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映画サイコパス2期(2019)ネタバレ感想と結末までのあらすじ【PSYCHO-PASS Sinners of the System Case.2】

  • Writer :
  • 薬師寺源次郎

『Case.2 First Guardian』は2019年2月15日(金)ロードショー

人気SFアニメシリーズ『PSYCHO-PASS サイコパス』の新プロジェクト『PSYCHO-PASS Sinners of the System』

本編シリーズの主人公以外のキャラクターをメインに、新規劇場作品を3部連続公開するプロジェクトの第二弾『Case.2 First Guardian』

須郷徹平と征陸智己を中心に、かつて沖縄で繰り広げられた国防軍内部の陰謀を追います。

『Case.2 First Guardian』は2019年2月15日(金)ロードショーです。

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映画『PSYCHO-PASS Sinners of the System Case.2』作品情報


(C)サイコパス製作委員会

【公開】
2019年(日本映画)

【監督】
塩谷直義

【キャスト】
東地宏樹、有本鉄隆、浅野真澄、てらそままさき、大原さやか、関智一、野島健児、石田彰、伊藤静、沢城みゆき、本田貴子、花澤香菜、佐倉綾音

【作品概要】
監督は『PSYCHO-PASS Sinners of the System Case.1』と同じく塩谷直義が務め、脚本をTVシリーズ2期、劇場版の脚本も務めた深見真が担当。

Prodaction I.Gがアニメーションを制作しています。

劇場版新プロジェクト第二弾で『First Guardian』と題され、過去にあった事件を振り返る本作。

亡き執行官・征陸智己の活躍と、軍属であった須郷徹平が執行官になるきっかけとなった事件を描きます。

映画『PSYCHO-PASS Sinners of the System Case.2』のあらすじとネタバレ


(C)サイコパス製作委員会

2116年10月。

公安局刑事課捜査1係に花城フレデリカが着任します。

省庁間人事交流の一環として外務省から出向してきたフレデリカですが、先だって、東南アジア連合、「SEAUn」(シーアン)で起こった事件に公安局が強制介入したことを受け、外務省との関係強化のためにやってきたとフレデリカは口にします。

そんな中、執行官の須郷徹平はフレデリカからの視線を感じていました。

捜査1係監視官の霜月美佳は同僚の常守朱に、フレデリカが異動してくる時期が不自然であること、フレデリカは外務省ではいわゆる「汚れ仕事」を担当していたことを告げ、不安視していることを打ち明けます。

すでに知っていた朱も同様の疑念を抱きながらも、当分は様子を見るように美佳に言います。

その夜、トレーニングに励んでいた須郷の下をフレデリカが訪れます。

須郷がかつて国防軍に所属していたことを知るフレデリカは、外務省が新設する部隊に勧誘し、そこでは潜在犯としてではなく軍人として待遇することを確約しますが、須郷は回答を保留します。

自宅に帰った須郷は昔のことを振り返っていました。

2112年夏、沖縄。

当時、須郷は国防軍第15統合任務部隊に所属、戦闘用ドローンのパイロットを務めていました。

訓練に従事した後に開かれた慰労会にて、同部隊で同期入隊、部隊の隊長・大友逸樹の妻でもある、燐の異動を聞かされます。

その夜、大友が自身の生体記録をスパーリング用アンドロイドにコピーする姿を目にした須郷。

大友は「何かあったときの準備はしておくものだ」と口にします。

大友と酒を酌み交した須郷は、近く実戦に出ることを聞かされます。

後日、召集された第15統合任務部隊は、日本の同盟国である“SEAUn”での作戦の説明を受けます。

SEAUn政府に敵対する武装勢力を相当するこの作戦は「フットスタンプ作戦」と名づけられ、作戦を主導する国防軍参謀・高江洲、基地指令、オブザーバとして外務省次官の吹田が参加していました。

作戦当日、地上を進行する大友たち地上部隊をドローンで援護する須郷ですが、苦戦を強いられ、作戦は失敗。

大友達の撤退を援護しようと試みたもののドローンの弾薬は尽きていました。

予定よりも搭載された弾薬が少ないことに驚く須郷に、吹田は救援物資が搭載されている分、弾薬が少ない事を説明。

高江洲は救援物資を投下し、ドローンを帰還させることを命じます。

大友に無事を祈ると伝える須郷。

大友は、妻の燐におなかの子と共に強く生きろと伝えるよう須郷に頼むと「帰ったら取って置きのブランデーを開けよう」と言葉を残し、通信は遮断されます。

須郷は救援物資を投下。

しかし大友をはじめ、地上部隊は帰ってくることはありませんでした。

その後、須郷は燐が軍を退官したこと、流産したこと、大友の行方を捜し続けていたことを知ります。

三ヵ月後、東京の国防軍本省を正体不明の軍用ドローンが襲撃、多数の被害が出ます。

参謀の高江洲も巻き込まれ負傷します。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『PSYCHO-PASS Sinners of the System Case.2』ネタバレ・結末の記載がございます。『PSYCHO-PASS Sinners of the System Case.2』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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(C)サイコパス製作委員会

数日後、須郷の下を公安局刑事課の監視官・青柳璃彩と、執行官・征陸(まさおか)智己が尋ねます。

征陸たちは須郷に、国防軍本省襲撃の容疑者が行方不明になったはずの大友であることを告げ、襲撃に用いられたドローンは須郷のIDで操縦されているため、須郷に共犯の容疑がかかっていると明かします。

須郷は容疑を晴らすため捜査に協力することを決意、大友の妻であった燐のもとを征陸たちと訪ねます。

大友から接触が無かったかと言う質問を皮切りに、燐へ踏み込んだ質問を続ける征陸に須郷は激怒しますが、燐にいさめられます。

その頃、東京では監視官の宜野座伸元が執行官の狡噛慎也、縢秀星を伴い、大友が宿泊していたホテルの捜索を行います。

手がかりは見つからず、あまりに痕跡が無さ過ぎることを狡噛はいぶかしみます。

燐の聴取を終えて基地へ戻る道すがら、征陸は須郷が共犯で無いことが分かったと答えます。

驚く須郷に征陸は「他人のために本気で怒れる人間が罪を犯すはずが無い」と口にし、基地への道から外れていることに気づきます。

辿り着いた先は、宜野座の母親でもある、征陸のかつての妻の家でした。

元妻と面会を終えた征陸が基地に戻ると宜野座から連絡が入ります。

大友の足取りを追って、九州の入国管理センター、通称、出島にやって来ていた宜野座。

彼は報告がてら、征陸になぜ母親の元を尋ねたのか詰問します。

その時、出島に突如ドローンが現れ、襲撃。

宜野座たちは難を逃れたものの多数の犠牲者がでます。

公安局の面々が捜査状況を報告するオンライン会議を開き、協力者として出席した須郷は出島での犠牲者の中に、吹田の姿を見つけます。

「フットスタンプ…。」とこぼす須郷は基地指令の元へ向かい、指令に大友の目的が復讐ではないか、SEAUnで何があったのか真相を尋ねますが、身柄を拘束されてしまいました。

その頃、征陸たちの元に高江洲が現れ、通信を遮断したことを明かし、捜査を中止するように勧告します。

須郷を捕らえた基地指令は口封じのため、須郷を訓練中の事故として殺害しようとしますが、現れた征陸と青柳により阻止されます。

公安局の権限により基地内すべての人間の犯罪係数を測定する措置をとった青柳。

征陸は大友が何か情報を残していると推測、須郷に心当たりを尋ねます。

須郷は大友からのメッセージ「とっておきのブランデー」を思い出し、ボトルのキャップに隠されたメモリーチップを見つけます。

チップには、名護基地がかつて米軍の管理下にあった時に残された、地下の潜水艦ドックと放置された原子力潜水艦の存在が記されていました。

地下に向かう征陸たちは、宜野座に大友らしき人物の居所が分かったことを伝え、宜野座も監視カメラで大友の姿を捉えたため、身柄を追っている事を伝えます。

地下に辿り着いた征陸たちの前に姿を見せたのは九州にいるはずの大友でした。

何も言わずに襲い掛かる大友に征陸、青柳は一蹴され、残った須郷は大友と激しい格闘戦を繰り広げた末、大友を倒し、確保します。

ですがその正体は、ホログラムで大友を装ったアンドロイドでした。

その頃、宜野座たちも追っていた大友を確保しますが、こちらも大友に偽装したアンドロイド。

アンドロイドは大友の声で須郷に語りかけます。

アンドロイドは大友の生体記録を元にプログラムされた「模倣知能」であり、事の真相を語り始めます。

3ヶ月前、SEAUnで須郷が投下した救援物資は、実は使用が禁止されていた化学兵器であり、戦場の兵士を敵味方無く死亡させ、そのときに大友も死亡していました。

征陸は模倣知能の完成度の高さから生前の大友の仕業ではないと指摘すると、アンドロイドの声が女性に変化します。

その声の主は、大友の妻、燐のものでした。

燐は大友の死の真相を知り、復讐を決意、須郷のことを捜査をかく乱させるため巻き込んだと語り、アンドロイドは停止します。

その頃、燐は混乱に乗じ基地に侵入。

基地指令を殺害し、高江洲の元に向かいますが、燐の存在を察知していた高江洲に撃たれてしまい、須郷が駆けつけたときには既に息絶えていました。

逃走しようとする高江洲の前に現れた征陸と青柳は同行を求めますが高江洲は拒否、その場から走り去ろうとしますが、征陸はドミネーターの引き金を引き、高江洲を射殺します。

事態が終息し、東京に戻ろうとする征陸は須郷に捜査協力の礼を述べます。

今回の事件で色相が更に悪化し、集中治療を受けることになった須郷に征陸は、潜在犯になったら執行官になるように勧めます。

征陸になぜ執行官をしているか尋ねる須郷。

「潜在犯を追い、銃の言いなりで引き金を引く仕事だがそれなりに、正義と信念を感じている」と征陸は答えました。

2112年に征陸は殉職、2113年に須郷は執行官となります。

時間は戻り、2116年10月。

須郷はフレデリカの申し出を断ります。

理由を問われると「自分は正義と信念を持ってここにいる」とかつて征陸が語った言葉を口にする須郷。

フレデリカは了承しながらも去り際に「これからはそういられなくなる」と言葉を残し、去っていきました。

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映画『PSYCHO-PASS Sinners of the System Case.2』感想と評価

これまでのシリーズで登場することの無かった沖縄が舞台の本作。

屋内や夜間のシーンが多かったこれまでのシリーズとは一転、夏の沖縄の強い日差し、青い海や空が描かれ、シリアスな内容とは裏腹に穏やかで豊かな自然が見事に表現されていました。

また、SEAUnでの戦闘シーンは銃器の発砲音やジェット機の飛行音がリアルに表現され、戦場に放り込まれ戦争が間近で起きている臨場感を味わうことが出来ました。

本作は須郷と征陸に焦点を当てています。

上官を失い、軍のあり方、自らの存在に疑問を持ち「信念」が揺れる須郷と、消して揺るがない強い「信念」で捜査に臨む征陸が対照的に描かれており、征陸に接する須郷の戸惑いから信頼、尊敬にかわる過程の心理描写が濃く描かれていました。

また、征陸や、大友と燐たちの「夫婦のあり方」についても強く表現されています。

自らの死を悟り妻を案じる大友、夫の復讐を果たそうとする燐、難病に冒され遠く離れた地にありながらも妻を想い続ける征陸など、様々な「想い」が描かれており、強い「想い」で困難に臨む姿、「想い」の強さゆえに過ちさえも犯してしまう無常が表現されていました。

征陸の「父」としての姿も描かれ、自身の息子・宜野座に憎まれることが自身の務めと考え、疎まれながらも宜野座を見守り、導こうとする姿に心打たれると共に、征陸の存在の大きさを感じました。

まとめ


(C)サイコパス製作委員会

サブタイトル「First Guardian」は須郷のコールサインを意味していますが、「Guardian」には「保護者」と言う意味もあり、宜野座を一番、そばで見守る征陸を意味しているようにも感じます。

そんな、征陸智己を演じた有本鉄隆は2019年2月1日に亡くなり、この作品が遺作となってしまいました

病と闘いながらの過酷な収録。

狡噛慎也を演じた関智一は、役者としての「信念」から渾身の演技で征陸を演じきった有本の姿を、征陸の薫陶を受けた狡噛同様に有本の姿勢を受け継いで行きたいと語っています。

そんな、狡噛に焦点を当てた『PSYCHO-PASS Sinners of the System Case.3 恩讐の果てに』は2019年3月8日(金)公開です。

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