Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

SF映画

Entry 2017/09/24
Update

映画『亜人』佐藤健(永井圭役)の演技評価 とキャスト感想!

  • Writer :
  • シネマルコヴィッチ

アニメ化にもなった桜井画門の大ヒットコミック『亜人』の主人公・永井圭役に、映画『るろうに剣心』シリーズの佐藤健を迎えて遂に実写化!

亜人と人類の壮絶な戦いを描いた映画『亜人』と、俳優・佐藤健のプロフィールや魅力についてご紹介します。

1.映画『亜人』の作品情報


(C)2017映画「亜人」製作委員会(C)桜井画門/講談社作委員会【公開】
2017年(日本映画)

【監督】
本広克行

【キャスト】
佐藤健、玉山鉄二、城田優、千葉雄大、川栄李奈、山田裕貴、浜辺美波、品川祐、吉行和子、綾野剛、鈴村健一、宮野真守I

【作品概要】
桜井画門のアニメ化にもなった大ヒットコミック『亜人』を主人公の永井圭役に『るろうに剣心』シリーズの佐藤健をむかえ、不死身のテロリスト佐藤役を綾野剛、厚生労働省の亜人担当職員・戸崎役を玉山鉄二が務め共演。

演出は『踊る大捜査線』シリーズや『曇天に笑う』の本広克行監督。

2.佐藤健(永井圭役)のプロフィール


(C)2017映画「亜人」製作委員会(C)桜井画門/講談社作委員会

佐藤健(さとうたける)は、1989年3月21日に生まれで、埼玉県岩槻市出身の俳優。

高校2年生の時に東京・原宿でスカウトされ、アミューズに所属します。

2006年にドラマ『プリンセス・プリンセスD』の河野亨役で俳優デビューを果たします。

2007年に平成仮面ライダーシリーズの『仮面ライダー電王』の野上良太郎&仮面ライダー電王(声)役で連続テレビドラマ初主演をします。

また同年公開『仮面ライダー電王 俺、誕生!』にて映画初主演でスクリーンデビュー。

2010年にNHK大河ドラマ『龍馬伝』の岡田以蔵役で時代劇に初挑戦。

2012年に舞台『ロミオ&ジュリエット』にロミオ役で主演。同年に主演映画『るろうに剣心』を公開

2014年に続編シリーズ『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』の2部作も連続公開されました。

2015年にドラマ『天皇の料理番』に秋山篤蔵役で主演し、調理する場面を代役なしで演じ切りました。

佐藤健の受賞歴

2010年:第20回日本映画批評家大賞 新人男優賞(南俊子賞)
2011年:エランドール賞 新人賞
2013年:第1回ジャパンアクションアワード ベストアクション男優部門 最優秀賞
2015年:第3回ジャパンアクションアワード ベストアクション男優賞
2016年:第24回橋田賞『天皇の料理番』、第42回放送文化基金賞・演技賞

佐藤健のフィルモグラフィー(映画)

『劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!』(2007)
野上良太郎 / M・U・K・R・W良太郎役
『劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事』(2008)
野上良太郎 / M・U・K・R良太郎役
『劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン』(2008)
野上良太郎 / M・G良太郎 / 仮面ライダー電王 ライナーフォーム(声) 役 ※特別出演
『GOEMON』(2009)霧隠才蔵(青年時代)役
『ROOKIES -卒業-』(2009)岡田優也役
『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』(2010)中森翔平役
『BECK』(2010)田中幸雄役
『るろうに剣心』(2012)緋村剣心役
『るろうに剣心 京都大火編』(2014)
『るろうに剣心 伝説の最期編』(2014)
『リアル〜完全なる首長竜の日〜』(2013)藤田浩市役
『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(2013)小笠原秋役
『トイレのピエタ』(2015)清掃員役
『バクマン。』(2015)真城最高役
『世界から猫が消えたなら』(2016)僕 / 悪魔役
『何者』(2016)二宮拓人役
『亜人』(2017)永井圭役
『8年越しの花嫁』(2017)中原尚志役
『いぬやしき』(2018)獅子神皓役

3.俳優・佐藤健について監督と共演者の感想は


(C)2017映画「亜人」製作委員会(C)桜井画門/講談社作委員会

今作『亜人』の出演オファーがあった時に佐藤健は、「今回のお話をいただき、すぐに原作を読みました。一読者として楽しませていただいたのはもちろん、この作品を映画化したいと思いました」と語っていました。

また主人公・永井圭役に決まったことについて、次のようなのコメントをしています。

漫画原作の実写化は今もなお賛否両論あるものの、もはや今の時代を象徴しているようなところもあり、避けては通れないものだと感じています。それに成功例があることも事実で、それを目指して多くの映画人たちは、何か良い原作はないものかと様々な漫画を読み漁っているというのが今の業界の実状です。
もちろん、僕もその内のひとりですが、当然のように漫画を映画にするということはとても難しい作業なわけで、この原作を映画化したいと思えるような作品には簡単に出会うことはできません。
二年ほど前に今回のお話をいただき、すぐに原作を読みました。一読者として楽しませて頂いたのはもちろん、この作品を映画化したいと思いました。理由は明快で、この「亜人」という原作を映画化する意義がしっかりと見えたからです。それは、“死なないという特性を利用して、今までにないアクション映画がつくれる“ということです。
絶対に死なない亜人は殺してもすぐに復活するため、捕獲拘束するために麻酔銃などで眠らせようとします。戦闘中腕に刺さった麻酔が全身に巡ることを避けるため自らで麻酔の刺さった腕を切り落としながら、更に自らで自らの頭を銃で撃つ(リセットする)ことで損傷された腕を復活させながら、俳優たちが戦闘している『画』が見えました。
『るろうに剣心』のときにお世話になったアクションチームのみなさんと久しぶりに再会し、これからの撮影に向けて、今は日々アクションを練っている段階です。まだクランクイン前ですが、これは上手くいけば相当極上なエンターテインメント作品に仕上がるのではないかと手応えを感じております。楽しみに待っていて頂いて大丈夫かと。よろしくお願いします。

また、その際に監督を務めた本広克行監督は、これまでに自分が関わってきた『踊る大捜査線』『SP』『PSYCHO-PASS サイコパス』と同様な世界観が感じながら、主演に佐藤健をむかえた喜びを次のように語っています。

佐藤さんはずっとご一緒したいと思っていた役者の一人で、クールで達観したように見えて、実は熱いものを芯に秘めている感じが、本作の主人公にぴったりだと制作陣と満場一致で決定しました。『るろうに剣心』で魅せた身のこなしも、アクションが肝の今作で現場を引っ張ってくれる存在になるのではと期待しています。

『るろうに剣心』シリーズの佐藤健と『踊る大捜査線』シリーズの本広克行監督は初タッグを組むことになります。

奇しくもコミックの実写化の賛否について触れた佐藤健ですが、演出を務めた本広克行監督は、プロダクションIGに移籍した経歴からアニメ『PSYCHO-PASSサイコパス』の総監督を務めたことがあり見事に払拭させます。

好敵手となる亜人グループの佐藤役を演じたダブル主演の綾野剛は、

佐藤健について次のような感謝を述べています。

健君とは、久々の共演ということもあって僕自身非常に嬉しかったですし、さらにいいものを一緒に作ろうよという思いも強かったので、本当に良いタッグを組めて、本広監督に向かっていくことができたのかなと、健君には非常に感謝しています。

さらに、厚生労働省の亜人担当職員の戸崎役を演じた玉山鉄二は、

佐藤健の撮影中の様子を次のようにコメントを語ります。

主演の佐藤健さんは、本当に繊細にこの作品の事や自分のキャラクターを考えていらっしゃって、些細な事も監督と相談したり、スタッフとちょっと会話して、自分の中の溝を埋めていったりといい意味での神経質というか。ちゃんと役と向き合っている感じというのを沸々と感じる役者さんだなと僕は感じました。

主演の佐藤健に本広克行監督も一目置くほどの期待を寄せ、共演をした俳優仲間である綾野剛や玉山鉄二からも信頼を得ていることが分かりますね。

このような現場で作られた映画『亜人』の撮影やポスプロを終えた後、完成披露試写会の際に佐藤健は次のように観客にメッセージを送ってくれました。

「映画はジェットコースターのようにあっという間に終わります! 最後まで置いてけぼりにならぬよう、振り落とされることのないよう、しがみついてさえいれたら、最後まで楽しく観ていただけるんじゃないかなと思います」

佐藤健も自身と満足をのぞかせる完成度に映画公開が楽しみですね。

ちなみに圭と戦う亜人佐藤役を演じた綾野剛は、「佐藤健を追い込むのはなかなか楽しかったですね! いい顔をするんですよ」と笑いながらギャグを語っていました。

佐藤健と信頼関係のある綾野剛のオススメの“いい顔”にも注目しましょう。

3.映画『亜人』のあらすじ


(C)2017映画「亜人」製作委員会(C)桜井画門/講談社作委員会

病気である妹の命を救いたいと研修医となった永井圭だが、ある日、交通事故に巻き込まれてしまいます。

しかし、命を失った永井でしたが、その直後に蘇生を行い蘇ります。

永井は日本で3番目の亜人として厚生労働省に保護されるが、彼は秘密機関に収監され、組織を指揮をするのは厚生労働省の戸崎優の下で非人道的な人体実験をされてしまいます。

ある時、そんな圭の収容される組織に佐藤と名乗る男が襲撃してきました。佐藤は日本人最初の亜人であり、かつて長きにわたり亜人としてモルモットのような人体実験を受けていた人物でした。

佐藤の傍らには同じく、以前に彼に救われて人間へ激しい憎悪を持つ田中功次いました。

佐藤は圭に対して共闘する勧誘をかけますが、圭には誘いを断ると1人で秘密機関から逃亡します。

圭を誘い込むことに失敗したが、佐藤は人間に宣戦布告を開始。佐藤の周りには組織に確認されていない亜人が何人もいました。

亜人対策の中心的な厚生労働省に大掛かり爆破テロを仕掛け、人間を圧倒する佐藤に対して戸崎たちは後手の対応に回ってしまいます。

一方で全国に指名手配を掛けられた圭は逃亡を続けています。その頃、戸崎の部下である下村は永井圭の妹の慧理子を保護監察の対象にしていました。

そこの場に田中が襲撃をかけると、慧理子の目には映らない亜人の操る人型の特殊な分身IBM(インビジブル・ブラック・マター)が迫ります。

もはやなす術はないかと思われたが下村だったがIBMを発動させると、下村もまた亜人だったのです。

佐藤の度重なる非情なテロ行為を目にした圭は、なんと戸崎の方に共闘を申し入れます。

かつて自分の受けた酷い人体実験のことを忘れた訳ではなく、敵の敵は味方だとして佐藤との戦いを決意したのです。

佐藤の次なる攻撃標的は自身への人体実験をもとに生物兵器を作り出したグラント製薬でした。

圭と戸崎は襲撃が予想される佐藤と田中たちからの攻撃に備えてグラント製薬本社で待ち構えます…。

まとめ

本広克行監督や共演者の綾野剛と玉山鉄二からの信頼も厚い佐藤健。

彼が新たな役柄に挑んだ主人公・永井圭の壮絶なバトルを描いた映画『亜人』は、2017年9月30日より全国一斉ロードショー。

ぜひ、お見逃しなく!

関連記事

SF映画

映画『孤独なふりした世界で』ネタバレ感想と評価。結末まで過去と記録の意味を問う物語

映画『孤独なふりした世界で』はHTC渋谷&シネ・リーブル梅田「未体験ゾーンの映画たち2019」にて2019年4月5日より公開 人気の俳優ピーター・ディンクレイジと女優エル・ファニングの起用で …

SF映画

メン・イン・ブラック インターナショナル|あらすじネタバレと感想。新コンビの大活躍が気軽に観られるポップコーンムービー

今度のMIBの敵はMIB!? 新コンビが、地球の平和を脅かす敵と闘う! ブラックスーツにサングラス姿の秘密エージェント「MIB」が、超パワーアップして復活! 2019年6月14日より日米同時公開の、人 …

SF映画

レジェンド・オブ・トゥモロー動画を全話無料で見る方法はHulu?

HuluでDCコミックの伝説(レジェンド)たちが暴れだす! 『レジェンド・オブ・トゥモロー』シーズン1を、オンライン動画配信サービスHuluにて年6月12日(月)からSVOD独占配信スタート! また、 …

SF映画

映画『LOGAN ローガン』あらすじネタバレと感想!ラスト結末も

見届けよ!最後のウルヴァリンの雄姿を、その魂の叫びを! アメコミ映画を超越した崇高なまでにエモーショナルなドラマ『LOGAN ローガン』をご紹介します。 CONTENTS映画『LOGAN ローガン』の …

SF映画

映画『DUNEデューン砂の惑星』ネタバレあらすじ結末と感想考察。続編へのプロローグとなるポールの真の力からクイサッツ・ハデラッハの覚醒まで

続編への壮大なプロローグ。 SF映画に新たな大作誕生の予感です。 SF小説の古典とも呼ばれるフランク・ハーバートの小説『デューン/砂の惑星』を、『ブロードランナー2049』のドゥニ・ビルヌーブ監督が映 …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学