポートへ向かいます。

松来と対決を続ける宜野座ですが、義手を失い片手での戦いは苦戦を強いられていました。

松来は宜野座を背後から羽交い絞めにし、絞殺しようとしますが、ヘリの落下で亀裂の入った足場が崩落、松来は落下します。

辛くも勝利した宜野座ですが、意識が薄れ、崩落した穴に吸い寄せられるように落下しかけますが駆けつけた弥生に腕を取られ、落下を免れます。

美佳たちと合流する宜野座、弥生ですが、収監者たちがすぐ後ろまで迫っていました。

しかし、脱出用のヘリは落下したためありません。

絶対絶命の危機に駆けつけたのは朱たちが乗ったヘリでした。

こうしてサンクチュアリを後にする美佳たちでしたが、朱は事件を裏で手引きしていた烏間の存在を美佳に明かし、美佳は自分の手で決着をつけることを望みます。

東京に戻った美佳は烏間の下を訪れ、事の真相を質しますが知らぬ存ぜぬを通します。

美佳はおもむろにドミネーターを抜き、烏間を狙いますがそこに表示された犯罪係数は0でした。

烏間はシビュラシステムを構成する端末ユニットだったのです。

正体がばれた烏間は事の真相を美佳に明かします。

サンクチュアリはかつての放射性廃棄物保管所の上に建設され、廃棄物を回収する目的で設立していたのです。

施設の存在を公に出来ない理由は外交上の機密保持のためであり、公にしたところで何のメリットも無いと烏間は美佳に説きます。

美佳は、公にしない変わりに、泉と武弥の身の安全を烏間に確約させます。

後日、美佳と宜野座は安全な更生施設に入所した泉の面会に武弥を連れて行きます。宜野座は武弥が養護施設に入所することが決まったことを告げ、いずれ、泉に迎えにいくようにいうのでした。

面会を終えた武弥は美佳になぜ自分を助けてくれたのかを訪ねます。

美佳はこう、答えます「それは私たちが正義の味方だから!」。

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映画『PSYCHO-PASS Sinners of the System Case.1』感想と評価


(C)サイコパス製作委員会

これまでのシリーズで美佳は潜在犯を処罰の対象、執行官を自分達の駒のように思っており、宜野座に対して辛らつな態度をとっており、宜野座の助言や忠告を無視することがしばしばありました。

しかし、本作では潜在犯である泉に対し処罰の対象としてではなく一人の人間として寄り添い、力になろうとしており、同じように宜野座の言葉に耳を傾け、仲間としての接するようになっており、美佳の人としての成長が感じられました。

また美佳の成長を見守る宜野座には、彼の父、征陸の姿が重なって感じ、宜野座もまた、頑なに征陸を拒否していたかつてのしがらみを断ち切ったのだと感じました。

本作の『罪と罰』というサブタイトルは心理状態から犯罪を起こす「可能性」だけで犯罪者とされてしまう潜在犯に社会の闇を取り除く事を強いる「罰」は秩序や社会とは何かと深く考えさせられる内容でした。

また、劇中で登場した放射能物質貯蔵施設は実際に青森に存在しているわけで、現在社会の問題を未来に先送りしている現状を揶揄しているように感じました。

まとめ

人間の心理状態を数値化し管理する日本で活躍する刑事達の姿を描き、独特の世界観と現在社会の矛盾にも通ずる重厚なストーリーが人気をはくしこれまでTVシリーズ2作、劇場版1作が制作されました。

本シリーズではこれまで登場したキャラクターにスポットを当て、その人物像を深く掘り込んでいくと共に、現在、過去、未来へ通じる物語を紡いでいきます

続く第2弾、宜野座の父、征陸と執行官になる前の須郷の活躍を描く『Case.2 First Guardian』は2019年2月15日公開です。

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