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Entry 2021/07/11
Update

映画『ブラック・ウィドウ』ネタバレ結末感想とあらすじ解説。ラストのエンドロール後のスカーレット・ヨハンソンも見逃すな!

  • Writer :
  • 秋國まゆ

孤高の暗殺者が過去の悪夢と再び対峙するアクション・アドベンチャー

ケイト・ショートランドが監督を務めた、2021年製作のアメリカのアクション・アドベンチャー映画、『ブラック・ウィドウ』。

ロシアの極秘スパイ養成機関「レッドルーム」の壊滅と、そこの女スパイたちを支配する諸悪の根源たる男を抹殺するため、3年間幸せに暮らした偽りの家族と協力し立ち向かう最強の暗殺者の姿とは、具体的にどんな姿だったのでしょうか。

「アベンジャーズ」シリーズをで活躍する孤高の暗殺者、ブラック・ウィドウがなぜアベンジャーズになったのかが明かされるアクション・アドベンチャー映画、『ブラック・ウィドウ』のネタバレあらすじと作品情報をご紹介いたします。

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映画『ブラック・ウィドウ』の作品情報


(C)Marvel Studios 2021

【公開】
2021年(アメリカ映画)

【脚本】
エリック・ピアソン

【監督】
ケイト・ショートランド

【キャスト】
スカーレット・ヨハンソン、フローレンス・ピュー、デヴィッド・ハーバー、レイチェル・ワイズ、O・T・ファグベンル、ウィリアム・ハート、レイ・ウィンストン

【作品概要】
『ベルリン・シンドローム』(2016)のケイト・ショートランドが監督を務めた、アメリカのアクション・アドベンチャー作品です。

「アベンジャーズ」シリーズをはじめとした、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の各作品で活躍するキャラクター、孤高の暗殺者ブラック・ウィドウを単独で主役にした作品でもあります。

「アベンジャーズ」シリーズのスカーレット・ヨハンソンが主演を務め、『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』(2020)のフローレンス・ピューが共演しています。

映画『ブラック・ウィドウ』のあらすじとネタバレ


(C)Marvel Studios 2021

1995年、アメリカ・オハイオ州。10歳のナターシャ・ロマノフは、父のアレクセイ、母のメリーナ、幼い妹のエレーナと共に幸福な生活を送っていました。

しかしある日、家族で夕食を食べている時、アレクセイは突然、「大冒険に出るぞ」と言い出します。穏やかな両親の、いつもとは違う神妙な顔で身支度を済ませる姿に、ナターシャたち姉妹は戸惑っていました。

ナターシャたちは必要最低限の荷物を持ち、車に乗って人気の少ない森へ入り、そこに隠していたジェット機に乗り込みます。しかし、そんなナターシャたちを、自宅付近で張り込んでいた国際平和維持組織「S.H.I.E.L.D.」は銃撃戦を繰り広げながら、追走してきました。

それはナターシャたち家族が実は偽りの家族で、両親の正体は米国から情報を盗み出すため、3年間潜伏していたスパイだったからです。

「S.H.I.E.L.D.」の攻撃および追跡をかわし、国外に脱出したナターシャたちを待っていたのは、ロシアの極秘スパイ養成機関「レッドルーム」のドレイコフ将軍でした。

実はナターシャは、一度ドレイコフによる、冷酷無比の暗殺者「ウィドウ」になるための過酷な訓練プログラムを受けたことがあり、レッドルームに戻ることを拒みます。

しかし、アレクセイたちの手によって、ナターシャと何も知らないエレーナは、ドレイコフと共に「レッドルーム」へ強制的に連行されてしまうのです。

別れ間際、アレクセイは「S.H.I.E.L.D.」からの攻撃で負傷したメリーナの姿と、両親と引き離されることに困惑し怯える姉妹に、こう告げました。

「俺の世界で一番強い娘たち。2人で助け合って生きていくんだ」と。しかし、レッドルームへの道中、ナターシャはエレーナと無理矢理引き離されてしまいました。

そこから時は流れ、21年後の現代。最強の女スパイ「ブラック・ウィドウ」と呼ばれるナターシャは、自身が所属するスーパーヒーローチーム「アベンジャーズ」を国連の統治下に置く「ソコヴィア協定」に違反し、追われる身となっていました。

アメリカの国防長官、ロス長官の執拗な追跡を振り切ったナターシャは、ノルウェーへと逃れます。

一方モロッコでは、レッドルームから放たれたウィドウたちが、同じ仲間の女性オクサナが持ち出した赤い薬品の回収任務に当たっていました。その中には、ウィドウとして成長したエレーナの姿もありました。

エレーナはオクサナを追い詰め、赤い薬品を回収しようとしますが、その前に彼女に赤いガスを顔に浴びせられてしまいます。するとエレーナは、レッドルームに入る前の元の性格に戻り、オクサナをナイフで刺してしまった自分を嫌悪しました。

そんなエレーナに、オクサナは赤い薬品を託し、「(ウィドウの)皆を救って」と告げます。オクサナの最期を看取ったエレーナは、自らの左足に埋め込まれた発信機をナイフで摘出し、赤い薬品を持ってその場を立ち去っていきました。

その頃ナターシャは、逃亡中の自分を手助けしてくれる調達屋リック・メイソンから、隠れ家に隠してあった私物を受け取ります。

そんなナターシャを、レッドルームから放たれた謎の暗殺者、タスクマスターが急襲。観察するだけで相手の身体の動きも完璧にコピーできる能力、「フォトグラフィック・リフレックス(写真的反射能力)」を持つタスクマスターに、苦戦を強いられるナターシャ。

タスクマスターが持つ、アベンジャーズの一員であるキャプテン・アメリカの盾を複製した、イニシャル「T」をあしらった赤いマークが描かれた盾を奪ったナターシャは、その盾ごと橋の上から落とされてしまうのです。

タスクマスターから逃れたナターシャは、何故自分が狙われたのか、その答えを知るべく、ブラペストにある隠れ家へ向かいます。


(C)Marvel Studios 2021

そこで待っていたのは、エレーナでした。ナターシャが「S.H.I.E.L.D.」にエージェントとして所属する前にドレイコフを殺し、消滅させたはずのレッドルーム。しかし実はドレイコフは生きており、彼の指揮下でレッドルームは密かに活動を続けていたのです。

そして今もなお、レッドルームでは10代から20代の若い女性たちを集め、ナターシャたち姉妹同様、冷酷無比な暗殺者「ウィドウ」に育成するための過酷な訓練が続けられていました。

エレーナは、オクサナに浴びせられた赤いガス、「(ドレイコフによる)洗脳を解く薬品」のおかげで本来の自分を取り戻すことに成功。レッドルームを壊滅させ、ウィドウたちを助けるために、エレーナはナターシャに助けを求めることにしたのです。

エレーナがナターシャにメイソン経由で渡したのは、オクサナから託された洗脳を解く薬品でした。

その洗脳を解く薬品は、レッドルームにとって秘密にしていたものであったため、それを知ったナターシャたちを排除するべく、ドレイコフはレッドルームからウィドウ2人とタスクマスターを放ったのです。

レッドルームの壊滅を決めたナターシャたちの元へ、まずウィドウの2人が急襲。途中からタスクマスターが、装甲車に乗って逃げる姉妹を追いかけます。

ナターシャに匹敵する戦闘スキルを身に着けたウィドウの2人と、アベンジャーズの一員でナターシャと親交が深い人物、ホークアイの弓を複製したものを持つタスクマスター。

3人の強敵を相手に、ナターシャたち姉妹は、ブタペストの市街地で激しい追撃戦を繰り広げ、協力して危機を脱します。レッドルームの壊滅を決意したものの、ドレイコフが支配するレッドルーム本部の場所は極秘であり、外部の者はもちろん、ナターシャたちもその所在を知りません。

そこでナターシャたちは、レッドルーム本部の所在を調べるため、ドレイコフの元でスパイとして働いていた、通称「レッド・ガーディアン」と呼ばれるアレクセイの元へ向かいました。

以下、『ブラック・ウィドウ』ネタバレ・結末の記載がございます。『ブラック・ウィドウ』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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(C)Marvel Studios 2021

アレクセイはキャプテン・アメリカに対抗して、ロシアが生み出した超人兵士です。アレクセイはキャプテン・アメリカ同様、科学によって肉体を強化され、超人的なレベルのパワー・スピード・敏捷性を備えています。

アレクセイは冷戦時代やそれ以降も、スパイとして活躍してきましたが、ドレイコフに彼の罪を擦り付けられ、薄暗い収容所に収容されてしまいました。

収容所生活を送りながらも、その超人的な能力は健在なアレクセイを、ナターシャたちは、メイソンから調達したジェット機を使って奪還します。

ナターシャたちはアレクセイから、収容所に収容された経緯や、ナターシャたちの上の世代のウィドウで科学者でもあるメリーナの用心棒として、3年間偽りの家族を築きオハイオ州に潜伏していた話を聞きました。

それを聞いてもなお、ナターシャたちは、「レッドルームに強制的に入れさせた元凶」であるアレクセイのことを、簡単に許すことはできません。アレクセイ自身も、ナターシャたちに罪悪感を抱いており、なんとか2人との関係を修復しようと奮闘します。

そんなアレクセイでさえ、レッドルーム本部の所在は知らず、彼は「メリーナなら知っている」と告げます。

ナターシャたちはメリーナに会いに行き、再会して早々囲んだ食卓で、レッドルーム本部の所在を聞き出そうとしました。

偽りの家族であったことを理由に、アレクセイやメリーナを非難するナターシャ。それに対しエレーナは、この4人の中で唯一、当時何も知らなかった自分にとっては、本物の家族だったと信じていました。


(C)Marvel Studios 2021

ナターシャたちがそれぞれ、3年間偽りの家族であったことに対して複雑な思いを抱く中、メリーナはナターシャたちのことをレッドルーム本部へ通報。それからすぐ駆けつけたレッドルームの戦闘部隊によって、ナターシャたちは拘束され、レッドルーム本部へ連行されていきました。

ナターシャたちが探し求めていたレッドルーム本部は、地上ではなく、空に浮かんでいたのです。空に浮かぶ施設によって、これまで「S.H.I.E.L.D.」やアベンジャーズに察知されることなく、活動を続けてこれたのです。

ドレイコフによって、メリーナは彼がいる作戦ルームへ、ナターシャとアレクセイはそれぞれ監禁部屋「レベル・ゼロ」へ、エレーナは洗脳が解けた原因究明のために処置室へ連れて行かれました。

しかし、作戦ルームにいるメリーナは本人ではなく、ナターシャが彼女に変装した姿でした。そして監禁されたナターシャは、彼女に変装したメリーナ本人です。

実はナターシャとメリーナは、レッドルームの戦闘部隊が駆けつける少し前に、それぞれが本人に成りすまし、レッドルーム壊滅のために動こうとして計画していました。ナターシャはウィドウを支配するドレイコフを殺すため、メリーナはレッドルーム本部を地上に降ろし、「S.H.I.E.L.D.」に突き出すために。

しかし、ナターシャたちの作戦を知ってか知らずか、ドレイコフはウィドウの動きを封じ込める匂い「フェロモン・ロック」を使って、ナターシャによる自身の暗殺を阻止。

さらにドレイコフは、自分に刃を向けるナターシャの動きを封じ込めた後、彼女にタスクマスターの正体を明かしました。

フードを深く被り、黒いバイザーで顔を隠しているタスクマスター。その正体は、ナターシャが以前、ドレイコフを殺すために仕掛けた爆弾で、巻き添えになって死んだと思われた彼の娘アントニアでした。

顔の半分が爆発によって破壊され、瀕死に陥ったアントニア。ドレイコフは彼女の首にチップを埋め込んで洗脳・支配し、最強の暗殺兵器「タスクマスター」として蘇生させたのです。

アントニアはドレイコフの命令により、アレクセイとメリーナを襲撃。メリーナは、アントニアの相手をアレクセイに任せ、レッドルーム本部を地上に降下させようとします。しかしドレイコフが、レッドルーム本部とウィドウを操るコンソールを使って、着陸システムを停止させるのです。

この間、メリーナが耳に仕込んだ小型のイヤホンマイクのおかげで、脱出できたエレーナが、レッドルーム本部に冷凍保存されていた洗脳を解く薬品を入手します。

ドレイコフを殺そうにも、フェロモン・ロックのせいで手も足も出せないナターシャ。そんな彼女に、ドレイコフは「自分がその気になれば、世界中に放ったウィドウたちを使って、世界の4分の1を滅ぼすことも、どこかの国の統治者を私の息のかかった者にすりかえることだってできる」と脅迫します。

それを聞いたナターシャは、ドレイコフを煽って怒らせました。彼女の狙いは、ドレイコフを怒らせ、彼に自身の顔面を殴らせることです。何故ならナターシャは、メリーナから事前にフェロモン・ロックのことや、それを遮断するためには嗅覚をなくすしかないと聞いていたからでした。

そのためナターシャは、ドレイコフに顔を殴らせて、自身の鼻を折らせようとします。しかし、ナターシャの予想以上に弱いパンチだったため、彼女は自ら鼻を折るべく、ドレイコフの机に思いっきり頭突きしました。

そうして鼻を折って無理矢理嗅覚を遮断したナターシャは、ドレイコフが先ほど話したことが実現しないよう、コンソールの動きを一時停止させます。

そしてナターシャが、丸腰のドレイコフを殺そうと動いた瞬間、レッドルームの戦闘部隊に追われたメリーナが、レッドルーム本部のエンジンを1つ破壊したことで鳴った警報音により、訓練中のウィドウたちが作戦ルームに駆けつけます。

ナターシャは、自身の背中に装備した2本の戦闘用バトンと、電撃を放つリストバンド「ウィドウズ・バイト」を駆使して、ウィドウたちと戦っていきました。

その隙にドレイコフはレッドルームの戦闘部隊に護られながら、エンジン1つの破壊で起きた爆発により、崩壊していくレッドルーム本部から脱出しようとしました。

ナターシャは超人的な能力は持っていないものの、人間としては究極レベルの筋力・敏捷性・スタミナを持ち、様々な格闘技を使って戦える最強の女スパイ。

しかしそんなナターシャでさえも、自身に匹敵する戦闘スキルを持つウィドウたち相手では、徐々に苦戦を強いられていき、いつの間にか囲まれ袋叩きにされてしまいます。

そこへエレーナが駆けつけ、ナターシャたちを取り囲むウィドウたちの頭上に、洗脳を解く薬品を投擲。薬品はエレーナが浴びた時と同じく、開けるとガスのように薬品が散布されます。それにより、洗脳を解く薬品を浴びたウィドウたちは皆、洗脳が無事解かれました。

ウィドウたちとの戦闘を回避できたナターシャは、先にエレーナとウィドウたちを脱出させ、1人崩壊寸前の作戦ルームに残って、レッドルーム本部のデータをUSBに転送させます。

この間、メリーナはアレクセイと合流し、彼と戦っていたアントニアを「レベル・ゼロ」に閉じ込めました。そしてメリーナとアレクセイは、先にヘリに乗り込んでレッドルーム本部から脱出。その後に続いて、エレーナが先導するウィドウたちが、他のヘリに乗って脱出します。

ナターシャは脱出する道中、「レベル・ゼロ」に閉じ込められたアントニアを救出し、未だドレイコフの洗脳が解けていない彼女を連れて脱出しようとしました。

しかしそんなナターシャの目の前で、レッドルームの戦闘部隊とドレイコフが乗り込んだヘリのエンジンを、エレーナが関節がついている棒状の武器を突き刺して破壊。

ドレイコフたちは爆発したヘリと運命を共にし、爆発の衝撃で吹き飛ばされたエレーナは、そのまま地上へと落下していきます。

ナターシャはエレーナを追いかけて、自らもレッドルーム本部から飛び降り、彼女を無事救出。しかしそこへ、単身飛び降りたアントニアが襲い掛かってきて、ナターシャたちは空中で、無事降り立った地上でも死闘を繰り広げていきます。

ナターシャは、洗脳を解く薬品を使って、アントニアにかけられた洗脳を解きました。そしてアントニアに、ナターシャは以前ドレイコフを殺そうとした時に巻き込んでしまったことへの謝罪と、もうドレイコフから解放されて自由になったことを告げます。

レッドルーム本部が地上に墜落後、エレーナを見つけたナターシャは、無事だった彼女に、レッドルームに独り置き去りにしてしまったことを謝り、姉妹仲を取り戻しました。無事再会できたナターシャたち家族4人。そこへ「S.H.I.E.L.D.」が駆けつけてきます。

ナターシャは「S.H.I.E.L.D.」がこちらに着く前に、エレーナに世界中のウィドウのデータを転送したUSBと、洗脳を解く薬品を託しました。そしてナターシャは、エレーナたち家族とウィドウに、アントニアを連れて逃げるよう促します。

エレーナたち家族は、ナターシャと共に「S.H.I.E.L.D.」と戦う気満々でしたが、彼女の説得に折れて、その場を後にしました。

ナターシャが1人、「S.H.I.E.L.D.」に向き合ってから2週間後。ナターシャはエレーナたち家族と、家族だと想っているアベンジャーズ、2つの家族をくっつけるために、メイソンに調達して貰った新たなジェット機に乗って旅立ちました。

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映画『ブラック・ウィドウ』の感想と評価


(C)Marvel Studios 2021

ナターシャと偽りの家族の絆

実は、米国の情報を盗み出すスパイであることを隠すために、3年間家族として過ごすことにしたナターシャたち偽りの家族。

家族を演じ、ナターシャとエレーナをレッドルームに強制的に入らせてしまったことに、少なからず罪悪感を抱くアレクセイとメリーナ。

そんな2人に対し、ナターシャは怒り強く非難しますが、この家族の中で唯一真実を知らず、本物の家族だと信じていたエレーナは酷くショックを受けます。

そのエレーナの悲しみに暮れる姿、ナターシャたちに罪悪感を抱くアレクセイが歩み寄ろうと奮闘する姿、偽りの家族であったことに怒り悲しむナターシャの姿。

3人の悲しみと葛藤が、痛いほど画面越しに伝わってきて、観ているこちらが胸が痛くなるほど悲しいです。

そんなシリアス要素多めの物語の前半とは対照的に、物語の後半では、ナターシャたちが協力して、レッドルームを壊滅すべく動き出すアクション場面が多く描かれています。

アレクセイが超人兵士としての能力を発揮し、タスクマスターと戦うところ。ドレイコフに先手を打たれてもなお、自らの目的を果たそうとするナターシャとメリーナのそれぞれの戦い。

どれも凄腕のスパイや超人兵士ならではの、迫力満点の激しい戦いが描かれているので、スパイアクションが好きな人にとって大興奮すること間違いなしでしょう。

しかもギクシャクしていたナターシャたちが、このレッドルーム壊滅のための戦いの中で、本当の家族として絆を取り戻していくところは、とても嬉しく感動します。

強敵タスクマスターの能力と正体


(C)Marvel Studios 2021

ナターシャの前に現れた、レッドルームの危険な暗殺者「タスクマスター」。

観察するだけでどんな相手の身体の動きも完璧にコピーでき、キャプテン・アメリカやホークアイのような達人たちの戦闘スタイル、彼らの武器を扱うスキルもコピーできる「フォトグラフィック・リフレックス」という能力を持っています。

「アベンジャーズ」シリーズの中で、様々な強敵が登場しますが、本作で登場したタスクマスターは、アベンジャーズたちにとって最も厄介なでヴィランしょう。

実際、最強の暗殺者であるナターシャでさえ、自身の動きや格闘技を瞬時に完璧にコピーされてしまい、苦戦を強いられてしまいます。

まるで鏡に写った自分と戦うような、ナターシャとタスクマスターの戦いは、本作で一番ハラハラドキドキし、ワクワクするアクション場面です。

物語の終盤で、ドレイコフの口から明かされたタスクマスターの正体は、ナターシャがドレイコフを殺す際に、爆発に巻き込んでしまった彼の娘アントニアです。

仮面の下に隠されたアントニアの痛ましい姿、彼女が強敵タスクマスターであったことは、ナターシャが愕然とするほど、とても衝撃的な場面となっています。

まとめ


(C)Marvel Studios 2021

「アベンジャーズ」シリーズなどで活躍する孤高の暗殺者、ブラック・ウィドウことナターシャが、偽りの家族と協力して、自身の過去の悪夢と再び対峙するアメリカのアクション・アドベンチャー作品でした。

エンドロール後には、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の後の世界に生きる、エレーナの姿が描かれています。

アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)にて、ソウル・ストーンを手に入れるために自らの命を捧げたナターシャ。エレーナは飼い犬を連れて、彼女が眠る故郷、オハイオ州の墓地を訪れ、墓参りしながらナターシャの死を悼みます。

そんなエレーナの元に、ヴァレンティ―ナという女性が現れ、ある人の暗殺を依頼してきます。その標的は、「ホークアイ」と呼ばれるアベンジャーズの一員、クリント・バートンでした。

本作を鑑賞する際は、新たな物語の幕開けとなるであろうこのエンドロール後の映像も、ぜひ見逃さないでください。

最初から最後まで見逃せない、孤高の暗殺者の戦いと新たな物語が描かれた、ハラハラドキドキするアクション・アドベンチャー映画が観たい人に、とてもオススメな作品です。

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