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『バズ・ライトイヤー』ネタバレあらすじ感想と結末の評価解説。おもちゃの世界のSFムービーで‟トイストーリー”のバズがミッションに挑む

  • Writer :
  • 秋國まゆ

ディズニーとピクサーが贈る「トイ・ストーリー」シリーズのスピンオフ作品!

アンガス・マクレーンが監督・脚本・原案を務めた、2022年製作のアメリカのコンピュータ・アニメーションSFアクション映画『バズ・ライトイヤー』。

有能なスペース・レンジャーのバズが己の力を過信したため、1200人もの乗組員と共に危険な惑星に不時着してしまいます。

そんなバズが相棒でもある猫型ロボットと共に、全員を地球に帰還させるというミッションに挑む姿とは、具体的にどんな姿だったのでしょうか。

ピクサー・アニメーション・スタジオの代表作「トイ・ストーリー」シリーズに登場したおもちゃのバズのルーツが明らかにされた、映画『バズ・ライトイヤー』のネタバレあらすじと作品解説をご紹介いたします。

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映画『バズ・ライトイヤー』の作品情報


(C)2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

【公開】
2022年(アメリカ映画)

【監督・脚本・原案】
アンガス・マクレーン

【キャスト】
クリス・エヴァンス、キキ・パーマー、デイル・ソウルズ、タイカ・ワイティティ、ピーター・ソーン、ウゾ・アドゥーバ、ジェームズ・ブローリン、メアリー・マクドナルド=ルイス、エフレン・ラミレス、イザイア・ウィットロック・Jr、アンガス・マクレーン、ビル・ヘイダー

【作品概要】
「トイ・ストーリー」シリーズの短編『トイ・ストーリー・オブ・テラー!』(2013)や『ニセものバズがやって来た』(2012)を手掛けたアンガス・マクレーンが監督・脚本・原案を務めた、アメリカのコンピュータ・アニメーションSFアクション作品。

ピクサー・アニメーション・スタジオの代表作「トイ・ストーリー」シリーズに登場するおもちゃのバズを主人公にした、「トイ・ストーリー」シリーズのスピンオフ作品です。

「アベンジャーズ」シリーズや「キャプテン・アメリカ」シリーズのクリス・エヴァンスが本作の主人公バズ・ライトイヤーの声を演じます。

映画『バズ・ライトイヤー』のあらすじとネタバレ


(C)2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

地球から420万光年。1200人の乗組員を乗せたSC-01調査船「スター・コマンド」は宇宙空間を飛行していました。

その飛行中、スター・コマンドを自動操縦していたAIのアイヴァンが未知の惑星を発見。冷凍睡眠していたスター・コマンドのスペース・レンジャー(宇宙の平和を守る宇宙飛行士の軍団)を1人調査のために目覚めさせます。

目覚めたスペース・レンジャーの名は、バズ・ライトイヤー大尉。有能なスペース・レンジャーですが、航星日誌をつける際ついつい一人語りしてしまうところがあります。

本来もう1人のスペース・レンジャーを帯同するのが軍の規則です。ですがバズは、新人やAIなんて嫌い、1人の方がマシだといって宇宙服を着て1人で調査へ向かってしまいます。

そんな彼の気持ちを汲み取ることができるのは、彼が所属する軍の司令官であり親友でもあるスペース・レンジャー、アリーシャ・ホーソーン中佐です。

アリーシャはバズが帯同するはずだった新人スペース・レンジャー、フェザリンガムスタンを連れてバズの元へやってきます。

最初は渋い顔をしていたバズですが、フェザリンガムスタンのキラキラした純粋な眼を見て根負けし、3人で調査することにしました。

ところが、突如意志を持った植物の蔓が3人と、スター・コマンドに襲い掛かってきます。さらに意志を持った昆虫の群れまで現れる始末です。

バズたちは調査を中止し、蔓に襲われているフェザリンガムスタンを助けながら、スター・コマンドに帰還。アリーシャは機関室へ、バズは操縦室へ向かいます。

バズはアイヴァンの警告を無視し、無理矢理蔓を引きはがし、この惑星からの脱出を図りました。その結果、スター・コマンドは崖に衝突し墜落。

冷凍睡眠していた他の乗組員を起こし、船外に避難させている間に、アリーシャが被害状況を確認すると、超高速飛行(ハイパー・スピード)を出せる燃料クリスタルが壊れてしまったことが判明しました。

己の力を過信したせいでスター・コマンドを墜落させ、1200人の乗組員にも迷惑をかけてしまったことに責任を感じたバズは、アリーシャに自身の解任を申し出ます。

そんなバズに、アリーシャは「この惑星の資源を使って燃料クリスタルを製造し、皆を地球に帰還させる」という新たな任務を言い渡しました。


(C)2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

それから1年後。専門家チームは試行錯誤の末、この惑星「トゥカニ・プライム」の資源を活用した燃料クリスタルの製造に成功。ついに初のテスト飛行にこぎつけたのです。

そのテストパイロットはもちろん、任務を言い渡されたバズでした。しかし、宇宙船「XL-01」で4分間のテスト飛行は、肝心の超高速まで到達できず失敗。

ほどなくしてトゥカニ・プライムに帰還したバズでしたが、そこは4年後の世界でした。ロボットのエリック曰く、超高速による時間のズレが生じたため、バズが数分飛行している間に、トゥカニ・プライムでは4年の月日が流れてしまったといいます。

つまり、バズがテスト飛行をすればするほど、彼以外の人間が4年分老いた未来へ進んでしまうということです。

自分の知らぬ間に4年の月日を失ってしまったバズ。表情に出さずとも彼が内心ショックを受けていることが分かったアリーシャは、少しでも彼の心を癒せればと思い、猫型の友だちロボットのソックスをプレゼントしました。

バズは葛藤の末、テスト飛行の続行を決断。見送りに来たアリーシャと、士官学校時代からずっとやっている合言葉「無限の彼方へ」と言い指を突き合わせてから、再び宇宙へ飛び立ちました。

バズが何度もテスト飛行を繰り返している間、アリーシャは女性科学者のキコと結婚し、息子を授かりました。

そしてアリーシャの息子も成人し、他の女性と結婚。アリーシャに孫が出来ました。

そんなある日、いつものようにテスト飛行を終えたバズは、アリーシャの元を訪ねました。しかしそこにアリーシャの姿はありません。

実は今回バズが帰還したのは、62年後の世界だったのです。アリーシャの最後のメッセージを聞いたバズは、自分が帰る前に彼女が死んでしまったことを知ります。

いつの日か2人で撮った写真を握りしめ、静かに涙を流すバズ。そこへアリーシャの後任のカル・バーンサイド中佐が現れます。

バーンサイド中佐はバズに、「任務は終わった。我々はここに定住することにした」と言いました。

以下、『バズ・ライトイヤー』ネタバレ・結末の記載がございます。『バズ・ライトイヤー』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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(C)2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

友人も生き甲斐だったスペース・レンジャーとしての任務も失い、絶望するバズ。ソックスは彼に、燃料が安定する燃料クリスタルの正しい製造方法が見つかったと伝えます。

実はソックスは、バズがテスト飛行している間、彼の部屋で燃料が安定する方法を探していたのです。

しかし無情にも、セキュリティ上の関係で猫型友だちロボットのプログラムが終了し、ソックスは廃棄されそうになります。

バズはソックスを抱えて部屋から逃走。基地に忍び込み、ソックスと共に新たな燃料クリスタルを製造しました。

そしてバズはソックスと共に、実験用の宇宙船「XL-15」を盗んでテスト飛行へ。その結果、バズはついに超高速への到達に成功しました。

ですがあまりにも速度が速すぎるため、レーザーシールドという防御壁で守られた基地から離れた場所に墜落。バズはすぐさま管制室に連絡を取りましたが、応答がありません。

するとそこへ、謎のロボットが襲来。XL-15が奪われてしまいます。そんなバズをロボットから救ったのは、アリーシャの孫イジーでした。

イジーの話によると、バズたちが降り立ったのは22年後の世界で、約1週間前に「ザーグシップ」という謎の巨大宇宙船が現れ、ロボットが基地を襲撃したといいます。

バーンサイドはロボットからの襲撃を食い止めるため、レーザーシールドを閉じました。そのせいで外から内部へ連絡することができなくなってしまったのです。

イジーはバズたちを、自身の仲間がいるところへ案内します。そこでバズは、イジーの個性豊かな仲間たち、モー・モリソンとダービー・スティール、ロボットのデリックと出会います。

バズは最初、イジーたちは精鋭部隊だと思っていました。なので彼女たちが考えた、宇宙船で飛んで、基地を包囲しているロボットの燃料を供給しているザーグシップを襲撃し、ザーグシップもロボットも同時に倒すという「サプライズ作戦」を共に遂行しようとします。

早速準備に取り掛かろうとしたその時、XL-15を奪ったロボットが襲来。バズが捕まってしまいました。


(C)2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

悪戦苦闘の末、どうにかロボットを撃退したバズたち。イジーたちによくよく話を聞いてみると、彼女たちは自発的に月1で訓練している士官候補生のチーム「ジュニア・パトロール隊」で、武器の訓練も戦闘経験もない新人見習いであることが発覚。

それを知ったバズは1人で作戦を遂行すると言い出し、ソックスと共に運用可能な古いP-32宇宙船「アルマジロ」を使って、上空にあるザーグシップに向けて飛び立とうとしました。

ところが、アルマジロが置いてある場所は巨大な昆虫の棲み処になっていたようで、モーの不注意で冬眠中だった彼らが目覚めてしまったのです。

やむを得ず、バズはイジーたちにも宇宙服の着用を許可し、宇宙服に搭載されたステルス機能を使って正面突破することに。

ですがバズは、無事アルマジロに搭乗した直後、イジーたちにステルス機能の作動時間を伝え忘れてしまったことに気づきます。

そのせいでここから出て元の場所へ戻るはずだったイジーたちは、巨大な昆虫の群れに襲われアルマジロに避難しました。結局バズは、彼女たちも連れて行くことにしました。

しかし張りついた昆虫たちを引き剝がしながら飛行していると、ザーグシップから現れた宇宙船に攻撃され、アルマジロは惑星の裏側に墜落してしまいます。

ソックスがアルマジロの被害状況を確認した結果、熱シールドが爆風を吸収したため電子回路がショートしてしまったことが判明。また飛ぶには特殊キャパシタンスという素材が必要です。

そこでイージーたちが思いついた作戦は、現在地周辺にある鉱山の施設へ行き、そこのコンソールにある起動コイルを手に入れようというものでした。起動コイルには、特殊キャパシタンスがあります。

その作戦は見事成功。あとは手に入れた起動コイルをアルマジロに持って帰るだけでしたが、モーが誤って警報システムを作動させてしまい、またもや思わぬ危機に見舞われてしまいます。

それをなんとか皆で力を合わせて乗り越えるバズたち。自責の念に駆られ、落ち込んでしまったモーを、バズは上手くフォローすることができませんでした。

そんなバズは、イジーたちに自分も昔は失敗ばかりだったと打ち明けます。士官学校に入った時、バズは成績が悪く、障害物で網に絡まったり、射撃で手が震えて的に当てることすらできなかったりと失敗ばかりする日々を送っていました。

そんなバズを認めてくれたのは、アリーシャでした。そこでソックスは、アリーシャがバズにプレゼントする前に残した映像を映し出します。

アリーシャはソックスに親友バズの面倒をみて欲しいと頼みました。「彼は皆を地球に帰すスペース・レンジャーよ」と………。

バズたちが鉱山の施設を脱出しアルマジロに戻ろうとすると、先ほどバズたちを襲ってきたザーグシップの船長である巨大ロボットのザーグが襲来。

バズはザーグの標的が自分だと知ると、イジーたちを逃がすために自ら囮となってザーグを引きはがします。

ですが逃げた先は行き止まりとなっており、追い詰められてしまうバズ。そんな彼を救ったのは、イジーたちでした。

バズたちは急いで鉱山の施設から脱出し、アルマジロに乗り込み発進させます。その直後、不意打ちを食らって倒れていたザーグが目覚め、ザーグシップから複数のロボットを送り込んできました。

起動コイルの設置が完了するまで、低空飛行して逃げることにしたバズたち。逃走劇の末、あらかた敵のロボットを片付けたバズたちは、起動コイルの設置も完了し、さあ離陸しようとしましたが、イジーのミスで燃料クリスタルが外に放り出され離陸に失敗。

慌ててバズとイジーが燃料クリスタルの回収に向かいましたが、追いかけて来たロボットに奪われてしまいました。

挙句の果てに、バズがザーグに捕まってしまい、ザーグシップへ連れ去らわれてしまったのです。

ザーグシップに連れてこられたバズは、「お前は一体何者なんだ?」とザーグに尋ねます。

すると巨大なロボットの中から、老齢の男性が出てきました。ザーグの正体は、50年後のバズだったのです。

ザーグはソックスに促され、自分に起きたことを全て話しました。まず、ザーグと名乗っているのは、船内にいるロボットが「バズ」と言えないからであること。

次に、ザーグも燃料クリスタルの製造に成功し、テスト飛行をして超高速に到達したこと。

ですが帰還後、新司令官となったバーンサイドにXL-15を盗んだ罪で、トゥカニ・プライムの脱出方法を見つけたザークを逮捕しようとしたこと。

ザークはXL-15で逃亡し、出来る限り早く遠くへ飛んだこと。そのまま何世紀も旅した結果見知らぬ未来に辿り着いたことを………。

ザークが辿り着いたのは、驚異の技術の世界でした。その時、ザークは燃料クリスタルで時間が進むなら、逆に時間を戻すこともできるのではないかと気づきます。

過去の過ちをなくすことができれば、スター・コマンドがトゥカニ・プライムに墜落することもないし、誰も失うことなく、スペース・レンジャーとして任務を続けていける。

そう考えて燃料クリスタルを使ってタイムトラベル実験を行ったザーグですが、ザーグが作った燃料クリスタルの燃料は尽きてしまい、ザーグ自身も消耗してしまいました。

試行錯誤を重ねてやっと、ザーグはここまで戻ってきたのです。そしてザーグシップとは、スター・コマンドのパーツを全部拝借してザーグが改造したものでした。

そんなザーグがバズを狙ったのは、彼が持っている燃料クリスタルを奪うためです。

自分が犯した過去の過ちを失くせば、アリーシャは死なずにすむ。また一緒にスペース・レンジャーとして任務をすることができる。そう言うザーグの言葉に、バズは心揺さぶられます。

ですがトゥカニ・プライムで家庭を作り、精一杯生きたアリーシャの人生をなかったことにすることはできないと思い直し、バズはザーグの提案を拒絶しました。

ザーグはそんなバズを拘束し、燃料クリスタルを奪います。するとザーグと長年一緒にいたもう1匹のソックスがザーグを昏倒させ、バズを助けてくれたのです。

バズはそのソックスと一緒にザーグシップの操縦室へ向かい、ザークシップのアイヴァンに自爆装置を作動させるよう指示します。

しかしその直後、巨大ロボットに搭乗したザーグが襲来。ザーグは自分を裏切ったソックスを踏み潰し、バズを殺そうとします。

燃料クリスタルを巡って死闘を繰り広げるバズとザーグ。そこへイジーがソックスと共に駆けつけます。

実はイジーたちは、ロボットがアルマジロに取りつけた転送装置を使って、バズ救出のためにザークシップに乗り込んできたのです。

そしてイジーとソックスはバズの捜索に、モーとダービーは脱出に必要なアルマジロを守るために、アルマジロのそばに留まりロボットたちの足止めをすることに。

バズは一瞬、イジーのことをアリーシャと勘違いしてしまいますが、アリーシャではなくイジーの助けが要ると彼女に伝えました。

それを聞いたイジーは、スペース・レンジャーとしては致命的な弱点「宇宙恐怖症」を克服し、ソックスと共にバズの元へ向かい、ザーグの注意を逸らします。

その一瞬の隙を突いて、バズはザーグの片腕を銃で破壊し、彼に止められた自爆装置のカウントを再開させ、イジーが持っていた転送装置を使ってアルマジロがある格納庫へジャンプしました。

そのまま自爆する前に皆でアルマジロに乗って脱出しようとしますが、その前に自爆装置が作動してしまいます。

そのせいで、最後にアルマジロに搭乗しようとしていたバズは身一つで宇宙空間に投げ出されてしまいました。


(C)2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

バズは自分と同じように宇宙空間に投げ出された敵の宇宙船に乗り込み、ザーグから奪取した燃料クリスタルを差し込み、アルマジロへと急行。

しかし自爆したザークシップから脱出し、バズの後を追いかけてきたザーグに再び燃料クリスタルが奪われてしまうのです。

ザーグに再び殺されかけた瞬間、バズは緊急脱出装置を使って宇宙船から脱出。宇宙服に搭載されたウィングで飛行し、バズは右腕に装着された銃「アーム弾」を使って、ザーグが持っていた燃料クリスタルを破壊します。

燃料クリスタルが爆発し、その爆風でザーグは宇宙の彼方へ吹き飛ばされました。ザーグを倒したバズは、惑星の重力圏に突入したアルマジロを抑えます。

アルマジロ内では、3人と1匹が協力してアルマジロを操縦および減速しようと奮闘しました。その結果、バズたちはトゥカニ・プライムに不時着させることに成功しました。

その後、バズはスター・コマンドの備品とXL-15を盗んだことと、バーンサイドの命令を無視した罪で、バーンサイドに逮捕されました。

ですが先の戦いでの功績のおかげで恩赦が与えられ、バズはスペース・レンジャーの新しい部隊「宇宙防衛隊」の隊長に就任。

さらにバーンサイドから、ザップ・パトロールという別働隊の精鋭からそのチームを組むよう命じられます。

バズがチームを組んだのはザップ・パトロールの精鋭ではなく、イジーたちでした。そしてバズたち宇宙防衛隊は、宿敵である銀河同盟の侵略から銀河を守る任務を任され、再び宇宙へ飛び立つのでした。

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映画『バズ・ライトイヤー』の感想と評価


(C)2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

未知の惑星の調査に向かったスペース・レンジャーのバズ。彼はスペース・レンジャーであることに強い誇りを持っていることと、親友のアリーシャが認めてくれたことが相まって、自分は凄いスペース・レンジャーなのだと己の力を過信していました。

そのせいで居住不可能とされる惑星「トゥカニ・プライム」に墜落し、1200人の命を危険に晒してしまったことに、バズはとても責任を感じていました。

一度は責任をとって辞めようとさえしたバズを、アリーシャは士官学校を辞めようとした時のように、バズを励まし支えてくれたのです。

きっとバズにとって、アリーシャは心の支えであり、かけがえのない存在だったに違いありません。

だからこそ、アリーシャを失った時のバズの心情を考えると、胸が張り裂けそうになるぐらい辛く悲しいです。

アリーシャも友人もいないバズは、とても孤独でした。だからまた自分の殻に閉じこもってしまいます。

そんなバズを支えてくれたのは、アリーシャがくれた猫型の友人ロボットと彼女の孫、彼女の仲間でした。

まだ連携も取れず信頼関係も築けていないバズたちの凸凹チームっぷりは見てて面白いです。

それがザーグとの戦いを通じて、イジーたちはもちろん、バズ自身も成長し、1つのチームが出来上がっていく様子はとても感慨深く、思わず涙腺が緩んでしまうほど感動させられます。

まとめ


(C)2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

ほぼ一匹狼だったスペース・レンジャーのバズが、大事な親友が精一杯生きた惑星を守るため、個性豊かな仲間たちと共に悪に立ち向かっていく、アメリカのコンピュータ・アニメーションSFアクション作品でした。

本作は「トイ・ストーリー」シリーズに登場するおもちゃたちの持ち主であるアンディが好きなバズの映画を、「トイ・ストーリー」シリーズのスピンオフ作品として実現したものです。

「トイ・ストーリー」シリーズでは、バズの宿敵であるザーグの正体は彼の父親という設定でしたが、本作でのザーグの正体は50年後のバズとなっています。

ですがザーグは、のちにかけがえのない仲間となるイジーたちと出会っていないため、ずっと孤独な人生を送ってきました。

そのため、ザーグが今いる世界を消し去ってでも、アリーシャたち仲間がいる未来を喉から手が出るほど欲していたに違いないと考察できます。

物語の最後、バズとの戦いに敗れ宇宙の彼方へ飛ばされたザーグですが、エンドロール後では宇宙空間で目を覚ます姿が描かれていました。

そしてバズの決め台詞である「無限の彼方へ」は、実はバズとアリーシャの間で交わされている合言葉であったことが明らかとなりました。

また、本作の監督・脚本・原案を務めたアンガス・マクレーンも、実はエリックとデリック役として声の出演をしていますので、本作を鑑賞する際はそこもぜひ注目して観てください。

個性豊かな仲間と出会ったバズと、孤独な人生を歩んだもう1人のバズが対峙するワクワクドキドキのSFアクションアニメーション映画が観たい人に、とてもオススメな作品です。

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