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『ダークナイト』あらすじとネタバレ考察。映画監督クリストファーノーランが描く“ダークナイト=バットマン”の真の姿

  • Writer :
  • 薬師寺源次郎

『ダークナイト』が描くバットマンとジョーカーの激闘!

映画『ダークナイト』は、DCコミックスの人気ヒーロー、バットマンの誕生を、クリストファー・ノーラン監督&クリスチャン・ベール主演で描いた『バットマン ビギンズ』の続編です。

アメコミ映画の歴史を変えたといわれるほどの傑作とされ、バットマンと宿敵・ジョーカーとの激闘を描きます。

ゴッサム・シティに現れた史上最悪の犯罪者ジョーカー。バットマン=ブルース・ウェインは、協力するゴードン警部補や新任地方検事ハービー・デントらとともにジョーカーに立ち向かいますが……。

ゴッサムに迫る新たな脅威であるジョーカーが生み出す混沌とした悪に、バットマンはヒーローの“掟”を破るしかないのでしょうか!? ジョーカー役のヒース・レジャーの怪演にも注目です。

映画『ダークナイト』は、2020年2020年7月10日(金)全国IMAX/4Dにて上映されています。

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映画『ダークナイト』の作品情報

(C)2008 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

【公開】
2008年(アメリカ映画)

【原題】
The Dark Knight

【監督】
クリストファー・ノーラン

【キャスト】
クリスチャン・ベール、ヒース・レジャー、アーロン・エッカート、マイケル・ケイン、マギー・ギレンホール、ゲイリー・オールドマン、モーガン・フリーマン、モニーク・ガブリエラ・カーネン、ロン・ディーン、キリアン・マーフィ、チン・ハン、ネスター・カーポネル、エリック・ロバーツ、リッチー・コスター、アンソニー・マイケル・ホール、キース・ザラバッカ、コリン・マクファーレン、ジョシュア・ハート、メリンダ・マックグロウ、ネイサン・ギャンブル、マイケル・ジェイ・ホワイト、ベアトリス・ローゼン、ウィリアム・フィクトナー、エディソン・チャン、デビッド・ダストマルチャン

【作品概要】
『ダークナイト』は不朽の人気ヒーロー、バットマンを、クリストファー・ノーランにより映画化された「ダークナイトトリロジー」シリーズの第2弾。バットマンとその宿敵・ジョーカーとの邂逅や激闘が描かれた本作は、アメコミ映画の傑作と評され、第81回アカデミー賞8部門ノミネートとアメコミ映画の常識を覆した一作といわれています。

主演は前作『バットマン ビギンズ』(2005)に引き続き、クリスチャン・ベール。ジョーカー役のヒース・レジャーは本作でアカデミー助演男優賞を受賞しました。また、ハービー・デント役にアーロン・エッカートが務め、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、ゲイリー・オールドマンら豪華俳優陣が出演しています。

映画『ダークナイト』のあらすじとネタバレ

(C)2008 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

ある日、ゴッサムシティで銀行強盗が発生しました。銀行を襲ったのは、ジョーカー(ヒース・レジャー)と名乗る正体不明の犯罪者でした。

その知らせを聞いたゴードン警部(ゲイリー・オールドマン)は捜査に乗り出します。新たに検事に就任したデント(アーロン・エッカート)は次々と犯罪者を検挙していました。

その活躍を知ったバットマンことブルース・ウェイン(クリスチャン・ベイル)は、デントにならゴッサムを任せ、自身は引退することを考えていました。

その頃、ゴッサム中のマフィアのボスが会議を開きました。

ジョーカーが襲った銀行は、マフィアたちが金を管理していた銀行で、資金を大量に失ったボスたちが対応に苦慮していました。

上海に会社を構え、マフィアたちと裏でつながるラウはボスたちの資金を管理すると言い出します。すでに、金を上海に移送したというラウにボスたちは憤ります。

そこに現れたのはマフィアの金を奪ったジョーカーでした。はじめは驚くボス達ですがすぐさまジョーカーを殺そうとします。

しかし、ジョーカーはある取引を持ち掛けます。それはボスたちが、ジョーカーを雇いバットマンを倒すというものでした。ボスたちはラウを見限り、ジョーカーと手を結びます。

バットマンはゴードン、デントからマフィアの金をラウが持っていること、ラウが上海へ逃げたことを知りました。

ブルースはウェイン産業の社長で、バットマンの協力者であるフォックス(モーガン・フリーマン)の協力を得て上海へ向かい、ラウを拘束、身柄をゴッサムシティに運び、ゴードンに引き渡します。

デントと地方検事でブルースの幼馴染でもあるレイチェル(マギー・ギレンホール)はラウに司法取引を持ち掛け、金を管理していたマフィアのボスたちの名前を聞き出します。

これによりゴードンとデントは次々とマフィアのボスたちを逮捕します。

その頃、バットマンを装い市警団まがいの活動をしていた市民が殺されました。

市民を殺害した犯人はジョーカーで、バットマンが名乗り出ない限り市民を殺害し続けるという内容の声明を出し、ゴッサムシティに衝撃を与えます。

その頃、ブルースはデントのために資金集めのパーティを開きました。

この時、ブルースはバットマンの正体を知り、自身が思いを寄せるレイチェルに求婚し、ゴッサムを守る役目をデントに引き継がせようとしていることを明かします。

時を同じくゴードンはジョーカーが警察本部長と地方裁判長、デントを殺害しようとしていることを知ります。

急ぎ、部下を警護に向かわせますが、本部長と裁判長は死亡、デントのもとにもジョーカーが迫っていました。

それに気づいたブルースはバットマンとなりジョーカーと対峙します。

レイチェルを人質にとられながらもジョーカーを撃退、デントの命を守ることに成功します。

ゴードンとデントはジョーカーの存在に脅威を感じ、マフィアたちの裁判を急ぎます。

ジョーカーは声明通り市民を殺害、その現場にゴッサム市長の殺害を予告した文章を残していました。

警察本部長の葬儀に出席する市長を守ろうと警察は厳戒態勢を敷きます。ブルースも独自に捜査を進め、ジョーカーと思しき人物のアパートを見つけ、向かいます。しかしそこには数名の警官が拘束されていました。

驚くブルースに次の瞬間、葬儀に参列していた警官が市長に銃を向けます。寸前で市長をかばったゴードンにより市長は無事でしたが、ゴードンは殉職します。

ジョーカーの居場所を探すバットマンですが、居所は掴めません。バットマンはジョーカーの凶行を止めるため正体を世間に公表することを決め、そのための会見をデントに開かせます。

翌日、デントが開いた会見の場にブルースは向かいます。

しかし、デントは自分がバットマンだと言い、警察に拘束されました。刑務所に移送されるデントをジョーカーが襲います。警護の警官たちが次々とやられる中、バットマンが現れます。

バットマンは常軌を逸した凶行を行うジョーカーに脅威を感じ自らの掟を破り、殺そうとしますが出来ません。

逆に窮地に立たされてしまうバットマンを救ったのは死んだはずのゴードンでした。ゴードンは死を偽装し、ジョーカーのスキを狙っていたのです。

ジョーカーを逮捕したゴードンは、その功績を認められ本部長に昇進。ゴッサムに平穏が戻ったかに思われましたが、ジョーカーは部下に命じレイチェルとデントを誘拐したのち監禁し時限爆弾を仕掛けていました。

そのことを知ったバットマンはジョーカーを尋問、それぞれ別の場所に監禁されている二人の居所を聞き出しますが、ジョーカーは「どちらか一人しか救えない」と不敵に笑います。

バットマンはデントをゴードンらに任せ、レイチェルのもとに向かいます。しかし、そこにいたのはデントでした。

ジョーカーはバットマンの正体がブルースだと感づいており、あえて逆の居所を教えていました。

何とかデントを救出するバットマンですが、レイチェルのもとに向かったゴードンは間に合わず、レイチェルは命を落とします。

また、その頃、警察署に拘留されていたジョーカーは警察署を爆破、逃げ出します。

レイチェルの死を知り、意気消沈するブルースですがジョーカーとの決着をつけるため奮起します。

デントは一命をとりとめたものの、全身に大やけどを負っていました。デントもまたレイチェルに思いを寄せており、彼女の死を知り絶望します。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『ダークナイト』ネタバレ・結末の記載がございます。『ダークナイト』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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(C)2008 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

再びジョーカーが自由になったことでゴッサム市民は恐怖を感じていました。

そんな中、偶然バットマンの正体を知ったウェイン産業の社員・リースは、バットマンの正体を公表しようとしていました。

そのことを知ったジョーカーは自分の「楽しみ」を取られたくないとし、1時間以内にゴッサム市民がリースを殺害しなければ市内のどこかの病院を爆破すると予告します。

その声明を聞いたゴードンはリースの身柄を確保します。同時に市内の主要な病院では患者の避難が進められます。

デントの入院する病院でも非難が進められその混乱に乗じ、ジョーカーが侵入し、デントの部屋に向かいます。

ジョーカーはデントにレイチェルの死は彼女を守れなかったバットマンとゴードンのせいだと唆し、デントに2人に対する復讐を決意させます。

ジョーカーは去り際に病院を爆破、リースを殺せなかった市民に夜までに街を去らないと残った市民を虐殺するという新たな声明を出します。

町は混乱に陥りました。バットマンは秘密裏に開発していた市民の携帯をハッキングする装置でジョーカーの居所を探し出そうとします。

ゴードンは船を使い囚人と市民を街から脱出させるべく準備を進めます。

囚人を乗せた船と市民を乗せた船をそれぞれ出港させますが、どちらの船もほどなくエンジンが止まり身動きが取れなくなります。

これもジョーカーの策略でどちらの船にも爆弾が仕掛けられており、爆破スイッチが置かれていました。

そのスイッチは互いの船の爆弾を起爆させるスイッチでどちらかの船が先にボタンを押し、相手の船を爆破させれば自分の船の爆弾は爆発しなくなるという仕組みでした。

また、ジョーカーは0時までにどちらかがボタンを押さないとどちらの船も爆発すると告げます。これを聞いたそれぞれの船は混乱に陥ります。

その頃バットマンはジョーカーの居所を掴み、ゴードンとともに向かいます。時を同じくゴードンの自宅にデントが現れ、ゴードンの妻子を誘拐します。

ジョーカーが潜むビルに突入するバットマンとゴードン。ゴードンはデントからの電話で妻子を人質にとったことを告げられます。

バットマンは人質を取るジョーカーの部下らを倒し、ジョーカーと対峙します。激闘の中、バットマンはジョーカーに追い詰められます。

倒れこむバットマンにジョーカーは0時が迫り、どちらかの船が爆発すると告げますが、どちらの船も爆発しません。

また、どちらの船の乗客も、互いの船を爆破することはありませんでした。

ジョーカーは自ら船を爆破するべくスイッチを取り出します。その隙を突き、バットマンはジョーカーを倒し、身柄を拘束します。

その時、ジョーカーから、デントがゴードンの妻子を人質に取っていることを聞かせれ、直ちにデントの元へ向かいます。

ゴードンはデントのもとにたどり着き人質にとられた妻子と対面します。

妻子を殺そうとするデントの前にバットマンが現れますが、人質を取られ身動きが取れずデントに拳銃で撃たれてしまいます。

続けてゴードンの息子は殺そうとするデントの隙を突き、体当たりします。するとデントは高所から転落し死亡、バットマンも息子をかばい転落します。

一命をとりとめはしたものの重傷を負ったバットマンに駆け寄るゴードンは、すべてジョーカーの思い通りになってしまったと嘆きます。

バットマンはデント殺害の罪を背負い、デントを英雄として称え街を守るようゴードンに言い、ジョーカーの思い通りにさせないようにします。

反発するゴードンですがバットマンの決意の固さを知り、部下にバットマンを追わせます。

闇夜に消えるバットマンの姿を見てゴードンの息子は「ヒーローなのになぜ逃げるの?」とゴードンに問います。

ゴードンは答えます。

「彼が必要とされる“時”じゃない。その時が来るまで彼は耐える。バットマンはヒーローじゃない。 ゴッサムを守る暗黒の騎士“ダークナイト”」。

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映画『ダークナイト』の感想と評価

(C)2008 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

『ダークナイト』とは?

本作のタイトルになっている『ダークナイト』はバットマンの原作コミックスにおいて、バットマンの別称として、ファンにとっては初期からお馴染みのものです。

しかしながら、『ダークナイト』と呼ばれることの少ない映像化作品に触れることの多かったファンにとっては、本作がバットマン作品であるとすぐには気が付かなかった人も多かったのではないでしょいうか。

それだけに本作はバットマン=ダークナイトと、多くの人に印象付けるとともに『ダークナイト』の名に秘められたバットマンの信念や精神が描かれています。

本作で『ダークナイト』の名が出されたのは物語の最後で自ら罪を負い、警察から逃げるバットマンを疑問に思う息子にゴードンが「彼が『暗黒の騎士“ダークナイト”』だからだ」と言った場面でした。

作中において“暗黒の騎士”はデントが“光の騎士”と称されていた事に対して名付けられた事が考えられます。

ここで言う“光の騎士”とは、検事であるデントが悪に立ち向かう姿を称賛する呼称であると同時に、公のもと、法律という万人に通用する“正義”を執行する姿を現しているように感じます。

それに対し、“暗黒の騎士”バットマンは公には姿を現さず、犯罪者を罰するためには手段を選ばないという、自らが規定する“正義”を振りかざしています。

両者は同じ“正義”を為していますが、ずいぶんと差があり、法治国家においては“光の騎士”の存在こそ正義であると言わざるをえません。

しかし、前作『バットマン ビギンズ』において警察も司法も腐敗しており、“正義”を成すものが存在しなかったゴッサムにおいては“暗黒の騎士”の成す“正義”が状況を打破したのも事実です。

バットマンことブルース・ウェインもそのことが理解しているから、デントにゴッサムの“正義”を託そうとしたのではないでしょうか。

しかしながら、デントはジョーカーの策略により、最愛の女性、レイチェルの死により“悪”に染まってします。

ここで注目すべきはバットマン=ブルースもデントと同じくレイチェルに思いを寄せていた訳ですが、“悪”に落ちることはありませんでした。

ジョーカーが直接デントを唆したという違いもありますが、ジョーカーが唆さなかったとして、デントは自暴自棄になっていたように感じます。

半面、ブルースは落胆こそしますが、バットマンとしてジョーカーと決着をつけるべく自ら立ち上がりました。

両者を分けたのは、“覚悟”ではないかと感じます。

バットマンとデントは互いに“騎士”の名を関していますがあくまでデントは法の番人であり自身が体を張って戦っていた訳ではありません。

それに対し、“戦士”として戦ってきたバットマンは自身が傷つく覚悟を持っていたのではないでしょうか。

また、前作『バットマン ビギンズ』で過酷な訓練の末、“恐怖”を克服したことも大きいのではないかと感じます。

この、“覚悟”の違いが二人の命運を大きく分けることになります。

さらに、“悪”に落ち、トゥーフェイスとなったデントが謂れのない復讐に走った結果、複数の警官を殺害、さらにはゴードンの家族をも、手にかけようとしました。

その事が明るみに出ないように自ら罪を背負ったバットマンの行為は、ジョーカーの思い通りにさせないため、善人だったデントが成した正義が崩壊しないための「手段を選ばない」結果のように感じます。

その行動は本作を含む「ダークナイトトリロジー」において、あらゆる“闇”を内包し、“正義”をなした“暗黒の騎士=ダークナイト”の誕生の瞬間だったのかもしれません。

バットマンとジョーカーの関係性

(C)2008 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

本作で登場したジョーカーはいわずと知れたバットマンの宿敵で、バットマンをはじめとした数々のアメリカンコミックにおいても、もっとも知られるヴィランであるといっても過言ではありません

また、これまで多くのバットマンの実写化作品において多くの俳優がジョーカーを演じてきましたが、本作でヒース・レジャーが演じたジョーカーは、過去最高の評価を得ています。

奇しくも、本作の撮影終了後、急逝してしまったヒース・レジャーの死因にジョーカーを演じた事を関連付ける声も聞かれるほど、彼の怪演は伝説的に語られています。

そんな、ジョーカーとバットマンの対決は過去の実写化作品の中でも壮絶を極めました。

それも単なる武力による衝突ではなく、「バットマン」と言う存在をかけての争いでした。

この争いにおけるバットマンとジョーカーの関係性について考察していきます。

注目すべきはジョーカーの目的が何だったのか、ということです。

作品の中でジョーカー自ら語った「人が持つ“本性”を暴きたい」と言うセリフから分かるように、バットマンをはじめデントやゴッサム市民に試練を与えていました。

中でもジョーカーはバットマンの“本性”を暴くことに執着し、ジョーカーが仕掛ける策略、罠はことごとくバットマンの心を揺さぶり試すようなものでした。

そしてジョーカーはその証明をバットマンが自身を殺すことで表そうとしていました。

バットマンは自らに課した“掟”によりこれまで犯罪者を痛めつけても決して殺すことはありませんでした。

たいていの犯罪者はバットマンの存在に“恐怖”していたため命を奪う必要がなかった訳ですが、ジョーカーは存在自体が“混沌”のようであり、バットマンが“恐怖”を与えることができない初めての存在でした。

それだけにバットマンはジョーカーを止めようとするならば、その命を奪うしかありません

それは「殺人」という一線を越えバットマンが“掟”を破りヒーローでなくなってしまうことを意味していました

現に何度かバットマンがジョーカーを殺めようとする場面が作中で見られますが、ジョーカーは喜々とした表情を浮かべています。

しかし、最後にはバットマンはジョーカーの命を奪いませんでした

ジョーカー曰く「自分よがりの正義感により決して悪いことができない」との事ですが、バットマンは人々の善意を信じており、どんな困難にも打ち勝てると口にしています。

バットマンがこのように思うことができたのは、ジョーカーという存在に翻弄され、苦悩したから導き出せたように感じます。

このように本作において、バットマンはジョーカーの存在により自身が考える“正義”の意味を問いかけ、答えを導き出し、ジョーカーはバットマンという“正義”によりそのいびつさを強調されたように感じました。

まとめ

(C)2008 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

本作がアメコミ映画の最高傑作と評される要因はいくつかありますが、一番の要因は、この物語が心の“光”と“闇”にスポットを当てた作品だったからではないでしょうか。

ジョーカーの存在に心惑わされるバットマンや悪に染まってしまったデントの心境の変化が濃く描かれていたことはもちろんですが、ゴッサムの人々の心の“光”と“闇”にも目が留まりました。

自らに害が及ぼうとすれば今まで自分たちを守ってきたはずのバットマンを見限ろうとしたり、ジョーカーの言いなりにリースを殺そうとする“闇”。

フェリーに仕掛けられた爆弾のスイッチを消して、最後まで押さなかった市民や囚人の自らの犠牲を顧みらず正しい行いをしようとする“光”。

そんな何でもない市民の様子に見る人は自らを重ね、共感し傑作と呼ばれたのかもしれません



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